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【2026最新】大林組の就活企業分析|事業・強み・選考対策

大林組の企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

就活生

ゼネコンって「東京スカイツリーを作った会社」くらいのイメージで、正直どこも同じに見えます…。

編集部

実は大林組、2025年10月に米国の建設会社を子会社化し、2026年6月には豪英加の建設会社の買収も発表しました。「作る」から「運営する」へ事業の重心を動かしているんです。3分で違いが分かりますよ。

結論から言うと、この会社の正体は「建物を受託して作るだけの会社」ではない。

基本情報

上場区分上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード1802)
グループ独立系(親会社なし)。大林新星和不動産(不動産)、大林道路(舗装)等の国内子会社と、GCON社(米)等の海外子会社を擁する。豪英加のMultiplex社は2026年6月に買収契約を締結(クロージングは2026年9月末予定)
創業・設立1892年(明治25年)1月に大林芳五郎が「大林組」創業(大阪)/1936年(昭和11年)12月に株式会社大林組として設立
本社東京都港区港南二丁目15番2号
代表者佐藤俊美(代表取締役社長兼CEO・2025年4月就任。7年ぶりの社長交代で、創業家以外では初の事務系出身社長)
資本金577.52億円
従業員数9,472名(単体・2026年3月末現在)
売上高連結2兆5,862億円(2026年3月期)
事業領域建築・土木工事の請負、都市再開発・不動産開発、海外建設、エンジニアリング

業界の基礎

就活生

スーパーゼネコンって5社あるって聞きますが、正直どう違うのか分かりません…。

編集部

ポイントは「建築と土木、どちらの比率が高いか」と「海外にどれだけ積極的か」の2軸。ここで並べると各社の個性が一気に見えてきますよ。

連結売上高1兆円を超える大手総合建設会社は「スーパーゼネコン」と呼ばれ、大林組・鹿島建設・清水建設・大成建設・竹中工務店の5社が該当する。

  • 鹿島建設: 売上高2兆9,118億円で業界首位。海外売上比率約38%と5社で最もグローバル化が進む
  • 大林組: 売上高2兆5,862億円で業界2位。土木の売上構成比が高く、木造技術やデータセンターなど新領域への投資が目立つ
  • 大成建設: 青函トンネル等の大型土木の歴史を持つ
  • 清水建設: 建築比率が高く、欧州の環境インフラにも展開
  • 竹中工務店: 受注の94.3%が建築という、5社で最も建築特化型

この中で大林組は、建築・土木のバランス型でありながら海外M&Aに積極的という立ち位置にある。

事業内容

大林組の事業内容: 建築事業(国内・海外)、土木事業(国内・海外)、開発事業(不動産)、新領域・海外インフラ事業

ビジネスモデル

建築・土木の請負を中核としながら、都心の不動産開発、海外建設M&A、データセンター開発、海外インフラのコンセッション出資まで、「受託して作る」から「自ら事業主体になる」へと事業ポートフォリオを広げる総合建設会社。

  • 建築事業(国内・海外)

    オフィス・商業施設・データセンター・半導体工場などの建築工事を国内外で請け負う中核事業。2026年3月期は国内+海外で売上高約1.65兆円を占める。

    東京スカイツリーあべのハルカスPort Plusデータセンター
  • 土木事業(国内・海外)

    ダム・トンネル・高速道路など社会インフラの新設・更新を手がける。5社の中でも土木の売上構成比が相対的に高く、独自工法でインフラリニューアル需要を先取りする。

    高速道路床版更新DAYFREEハイウェイパネラック
  • 開発事業(不動産)

    都心の優良賃貸不動産の開発・保有、私募ファンド活用のキャピタルゲイン獲得に加え、海外での賃貸オフィス開発も展開する。

    グランフロント大阪横浜シンフォステージO-NES TOWER
  • 新領域・海外インフラ事業

    データセンター専業子会社MiTASUNや海外建設M&A(GCON・Multiplex)、海外の高速道路コンセッション・地熱発電などストック型事業に投資する成長領域。

    MiTASUNGCONMultiplexEastland Generation

大林組は建築・土木の請負を中核とする総合建設会社だが、近年は「受託して作る」だけでは終わらない事業構造の変化が進む。

国内建築・海外建築・国内土木・海外土木・不動産の5つが公式の報告セグメントで、建築(国内+海外)が売上の約6割、土木(国内+海外)が約3割を占める。

ここに近年、データセンター専業子会社「MiTASUN」や海外建設M&Aで取得した高付加価値建築のケイパビリティが加わり、事業の裾野が広がっている。

この会社の強み

大林組の強み: 木造建築技術を垂直統合、海外建設M&Aで非連続成長、DC専業子会社で開発主体へ、高速道路更新の独自工法群、海外インフラ運営でストック収益
  1. 木造建築技術を垂直統合

    高層純木造耐火建築物「Port Plus」(高さ44m・国内最高峰)や独自耐火集成材「オメガウッド」でコストを抑え、CLTメーカーのサイプレス・スナダヤへ出資し部材供給網まで内製化する。

  2. 海外建設M&Aで非連続成長

    2025年10月に米データセンター建設大手GCON社を子会社化。2026年6月には豪英加の高層建築大手Multiplex社(約860億円)の買収契約を締結し(クロージングは2026年9月末予定)、海外の高付加価値建築ケイパビリティを取り込む。

  3. DC専業子会社で開発主体へ

    都市型データセンター専業の新会社「MiTASUN」を設立し、東京都心で今後10年に約1,000億円を投じ2031年度までに40MW級のデータセンター群を構築する計画。

  4. 高速道路更新の独自工法群

    夜間の車線規制のみで施工できる床版取替工法「DAYFREE」、施工速度を約7倍にする遮音壁連続施工工法「ハイウェイパネラック」など、固有ブランドの更新工法を連発する。

  5. 海外インフラ運営でストック収益

    インドネシア・ジャカルタの高速道路コンセッション(総事業費約2,130億円)に出資、ニュージーランドの地熱発電にも参画し、建設という一過性収益から長期運営収益への転換を進める。

就活生

大林組の強みって、結局「東京スカイツリーを作った実績」ってことですよね?

編集部

そこが表面的な理解。本当の強みは個々の実績ではなく、技術・M&A・新規事業を組み合わせて「作るから運営する」へ舵を切っているという構造そのものです。

5つの強みは個別の取り組みに見えて、実は一本の線でつながっている。

木造建築技術の垂直統合(①)や高速道路更新の独自工法群(④)は、既存の「作る力」を差別化する投資だ。

一方、海外建設M&A(②)・データセンター専業子会社(③)・海外インフラコンセッション(⑤)は、いずれも受託施工ではなく自ら事業主体になるという新しい収益モデルへの挑戦である。

わずか8か月の間に2件の大型海外建設会社の買収に動き(2025年10月にGCON社を子会社化、2026年6月にMultiplex社の買収契約を締結)、データセンターを自ら開発・運営する子会社まで設立している事実は、単なる「大手ゼネコン」という表向きの理解では説明がつかない。

業績の推移(売上高)

1兆9,838億2023/3期2兆3,251億2024/3期2兆6,201億2025/3期2兆5,862億2026/3期2兆9,450億(予想)2027/3期
売上高(日本基準・連結)。2026年3月期は完成工事原価の低減等で営業利益が前期比36.6%増の1,947億円、純利益は同19.5%増の1,737億円と大幅増益(営業利益率は5.5%→7.5%へ向上)。2027年3月期は海外土木・不動産の伸びを見込み売上高2兆9,450億円を予想。

決算期は3月。2026年3月期は完成工事原価の低減が効き、増収を伴わずに大幅増益となった点が特徴的だ。

決算期売上高営業利益営業利益率
2024年3月期2兆3,251億円793億円3.4%
2025年3月期2兆6,201億円1,434億円5.5%
2026年3月期2兆5,862億円1,947億円7.5%

2026年3月期は売上高こそ前期比0.2%減だが、営業利益は同36.6%増の1,947億円、純利益も同19.5%増の1,737億円と大幅増益。低採算工事の影響が薄れ、収益性の回復が鮮明になった。

競合の中での立ち位置

大林組 のポジショニングマップ
スーパーゼネコン5社の業界マップ(2軸で見る)

同じスーパーゼネコンでも、各社の戦い方は大きく異なる。

会社タイプ大林組との違い
大林組建築・土木バランス型/海外M&A積極土木比率が高く、データセンター・海外インフラ運営にも展開
鹿島建設技術・海外最強型海外売上比率約38%で5社最大。「技術の鹿島」と称される
大成建設大型土木の歴史型青函トンネル等、シールド技術に長い実績
清水建設建築寄り・環境特化型受注の74.7%が建築。欧州の洋上風力等に展開
竹中工務店建築特化型受注の94.3%が建築。設計施工一貫比率が高い

考え方として、土木に強く海外展開も積極的という点では鹿島建設が近いが、鹿島が技術力起点であるのに対し、大林組はM&Aで海外のケイパビリティごと取り込むという違いがある。

今後の展望

大林組の数値目標(2026年度目標)

ビジョン

大林グループ中期経営計画2022『事業基盤の強化と変革の実践』

2022〜2026年度の計画で、長期ビジョン「Obayashi Sustainability Vision 2050」を土台に置く。2024年5月に数値目標を見直し、連結営業利益1,000億円以上・純利益1,000億円程度・ROE「2026年度までに10%以上」を掲げた。3つの基本戦略「建設事業の基盤の強化と深化」「技術とビジネスのイノベーション」「持続的成長のための事業ポートフォリオの拡充」を軸に、2026年3月期には目標を大幅に上回る営業利益1,947億円を達成している。

数値目標

連結売上高(2026年度目標)2兆円台半ば
連結営業利益(2026年度目標)1,000億円以上
当期純利益(2026年度目標)1,000億円程度
ROE(2026年度目標)10%以上

注力施策

  • データセンター・半導体施設への重点投資

    都市型データセンター専業子会社「MiTASUN」を設立し、東京都心で今後10年に約1,000億円を投じ2031年度までに40MW級のデータセンター群を構築する計画。半導体・医薬品工場等の成長分野にも注力する。

  • 木造・環境配慮型建築への投資

    高層純木造耐火建築物「Port Plus」や独自耐火集成材「オメガウッド」でコストを抑えた木造建築を推進し、CLTメーカーへの出資で部材供給網まで整備する。

  • 海外建設M&Aによる非連続成長

    2025年10月に米データセンター建設大手GCON社を子会社化。2026年6月には豪英加の高層建築大手Multiplex社の買収契約を締結し(クロージングは2026年9月末予定)、海外市場の高付加価値建築ケイパビリティを取り込む。

  • インフラリニューアル・海外インフラ運営

    高速道路の大規模更新需要に向け独自工法群(DAYFREE等)を展開する一方、インドネシアの高速道路コンセッションやニュージーランドの地熱発電でストック型収益モデルへの転換を進める。

ロードマップ

  1. 1892

    大林芳五郎が大阪で「大林組」創業

  2. 1936

    株式会社大林組として設立

  3. 2012

    東京スカイツリーが竣工(施工)

  4. 2013

    グランフロント大阪がまちびらき

  5. 2022

    大林グループ中期経営計画2022を策定

  6. 2025/4

    佐藤俊美氏が社長に就任(7年ぶりの社長交代・創業家以外で初の事務系出身)

  7. 2025/10

    米データセンター建設大手GCON社を子会社化

  8. 2026/6

    豪英加の高層建築大手Multiplex社の買収契約を締結(クロージングは2026年9月末予定)

将来性を読む軸は、中期経営計画2022が掲げる「1,000億円以上」という営業利益目標を、2026年3月期に約2倍上回ったという事実だ。

2024年度までは資材価格高騰の影響で目標未達が続いていたが、収益性改善とデータセンター・海外M&Aといった新規投資が同時に効き始めている局面にある。

建設という一過性のフロー収益に、データセンター運営や海外インフラのコンセッションという長期のストック収益を重ねていく——この二階建て構造への転換が、大林組の成長戦略の核にある。

こんな人にピッタリ

大林組が合う人・合わない可能性がある人の早見表

建築・土木という「作る」力を軸にしながら、データセンター開発や海外インフラ運営など「自ら事業主体になる」領域へも越境していく成長ストーリーに関わりたい人。

  • 建築だけでなく土木・インフラの大規模プロジェクトにも関わりたい

    スーパーゼネコン5社の中でも土木の売上構成比が相対的に高い大林組が合う

  • 海外での高付加価値建築やM&Aで事業を広げる会社で働きたい

    2025年のGCON社子会社化に続き2026年にMultiplex社の買収を発表した大林組の海外展開が向く

  • 受託施工にとどまらず、データセンターや高速道路運営など自ら事業主体になる領域に関わりたい

    MiTASUNや海外インフラコンセッションを進める大林組の伸びしろが活きる

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • 建築の意匠設計・施工に特化して極めたい

    設計施工一貫比率が高い竹中工務店など、建築特化型の会社の方が合う場合があります。

  • 特定の技術領域だけをとことん突き詰めたい

    大林組は建築・土木・開発・海外・新領域と手広く展開するため、領域特化型の企業の方が合う場合があります。

  • 転勤せず特定拠点だけでキャリアを積みたい

    全国型勤務や海外プロジェクトへの配属もあるため、拠点固定を強く希望する場合は募集区分(拠点型)の詳細を事前に確認した方が良い場合があります。

求める人物像

  • 誠実なものづくりへの誇り

    「世界に誇る、誠実なものづくりが、ここにある」を掲げ、単なる建造物ではなく社会基盤を築く姿勢を重視する(公式採用メッセージ)。

  • 未来を創る使命感

    「建設とは、未来をつくること」という考え方のもと、時代を超えた価値創造への使命感を持つ人材を求める(公式採用メッセージ)。

  • 建設の枠を超える挑戦心・革新性

    災害復旧、再生可能エネルギー、宇宙開発など「建設の枠を超え、新たな未来を創造する」領域への挑戦姿勢を評価する(公式採用メッセージ)。

  • 変化対応力とステークホルダーを巻き込む力

    社内外の多くの関係者を巻き込みながら並行して業務を進めるタスク管理力、イレギュラーな事態にも柔軟に対応する適応力が求められる(事務職紹介ページ)。

入社後のキャリアパス

  1. 入社〜数週間(新入職員研修)

    職種を問わず社会人としてのビジネススキルを学ぶ集合研修を実施後、職種別の専門スキル教育へ移行する。

  2. 若手(実務職層・OJT期)

    「指導員制度」により先輩社員がマンツーマンで指導につき、1年を通じて実務の基礎・知識・技術を確実に身につける。職場外教育として職種別若年研修も実施する。

  3. 中堅(能力開発期)

    事業・業務領域・職種ごとの奨励資格の取得を費用面で支援し、重点資格取得時は合格祝い金・資格手当も支給。若手・中堅向けの海外留学支援制度もある。

  4. 全階層共通の仕組み

    2022年度からタレントマネジメントシステムを導入し、建築職を中心に社員一人ひとりの業務経験・資格情報をデータベース化して計画的キャリア形成と最適配置を行う。

「指導員制度」による若手期のマンツーマン指導から始まり、中堅期は資格取得支援・海外留学支援で専門性を伸ばす仕組みが整う。

2022年度からはタレントマネジメントシステムを導入し、社員一人ひとりの業務経験・資格情報をデータベース化して計画的なキャリア形成と配置に活かしている点が、旧来型のゼネコンとの違いだ。

年収・待遇

公式(有価証券報告書)の平均年収と、社員クチコミ(体験談)ベースの数値には差があるため、出典を分けて整理する(2026年6月時点)。

初任給

大学卒(全国型)月額300,000円(2026年4月実績)
大学卒(拠点型・東京横浜関東)月額270,000円
大学院卒・修士(全国型)月額320,000円
大学院卒・修士(拠点型)月額288,000円

平均年収(出典別)

公式(有価証券報告書・2026年3月期)1,239万円(平均年齢42.0歳・平均勤続15.9年)
OpenWorkクチコミ(体験談)792万円(回答者291名。有報値との差は年齢構成が若いことが主因)

年次・役職別の目安

年次別目安(媒体推計)20代〜30代前半で500〜700万円台、30代後半〜40代で900万円台に到達との推計あり
役職別目安(媒体推計)課長級以上で1,200万円超との推計もあり、役職・職種で差が大きい傾向

待遇の特徴

  • 賞与は年2回(7月・12月)。諸手当は割増・別居・住宅・宿日直・特殊作業・海外勤務・資格手当等(公式募集要項)
  • 住宅手当・帰省旅費・社宅寮(個室)・全国のリゾート施設・保養所など福利厚生が手厚いという声が多い(クチコミ・傾向)
  • クチコミの年収は5年目で900万円程度に達したとの報告もあり、業界トップクラスの給与水準という評価が多い(体験談)

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・就活会議等の社員クチコミ(公式ESG実数値を併記)) OpenWork総合評価は業界内でも高水準で、「地図に残る」大規模プロジェクトへの関与、業界トップクラスの給与水準、住宅手当・社宅寮など手厚い福利厚生を評価する声が多い。一方で建設業らしく現場配属では長時間労働になりやすい傾向があり、人事評価の納得感や配属の偏りを指摘する声もある。

月平均残業時間(公式・2024年度)32.8時間
月平均残業時間(クチコミ)48.1時間(管理職のみ61.5時間・事務職28.9時間)
年次有給休暇取得率(公式・2024年度)52.9%
男性育休・育児目的休暇取得率(公式・2024年度)100%達成(2022年に「男性育休100%宣言」に賛同)

評価する声

  • 「地図に残る仕事」に携われることが社員のモチベーションになっているという声
  • スーパーゼネコンならではの大規模プロジェクトが多く、技術力の高さを評価する声
  • 業界トップクラスの給与水準で、住宅手当・帰省旅費・社宅寮など福利厚生の充実を評価する声

気になる声

  • 現場配属では長時間労働になりやすい傾向。建築設計職では繁忙期に大幅な残業となる報告もある
  • 管理職層は残業時間が長くなる傾向がある
  • 出身地・出身校等による配属・処遇の偏りを指摘する声がある傾向

就活生

実際、ゼネコンって激務って聞きますが、大林組は本当ですか…?

編集部

数字で見ると、月平均残業は公式実績で32.8時間(2024年度)ですが、クチコミでは48.1時間、管理職では61.5時間という声もあります。現場配属では繁忙期に負荷が上がりやすいのが正直なところです。

一方で有給取得率は52.9%(公式・2024年度)、男性育休・育児目的休暇取得率は100%を達成するなど、制度面の整備は着実に進んでいる。「地図に残る仕事」への誇りと福利厚生の手厚さを評価する声が多い一方、配属や評価の納得感には課題を指摘する声もある。

沿革

大林組の始まりは、創業者・大林芳五郎が1892年(明治25年)に大阪で創業した個人経営の建設業である。

1936年(昭和11年)に株式会社大林組として設立され、以降は東京スカイツリー(2012年竣工)やグランフロント大阪(2013年まちびらき)など、時代を象徴する大型プロジェクトを手がけてきた。

2025年4月には、佐藤俊美氏が社長に就任した。7年ぶりの社長交代であり、創業家以外では初の事務系出身社長という点は、就活生が押さえておきたい経営体制の転換点である。

採用・選考

大林組の選考フロー
締切要確認(プレエントリーは公式マイページから随時受付中。詳細な締切日は最新の公式選考スケジュールで確認)
募集職種・コース職種別採用(建築・土木・設備・機電・事務の5区分、および情報/エンジニアリングは面談を経て振り分け)。技術系が採用全体の7〜8割を占める傾向。
勤務地「全国型」(本社・東京本店・大阪本店・各支店・国内外事業所)と「拠点型」(採用時に決定した管轄地域限定)の2区分。国内主要都市に加え北米・アジアの海外拠点も含む
選考難易度・特徴媒体推計で就職難易度は「やや難関」、採用倍率は全体で約20倍(技術系約25倍・事務系約15倍程度)とされる(非公式)。最重点校として東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学等が挙がるが、「学歴よりも実力・人物重視」との補足もある。女性採用比率は上昇傾向(2025年で全体の約23%)。

採用人数の推移

2023年(23卒)352名(事務系53名・技術系293名)
2024年(24卒)359名(事務系51名・技術系308名)
2025年(25卒)413名(事務系52名・技術系361名)

選考フロー

  1. プレエントリー(公式マイページ/マイナビ等経由)
  2. 会社説明会
  3. エントリーシート提出(学業・学業以外の取り組み、成績証明書添付)
  4. 適性検査(Webテスト約35分)+職種別の専門筆記試験
  5. 個人面接(複数回・1回あたり約1時間)
  6. 最終面接(合格で内定)

選考で聞かれること

  • なぜゼネコン業界なのか

    面接官が見ているポイント

    数ある業界の中でものづくりの根幹を担うゼネコンを選ぶ必然性を、業界構造への理解を踏まえて語れるか

  • スーパーゼネコン5社でなぜ大林組か

    面接官が見ているポイント

    大林組がスーパーゼネコン5社の一角であることを踏まえ、他4社ではなく大林組でなければならない理由を差別化して語れるか

  • 他社の選考状況・志望度は

    面接官が見ているポイント

    スーパーゼネコン各社の受験状況を踏まえた上で、大林組が第一志望と言える一貫した比較軸を持っているか

  • 大林組でやりたい仕事とその理由

    面接官が見ているポイント

    事業内容の理解に基づき入社後の職務を具体的にイメージできているか(ES実設問)

  • 建設業の魅力・最近興味を持ったこと

    面接官が見ているポイント

    業界研究の深さと建設業の時事トピックへの感度があるか(ES実設問)

  • 研究内容とその課題は何か

    面接官が見ているポイント

    専門性の説明力だけでなく、課題設定から解決に至る論理的思考プロセスを筋道立てて話せるか

  • 専攻は畑違いなのになぜ建設業か

    面接官が見ているポイント

    建築・土木以外の専攻から志望する場合に問われる定番質問。専攻と志望職種のギャップを一貫したキャリア観で説明できるか

  • 機電職は土木と建築どちらをやりたいか

    面接官が見ているポイント

    大林組の機電職は土木・建築双方の現場を担当しうるという職種特性を理解した上で、自分の適性を具体的に語れるか

  • 全国転勤(全国型勤務)は大丈夫か

    面接官が見ているポイント

    全国各地の現場への配属を伴う勤務形態を理解し、生活基盤の変化を前向きに受け入れられる適応力があるか

  • 施工管理の仕事にどんな印象があるか

    面接官が見ているポイント

    工程・品質・安全・原価管理を担う施工管理の実務を正しく理解し、現実的な仕事観を持っているか

  • 年上の職人とやっていける自信はあるか

    面接官が見ているポイント

    現場で年齢・立場の異なる協力会社の職人と信頼関係を築けるコミュニケーション適性があるか

  • 相性の悪い人と仕事をする場合は

    面接官が見ているポイント

    長期にわたり多様な関係者とチームを組む現場で、合わない相手とも成果を出す協調性・柔軟性があるか

  • 部活・サークルでの役職とそこでの学び

    面接官が見ているポイント

    役職を通じて組織を動かした経験があるか、学びを施工管理などの組織運営適性に接続して語れるか

  • 大林組の海外展開の今後の戦略は

    面接官が見ているポイント

    東南アジア・北米・オセアニアでの事業基盤や2025〜2026年の海外M&A(GCON・Multiplex)を踏まえ、自分なりの戦略観を持っているか

  • 何か国語話せるか・留学経験は

    面接官が見ているポイント

    海外プロジェクトへの配属可能性を見据え、語学力や異文化適応力を具体的に示せるか

  • 好きな建築物・大林組の建物は

    面接官が見ているポイント

    東京スカイツリーなど代表的な施工実績への関心を通じ、企業研究の深さと熱量を見ているか

  • 現場見学やインターンの感想は

    面接官が見ているポイント

    実際に現場に触れた経験を通じてリアルな仕事理解を得ているか、入社意欲を体験に裏付けて語れるか

  • 自分らしさが出せた経験はあるか

    面接官が見ているポイント

    最終面接で問われやすい質問。用意した回答でなく、その場で人柄や個性を自然に表現できる地力があるか

  • 将来どんな人になりたいか

    面接官が見ているポイント

    大林組で積むキャリアを見据え、自己成長のイメージを描けているか

  • 最後に何か質問はあるか

    面接官が見ているポイント

    逆質問に時間を割く面談もあり、事業理解に基づいた質問で入社意欲と地頭の高さを示せるか

インターンシップ

職種別に複数コースを実施(建築職生産系5Days、設備職5Days、事務系半日セミナー等)。公式には参加による選考優遇は「なし」と明記されている。最新の時期・形式は公式マイページで確認。

公式採用ページを見る →

大林組は「建築・土木・設備・機電・事務」の5職種区分で採用し、情報/エンジニアリングは面談を経て振り分けられる。技術系が採用全体の7〜8割を占め、選考は複数回の個人面接が中心だ。

  • 「スーパーゼネコン5社でなぜ大林組か」は定番質問。他4社との違いを自分の言葉で説明できるようにしておく
  • 職種別採用のため、専攻・研究内容と志望職種の一貫性を語れるようにする
  • 全国型・拠点型の勤務区分と、海外プロジェクトへの配属可能性は事前に理解しておく

よくある質問

大林組の年収・初任給はどのくらいですか?

有価証券報告書による平均年収は1,239万円(2026年3月期・平均年齢42.0歳)、社員クチコミベースでは792万円(回答者平均が若手中心のため公式値より低め)です。初任給は大学卒(全国型)月額30万円・大学院卒(全国型)月額32万円(2026年4月実績)とされています。

大林組の就職難易度・採用倍率は?

媒体推計では就職難易度は「やや難関」、採用倍率は全体で約20倍(技術系約25倍・事務系約15倍程度)とされます(非公式)。技術系が採用の7〜8割を占め、職種別採用のため専攻・志望職種の一貫性が重視される傾向です。

大林組の採用大学・学歴フィルターは?

媒体推計では東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学等が最重点校として挙がりますが、「学歴よりも実力・人物重視」との補足もあり、明確な学歴フィルターの公式な言及はありません。

大林組は激務ですか?「やばい」と言われるのは本当ですか?

月平均残業は公式実績で32.8時間(2024年度)、社員クチコミでは48.1時間(管理職は61.5時間・事務職は28.9時間)と幅があります。現場配属では繁忙期に長時間労働になりやすい傾向がある一方、有給取得率は52.9%(公式・2024年度)、男性育休・育児目的休暇取得率は100%を達成しています。

大林組のインターンは選考に有利ですか?

建築職生産系5Days、設備職5Days、事務系半日セミナーなど職種別に複数コースがあります。公式には参加による選考優遇は「なし」と明記されており、最新の時期・形式は公式マイページで確認が必要です。

同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。

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最終更新: 2026-07-13