【2026最新】ベネッセコーポレーションの就活企業分析|事業・強み・選考対策
企業分析・就活ガイド
まとめ
進研ゼミ・こどもちゃれんじの通信教育を核に、進研模試・ミライシードで学校のインフラを押さえ、Udemyで社会人リスキリングまで「0歳から社会人まで」の学びを手がける国内最大級の教育企業。2024年に創業家×欧州ファンドEQTのMBOで非公開化し、2026年4月にはベネッセHDを吸収合併して教育専業グループの中核になった。会員減少が続く通信教育から、AI・学校・社会人教育への構造転換のまっただ中にある。
基本情報
| 上場区分 | 非上場(2024年5月17日にMBOで東証プライム上場廃止・旧証券コード9783) |
|---|---|
| グループ | 創業家(福武家)と欧州投資ファンドEQTの直接子会社。2026年4月にベネッセHDを吸収合併(介護・保育のベネッセスタイルケアグループは兄弟会社として分離) |
| 創業 | 1955年に岡山で「福武書店」として創業/1995年にベネッセコーポレーションへ商号変更 |
| 本社 | 岡山県岡山市北区南方(東京本部=東京都多摩市落合) |
| 代表者 | 岩瀬大輔(代表取締役社長)/福武英明(取締役会長) |
| 従業員数 | 約3,500名(2025年時点・報道ベース。非公開化後の公式開示なし) |
| 売上高 | 旧ベネッセHD連結4,108億円(2024年3月期=上場最終期。以降は非開示) |
| 主要グループ会社 | 東京個別指導学院・鉄緑会(東京教育研)・デジタルハリウッド・ベネッセi-キャリア・進研アド・EDUCOM など |
| 事業領域 | 通信教育/学校・自治体向け教育/塾・教室・通信制/大学・社会人教育/出版・育児情報 |
業界の基礎
教育業界は、少子化で国内の子ども向け市場が構造的に縮む一方、GIGAスクール構想による学校のデジタル化と、社会人のリスキリングという2つの成長領域を抱える。
「縮むBtoC・伸びるBtoBと社会人」が業界全体の基本構図だ。
主要プレイヤーはビジネスモデルで分けると整理しやすい。
- 通信教育・教材型: ベネッセ(進研ゼミ)、Z会(難関大向け添削の老舗)
- 教室・FC型: 公文式、東進(ナガセ)、東京個別指導学院
- 出版×多角型: 学研HD(出版+教室+医療福祉)
- EdTech型: リクルート(スタディサプリ)、すららネット
その中でベネッセは、旧HD連結売上4,108億円(2024年3月期)と民間教育で最大級の規模を持ち、0歳のこどもちゃれんじから社会人のUdemyまで**ライフステージ全体を一社で網羅する**唯一の存在である。
家庭向け(BtoC)と学校向け(BtoB)の両方に太い基盤を持つ「両利き」も、他社にない特徴だ。
事業内容

ビジネスモデル
進研ゼミ・こどもちゃれんじの月会費ストック型会員モデル(2023年4月時点で国内221万会員)を核に、進研模試・ミライシードの学校向けBtoB、塾・教室、Udemyの社会人リスキリングを重ねる教育複合体。2026年4月の再編で介護・保育は兄弟会社に分離し、教育専業グループの中核となった。
家庭学習(進研ゼミ・こどもちゃれんじ)
0〜18歳向け通信教育の国内最大手。2023年4月時点で国内221万会員(最後の公式開示)。生成AIの「チャレンジAI学習コーチ」や対話型AI教材「√Route」でデジタル転換を進める。
進研ゼミこどもちゃれんじチャレンジAI学習コーチ進研ゼミ√Route学校・自治体向け(アセスメント・ICT)
年間延べ約500万人が受ける進研模試、英語4技能のGTEC、小中学校12,000校以上で使われる授業支援「ミライシード」など、学校の指導・評価インフラを担うBtoB事業。
進研模試GTECミライシードEDUCOM C4th塾・教室・通信制
東京個別指導学院、東大受験で知られる鉄緑会などの塾に加え、2025年に通信制サポート校「ベネッセ高等学院」と中学生向けフリースクールを開設し、学校外の学び場へ拡大。
東京個別指導学院鉄緑会ベネッセ高等学院大学・社会人(リスキリング)
米Udemyの日本事業パートナーとして法人約2,000社・学習者200万人超に展開。デジタルハリウッドを子会社化し、ベネッセi-キャリアのdodaキャンパスで大学生のキャリア支援も手がける。
Udemy Businessデジタルハリウッドdodaキャンパス
収益の核は、進研ゼミ・こどもちゃれんじの月会費ストック型の会員モデルである。
国内会員数は221万人(2023年4月時点・最後の公式開示)と通信教育で最大だが、ピークの1990年代後半(約420万人)から減少が続いており、この構造転換が経営の最大テーマになっている。
社内は「家庭学習」「学校」「塾」「大学・社会人」のカンパニー制で運営される。
家庭学習(進研ゼミ・こどもちゃれんじ)
紙の赤ペン先生からタブレット学習へ移行し、近年は生成AIの実装が速い。
小4〜中3向け「チャレンジAI学習コーチ」(2024年3月)、大学受験向けの対話型AI教材「進研ゼミ√Route大学受験」(2025年3月・7教科24科目)、生成AI搭載の新「進研ゼミ高校講座」(2026年3月)と毎年新サービスを投入している。
学校・自治体向け(BtoB)
高校の進路指導に深く入り込む進研模試(年間延べ約500万人)、英語4技能のGTEC、小中学校向け授業支援ソフト「ミライシード」(12,000校以上)が柱。
グループのEDUCOMが校務支援システム「C4th」を約600自治体・約11,000校に提供しており、授業・評価・校務のデータを連携させる動きが進む。
塾・教室・通信制
東京個別指導学院、東大受験で知られる鉄緑会、関西のアップなどの塾群に加え、2025年に通信制サポート校「ベネッセ高等学院」とフリースクール「中等部」を開設した。
大学・社会人(リスキリング)
米Udemyの日本事業パートナーとして法人約2,000社・学習者200万人超に展開し、2025年1月にはデジタルハリウッドを子会社化。
ベネッセi-キャリア(パーソルとの合弁由来)が逆求人型の「dodaキャンパス」や大学向けアセスメント「GPS-Academic」を手がける。
このほか、妊娠・出産期の「たまひよ」、ペット誌「いぬのきもち・ねこのきもち」など生活領域の出版・情報事業も持ち、**顧客接点は妊娠期から始まる**のがベネッセの特徴である。
この会社の強み

高校生の学力データをほぼ独占する模試基盤
「進研模試/ベネッセ総合学力テスト」は年間延べ約500万人が受験する国内最大規模の模試。英語4技能テストGTECや小中向け総合学力調査(2027年4月にCBT化予定)も持ち、学力・進路データを一社で握る構造は他社が後追いできない参入障壁
GIGA端末の上で公教育インフラを掌握
授業支援ソフト「ミライシード」は全国の小中学校12,000校以上で利用。2025年4月にはグループのEDUCOM「C4th」(約600自治体・約11,000校の校務支援)と成績データをAPI連携し、授業と校務の両側から公立校のデータ動線を押さえた
役員直轄「AI教育研究所」を置く生成AI投資
執行役員兼AI教育研究所長というポストを常設し、対話型AI教材「進研ゼミ√Route大学受験」(7教科24科目)、サイバーエージェントと沖縄に設立した「AIクリエイティブセンター」、業界団体Generative AI Japanの共同設立まで研究・商品・業務・業界の4面で展開
Udemy事業本部が担う社会人リスキリング
米Udemyの日本事業パートナーとして学習者200万人超・法人導入約2,000社・自治体100以上(2025年7月時点)。トヨタ自動車への導入も発表し、デジタルハリウッド子会社化(2025年1月)と合わせ社会人教育が独立した柱に育つ
不登校34.6万人時代の「学校外」の学び場
2025年4月に同社初の通信制サポート校「ベネッセ高等学院」を11キャンパスで開校し、同年10月には中学生向けフリースクール「中等部」を5都府県11か所に展開。進研ゼミの教材・データを学校外のセーフティネットに転用する
「進研ゼミの会社」という表向きの看板の一段下に、ベネッセが異常に投資している領域がある。
ここが他社に簡単に真似できない差別化の核だ。
① 高校生の学力データをほぼ独占する模試基盤
「進研模試/ベネッセ総合学力テスト」は、**年間延べ約500万人**が受験する国内最大規模の模試である(1回あたり約45万人・公式値)。
共通テストの受験者(約50万人)に匹敵する規模の学力データを、高1から毎年押さえている計算になる。
さらに小中向け「総合学力調査」を2027年4月にCBT(コンピュータ受験)化するリリースを出しており、紙からデジタルに移っても学力データの収集網を手放さない構えだ。
模試・英語4技能(GTEC)・進路データを一社で握る構造は、それ自体が参入障壁である。
② GIGA端末の上で公教育インフラを掌握
授業支援ソフト「ミライシード」は全国の小中学校**12,000校以上**で使われている。
2025年4月には、グループのEDUCOMが提供する校務支援システム「C4th」(約600自治体・約11,000校)とミライシードの成績データをAPI自動連携すると発表した。
授業ツールと校務システムの両側から、公立小中学校のデータ動線を押さえた形だ。
ミライシード事業には専用の採用サイトまで存在し、投資のシグナルも明確である。
③ 役員直轄「AI教育研究所」を置く生成AI投資
役員一覧には「執行役員 兼 AI教育研究所長」というポストが常設され、AI研究が役員レベルの組織として制度化されている。
プロダクト面では対話型AI教材「進研ゼミ√Route大学受験」、業務面ではサイバーエージェントと沖縄に「AIクリエイティブセンター」を設立(2024年12月)、業界面では一般社団法人Generative AI Japanを共同設立(2024年1月)。
研究・商品・業務・業界団体の4面で生成AIに張る教育企業は国内では他にない。
④ Udemy事業本部が担う社会人リスキリング
役員一覧には「執行役員 兼 Udemy事業本部長」という専門ユニットも存在する。
Udemyは日本で**学習者200万人超・法人導入約2,000社・自治体100以上**(2025年7月時点)に達し、同月にはトヨタ自動車への「Udemy Business」提供も発表された。
デジタルハリウッド子会社化と合わせ、「子ども向け通信教育の会社」の看板の下で社会人教育が独立した事業の柱に育っている。
⑤ 不登校34.6万人時代の「学校外」の学び場
不登校の小中学生が約34.6万人と過去最多になる中、2025年4月に同社初の通信制サポート校「ベネッセ高等学院」を首都圏中心の11キャンパスで開校した。
同年10月には中学生向けフリースクール「中等部」を5都府県11か所に展開。
役員一覧に「塾・通信制事業本部長」のポストがあり、進研ゼミの教材・データ・添削人材を学校外のセーフティネットに転用する専門組織が動いている。
業績の推移(売上高)
旧ベネッセホールディングス連結(日本基準)の推移を示す。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 親会社株主帰属純利益 |
|---|---|---|---|
| 2021年3月期 | 4,275億円 | 約131億円 | 31億円 |
| 2022年3月期 | 4,319億円 | 約202億円 | 10億円 |
| 2023年3月期 | 4,119億円 | 206億円 | 113億円 |
| 2024年3月期 | 4,108億円 | 202億円 | 64億円 |
2024年3月期のセグメント別では、国内教育2,081億円・介護保育1,393億円・大学社会人218億円。
通信教育の在籍数減で国内教育が前年比96.7%と縮む一方、介護・保育はセグメント利益142.3%と伸び、**介護が教育の縮小を下支えする構図**だった(純利益の減少はMBO関連費用等が要因)。
2024年5月17日の上場廃止により、2025年3月期以降の業績は非開示。決算公告も確認できず、最新の財務状況を示す一次情報は存在しない。本記事の数値は上場最終期までのものである点に注意。
なお2026年4月の組織再編で介護・保育(ベネッセスタイルケアグループ)は資本ごと分離されたため、現在のベネッセコーポレーションは上記連結とは範囲が異なる「教育専業」の会社になっている。
競合の中での立ち位置

同じ教育業界でも、各社の戦い方は大きく異なる。
| 会社 | 規模感 | タイプ | ベネッセとの違い |
|---|---|---|---|
| ベネッセ | 旧HD連結4,108億円(2024/3期) | 通信教育×学校×社会人の複合型/非上場(PE傘下) | 0歳〜社会人のライフステージ網羅とBtoC・BtoB両利き |
| 学研HD | 連結1,991億円(2025/9期) | 出版×教室×医療福祉 | 売上の4割超が医療福祉。教育×福祉の多角型でベネッセに最も近い構図(介護分離前) |
| 公文 | 連結940億円(2025/3期) | FC教室・自学自習 | 世界50超の国・地域に357万人の学習者。教室網が核でデータ・学校事業は持たない |
| Z会(増進会HD) | グループ667億円(2024年度) | 難関大向け通信教育 | 「質のZ会」だが会員・生徒数は約27万人とベネッセの約8分の1の規模 |
| ナガセ(東進) | 連結552億円(2025/3期) | 映像授業×FC | 大学受験特化。東進ハイスクール・四谷大塚で教室型に集中 |
| リクルート | スタディサプリ単体は非開示 | EdTechプラットフォーム | 高校の約4割に導入。学校経由の浸透ではベネッセの直接の競合 |
| すららネット | 19億円(2024/12期) | AI教材ベンチャー | 不登校・学び直し領域のBtoB特化。規模は小さいが領域が重なり始めている |
規模で見ると、ベネッセは国内教育事業単体(約2,081億円・2024/3期)でも学研HD全体に匹敵し、民間教育で最大級である。
一方で「学校への浸透」ではリクルート(スタディサプリ)が、「不登校・学校外」ではすららネット等のEdTechが追い上げており、規模の優位だけでは安泰でない点も押さえておきたい。
今後の展望

ビジョン
「Benesse=よく生きる」/変革事業計画
社名はラテン語 bene(よく)+esse(生きる)が語源で、2023年にパーパス「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。」を制定。2023年5月の「変革事業計画」でコア教育・コア介護・新領域の3本柱を掲げ、MBO後はEQTの資本のもとで教育×デジタルへの構造転換を進める。数値目標は上場時に公表したものが最後で、非公開化後の達成状況・更新は開示されていない。
数値目標
| 営業利益(2025年度目標) | 320億円以上 |
|---|---|
| 新領域の売上(2025年度目標) | 2022年度比2倍 |
注力施策
教育×生成AIへの集中投資
対話型AI教材「進研ゼミ√Route大学受験」(2025年3月・7教科24科目)、生成AI搭載の新「進研ゼミ高校講座」(2026年3月)、ソフトバンクロボティクスと共同開発の「AIしまじろう」を相次いで投入。役員直轄のAI教育研究所が研究を主導する。
社会人リスキリングの第2の柱化
Udemyは学習者200万人超・法人約2,000社・自治体100以上に拡大し、2025年7月にはトヨタ自動車への提供を発表。2025年9月に個人向けサブスクも開始し、デジタルハリウッドの買収でクリエイター育成も取り込む。
学校外の学び場(通信制・フリースクール)
不登校の小中学生が約34.6万人と過去最多になる中、2025年4月に通信制サポート校「ベネッセ高等学院」を開校し、同年10月に中学生向けフリースクール「中等部」を展開。進研ゼミの教材資産を学校外に転用する新規事業。
公教育インフラの深掘り
ミライシード(12,000校以上)とEDUCOMの校務支援「C4th」の成績データをAPI連携し、授業・評価・校務のデータを一気通貫で扱う基盤を構築。小中向け総合学力調査は2027年4月にCBT化を予定する。
ロードマップ
2023/5
「変革事業計画」発表(コア教育・コア介護・新領域の3本柱)
2023/11
創業家×EQTによるMBO発表(約2
2024/5
東証プライム上場廃止(旧証券コード9783)
2025/1
岩瀬大輔氏が教育事業トップに就任/デジタルハリウッド子会社化
2025/4
通信制サポート校「ベネッセ高等学院」開校(11キャンパス)
2025/9
Udemy個人向けサブスクリプション開始
2026/4
ベネッセHDを吸収合併し持株会社体制を廃止。教育と介護・保育を分離
経営理念とカルチャー
- 理念: 「Benesse=よく生きる」(ラテン語 bene+esse が社名の語源)
- パーパス(2023年制定): 「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。」
- 体制: 創業家(福武家)×EQTの非上場体制。社長はライフネット生命創業者の岩瀬大輔氏(2025年1月〜)
変革事業計画とEQTのもとでの構造転換
2023年5月の「変革事業計画」では、コア教育・コア介護・新領域の3本柱を掲げた。
上場時に公表した数値目標は「2025年度に営業利益320億円以上・新領域売上2022年度比2倍」だが、非公開化後の達成状況は開示されていない。
MBOの狙いは、**短期の市場圧力を受けずに教育デジタル化への先行投資を断行する**ことにあり、EQTは追加投資の方針も報じられている。
一方で2025年夏には35歳以上の一般社員を対象とする希望退職(約450人規模)の実施が報じられており(報道ベース・公式リリース未確認)、構造改革は人員面にも及んでいる。
最近の主要トピック(面接ネタ)
- 2026年4月: ベネッセHDを吸収合併し持株会社体制を廃止。教育と介護・保育が資本面でも分離
- 2026年3月: 生成AI搭載の新「進研ゼミ高校講座」開始
- 2025年10月: 中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」を5都府県11か所に展開
- 2025年9月: Udemy個人向けサブスクリプション開始
- 2025年7月: トヨタ自動車へのUdemy Business提供を発表
- 2025年4月: 通信制サポート校「ベネッセ高等学院」開校(11キャンパス)
- 2025年1月: 岩瀬大輔氏が教育事業トップに就任・デジタルハリウッド子会社化
こんな人にピッタリ

縮む市場を嘆くのではなく、日本最大級の教育基盤と学力データを使って「学びの形を作り替える」変革に、当事者として関わりたい人。
教育とデジタルの掛け算を「全国規模のインフラ」でやりたい
ミライシード約1.2万校・進研模試年間延べ約500万人の基盤を持つベネッセが合う
0歳から社会人まで「人の学び」の全体に関わりたい
こどもちゃれんじからUdemyまでライフステージを網羅するベネッセの幅が活きる
変革期の大企業で事業の構造転換を内側から動かしたい
PEファンド傘下で教育×AIへの転換を進めるベネッセは当事者になれる環境
- 日本最大級の教育基盤と学力データを使って、学びの形を作り替える側に回りたい人
- こどもちゃれんじからUdemyまで、0歳〜社会人の学び全体に関わりたい人
- PE傘下の変革期だからこそ、事業構造の転換を内側から経験したい人
一方で、拡大が続く市場で勢いに乗りたい人や、教室の最前線で生徒と向き合い続けたい人には、EdTechベンチャーや塾・予備校の方が合う場合がある。
逆に合わない可能性がある人
志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。
拡大が続く市場で勢いに乗って働きたい
主力の通信教育は会員数の減少局面にあり、構造改革と並走する場面が多くなる可能性があります。
教室や対面指導の最前線で生徒と向き合い続けたい
本体は教材・サービスの企画とBtoBソリューションが中心のため、講師職が主軸の塾・予備校の方が合う場合があります。
上場企業ならではの開示と安定した制度の枠組みを重視したい
非上場化後は業績開示が限られ、組織・処遇の変化も続いているため、変化の大きさを負担に感じる可能性があります。
求める人物像
「よく生きる」を自ら体現する人
採用責任者のメッセージは「事業者である前に、一個人として『よりよく生きる』をとことん追求し、挑戦と実行への歩みを止めない人」。社名の語源 bene(よく)+esse(生きる)への共感が出発点になる。
顧客課題に本気で向き合うバイタリティ
公式の求める人物像は「困難に立ち向かうバイタリティ」「お客様の課題解決への本気さ」「願いを実現するための挑戦」。教育は成果が出るまでの時間が長い事業のため、粘り強さが要る。
気づく構想力とつくる実装力の両輪
「お客さまが抱える課題に気づき理想の未来を想像する」構想力と、「新しい商品・サービスとして創造する」実装力の両方を公式に求める。DX組織DIPはエンジニア内製化率70%を目標に掲げる。
学びの社会課題への当事者意識
パーパスは「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。」。教育格差・不登校・リスキリングといった社会課題を、ビジネスとして解くことに使命感を持てる人が合う。
入社後のキャリアパス
入社〜3年目
総合職一括採用後、ポジション単位で初期配属されます(一律のジョブローテーションは行わない方針)。モデル年収は1年目約473万円→3年目約632万円で、3年目に「キャリア節目研修」があります。
公募・異動
年1回の社内公募では公募ポジションがすべてオープンになるほか、公募がない職務にも希望を意思表明できる独自の「青紙制度」があります。会社主導でなく手挙げでキャリアを動かせる仕組みです。
学びの支援
Udemy Businessを全社員に導入し、能力開発ポイント年10万円分・リスキル休暇年3日など、自社が販売するリスキリングサービスを社員自身が使える環境です。
評価・登用
中途入社比率は53%で、新卒・中途や社歴に関係なく成果で評価する制度を公式に掲げます。女性管理職比率は32%(2025年4月)と高水準です。
ベネッセのキャリアの特徴は、会社主導の異動が薄く「手挙げ」の仕組みが厚いことだ。
総合職はポジション単位で初期配属され、一律のジョブローテーションは行わない。
その代わり、年1回の社内公募で公募ポジションがすべてオープンになり、公募がない職務にも希望を意思表明できる独自の「青紙制度」がある。
学びの支援も自社サービスのドッグフーディングが徹底しており、Udemy Businessの全社員導入・能力開発ポイント年10万円分・リスキル休暇年3日が制度化されている。
中途入社比率は53%で、新卒・中途や社歴に関係なく成果で評価する制度を公式に掲げる。
女性管理職比率32%(2025年4月)は大手としては高水準で、産休育休後のキャリア継続を前提とした運用が根付いている。
年収・待遇
ベネッセHDは2024年5月の上場廃止で有価証券報告書の提出を終えており、平均年収の公式値は2024年3月期(旧HD単体)が最後。ここでは公式採用ページの初任給・モデル年収と、クチコミ(体験談)ベースの数値を出典を分けて整理する(2026年6月時点)。
初任給
| 総合職・一括採用(公式) | 基本給 月215,000円(学歴差なし・所定労働7時間)+諸手当 |
|---|---|
| モデル年収(公式) | 1年目 約473万円/3年目 約632万円 |
平均年収(出典別)
| 公式(旧HD単体・有報2024年3月期) | 約934万円(平均年齢45.6歳・平均勤続15.0年)。持株会社の社員中心の数値で、事業会社の実態より高めに出る点に注意 |
|---|---|
| OpenWorkクチコミ(体験談) | 約704万円(回答635名・年収範囲350万〜1,400万円) |
年次・役職別の目安
| 30歳 | 約640万円が目安(媒体推計・非公式) |
|---|---|
| 40歳 | 約768万円が目安(媒体推計・非公式) |
| 管理職 | 30代後半・課長クラスで1,000万円前後の事例(クチコミ・体験談) |
待遇の特徴
- 賃貸住宅手当は1〜2年目最大月28,000円・3年目18,000円(公式募集要項)
- カフェテリアポイント年238,000円分・医療費補助年20,000円・能力開発ポイント年10万円分(公式)
- 所定労働7時間(9:00〜17:00)で、残業代は在宅勤務分も申請どおり支給されるというクチコミ(体験談)
年収は出所により幅がある。
有価証券報告書ベースの平均は約934万円(旧HD単体・2024年3月期・平均年齢45.6歳)だが、これは持株会社の社員中心の数値で、**事業会社の実態より高めに出る**点に注意したい。
事業会社ベネッセコーポレーションのクチコミ平均は約704万円(OpenWork・回答635名・体験談)で、教育業界の平均を大きく上回る水準とされる。
初任給は基本給月215,000円(学歴差なし)だが、所定労働時間が7時間と短いため、8時間換算では見かけより高い。
公式のモデル年収は1年目約473万円・3年目約632万円と、若手の水準を会社自身が開示しているのは珍しい。
賃貸住宅手当(1〜2年目最大月2.8万円)やカフェテリアポイント年23.8万円分など、手当・福利厚生も厚めである(公式募集要項)。
社員のリアルな評判
公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・就活会議等の社員クチコミ+公式サステナビリティ開示)。 教育を通じた社会貢献の実感と、女性が長く働き続けられる風土を評価する声が多い一方、部署による残業の差や、進研ゼミ縮小に伴う構造改革への先行き不安を挙げる声も共存します。
| 月平均残業(公式・2025年度) | 39.5時間(クチコミ集計は37.7時間) |
|---|---|
| 有給取得率(公式・2025年度) | 61%(2021年度の52%から改善傾向) |
| 女性管理職比率(公式・2025年4月) | 32% |
評価する声
- 教育事業ならではの社会貢献の実感と、商品が子ども・保護者に届く手応え
- 1980年代から男女均等処遇の歴史があり、産休育休後のキャリア継続が当たり前の風土(女性管理職32%)
- OpenWorkの法令順守意識スコアが4.7と突出して高く、コンプライアンス徹底の社風という声
気になる声
- 残業は部署・時期による差が大きく、繁忙期に偏りが出る傾向が指摘される
- 定性評価・年功的な運用への不満の声があり、評価制度関連のスコアは低めの傾向
- 主力の通信教育が縮小局面にあり、希望退職の実施(報道)など構造改革への不安を挙げる声がある
評判では「教育を通じた社会貢献の実感」「女性が働き続けやすい風土」「コンプライアンスの徹底」を評価する声が多い。
一方で「部署による残業の差」「定性評価・年功的な運用」「進研ゼミ縮小と構造改革への不安」を挙げる声もある(いずれも社員クチコミ・傾向)。
働き方の指標は公式開示があり、月平均残業39.5時間・有給取得率61%(2025年度)・在宅勤務制度利用率約59%(2024年度)。
OpenWorkの法令順守意識スコアが4.7と突出して高いのは特徴的で、2014年の個人情報漏えい事件後にセキュリティ・コンプライアンスを徹底してきた経緯と整合的な傾向である。
沿革
ベネッセは、1955年に福武哲彦が岡山市で「福武書店」を創業したのが始まりである。
生徒手帳や図書の出版から、1962年に模擬試験(現・進研模試)、1969年に通信教育(現・進研ゼミ)へ広げ、岡山発のまま全国区の教育企業に育った。
1990年には瀬戸内海の直島で「直島文化村」構想を始動し、現在の「ベネッセアートサイト直島」につながるアート事業も創業家の代名詞となっている。
1995年、「よく生きる」を意味する造語 Benesse を社名に冠してベネッセコーポレーションへ商号変更。2000年に東証一部に上場し、2009年に持株会社制(ベネッセホールディングス)へ移行した。
2014年には顧客情報約2,900万件の個人情報漏えい事件が発覚。グループ会社の業務委託先社員による持ち出しで、以後、外部有識者の「情報セキュリティ監視委員会」設置やISMS認証取得など再発防止を続けている。
2024年3月、創業家(福武家)と欧州投資ファンドEQTによるMBO(約2,700億円・国内最大級)が成立し、同年5月17日に上場廃止。
2025年1月にライフネット生命創業者の岩瀬大輔氏が教育事業トップに就任し、2026年4月1日にはベネッセコーポレーションがベネッセHDを吸収合併して持株会社体制を廃止した。
介護・保育の「ベネッセスタイルケアグループ」は両株主直下の兄弟会社として分離され、現在のベネッセコーポレーションは教育専業グループの中核である。
採用・選考

| 締切 | 要確認(公式採用サイトは28卒向けに切替済み。インターン・本選考の締切はマイページで確認) |
|---|---|
| 募集職種・コース | 総合職(企画職)の一括採用。ポジション例は学校・自治体・企業向けコンサルティング営業/マーケティング/商品開発/エンジニアで、エンジニアは初期配属確約のコースがある。介護・保育職はベネッセスタイルケア(別会社)の別採用。 |
| 勤務地 | 東京本部(多摩センター)中心に全国(2026年度実績は東京本部29名・その他拠点各1〜3名)・岡山本社ほか |
| 選考難易度・特徴 | 採用は近年100名前後。採用大学は早稲田が最多(2024年・11名)で旧帝大からMARCH・地方国公立まで幅広く、学歴フィルターの有無は媒体でも見解が分かれる。倍率は推計の幅が大きく非公式。インターン経由の早期選考が有力ルートとされる(体験談ベース)。 |
採用人数の推移
選考フロー
- 一次選考(エントリーシート+適性テスト)
- 二次選考(個人面接+グループディスカッション)
- 三次選考(個人面接)
- 最終選考(個人面接・面接官2名)
ES・自己分析でよく問われること
- 当社の志望動機(過去傾向)
- 「Benesseらしさ」はどこにあると思うか(過去傾向)
- あなた自身の教育に関する原体験(インターンES・過去傾向)
面接で聞かれた質問例
- 学生時代に力を入れたこと・志望動機(頻出)
- 理念「よく生きる」への共感度、教育への思いの深さ
- 「やる気が出ない生徒にどう対応するか」などケース寄りの質問(過去傾向)
- 最終面接で5分程度のプレゼンを課された例もある(過去傾向)
インターンシップ
28卒は「End-User・企画メソッド」「エンジニア1day選考会」「つくる、教育×DIGITAL」の3プログラム(選択制)。公式サイトに「全プログラムで本選考優遇のチャンスあり」と明記されている。実施時期・日程・締切はマイページで要確認。
採用は総合職(企画職)の一括採用で、エンジニアのみ初期配属確約のコースがある。
選考はES+適性テスト→個人面接+グループディスカッション→個人面接→最終面接(面接官2名)の4段階が公式に示されている。
対策の軸は次の3点だ。
- 教育の原体験を言語化する: ESでも面接でも「あなた自身の教育に関する原体験」「理念『よく生きる』への共感」が繰り返し問われる(過去傾向)。きれいな志望動機より、自分の経験に根ざした話が要る
- 「Benesseらしさ」を自分の言葉で: 説明会・公式情報から共通する価値観を抽出させるES設問が出た例がある(過去傾向)。事業の幅(家庭・学校・社会人)と理念のつながりを整理しておく
- インターンを起点にする: 公式サイトが「全プログラムで本選考優遇のチャンスあり」と明記する数少ない大手。28卒は3プログラムが用意され、早期選考につながる(優遇の中身は体験談ベース・日程はマイページで要確認)
変革期の会社である点も面接の文脈になる。
MBO・非公開化、HD吸収合併、生成AI教材、ベネッセ高等学院といった直近の動きを押さえ、「縮む通信教育をどう作り替えるか」に自分ならどう関わるかを語れると差がつく。
締切・選考フロー・インターン日程の最新情報は公式採用ページ(benesse.co.jp/fr_s/)とマイページで要確認。
よくある質問
ベネッセの年収はどのくらいですか?
- 有価証券報告書ベースの平均年収は約934万円(旧ベネッセHD単体・2024年3月期・平均年齢45.6歳)ですが、持株会社の社員中心の数値のため高めに出ます。事業会社のクチコミ平均は約704万円(OpenWork・体験談)です。初任給は基本給月21.5万円(所定7時間)で、公式モデル年収は1年目約473万円・3年目約632万円とされています。
ベネッセの就活難易度・倍率は?
- 採用人数は近年100名前後(2024年度97名)で、倍率は公式非公開です。媒体推計は数倍〜200倍超と幅が大きく、いずれも非公式です。選考はES・適性テスト→個人面接+グループディスカッション→個人面接→最終面接の4段階で、インターン経由の早期選考が有力ルートとされる傾向です。
ベネッセに学歴フィルターはありますか?採用大学は?
- 採用大学は早稲田が最多(2024年・11名)で、旧帝大・早慶からMARCH・関関同立・地方国公立まで幅広い実績があります。明確な学歴フィルターがあるとする公式情報はなく、媒体の分析でも見解が分かれています。
ベネッセは激務ですか?評判が悪いと言われるのはなぜ?
- 月平均残業は公式開示で39.5時間(2025年度)、クチコミ集計で37.7時間と極端な長時間ではありませんが、部署・時期による差が大きい傾向が指摘されます。「評判」の検索が多い背景には、進研ゼミ会員の減少や2025年の希望退職実施(報道)など構造改革への関心があるとみられ、一方で有給取得率は61%へ改善傾向、女性管理職比率32%と働きやすさの指標は高水準です。
ベネッセのインターンは本選考に優遇がありますか?
- 公式採用サイトに「全プログラムで本選考優遇のチャンスあり」と明記されており、優遇の存在を公式に認めている数少ない大手です。28卒は「End-User・企画メソッド」「エンジニア1day選考会」「つくる、教育×DIGITAL」の3プログラムが用意されています。実施時期・最新日程はマイページで要確認です。
最終更新: 2026-06-12