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【2026最新】ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)の就活企業分析|事業・強み・選考対策

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)の企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

まとめ

全日本空輸(ANA)を中核とする日本最大の航空グループ。フルサービスキャリア(FSC)「ANA」とLCC「Peach」のデュアルブランドで国際線・国内線・貨物を運び、約4,400万人のANAマイレージクラブ会員を基盤にANA Pay・ANA Mall等の「マイル経済圏」へ事業を広げる。日本基準・連結で売上高2兆2,618億円(2025年3月期)、2026年3月期は売上・利益とも過去最高を更新。SKYTRAX5スターを13年連続で獲得する品質と、国際線・貨物・新規事業への拡張が特徴。

基本情報

上場区分東証プライム上場(証券コード9202)
グループANAホールディングス(持株会社)/中核事業会社は全日本空輸。連結子会社142社・関連会社35社(2025年3月末)
創業・設立1952年に前身「日本ヘリコプター輸送」設立/2013年に持株会社ANAホールディングスへ移行
本社東京都港区東新橋(汐留シティセンター)
代表者芝田浩二(代表取締役社長・社長CEO/2025年4月時点)
資本金4,676億円(2025年3月期)
従業員数連結約44,019名(2025年3月末)
売上高連結2兆2,618億円(2025年3月期・日本基準)
事業領域航空事業/航空関連事業/旅行事業/商社事業/その他

業界の基礎

航空会社は、旅客と貨物を運ぶことで収益を上げる装置産業である。

機材(航空機)という巨額の固定資産を抱え、燃油費・人件費・空港使用料などの固定費が重い。需要の波を受けやすく、景気や感染症・地政学リスクに業績が大きく揺れる事業構造を持つ。

ビジネスモデルは大きく2つに分かれる。

  • フルサービスキャリア(FSC): 機内食・座席クラス・マイル・乗り継ぎなど総合的なサービスを提供する。ANA・JALが代表。
  • LCC(ローコストキャリア): サービスを絞り、運賃の安さで勝負する。Peach・ジェットスターなど。

日本の空は、長らく**ANAとJALの二強**で形づくられてきた。

その中でANAは、国際線・貨物に強く、系列LCC(Peach)まで擁する国内最大の航空グループという立ち位置にある。

近年は「運ぶ」だけでなく、マイルを軸にした経済圏や新規事業へと事業を広げているのが特徴だ。

事業内容

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)の事業内容: 航空事業、航空関連事業、旅行・ライフサービス事業、商社・その他事業

ビジネスモデル

フルサービスキャリア「ANA」とLCC「Peach」のデュアルブランドで国際線・国内線・貨物を運び、約4,400万人のマイレージ会員基盤を軸にANA Pay・ANA Mall等の非航空事業(マイル経済圏)へ広げる航空グループ。収益の柱は航空事業で、安全を経営の基盤に据える。

  • 航空事業

    グループの中核。ANA・Peach・AirJapanの3ブランドで国際線・国内線の旅客と貨物を運送する。マイレージ附帯収入や機内販売も含み、2025年3月期は航空事業だけで売上2兆587億円を占める。

    ANA国際線/国内線PeachAirJapanANA CargoANAマイレージクラブ
  • 航空関連事業

    空港でのグランドハンドリング(地上支援)、機内食、国際貨物取扱などを自社・他社向けに提供する。航空事業を足元で支えるインフラ的な領域。

    空港地上支援業務機内食国際貨物取扱
  • 旅行・ライフサービス事業

    国内外のダイナミックパッケージ(旅行商品)販売に加え、ANA Payなどマイルを軸にした生活サービスを展開。ANA Xがマイル経済圏の中核を担う。

    ダイナミックパッケージANA PayANA MallANA Pocket
  • 商社・その他事業

    全日空商事を中心に免税店・空港物販・卸を手がける商社事業と、設備保守・不動産などのその他事業。航空に隣接する収益源を束ねる。

    ANA DUTY FREE SHOPANA FESTA全日空商事

ANAの事業は、航空券を売って終わりではない。

収益の柱は**航空事業で、2025年3月期は売上2兆587億円**を占める中核だが、その周囲に航空関連・旅行・商社の事業が広がる。

決算上のセグメントは「航空事業/航空関連事業/旅行事業/商社事業/その他」の5区分だ。就活生の理解としては、次の4つで十分だ。

  1. 航空事業: ANA・Peach・AirJapanの3ブランドで旅客・貨物を運ぶ中核。
  2. 航空関連事業: 空港の地上支援(グランドハンドリング)・機内食・貨物取扱。
  3. 旅行・ライフサービス事業: 旅行商品の販売と、ANA Payなどマイル経済圏。
  4. 商社・その他事業: 全日空商事の免税店・空港物販など。

デュアルブランド戦略

ANAの事業構造を理解する鍵は、FSCとLCCの使い分けにある。

フルサービスの「ANA」で品質と国際線を取りに行き、LCCの「Peach」で価格重視の需要を取り込む。

2024年2月には中距離国際線の新ブランド「AirJapan」も就航させ、アジアの旺盛な需要を3つのブランドで取りこぼさない体制を整えた。

マイルを軸にした経済圏

もう一つの軸が、**約4,400万人のANAマイレージクラブ会員**だ。

この巨大な会員基盤を航空券だけでなく日常消費に結びつけるのが、後述するマイル経済圏である。子会社ANA Xが、決済・EC・移動サービスを束ねて運営している。

この会社の強み

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)の強み: 会員4,400万人の「マイル経済圏」、NCA統合で国際貨物が世界14位、ANA発のディープテック「avatarin」、空飛ぶクルマ(eVTOL)の事業化、品質と機材戦略の継続的優位
  1. 会員4,400万人の「マイル経済圏」

    ANAマイレージクラブ会員 約4,400万人を基盤に、子会社ANA Xが決済「ANA Pay」(会員100万人突破)、EC「ANA Mall」、移動でマイルが貯まる「ANA Pocket」(会員200万人突破)を束ね、航空券以外の日常消費まで取り込む経済圏を構築している

  2. NCA統合で国際貨物が世界14位

    2025年8月に日本貨物航空(NCA)を完全子会社化し、貨物専用機16機体制に。輸送重量ベースで世界14位の航空グループとなり、ANA Cargoが運営する国際貨物ネットワークがコロナ禍でも収益を支えた

  3. ANA発のディープテック「avatarin」

    ANAからカーブアウトした子会社avatarinが遠隔操作ロボット「newme」を展開。2024年にシリーズBで37億円を調達(累積77億円)し、銀行の接客実証など外部顧客も獲得。航空会社が自前でスタートアップを生む稀有な例

  4. 空飛ぶクルマ(eVTOL)の事業化

    米Joby Aviationと合弁で機体100機超を日本に配備する計画を進め、2025年の大阪・関西万博ではANA塗装のeVTOLで公開デモ飛行を実施。次世代モビリティへ実体ある投資を行っている

  5. 品質と機材戦略の継続的優位

    SKYTRAX「5スター」を2013年から13年連続で獲得(世界10社のみ)。2025年に過去最大の77機・2兆円超を発注し、低燃費機材比率82.7%を2030年に91%へ。国際線旅客収入8,055億円が国内線7,039億円を上回る構造に転換した

「日本最大の航空会社」というイメージの一段下に、ANAが力を入れている領域がある。

ここが、単なる「飛行機を飛ばす会社」との違いを生む差別化の核だ。

① 会員4,400万人の「マイル経済圏」

ANA最大の資産は、機材でも路線でもなく、**約4,400万人のANAマイレージクラブ会員**かもしれない。

子会社ANA Xが、この会員基盤を日常消費へ広げる事業を展開している。

  • ANA Pay: スマホ決済。全国200万以上の店舗で使え、会員100万人を突破。
  • ANA Mall: ANA運営のECモール。
  • ANA Pocket: 歩く・乗るなど「移動」でマイルやポイントが貯まるアプリ。会員200万人を突破。

「マイルで生活できる世界」を掲げ、航空券以外の接点で顧客とつながり続ける。これは航空のフロー収益とは異なる、面の経済圏への投資だ。

② NCA統合で国際貨物が世界14位

旅客の陰で、ANAは貨物を強化している。

2025年8月、日本郵船から**日本貨物航空(NCA)を完全子会社化**し、貨物専用機を16機体制に拡大した。

これにより輸送重量ベースで世界14位の航空グループとなり、運営はANA Cargoが担う。

貨物は旅客需要が消えたコロナ禍でも収益を支えた実績があり、旅客の波を平準化する第二の柱になっている。

③ ANA発のディープテック「avatarin」

ANAは、自社からスタートアップを生み出している。

ANAからカーブアウトした子会社**avatarin(アバターイン)**は、遠隔操作ロボット「newme」を展開する。

2024年にはシリーズBで**37億円を調達(累積77億円)**し、銀行の接客実証など外部顧客も獲得した。

航空会社が自前でディープテックのVC案件を生み出すのは、世界的にも珍しい。

④ 空飛ぶクルマ(eVTOL)の事業化

次世代モビリティへの投資も実体を伴う。

ANAは米Joby Aviationと合弁で、eVTOL(電動垂直離着陸機)を**100機超、日本に配備する計画**を進める。

2025年の大阪・関西万博では、ANA塗装のeVTOLによる公開デモ飛行(垂直離着陸から遷移飛行まで)を実施した。

「空飛ぶクルマ」を構想で終わらせず、機体調達と運航の準備まで踏み込んでいる。

⑤ 品質と機材戦略の継続的優位

本業の航空でも、ANAの強さは数字で裏付けられる。

SKYTRAXの「ワールドエアラインスターレーティング」で、**2013年から13年連続で最高評価「5スター」**を獲得(世界で10社のみ)。

機材面では2025年に過去最大の77機・2兆円超を発注し、低燃費機材比率82.7%を2030年に91%へ高める計画だ。

そして2025年3月期には、国際線旅客収入8,055億円が国内線7,039億円を上回る構造へ転換した。国内航空会社から、国際線とグローバルネットワークで戦うグループへと姿を変えている。

業績の推移(売上高)

1.67兆2023/3期2.06兆2024/3期2.26兆2025/3期2.54兆2026/3期
売上高(日本基準・連結)。コロナ禍で2期連続の巨額赤字に陥った後、国際線・インバウンド回復で急回復。2024年3月期に営業利益率が初の10%超、以降は過去最高を更新中。2026年3月期はNCA連結化も寄与し売上・利益とも過去最高。2022年3月期以前の赤字期は本グラフでは未掲載。

航空は需要変動の激しい事業だ。それはANAの業績推移にもはっきり表れている。

決算期売上高営業利益当期純利益
2023年3月期1兆6,707億円約1,200億円約894億円
2024年3月期2兆559億円2,079億円1,570億円
2025年3月期2兆2,618億円1,966億円1,530億円
2026年3月期2兆5,392億円2,174億円1,690億円

コロナ禍(2021・2022年3月期)には2期連続で巨額の赤字を計上したが、その後は国際線・インバウンドの回復で急回復した。

2024年3月期には営業利益率が初めて10%を超え、以降は売上・利益とも過去最高を更新し続けている。

2026年3月期はNCA(日本貨物航空)の連結化も寄与し、売上2兆5,392億円と過去最高を更新した。

数値は日本基準・連結。2022年3月期以前の赤字期はグラフでは未掲載。最新・詳細はIRページで要確認。

競合の中での立ち位置

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸) のポジショニングマップ
日本の航空業界マップ(2軸で見る)

同じ航空会社でも、戦い方は大きく異なる。

会社タイプANAとの違い
ANAFSC・国際/貨物に強い最大手国際線・貨物・マイル経済圏まで広げ、系列LCC(Peach)も擁する総合力
JALFSC二強の一角同じフルサービスだが、アライアンスはワンワールド(ANAはスターアライアンス)
PeachANA系LCC低価格特化。ANAグループ内で価格重視の需要を担う
ジェットスター・ジャパンJAL系LCC低価格・国内線中心の路線構成
スカイマーク中堅(第三極)羽田を軸に国内幹線中心。FSCとLCCの中間的な価格帯
ソラシドエア中堅(九州地盤)ANAとコードシェアし、九州発着の国内路線に特化

考え方として、ANAと最も近いのは同じFSCのJALだ。両社はサービス水準で競うが、ANAはスターアライアンス・国際線・貨物に厚く、JALはワンワールド加盟という違いがある。

アライアンスが違うため、貯めたマイルやステータスの資産は両社間で引き継げない。どちらの経済圏に入るかは、長く付き合う前提で考える論点になる。

今後の展望

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)の数値目標(2028年度(中計目標))

ビジョン

「ワクワクで満たされる世界を」(ANAグループ経営ビジョン)

安全を経営の基盤に置き、人と人・人とモノの「つながり」を拡げてファンベースを広げることで、経済的価値と社会的価値の双方を創造することを掲げる。航空事業を中核としつつ、貨物・国際線・マイル経済圏・新規事業へ拡張する。2026年1月に「2026-2028年度 中期経営戦略」を公表した。

数値目標

営業利益(2028年度(中計目標))2,500億円(利益率9%)
営業利益(長期)(2030年度(目標))3,100億円(利益率10%)
成長投資(2026-2030年度累計)5年間で2.7兆円
売上高(2026/3期(実績))2兆5,392億円

注力施策

  • 国際線ネットワークの拡大

    2029年の成田空港発着枠拡大を見据え、国際線旅客収入を2030年度に1.3倍へ。FSCのANAとLCCのPeach・AirJapanのマルチブランドでアジアの需要を取り込む。

  • NCA統合による貨物拡大

    2025年8月に完全子会社化した日本貨物航空(NCA)の連結効果を取り込み、貨物専用機16機体制で国際貨物事業を1.3倍規模へ拡大する。

  • 次世代機材へのフリート刷新

    787・777X・A321neo・737-8など最新鋭の省燃費機を積極導入(過去最多77機発注)。低燃費機材比率を2030年に91%へ高め、SAF活用で環境負荷を抑える。

  • DX投資とマイル経済圏の拡大

    ANA PayやANA Mall、ANA Pocketを軸に顧客接点(ファンベース)を拡大。avatarinや空飛ぶクルマ(eVTOL)など航空に隣接する新規事業も推進する。

ロードマップ

  1. 1952

    前身「日本ヘリコプター輸送」設立

  2. 2013

    持株会社ANAホールディングス発足(マルチブランド戦略の起点)

  3. 2017

    Peach Aviationを連結子会社化(LCC強化)

  4. 2020-21

    コロナ禍で過去最大の連続赤字

  5. 2024/2

    中距離国際線ブランド「AirJapan」就航

  6. 2025/8

    日本貨物航空(NCA)を完全子会社化(国際貨物を強化)

  7. 2026/1

    「2026-2028年度 中期経営戦略」公表

経営理念とカルチャー

  • 経営ビジョン: 「ワクワクで満たされる世界を」
  • 行動指針(ANA's Way): 「あんしん、あったか、あかるく元気!」
  • 基盤: 安全を経営の最優先に置き、その上で挑戦と成長を重ねる

ANAは2026年1月に「2026-2028年度 中期経営戦略」を公表した。

2028年度に営業利益2,500億円(利益率9%)、2030年度に3,100億円(同10%)を掲げ、5年間で2.7兆円の成長投資を計画する。

最近の主要トピック(面接ネタ)

  • 2025年8月: 日本貨物航空(NCA)を完全子会社化し、国際貨物を強化。
  • 2025年: 大阪・関西万博で空飛ぶクルマ(eVTOL)の公開デモ飛行。過去最大77機の機材を発注。
  • 2024年2月: 中距離国際線ブランド「AirJapan」就航。
  • 継続中: ANA Pay・ANA Mall・ANA Pocketによるマイル経済圏の拡大。

こんな人にピッタリ

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)が合う人・合わない可能性がある人の早見表

安全とホスピタリティを最優先しながら、日本を代表するスケールで「人とモノのつながり」を世界に広げる仕事に情熱を持てる人。

  • 海外と日本を結ぶ大規模な航空ネットワークの最前線で働きたい

    国際線旅客収入が国内線を上回る規模に成長したANAが合う

  • 安全とホスピタリティを基盤に、チームで価値を届けることに誇りを持てる

    SKYTRAX5スターを13年連続で守るANAの文化が活きる

  • 航空という枠を越え、マイル経済圏や新規事業まで含めて挑戦したい

    ANA Pay・avatarin・空飛ぶクルマまで広げるANAグループの幅が向く

  • 安全とホスピタリティを最優先に、日本を代表するスケールで人とモノのつながりを広げたい
  • 国際線・貨物など、世界とつながる航空ネットワークの最前線で働きたい人
  • 航空にとどまらず、マイル経済圏や新規事業まで含めて挑戦したい

一方で、職種により初期年収の差が大きい点や、安全を基盤とする大組織ゆえの育成スピードは、人によって合う・合わないが分かれる。とにかく若いうちから高年収や速い裁量を求める人は、別の選択肢の方が合う場合がある。

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • とにかく若いうちから高い年収を最優先したい

    職種により初期年収の水準差が大きい傾向があり、職種・キャリア段階によっては物足りなさを感じる可能性があります。

  • 短いスパンで裁量と昇進スピードを得たい

    安全を基盤とする大組織で年次に応じた育成を重んじる傾向があり、スピード感の面で合わない場合があります。

  • 運賃の安さ・効率だけを軸にビジネスを考えたい

    フルサービスの品質と総合力を強みとする会社のため、低価格特化のLCCの考え方とは力点が異なる場合があります。

求める人物像

  • 安全を最優先できる誠実さ

    「安全は経営の基盤であり、守り続けるもの」という価値観を体現できる人。航空事業の根幹である安全意識を自らの行動原則にし、誠実・勤勉に物事へ向き合えること。

  • お客様視点で価値を創る人

    常にお客様の立場に立ち、最高の価値を生み出そうとする姿勢を持つ人。パイロット・CA・地上スタッフなど多様な関係者と信頼関係を築き、現場のニーズを掴んで解決できる人。

  • 多様性を活かすチームスピリット

    4万人を超える多様な人材が一つの便を飛ばすため、立場の異なるメンバーを尊重し、真摯な議論でチームを束ねて共通目標に向かえる協働力を持つ人。

  • グローバル視点で挑戦し続ける人

    「努力と挑戦」を価値観に掲げるANAで、グローバルな視野を持ち、既存の枠を越えて高い目標へ挑み、変革を提案して周囲の協力を引き出せる人。

入社後のキャリアパス

  1. 入社〜数年目(基礎形成期)

    グローバルスタッフ職はオペレーション・ビジネス・コーポレート・IT・整備などいずれかの領域に配属され、OJT中心に航空事業の基礎を習得します。自社養成パイロットはまず1〜2年、全国の拠点で空港・営業など地上業務を経験してから訓練に入ります。

  2. 中堅(専門・推進期)

    担当領域での専門性を深め、企画・推進やチームの中核を担います。総合職はジョブローテーションで複数領域を経験し、海外拠点・グループ会社出向、新規事業・DX・マーケティングへの展開もあります。パイロットは訓練を経て副操縦士として乗務を開始します。

  3. 管理職・専門職(リーダー期)

    マネジメント職、または特定領域の高度専門人材としてキャリアを構築します。パイロットは副操縦士任用後、機長昇格まで概ね約10年が目安とされます(体験談・傾向)。

ANAのキャリアは職種によって大きく異なるのが特徴だ。

グローバルスタッフ職(総合職)は、オペレーション・ビジネス・コーポレート・IT・整備などの領域に配属され、ジョブローテーションで複数領域を経験しながら専門性を深めていく。海外拠点やグループ会社への出向、新規事業・DXへの展開もある。

自社養成パイロットは、入社後まず1〜2年は全国の拠点で空港・営業など地上業務を経験し、その後に訓練へ進む。副操縦士任用を経て、機長昇格まで概ね約10年が目安とされる(体験談・傾向)。

年収は職種で大きく違う

年収の読み方には注意が必要だ。

ANAは持株会社制のため、**有価証券報告書の単体平均(約730万円)は管理部門が中心**で、現場社員(CA・パイロット・地上スタッフ)は子会社所属のため単体値には含まれない。

職種別の目安(媒体推計・非公式)は、グローバルスタッフ職が20代で350〜600万円・40代で900〜1,300万円、CAは職種平均で400万円台、パイロットは機長クラスで2,000万円超とされる。

OpenWorkのクチコミ平均は約541万円(回答者平均31歳・体験談)だ。数値を使う際は、職種と出所を意識したい。

年収・待遇

ANAは持株会社制(上場会社=ANAホールディングス、事業会社=全日本空輸)のため、有価証券報告書の「提出会社」数値は管理部門が中心で、現場職種(CA・パイロット・グランドスタッフ・総合職)の実態とは異なる。職種によって年収水準が大きく異なる(パイロット ≫ 総合職 > CA・グランドスタッフ)点が最大の特徴。ここでは公式値とクチコミ(体験談)を出典を分けて整理する(2026年6月時点)。

初任給

グローバルスタッフ職・大卒(公式)月給25万円(職務調整手当3万円を含む・2025年度入社実績)
客室乗務職(公式)月給210,221円(2024年4月から・前年比8.2%引き上げ)

平均年収(出典別)

公式(全日本空輸 有報・2025年3月期/提出会社=管理部門中心)約730万円(平均年齢45.5歳)。現場社員は子会社所属のため単体値には含まれない
OpenWorkクチコミ(体験談)約541万円(回答者706名・平均年齢31歳)

年次・役職別の目安

グローバルスタッフ職(総合職)20代で350〜600万円、40代で900〜1,300万円が目安(媒体推計・非公式)
客室乗務職(CA)職種平均は400万円台が目安(媒体推計・非公式)
運航乗務職(パイロット)機長クラスで2,000万円超の水準とされる(媒体推計・体験談)

待遇の特徴

  • 職種別年収は「CA・グランドスタッフ < 総合職 < パイロット」の順に高い傾向。パイロットは乗務手当により突出し、CA・グランドスタッフの初期年収は相対的に低めという傾向(体験談・推計)
  • 毎年4月にベースアップがあるとの声がある(OpenWork・体験談)
  • 残業は少なめ・有給は取りやすいというワークライフバランス面の評価が目立つ(OpenWork・体験談)

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork等の社員クチコミ(すべて体験談)) 「法令順守・安全意識の高さ」「社員同士の相互尊重」「残業の少なさと有給の取りやすさ」を評価する声が多い一方、「風通しの良さ」「人事評価の適正感」は相対的に低く、上下関係の厳しさや評価への不満を挙げる声も共存します。職種による年収差の大きさも特徴です。

月平均残業(クチコミ)約9.6時間
有給消化率(クチコミ)83.1%
法令順守意識(クチコミ評価)4.8/5(最高位)

評価する声

  • 残業が少なく有給も取得しやすいワークライフバランスの良さ
  • 法令順守・安全意識が極めて高く、組織基盤が堅固
  • 社員同士の相互尊重・チームワーク文化が根付いている

気になる声

  • 風通しの良さ・人事評価の適正感が相対的に低い傾向がある
  • 上下関係が厳しいとの声がある傾向
  • 職種によって年収水準の差が大きく、CA・グランドスタッフの初期年収は相対的に低めという傾向

評判では「残業の少なさと有給の取りやすさ」「法令順守・安全意識の高さ」「社員同士の相互尊重」を評価する声が多い。

クチコミ(体験談)では月平均残業が約9.6時間、有給消化率83.1%と、サービス業のイメージに反してワークライフバランスは取りやすいという声が目立つ。

一方で、「風通しの良さ」「人事評価の適正感」は相対的に低く、上下関係の厳しさや評価への不満を挙げる声もある(いずれも社員クチコミ・傾向)。

沿革

ANAの源流は、1952年に設立された「日本ヘリコプター輸送」である。

民間の出資で生まれ、戦後の日本の空を一から切り拓いてきた。後に全日本空輸(ANA)となり、国内線・国際線へと事業を広げていく。

就活で押さえておきたいのが、**JALとの出自の違い**だ。

JALは半官半民の「日本の翼」として出発し、2010年に経営破綻・再上場を経験した。対するANAは一貫して民間企業として成長してきた歴史を持つ。この出自の違いは、両社のカルチャーを語るうえでよく対比される。

2013年には持株会社制へ移行し、ANAホールディングスが発足した。これがPeach・AirJapanなどを束ねるマルチブランド戦略の起点となっている。

採用・選考

ANA(ANAホールディングス/全日本空輸)の選考フロー
締切要確認(職種・採用主体ごとに異なる。最新は公式採用ページで確認)
募集職種・コースANA本体は「グローバルスタッフ職(事務・技術の総合職)」「運航乗務職(自社養成パイロット)」「客室乗務職(CA)」が中心で文理不問。グランドスタッフはANAエアポートサービス等のグループ空港会社、CA・整備はANAウイングスやPeach等が別主体で募集する。
勤務地東京(本社)・羽田・成田を中心に、配属により国内外の拠点
選考難易度・特徴就活人気上位の難関。総合職(グローバルスタッフ職)は媒体推計で倍率20倍前後、CA・自社養成パイロットは特に高倍率とされる(いずれも媒体推計・非公式)。学歴フィルターは公式に確認されないが、採用実績校は難関大に偏る傾向。選考ではESの志望動機・ガクチカの中身と、ホスピタリティ・主体性などの人物面が重視される傾向。

採用人数の推移

2027年度(グループ全体)39社・約2
2026年度(CA・報道ベース)約600名規模

選考フロー

  1. エントリー・ES提出(職種により動画提出あり)
  2. Webテスト・適性検査
  3. 面接(複数回・職種により内容が異なる)
  4. 最終面接/パイロット・CAは航空身体検査
  5. 内々定

ES・自己分析でよく問われること

  • これまでに一番ワクワクした経験・エピソード(過去傾向・約300字)
  • 志望プログラム(第1〜3希望)の選択理由(グローバルスタッフ職・過去傾向)
  • ANA CAのどのような点に興味を持ちエントリーしたか/エントリー動画(CA・過去傾向)

面接で聞かれた質問例

  • 学生時代に力を入れたことと、その中での工夫・困難の乗り越え方
  • 数ある航空会社の中で、なぜANAなのか/なぜこの職種なのか
  • チームでの役割、ホスピタリティ・顧客志向に関するエピソード
  • 入社後にやりたいこと/挑戦したいこと

インターンシップ

グローバルスタッフ職の「Summer Event」を毎夏開催(領域横断・エンジニア・DXなどのプログラム)。本選考優遇の有無は公式に明言がなく、就活メディアの解説は体験談ベースのため要確認。最新の時期・形式は公式マイページで確認。

公式採用ページを見る →

ANAの新卒採用は職種・採用主体が分かれている点をまず理解したい。

ANA本体(全日本空輸)は「グローバルスタッフ職(事務・技術の総合職)」「運航乗務職(自社養成パイロット)」「客室乗務職(CA)」が中心で、いずれも文理不問だ。

一方、グランドスタッフはANAエアポートサービスなどグループの空港会社、CA・整備の一部はANAウイングスやPeachが別主体で募集する。志望する仕事が「どの会社の採用か」を最初に確認することが重要だ。

選考はES・Webテストから複数回の面接へ進み、パイロット・CAは航空身体検査もある。定番の問いが「数ある航空会社の中で、なぜANAなのか」だ。

  • 「安全」「ホスピタリティ」というANAの価値観に、自分の経験をどう結びつけるかを言語化しておく
  • 「なぜLCCやJALではなくANAか」を、国際線・貨物・経済圏といった具体で語れるようにする
  • CAは志望動機に加えてエントリー動画を課す年もあるため、過去傾向を踏まえて準備する

締切・選考フロー・インターンの最新情報は職種・採用主体ごとに異なる。必ず公式採用ページで要確認。

よくある質問

ANAの年収はどのくらい?総合職・CA・パイロットで違う?

職種で水準が大きく異なるのが特徴です。媒体推計(非公式)では、グローバルスタッフ職(総合職)は20代で350〜600万円・40代で900〜1,300万円、客室乗務職(CA)は職種平均で400万円台、運航乗務職(パイロット)は機長クラスで2,000万円超とされます。OpenWorkのクチコミ平均は約541万円(回答者平均31歳・体験談)です。

ANAの年収が「低い」と言われるのはなぜ?

パイロットが突出して高い一方、客室乗務職やグランドスタッフの初期年収が相対的に低めという傾向があり、職種ごとの差の大きさが背景とみられます(体験談・推計)。一方で残業は少なめ・有給は取りやすいというワークライフバランス面の評価は高めです(OpenWork・体験談)。

ANAの就活の難易度・倍率は?

就活人気上位の難関とされ、グローバルスタッフ職は媒体推計で倍率20倍前後、CA・自社養成パイロットは特に高倍率とされます(いずれも媒体推計・非公式で、ANAは公式倍率を公表していません)。ESの志望動機・ガクチカと、ホスピタリティ・主体性などの人物面が重視される傾向です。

ANAに学歴フィルターはありますか?

ANAは文理不問を掲げ、制度的な学歴フィルターは公式に確認されません。ただし採用実績校を見ると難関大の比率が高い傾向があります。学歴そのものより、志望動機やガクチカの中身、人物面が選考で重視される傾向です。

ANAの評判は?激務ですか?

クチコミ(体験談)では月平均残業が約9.6時間・有給消化率83.1%とワークライフバランスを評価する声が多く、法令順守・安全意識の高さも高評価です。一方で、風通しや人事評価の適正感は相対的に低く、上下関係の厳しさを挙げる声もあります(いずれも傾向)。

最終更新: 2026-06-14