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リクルートはなぜ「激務」と言われるのか|受けるべき人・やめておくべき人【27卒・28卒】

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リクルートの就活が「激務」と言われる理由を、雇用構造(HD入社→出向)と企業文化から整理し、受けるべき人・やめておくべき人を先に示します。平均年収1162万円という数字がどの法人のものかも一次情報で確認します。

読了目安 約14

「リクルート 激務」と検索したあなたが知りたいのは、たぶん2つだけです。

自分は受けるべきなのか。そして、なぜ激務と言われているのか。

先に、両方に答えます。読み進めるかどうかは、それから決めてください。

リクルートを受けるべき人・やめておくべき人

受けるべき人

  • 「自分はどうしたいのか」を常に問われる文化を、成長機会として前向きに受け止められる
  • 若いうちから大きな裁量と責任を持たされることに、抵抗より魅力を感じる
  • 成果主義(ミッショングレード制)のもとで、結果次第で報酬・裁量が変わる環境に納得できる
  • 営業配属になった場合、部署によっては長時間労働になり得ることを織り込める
  • 新卒はホールディングスに入社し、グループ各社へ出向するという雇用構造を理解している

迷ったら、この一点で決めていい

リクルートの「激務」の中身は、単純な長時間労働の話だけではありません。「圧倒的当事者意識」という文化のもとで、常に自分で答えを出すことを求められる心理的な負荷です。

営業職を中心に長時間労働の口コミがあるのも事実ですが、それ以上に語られているのは、指示待ちを許さない社風そのものです。これを「鍛えられる」と感じられるか、「気が休まらない」と感じるかが、入社後の納得感を分けます。

なぜ「激務」と言われるのか

先に断っておくと、リクルート本体を対象とした過労死・過労自殺の労災認定や、労働基準監督署の是正勧告といった、行政・司法が関与する重大な労務事案は、今回の調査では確認できませんでした。

もう一つ先に触れておきたいのは、新卒採用の公式募集要項に「株式会社リクルートホールディングスにご入社いただいた後、原則として下記のリクルートグループ各社に出向いただきます」と明記されている点です。

雇用契約上の使用者は持株会社ですが、実際に配属されて働くのはグループ各社です。「リクルート」を一つの会社だと思って検索していると、この後に出てくる給与や離職率の数字がどの法人のものか分からなくなるので、先に押さえておいてください。

そのうえで、企業文化・口コミ・歴史的経緯として裏付けが取れる理由を2つに絞って整理します。

理由1:「圧倒的当事者意識」を求める文化と、それに伴う心理的プレッシャー

社員の口癖として「お前はどうしたいの?」が挙げられるほど、「圧倒的当事者意識」という言葉は社内で広く共有された価値観だとされています。

新入社員であっても、先輩や上司に相談すれば「自分はどうしたいのか」と問い返される、という体験談が複数の転職メディアで紹介されています。指示を待つのではなく、自分で考えて答えを出すことが常に求められる環境です。

これは成長機会として語られる一方で、「常に自分で決めなければならないプレッシャー」として負担に感じる人がいることも、口コミから読み取れます。

理由2:営業職を中心に、部署による長時間労働の差が大きい

転職口コミサイトの分析記事では、「朝9時〜22時勤務が当たり前」「残業は当たり前」という営業職の口コミが目立つとされています。

一方でバックオフィス系の部署は相対的に穏やかで、在宅勤務がしやすいという口コミもあり、同じ会社でも配属先によって忙しさの差が大きいという構造が繰り返し語られています。

なお「終電で帰れればOK」「飲み会の後に会社へ戻って仕事をする」といった2000年代の激務エピソードも複数の転職メディアで紹介されています。

ただしいずれも元社員の体験談ベースの二次情報で、報道や裁判記録など一次資料には到達できませんでした。歴史的なイメージとして参考程度に留めてください。


ここまでが要点です。この3つを読んで「主体性を問われる文化は歓迎」と思ったなら、あとは数字を確認するだけです。

以下は、それぞれを数字と一次情報で確かめていきます。よく見る「平均年収1162万円」が、実は持株会社の130人だけの数字だという話も、この後で説明します。

編集部

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参考になるデータ

判断材料になる数字を、出どころつきで並べます。

先に注意してください。リクルートの数字は、「株式会社リクルートホールディングス(持株会社単体)」「株式会社リクルート(事業会社単体)」「連結(グループ全体)」の3つが混在して引用されがちです。同じ「リクルート」でも、対象人数がまったく違います。

平均年収1162万円は、持株会社130人の数字

有価証券報告書(第66期・2026年3月期)によれば、株式会社リクルートホールディングス(提出会社=持株会社単体)の平均年間給与は11,624,997円です。従業員はわずか130名、平均年齢40.2歳、平均勤続年数9.3年です。

この130名は、ファイナンス・リスクマネジメントなど管理部門を中心とした少人数組織です。「リクルートの平均年収は1162万円」という言説の多くは、この持株会社単体の数字を指しています。

新卒の多くが出向して実際に働く事業会社「株式会社リクルート」単体(従業員11,776名)の平均年間給与は7,638,676円です。平均年齢33.7歳、平均勤続年数6.6年で、こちらが現場の実態に近い数字です。

なお、連結(グループ全体)の従業員数は45,586名です。Indeedなど海外子会社を含む数字で、単体の給与水準とは別に扱う必要があります。

従業員数の集計にも、有報と自社公表で差がある

株式会社リクルートの従業員数は、有価証券報告書では11,776名です。一方、リクルート公式サイト「数字で見るリクルート」(自社公表データ)では、2026年3月末時点で13,090人とされています。

約1,300名の差は、雇用形態の範囲や集計基準の違いによるものとみられます。どちらも公式の一次情報のため、記事では「有報ベースで1.2万人弱、自社公表データで1.3万人」と幅を持たせて理解しておくのが安全です。

離職率は年7.5〜9.7%、突出して高くはない

サステナビリティデータブックによれば、リクルートグループ全体(連結)の自主的離職率は、2024年3月期9.7%、2025年3月期7.5%、2026年3月期9.2%で推移しています。

新卒3年以内離職率のような狭い定義ではなく、無期雇用従業員全体の年間離職率である点に注意してください。この水準自体は、他業種と比べて特別高いわけではありません。

「圧倒的当事者意識」の文化を、もう一段深く見る

1年目からの裁量の大きさ

リクルート公式サイトの社員インタビューでは、入社1年目でサービスのチャット相談機能開発のプロジェクトリーダーを任され、価値設計からシステム管理、担当者の配置まで一貫して担当し、サイト利用率を前年比130%に伸ばした、という具体例が紹介されています。

これは特定の社員1名の事例であり、全新卒に同様の裁量が与えられるとは限りません。ただし「若手でも任せる」という社風を裏づける一次的な事例として参考になります。

教育は「学ぶ」より「やってみる」が前提

口コミでは、「教育研修は特に手厚くなく、自分でやってみて学ぶ(learn by doing)文化」という声が複数見られます。成長速度は速い一方、手取り足取り教えてもらえる環境ではない、という趣旨です。

「自由で風通しが良い」というイメージに対し、実際には「成果主義が徹底され、誰も助けてくれない」と感じたという入社前後のギャップを語る口コミもあります。期待値の調整が必要な点です。

「卒業」という文化と、独立・起業比率の実態

リクルートでは退職を「卒業」と呼び、公式サイトで「卒業者率」として開示している点自体が、企業文化を象徴しています。退職をネガティブな離脱ではなく、前向きな一区切りとしてフレーミングする文化です。

ただし直近(2026年3月期)の卒業者率10%のうち、独立・起業を選ぶ人は7%にとどまります。全社員に対する比率では1%未満の計算です。2021年度の独立・起業比率14%から低下傾向にあり、卒業者の半数以上(直近54%)は転職を選んでいます

「リクルート出身者は皆独立する」というイメージは、少なくとも直近の自社公表データ上は縮小しています。「人材輩出企業」と呼ばれるのは、独立率の高さというより、母数となる社員数自体が大きいことによる絶対数の多さという側面が強いと考えられます。

選考の流れと採用規模

新卒の募集コースは、職種を問わない「ビジネスグロース」を中心に、プロダクトグロース・エンジニア・データスペシャリスト・デザインの5区分に分かれています。

営業やキャリアアドバイザーといった職種は、ビジネスグロースで採用された後、配属によって決まる形が実態に近いとみられます。

選考フローはエントリーシート、適性検査(SPI3)、複数回の面接という流れです。面接は3〜4回、1回あたり60分程度と長めに設定される傾向があるとされます。

「あなたがどのような思考基準で判断してきたか」を深掘りする質問が多いとされますが、怒鳴る・否定するタイプの圧迫面接という評判は、今回の調査では確認できませんでした

採用倍率について公式な最新データは確認できませんでしたが、就活メディアの試算では10〜50倍程度とされています。

学歴フィルターについては、公式に明言した情報はなく、慶應・早稲田・東大など上位校中心としつつも幅広い大学からの採用実績がある、というのが実態に近い書き方です。

同じ人材・HR業界で、働き方が違う会社

「人材業界に興味がある」ことと「リクルートの雇用構造・企業文化が合う」ことは、別の話です。

前者が理由でここを受けようとしているなら、同じ人材業界でも事業構造や配属の考え方が違う会社を先に見てから決めても遅くありません

企業働き方の違い
パーソルキャリア転職エージェント事業を中核とする、パーソルグループの主要事業会社。同じグループ経営でも、入社時にどの法人がどう関わるかは会社ごとに異なるため、志望企業ごとに確認する価値がある
マイナビ非上場のオーナー企業。新卒領域に強みを持ち、上場企業であるリクルートグループとは意思決定のスピードや情報開示の範囲が異なる

同じ「人材・HRに関わる仕事」でも、法人構造(持株会社経由か否か)や情報開示の詳しさは会社ごとに大きく異なります。

比較対象を持つことは、志望度を下げる行為ではありません。自分がどこまで「常に主体性を問われる文化」を引き受けられるかを、内定前に言葉にする作業です。

よくある質問

リクルートの平均年収1000万円超は本当ですか?

1,162万4,997円としてよく引用される数字は、株式会社リクルートホールディングス(持株会社)単体、従業員130名の平均年間給与です(2026年3月期)。

この130名はファイナンス・リスクマネジメント等を担う少人数の管理部門的組織であり、新卒が実際に配属されて働く現場の給与水準ではありません。新卒の多くが出向する事業会社「株式会社リクルート」単体(従業員11,776名)の平均年間給与は763万8,676円で、こちらの方が現場の実態に近い数字です。

「リクルート出身者は皆独立する」は本当ですか?

実態とは乖離があります。株式会社リクルートの自社公表データ「数字で見るリクルート」によれば、直近(2026年3月期)の卒業者率(退職率)は10%、そのうち独立・起業を選ぶ人は7%にとどまります。

全社員に対する比率としては1%に満たない計算です。卒業者の半数以上(直近54%)は転職を選んでおり、2021年度の独立・起業比率14%からも低下傾向にあります。「リクルート出身=独立」というイメージは、少なくとも直近の自社発表データ上は縮小しています。

なぜ「詰め会議」文化があると言われるのですか?

「詰め会議」という言葉そのものを裏づける一次的な資料は、今回の調査では見つかりませんでした。

代わりに複数の転職メディア・口コミで一致して語られているのは、「圧倒的当事者意識」という企業文化です。先輩や上司に相談しても「自分はどうしたいの?」と問い返され、指示を待つのではなく自分で答えを出すことを求められる、という証言が複数あります。これが「詰められる」というイメージにつながっている可能性はありますが、断定はできません。

まとめ

リクルートが「激務」と言われる理由は2つでした。「圧倒的当事者意識」を求める文化に伴う心理的プレッシャーと、営業職を中心とした部署による長時間労働の差です。あわせて、新卒はホールディングス入社・グループ出向という雇用構造も押さえておく必要があります。

そして数字を確かめると、見え方が変わります。「平均年収1162万円」は持株会社130人の数字であり、新卒が出向する事業会社「株式会社リクルート」の平均年収は763万円です。

離職率は年7.5〜9.7%で突出して高くはなく、「独立する人ばかり」というイメージも、直近データでは独立・起業比率7%まで下がっています。過労死・過労自殺の労災認定や労基署の是正勧告といった重大な労務事案は、今回の調査では確認できませんでした。

そのうえで、問いは一つです。「自分はどうしたいのか」を常に問われる文化を、成長として引き受けられるか。

引き受けられるなら、若いうちから裁量を持って成長できる、十分に合理的な選択肢です。

引き受けられないなら、受けないほうがいい。「平均年収1000万円超」という、自分には対応しない数字だけを見て決めることだけが、一番避けたい結末です。

よくある質問

リクルートの平均年収1000万円超は本当ですか?
1,162万4,997円としてよく引用される数字は、株式会社リクルートホールディングス(持株会社)単体、従業員130名の平均年間給与です(2026年3月期)。この130名はファイナンス・リスクマネジメント等を担う少人数の管理部門的組織であり、新卒が実際に配属されて働く現場の給与水準ではありません。新卒の多くが出向する事業会社「株式会社リクルート」単体(従業員11,776名)の平均年間給与は763万8,676円で、こちらの方が現場の実態に近い数字です。
「リクルート出身者は皆独立する」は本当ですか?
実態とは乖離があります。株式会社リクルートの自社公表データ「数字で見るリクルート」によれば、直近(2026年3月期)の卒業者率(退職率)は10%、そのうち独立・起業を選ぶ人は7%にとどまります。全社員に対する比率としては1%に満たない計算です。卒業者の半数以上(直近54%)は転職を選んでおり、2021年度の独立・起業比率14%からも低下傾向にあります。「リクルート出身=独立」というイメージは、少なくとも直近の自社発表データ上は縮小しています。
なぜ「詰め会議」文化があると言われるのですか?
「詰め会議」という言葉そのものを裏づける一次的な資料は、今回の調査では見つかりませんでした。代わりに複数の転職メディア・口コミで一致して語られているのは、「圧倒的当事者意識」という企業文化です。先輩や上司に相談しても「自分はどうしたいの?」と問い返され、指示を待つのではなく自分で答えを出すことを求められる、という証言が複数あります。これが「詰められる」というイメージにつながっている可能性はありますが、断定はできません。

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