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アシックスの強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策

アシックスの企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

読了目安 約22

編集部

「ランニングの会社」に見えて、実は稼ぎ頭はファッション事業なんです。研究所とデータの蓄積が、この転換を支えています。

就活生

アシックスって「ランニングシューズの会社」というイメージなんですが、それだけで語っていいのか自信がありません…。

編集部

実は2025年12月期、利益率トップの事業はランニングではなく「オニツカタイガー」というファッションブランドでした。3分あれば、この会社の本当の姿がつかめますよ。

結論から言うと、この会社の正体は「靴のメーカー」ではなく、研究・データ・ブランドの3層を併せ持つスポーツ企業である。

業界の基礎

就活生

スポーツ用品業界って、結局どこも似たようなシューズを作っている印象があります…。

編集部

ポイントは「どこで稼ぎ、どこに賭けているか」の違いです。同じシューズメーカーでも、各社の力点はかなり異なりますよ。

スポーツ用品業界は、シューズ・ウエア・用具を開発・製造・販売し、機能性とブランド力の両輪で競う業界だ。

ナイキ・アディダスがサッカー・バスケットボール・ライフスタイルまで最も広くカバーする総合型であるのに対し、アシックスはランニング機能訴求と、ファッション性の高いオニツカタイガーを併せ持つ独自の二軸戦略を取る。

主要プレイヤーを並べると、それぞれの力点の違いが見えてくる。

  • 総合スポーツ型: ナイキ、アディダス(サッカー・バスケ等を含む最広範なカバー)
  • パフォーマンス+ファッション型: アシックス(ランニング機能訴求とオニツカタイガーの二軸)
  • 国内総合型: ミズノ(野球・ゴルフ等、日本の強豪種目を幅広くカバー)
  • 専業特化型: ヨネックス(バドミントン・テニス・ゴルフ用具に特化)

海外売上比率で見ると、アシックスは約81%と高水準にあり、欧州(約28%)が国内(約19%)を上回る最大の市場になっている。

事業内容

アシックスの事業内容: パフォーマンスランニング、スポーツスタイル、オニツカタイガー、コアパフォーマンススポーツ/アパレル・エクイップメント

ビジネスモデル

ランニングシューズを祖業とするパフォーマンス技術開発力を核に、ASICS(競技用シューズ・ウエア)、Onitsuka Tiger(ファッション性の高いヘリテージブランド)、Haglöfs(アウトドアギア)という性格の異なるブランドポートフォリオを、直営店・EC・卸を通じて世界に展開するグローバルスポーツ用品メーカー。

  • パフォーマンスランニング

    収益基盤の中核。マラソン大会でのシェアNo.1を目指す機能性ランニングシューズを軸とする。2025年12月期は売上3,635億円(前期比+11.2%)。

    GEL-KAYANOMETASPEEDNIMBUS
  • スポーツスタイル

    生活提案型のライフスタイルフットウエア。欧州を中心に急拡大し、2025年12月期に初の1,000億円超(売上1,413億円・前期比+43.6%)を達成した。

    GEL-1130GEL-NYC
  • オニツカタイガー

    ファッション性の高い日本発ヘリテージブランド。カテゴリー利益率37.7%で全カテゴリー中最高。2027年にOT GROUPとして独立運営化する計画。

    MEXICO 66TIGER CORSAIR
  • コアパフォーマンススポーツ/アパレル・エクイップメント

    テニス等ランニング以外の競技用品と、スポーツウエア・用具。Haglöfsのアウトドア用品もここに含まれる。

    テニスシューズHaglöfs

多くのスポーツメーカーが「シューズを作って売る」で完結するのに対し、アシックスの事業構造には性格の異なる3つのブランドが同居している。

競技志向の「ASICS」、ファッション性の高いヘリテージブランド「Onitsuka Tiger」、アウトドアギアの「Haglöfs」。この3ブランドを1社で抱えることで、機能訴求とブランド訴求という異なる稼ぎ方を併せ持つのがアシックスの構造的な特徴だ。

近年最も伸びているのは祖業のランニングではなく、スポーツスタイル(前期比+43.6%)とオニツカタイガー(同+43.0%)という、いずれもファッション性の強い領域である。

この会社の強み

アシックスの強み: 「靴の会社」の稼ぎ頭は実はファッション事業、神戸のスポーツ工学研究所が支える開発力、Runkeeper買収で築いたランニングデータ資産、「1日15分」の運動効果を神経科学で実証、素材工学レベルで挑む低炭素シューズ開発
  1. 「靴の会社」の稼ぎ頭は実はファッション事業

    オニツカタイガー事業は2025年12月期に売上1,365億円(前期比+43.0%)・カテゴリー利益率37.7%と全5カテゴリー中最高を記録。2027年1月付で100%子会社「OT GROUP」へ事業承継し独立採算のグローバル・ラグジュアリー・ライフスタイル事業として再編する

  2. 神戸のスポーツ工学研究所が支える開発力

    1985年開設のスポーツ工学研究所はモーションキャプチャー・フォースプレートを備えたバイオメカニクス実験室や人工気象室、350mの全天候トラックを保有し、トッププロ選手の足形・動作データを製品開発に直接反映する「Human-centric science」を標榜する

  3. Runkeeper買収で築いたランニングデータ資産

    2016年に登録会員3,300万人超のフィットネスアプリ運営元FitnessKeeper社を買収し「ASICS Runkeeper」としてブランド統合。匿名化した走行データを商品開発に活用し、D2C比率を2015年の約17%から2021年に約33%まで拡大させた

  4. 「1日15分」の運動効果を神経科学で実証

    ニューロインフォマティクス企業EMOTIVと運動精神医学の専門家との共同開発ツール「Mind Uplifter」で世界100万人規模の実証実験を実施し、「1日約15分9秒の運動が精神状態にポジティブな影響を与える」ことを定量化して発表した

  5. 素材工学レベルで挑む低炭素シューズ開発

    市販スニーカーで最少クラスの1足あたり1.95kg-CO2eを実現した「GEL-LYTE III CM 1.95」や、植物由来原料を約24%配合した新ミッドソール材「FF BLAST PLUS ECO」を投入し、2030年までにCO2排出63%削減・2050年ネットゼロを掲げる

就活生

アシックスの強みって、結局「良い靴を作っている」ということですよね…?

編集部

そこが落とし穴です。本当の強みは靴そのものではなく、研究所のデータとブランドの分社化戦略が生む収益構造の転換にあります。ここを語れる就活生は一気に差がつきます。

5つの強みは個別の取り組みに見えて、実は「機能性を科学で裏付け、その蓄積を稼ぎ方の多様化につなげる」という一本の線でつながっている。

土台にあるのは、1985年開設のスポーツ工学研究所が積み上げてきたバイオメカニクス研究と、2016年のRunkeeper買収で得た走行データという2つの資産だ。ここで培った「科学で裏付ける」という組織能力が、Mind Uplifterのようなメンタルヘルス領域の実証や、GEL-LYTE III CM 1.95のような素材工学の低炭素化にも横展開されている。

そしてこの蓄積の先に、稼ぎ頭がランニングからオニツカタイガーへ移りつつあるという構造転換がある。カテゴリー利益率37.7%という数字は、単なる一過性のヒットではなく、研究とデータの厚みに支えられたブランド経営力の証だ。

業績の推移(売上高)

4,846億2022/12期5,705億2023/12期6,785億2024/12期8,109億2025/12期9,500億(予想)2026/12期
売上高(連結)。2025年12月期は営業利益1,425億円・営業利益率17.6%で5期連続の増収増益・過去最高を更新。円安に加えオニツカタイガー・スポーツスタイルの急伸が牽引した。

決算期は12月。直近5期は一貫して増収増益が続いている。

決算期売上高営業利益営業利益率
2022年12月期4,846億円340億円7.0%
2023年12月期5,705億円542億円9.5%
2024年12月期6,785億円1,001億円14.7%
2025年12月期8,109億円1,425億円17.6%
2026年12月期(予想)9,500億円1,710億円約18.0%

2022年から2025年の3年間で、営業利益率は7.0%から17.6%へ2.5倍以上に伸びており、単なる増収ではなく利益体質そのものが変化している。牽引役はスポーツスタイルとオニツカタイガーという、ファッション性の強い2カテゴリーだ。

競合の中での立ち位置

アシックス のポジショニングマップ
グローバルスポーツ用品業界マップ(2軸で見る)

同じスポーツ用品でも、各社の戦い方は大きく異なる。

会社タイプアシックスとの違い
アシックスパフォーマンス+ファッション二軸ランニング機能訴求とオニツカタイガーの高収益ファッション事業を併せ持つ
ナイキ総合スポーツ最大手サッカー・バスケ等も含む最広範なカバーで規模最大
アディダス総合スポーツ(サッカー起点)サッカーを核に地理的に最も分散した売上構成
ミズノ国内総合型野球・ゴルフ等、日本の強豪種目を幅広くカバー。海外比率はまだ拡大途上
New Balanceランニング+ライフスタイル非上場・オーナー経営で、近年はライフスタイル領域へ拡大中
ヨネックス専業特化型バドミントン・テニス・ゴルフ用具に特化し、カテゴリーの広さでは対極

規模ではナイキ・アディダスに及ばないが、「機能とファッションの二軸」という組み合わせはアシックス固有のポジションだ。

今後の展望

アシックスの数値目標(2026年度)

ビジョン

中期経営計画2026(2024〜2026年度)

2023年11月に策定した中期経営計画2026は、2024年に業績が計画を上回るペースで進捗したことを受け、財務目標を中心に上方修正された。営業利益目標は当初の800億円以上から1,300億円以上へ、営業利益率目標は12%前後から17%以上へと大幅に引き上げられている。

数値目標

営業利益(2026年度)1,300億円以上
営業利益率(2026年度)17%以上
売上高CAGR(2024-26年度)10%前後
ROA(2026年度)15%前後

注力施策

  • グローバル成長の加速

    既存収益基盤の欧米に加え、東南・南アジア等の高成長地域でのフットプリント確立を進める。2025年12月期は東南・南アジア地域が前期比+33.4%、日本地域も+34.7%と大きく伸びた。

  • ブランド体験価値の向上

    アスリート×デジタルの長期研究やグローバルR&Dネットワーク構築を進め、「ASICS Innovation Campus」(仮称)の設置を検討する。

  • オニツカタイガーの独立運営化

    2027年1月1日付で100%子会社「OT GROUP」へ事業承継し、意思決定スピードを高めファッションブランドとしての独自路線を強化する。

  • キャピタルアロケーションの重点シフト

    2024年の中計アップデートで、ブランド力・注力カテゴリーへの投資とランニングエコシステム拡充への投資配分を強化する方針を打ち出した。

  • サステナビリティ投資

    低炭素シューズや植物由来素材の開発を進め、2030年までにCO2排出63%削減、2050年カーボンニュートラルを目指す。

ロードマップ

  1. 1949

    鬼塚喜八郎が神戸で「鬼塚商会」創業(同年「鬼塚株式会社」設立)

  2. 1977/7

    オニツカ・ジィティオ・ジェレンクの3社合併で「株式会社アシックス」発足

  3. 1985

    神戸にスポーツ工学研究所を開設

  4. 2010

    スウェーデンのアウトドアブランドHaglöfs(ホグロフス)を買収

  5. 2016

    フィットネスアプリ「Runkeeper」運営元を買収

  6. 2023/11

    「中期経営計画2026」策定

  7. 2024/11

    中期経営計画2026を上方修正(営業利益目標を1

  8. 2025

    連結売上高8

  9. 2026/6

    オニツカタイガー事業の2027年OT GROUPへの分社化を発表

将来性を読む軸は、2024年11月の中期経営計画2026アップデートに表れる急激な上方修正だ。

当初の営業利益目標800億円以上を1,300億円以上へ、営業利益率目標を12%前後から17%以上へと引き上げた背景には、想定を上回るペースで進む成長がある。この勢いの延長線上に、2027年のオニツカタイガー分社化という組織再編がある。

ランニングという祖業を軸にしながら、成長のエンジンをファッション領域と東南・南アジア等の新興市場へ広げていく——「守りの祖業」と「攻めの新規領域」を同時に進める局面が、いまのアシックスだ。

こんな人にピッタリ

アシックスが合う人・合わない可能性がある人の早見表

スポーツ用品の研究開発からブランド展開まで一気通貫で携わり、日本発のグローバル企業でものづくりと海外事業の両方に関わりたい人。

  • ランニングなどパフォーマンススポーツの機能性追求に情熱がある

    バイオメカニクス研究に一貫投資するアシックスが合う

  • 日本発グローバル企業で海外事業に直接関わりたい

    海外売上比率約81%のアシックスの環境が活きる

  • ものづくり企業で研究・データ活用の裏側に関わりたい

    スポーツ工学研究所やRunkeeperのデータ資産を持つアシックスの厚みが活きる

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • サッカー・バスケットボールなど特定のチームスポーツを主戦場にしたい

    当該競技でブランド力の強いナイキ・アディダスなどの方が合う場合があります。

  • 特定種目の用具開発をとことん突き詰めたい

    バドミントン・テニス等に特化するヨネックスなど専業メーカーの方が合う場合があります。

  • 若手のうちから大きな裁量とスピード感を求めたい

    部署によって育成体系や昇進スピードに差があるとの声があり、フェーズによっては物足りなさを感じる可能性があります。

求める人物像

  • 健全な心身の実現に共感できる人

    社名の由来である創業哲学「Anima Sana In Corpore Sano(健全な身体に健全な精神があれかし)」の実現に貢献したい、共に成長したいという想いを新卒採用ページで明確に求めている。

  • フェアプレー精神とベストを尽くす姿勢を持つ人

    企業理念「アシックススピリット」に基づき、ルールを守りフェアプレーに徹し、失敗しても成功するまでやり抜く「ころんだら、起きればよい」という姿勢を重視する。

  • チームの勝利のために協働できる人

    個人の尊厳を尊重した自由で公正な規律を重んじつつ、チームの勝利のために闘う協調性・チームワークを企業理念の中で明示している。

  • 継続的に自己を鍛錬し高め続ける人

    現状維持に満足せず、専門性を磨き続け成長・研鑽を続ける姿勢を求める。「スポーツでつちかった知的技術により質の高いライフスタイルを創造する」というビジョンの担い手像と重なる。

入社後のキャリアパス

  1. 入社〜配属

    新入社員研修を経て、大学で培った専門性やキャリア開発、適性検査を踏まえ職種別に配属される。研究職はスポーツ工学研究所で新人研修を受け、勤務地希望は申告できるが確約はされない。

  2. 若手期

    上司との「キャリア面談」やメンター制度を通じて成長の方向性を定める。部門によっては入社数年目から海外拠点との連携業務やグローバルなプロジェクトに関わる例もある。

  3. 中堅〜昇進

    昇進時の研修でスキル形成と社内ネットワーキングの機会を得る。ジョブローテーションは部署差があり、人員の多い部署では早期昇進が見込みにくいとの声もある。

  4. グローバル異動

    「全世界で異動の可能性あり」と公式に明記されており、海外販社や海外拠点との連携業務への配置転換もキャリアの一部として想定されている。

職種別採用で、専門性を軸に配属される。キャリア面談やメンター制度を通じて若手期の成長を支援する仕組みがあるが、ジョブローテーションの速度は部署差が大きい。人員の多い部署では早期昇進が見込みにくいとの声もあり、配属先によってキャリアの伸び方に差が出る点は理解しておきたい。

年収・待遇

アシックスは有価証券報告書(提出会社単体)で平均年収を開示している。ここでは公式値と社員クチコミ(体験談)ベースの数値を出典を分けて整理する(2026年7月時点)。

初任給

大学卒(公式・2026年4月入社予定)月額330,000円
大学院卒(公式・2026年4月入社予定)月額350,000円

平均年収(出典別)

公式(有価証券報告書・2025年12月期・単体)約1,079万円(平均年齢40.4歳・平均勤続12.2年)
OpenWorkクチコミ(体験談)約683万円(回答者56名・平均年齢35歳)。公式値との差は開示対象(単体・全社員平均)と回答者属性の違いが主因

年次・役職別の目安

マーケティング職(クチコミ)約711万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談)
開発職(クチコミ)約591万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談)
営業職(クチコミ)約576万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談)

待遇の特徴

  • 初任給は2026年4月入社予定分で前年より3万円(約1割)引き上げられ、直近4年で5割上昇したトレンドがある(日本経済新聞報道)
  • 平均年収は2022年864万円→2023年898万円→2024年998万円→2025年1,079万円と直近2期連続で100万円超増加している(有価証券報告書)

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork等の社員クチコミ) 風通しの良さや法令順守意識、ワーク・ライフ・バランス支援(毎週水曜のノー残業デー、フルフレックス・在宅勤務)を評価する声が多い一方、20代の成長環境や人材の長期育成体系、人事評価制度の納得感には課題を挙げる声もあります。

月平均残業(クチコミ)約21.8時間(20〜39時間の回答が最多)
有給消化率(クチコミ)74.4%(80%以上取得の回答が最多)
平均勤続年数(クチコミ)13.0年

評価する声

  • 風通しの良さ・社員相互の尊重が高く評価される(OpenWorkの評価上位項目)
  • 毎週水曜のノー残業デーやフルフレックス・在宅勤務などワーク・ライフ・バランス支援が手厚いという声
  • 業界平均より高い年収水準という声(クチコミ)

気になる声

  • 20代の成長環境や長期的な人材育成体系への評価が低めという声がある
  • 人事評価制度の納得感に課題を挙げる声がある
  • 部署による業務量の差が大きく、繁忙な部署では深夜まで及ぶこともあるとの声

アシックスって実際、働きやすいの?

評判では「風通しの良さ」「ワーク・ライフ・バランス支援の手厚さ」(毎週水曜のノー残業デー等)を評価する声が多いです(社員クチコミ・傾向)。

一方で「20代の成長環境」「人事評価制度の納得感」を課題に挙げる声もあります。安定した環境で腰を据えて働きたい人には好相性、若いうちから大きな裁量を求める人は要確認です。

就活生

実際、部署によって忙しさの差が大きいって聞くんですが…本当ですか?

編集部

正直にお伝えすると、その傾向はクチコミでも指摘されています。繁忙な部署では深夜まで及ぶこともあるとの声がある一方、月平均残業は全体では約21.8時間と業界内で突出して悪い水準ではありません。配属先による差が大きいというのが実態に近いです。

沿革

アシックスの始まりは、1949年3月に鬼塚喜八郎が神戸で創業した「鬼塚商会」である。同年9月に「鬼塚株式会社」として改組し、バスケットボールシューズの製造販売からスタートした。

その後、生産部門を担う「オニツカ株式会社」を経て、1977年7月21日にオニツカ株式会社・ジィティオ・ジェレンクの3社が合併し、現在の「株式会社アシックス」が発足した。社名は「Anima Sana In Corpore Sano(健全な身体に健全な精神があれかし)」というラテン語の頭文字に由来する。

採用・選考

アシックスの選考フロー
締切要確認(最新は公式採用ページで確認)
募集職種・コース総合職(戦略・マーケティング・管理部門等、職種別採用)、研究職(スポーツ工学研究所)、デザイン職(ポートフォリオ提出必須)、知的財産職、経理・財務職など職種別採用が中心。文理問わず応募できるが専門性を軸に配属される。
勤務地神戸本社・スポーツ工学研究所(兵庫)、東京・渋谷オフィスほか。「入社後は全世界で異動の可能性あり」と公式に明記。
選考難易度・特徴新卒採用は例年20〜40名台の少数採用で人気が高い。就活メディアの就職難易度スコアは58.3(有名企業427社中196位)、選考難易度は5点満点中4.2点とされる(非公式)。倍率の推計値は情報源により15倍〜750倍超と大きくばらつき信頼度は低い。学歴フィルターは明確には無いとの評価が優勢で、早慶〜中堅大学まで幅広い採用実績があるとされる(非公式)。

採用人数の推移

2024年(非公式推計)約34名
2026年46名(アシックス39・アシックスジャパン3・アールビーズ4の合計)
2027年(予定)31〜35名

選考フロー

  1. エントリー(マイナビ)
  2. 会社説明会(対面/WEB)
  3. エントリーシート提出
  4. 適性検査(WEB受検)
  5. 個別面接(1回)
  6. 個別面接(1回)
  7. グループ面接
  8. 内々定

選考で聞かれること

  • なぜアシックスか(他社じゃなく)

    面接官が見ているポイント

    他のスポーツメーカーではなくASICSでなければならない理由まで踏み込んで語れる、企業理解の解像度があるか

  • なぜスポーツメーカーを選んだのか

    面接官が見ているポイント

    スポーツ業界を志す動機が一時的な憧れでなく、自身の経験や価値観に根差した一貫性のあるものか

  • アシックス製品との個人的な接点は

    面接官が見ているポイント

    志望理由が借り物の言葉でなく、自分自身の競技・生活体験とASICSブランドが具体的に結びついているか

  • 「健全な心身」という理念への共感度は

    面接官が見ているポイント

    社名由来のラテン語Anima Sana In Corpore Sanoに象徴される創業哲学を理解し、自分の言葉で語れるか

  • 学生時代に力を入れた経験の成果は

    面接官が見ているポイント

    二次面接で内容を深く掘り下げられる社風があるため、エピソードの大きさでなく数字や事実に基づいた再現性ある成果を語れるか

  • 目標を立てて達成した経験は

    面接官が見ているポイント

    自ら目標を設定し主体的に行動を起こせるか、成果を具体的な変化として語れるか

  • 学生時代に最も困難だったことは

    面接官が見ているポイント

    困難に直面した際の課題把握力と、そこから立て直す粘り強さ・工夫の再現性があるか

  • なぜその専門分野を志望するのか

    面接官が見ているポイント

    学問的関心が製品開発など具体的な職務にどう接続するか、志望動機の解像度があるか

  • 今の研究を仕事にどう活かすか

    面接官が見ているポイント

    専門知識をスポーツ用品という応用領域に転用して考える発想力、研究と実務をつなぐ論理性があるか

  • 大学で学んでいることの説明は

    面接官が見ているポイント

    専門外の面接官にも自分の学びの要点を分かりやすく伝えられる説明力があるか

  • デジタルやデータを使った経験は

    面接官が見ているポイント

    Runkeeperのデータ活用のようなDX推進方針に対応できる素養があるか

  • デザイナー職ならポートフォリオで何を見せるか

    面接官が見ているポイント

    ES提出と並行してポートフォリオ提出が課される専門職選考で、自分の作品の意図や制作背景を言語化できるか

  • アシックスの弱み・課題は何か

    面接官が見ているポイント

    一方的な礼賛でなく、事業を客観的に分析し改善提案までできる当事者意識があるか

  • あなたの強みと弱みは

    面接官が見ているポイント

    自己理解の深さと、弱みに対する具体的な向き合い方があるか

  • リーダーシップを発揮した経験は

    面接官が見ているポイント

    役職の有無でなく、集団の中で周囲を動かした具体的な行動があるか

  • 相手の立場で課題解決した経験は

    面接官が見ているポイント

    顧客やチームメンバーの視点に立って考えられる、共感に基づく課題解決力があるか

  • 英語で自分の強み・弱みを話すと

    面接官が見ているポイント

    海外売上比率8割超のグローバル企業で最低限のビジネス英語コミュニケーション力があるか

  • 入社後どの事業・部署で挑戦したいか

    面接官が見ているポイント

    配属先や職種への解像度が高く、入社後のギャップが少ないキャリアイメージを持てているか

  • スポーツを通じて将来何を実現したいか

    面接官が見ているポイント

    競技実績の有無を問わず経験の質を重視する採用方針のもと、経験から得た学びや価値観を自分の言葉で語れるか

  • 逆質問で何を聞きたいか

    面接官が見ているポイント

    受け身の説明を求めるのでなく、入社後の働き方や事業理解につながる主体的な問いを立てられるか

インターンシップ

オープンカンパニー・インターンシップをマイページ登録制で実施。選考直結・優遇の有無は媒体で記載が割れており要確認。最新の時期・形式は公式マイページで確認。

公式採用ページを見る →

アシックスは総合職・研究職・デザイン職など職種別に採用し、選考はES・適性検査から複数回の個別面接、グループ面接まで進む。デザイン職はESに加えてポートフォリオ提出が必須になる点に注意したい。

  • スポーツ経験・体育会所属の有無は必須条件ではなく、経験の「質」が問われる
  • 「健全な心身」という創業哲学(Anima Sana In Corpore Sano)を自分の言葉で語れるようにしておく
  • 「アシックスの弱み・課題」も問われやすいので、礼賛ではなく当事者として考えた答えを用意する

よくある質問

アシックスの年収・初任給はどのくらいですか?

有価証券報告書による平均年間給与は約1,079万円(2025年12月期・単体・平均年齢40.4歳)、社員クチコミベースでは約683万円(回答者平均年齢35歳・体験談)です。初任給は大学卒33万円・大学院卒35万円(2026年4月入社予定・公式)で、直近4年で約5割引き上げられたトレンドがあります。

アシックスの採用倍率・選考難易度は?

新卒採用は例年20〜40名台の少数採用で、就活メディアの就職難易度スコアは58.3(有名企業427社中196位)とされます。倍率の推計値は情報源により15倍〜750倍超と大きくばらつき、いずれも非公式のため参考値にとどめるのが安全です。

アシックスに学歴フィルターはありますか?

明確な学歴フィルターは無いとの評価が就活メディアで優勢で、早慶などの難関大から中堅大学まで幅広い採用実績があるとされます(非公式)。専門性を活かせる職種別採用のため、学歴より志望動機や専門知識との接続が重視される傾向です。

アシックスは激務ですか?

月平均残業はクチコミで約21.8時間(20〜39時間の回答が最多)、有給消化率は約74.4%とされ、全体としてはワーク・ライフ・バランスを保ちやすいという声が多めです。一方で部署による業務量の差は大きく、繁忙な部署では深夜まで及ぶこともあるとの声もあります。

アシックスのインターンは選考に有利ですか?

オープンカンパニーやインターンシップをマイページ登録制で実施していますが、選考直結・優遇の有無は媒体によって記載が割れており要確認です。最新の時期・形式は公式マイページで確認してください。

基本情報

上場区分上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード7936)
グループ独立系(親会社なし)。国内はアシックスジャパン・アシックス商事、海外はアシックスアメリカ・アシックスヨーロッパ・亞瑟士(中国)等の子会社を擁する
創業・設立1949年3月、鬼塚喜八郎が神戸で「鬼塚商会」創業(同年9月「鬼塚株式会社」設立)/1977年7月、オニツカ株式会社・ジィティオ・ジェレンクの3社合併で「株式会社アシックス」発足
本社兵庫県神戸市中央区三宮町一丁目2番4号(大和神戸ビル)
代表者廣田康人(代表取締役会長CEO)・富永満之(代表取締役社長COO)
資本金239億72百万円(2025年12月31日時点)
従業員数連結9,455名・単体988名(2025年12月31日時点)
売上高連結8,109億円(2025年12月期)/海外売上比率約81%
事業領域スポーツシューズ・アパレル・エクイップメントの製造・販売(ASICS・Onitsuka Tiger・Haglöfsの3ブランド)

同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。

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最終更新: 2026-07-20