【2026最新】第一三共の就活企業分析|事業・強み・選考対策
企業分析・就活ガイド
まとめ
独自のDXd技術を用いた抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」の世界的成功で、がん(オンコロジー)領域のグローバルプレイヤーに急成長した研究開発型製薬企業。アストラゼネカ・メルクと最大350億ドル超の超大型提携を結び、2005年の三共と第一製薬の経営統合以降、ジェネリック撤退やOTC事業の譲渡などでがん特化へ大胆に事業を転換してきた。2026年3月期(IFRS・連結)の売上収益は2兆1,230億円で初の2兆円超。「2035年までにがん領域でグローバル・トップ5」を掲げる。
この記事でわかることスワイプ →
基本情報
| 上場区分 | 上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード4568) |
|---|---|
| グループ | 独立系(親会社なし)。American Regent(米・無菌注射剤)、Daiichi Sankyo Europe、第一三共バイオテック等の連結子会社を擁する |
| 創業・設立 | 2005年9月に三共と第一製薬が株式移転で経営統合して設立(2007年に両社を吸収合併) |
| 本社 | 東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号 |
| 代表者 | 奥澤宏幸(代表取締役社長兼CEO)/眞鍋淳(代表取締役会長) |
| 資本金 | 500億円 |
| 従業員数 | 連結19,765名(2025年3月末) |
| 売上高 | 連結2兆1,230億円(2026年3月期・IFRS)/海外売上比率約7割 |
| 事業領域 | 医薬品(医療用医薬品・ワクチン)の研究開発・製造・販売(がん領域が中核) |
業界の基礎
製薬業界は、医薬品を研究・開発・製造・販売する業界である。
新薬の開発には10年以上・数百億〜数千億円がかかり、成功すれば特許期間に大きな利益を生む「ハイリスク・ハイリターン」の研究開発型ビジネスだ。
国内大手は、得意とする疾患領域とグローバル展開の度合いで棲み分けている。
- 多領域・超グローバル: 武田薬品(国内最大手・海外売上9割)
- 医療+栄養の二本柱: 大塚ホールディングス(ポカリ・カロリーメイトも)
- がん・領域特化型: 第一三共、アステラス製薬、中外製薬
- 感染症特化: 塩野義製薬
その中で第一三共は、独自のADC(抗体薬物複合体)技術でがん領域に集中し、急成長しているのが最大の特徴である。抗がん剤「エンハーツ」の世界的成功で、日本発のグローバル創薬企業として存在感を高めている。
事業内容

ビジネスモデル
医薬品の研究開発・製造・販売を一貫して行う研究開発型製薬企業。独自のDXd技術を用いた抗体薬物複合体(ADC)を武器に、がん(オンコロジー)領域へ経営資源を集中し、自社販売網とアストラゼネカ・メルクとのグローバル提携で世界展開する。高いR&D投資で創出した革新的医薬品の特許期間に高収益を得るのが収益の柱。
オンコロジー(がん)
DXd ADCを中核とする最重点領域。エンハーツの世界的成功で売上が急拡大し、2030年度にがん事業2.3兆円超を目指す成長の柱。
エンハーツダトロウェイHER3-DXdI-DXdスペシャルティ(循環器等)
抗凝固薬リクシアナ(エドキサバン)を中心とする領域。利益基盤として全社を支えるが、特許切れ局面に入りつつある。
リクシアナタリージェワクチン
国産初の自社開発mRNAコロナワクチン「ダイチロナ」を軸に、グループ唯一のワクチン拠点で基盤を確立する。
ダイチロナヘルスケア(OTC)
一般用医薬品のロキソニンS・ルル等を展開(第一三共ヘルスケア)。がん集中の一環で、2026年にサントリーへの譲渡を発表した。
ロキソニンSルルミノン
第一三共は、医薬品の研究開発から製造・販売までを一貫して手がける研究開発型の製薬企業だ。
最大の武器は、後述する独自のDXd技術を用いた抗体薬物複合体(ADC)である。
がん細胞を狙い撃ちする「ミサイル療法」とも呼ばれる薬で、これを軸にがん(オンコロジー)領域へ経営資源を集中している。
高いR&D投資(売上比約22.9%)で生み出した革新的医薬品の特許期間に高収益を得るのが、収益の基本構造だ。
4つの事業領域
就活生は次の4領域を押さえておきたい。
- オンコロジー(がん): エンハーツ・ダトロウェイなどのADC。最重点の成長領域。
- スペシャルティ(循環器等): 抗凝固薬リクシアナが利益基盤。
- ワクチン: 国産初の自社開発mRNAワクチン「ダイチロナ」。
- ヘルスケア(OTC): ロキソニンS等。ただしがん集中の一環で2026年にサントリーへの譲渡を発表した。
この会社の強み

自社保有のDXd ADC基盤化学
多くの競合がペイロードを外部から導入する中、第一三共は自社開発したトポイソメラーゼI阻害薬「DXd」を切断性リンカーで抗体に結合する基盤を自社IPで保有する。1抗体あたりの薬物搭載数(DAR)が約8と高く、HER2低発現・超低発現でも効く技術的根拠になっている。
「世界初」を連発するエンハーツ
エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)はHER2陽性乳がん(2019年FDA承認)から、HER2低発現(2022年・世界初)、がん種を問わない腫瘍横断HER2(2024年・ADC世界初)へと適応を拡大。全世界製品売上は約6,984億円(2026年3月期)に達する成長エンジンだ。
世界3大製薬を巻き込む大型提携群
アストラゼネカとエンハーツ(2019年・最大69億ドル)とダトロウェイ(2020年・最大60億ドル)、メルクと3つのDXd ADC(2023年・最大220億ドル)。自社のプラットフォームに対し業界トップ群が合計で最大約350億ドル規模を投じた、製薬史上屈指の提携群である。
1製品依存でないADCパイプライン群
エンハーツに続き、TROP2標的のダトロウェイ(2025年FDA承認)、HER3標的のpatritumab deruxtecan、B7-H3標的のifinatamab deruxtecanなど、異なる標的のADCが連なる。1製品の特許切れで揺らがない、複数ADCのフランチャイズを構築している。
がんへ全リソースを寄せる事業転換の実行力
2005年の統合後、ランバクシーの売却(2015年・ジェネリック撤退)、OTC子会社・第一三共ヘルスケアのサントリーへの譲渡(2026年発表・約2,465億円)でがん特化へ大胆に転換。R&D費は売上比約22.9%(2025年3月期・4,360億円)と高水準を保つ。
「研究開発型製薬企業」という看板の一段下に、第一三共が他社と決定的に違う差別化がある。
それは「DXdという自社発のADC基盤を起点に、世界トップ製薬を巻き込み、会社の全リソースをがんへ一点集中させる実行力」だ。
① 自社保有のDXd ADC基盤化学
抗体薬物複合体(ADC)は、がん細胞を狙う「抗体」に「薬(ペイロード)」を結合させた薬だ。
多くの競合がペイロードを外部から導入する中、第一三共は自社開発したトポイソメラーゼI阻害薬「DXd」を、独自のリンカーで抗体に結合する基盤を自社の知的財産として保有する。
1抗体あたりの薬物搭載数(DAR)が約8と高く、これがHER2低発現・超低発現のがんにも効く技術的な根拠になっている。
② 「世界初」を連発するエンハーツ
エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)は、DXd ADCの代表作だ。
HER2陽性乳がん(2019年FDA承認)から、HER2低発現乳がん(2022年・世界初)、さらにがん種を問わない「腫瘍横断」HER2承認(2024年・ADCとして世界初)へと適応を拡大し続けている。
全世界製品売上は約6,984億円(2026年3月期・アストラゼネカ提携地域を含む)に達する、第一三共最大の成長エンジンである。
③ 世界3大製薬を巻き込む大型提携群
第一三共のADC基盤の価値は、提携の規模が物語る。
アストラゼネカとエンハーツ(2019年・最大69億ドル)とダトロウェイ(2020年・最大60億ドル)、メルクと3つのDXd ADC(2023年・最大220億ドル)。
自社のプラットフォームに対し、業界トップ群が合計で最大約350億ドル規模を投じた、製薬史上屈指の提携群だ。
④ 1製品依存でないADCパイプライン群
エンハーツに続き、TROP2標的のダトロウェイ(2025年FDA承認)、HER3標的・B7-H3標的のADCなど、異なる標的のADCが連なる。
1製品の特許切れで業績が揺らがない、複数ADCのフランチャイズを築いている点が、単一製品に依存する競合との違いだ。
⑤ がんへ全リソースを寄せる事業転換の実行力
第一三共は、がん特化のために事業ポートフォリオを大胆に組み替えてきた。
ランバクシーの売却(2015年・ジェネリック撤退)、OTC子会社・第一三共ヘルスケアのサントリーへの譲渡(2026年発表・約2,465億円)がその象徴だ。
一方でR&D費は売上比約22.9%(2025年3月期・4,360億円)と高水準を保ち、稼いだ資源を研究開発へ集中投下している。
業績の推移(売上収益)
第一三共はIFRS(国際財務報告基準)で決算を開示している。
| 決算期 | 売上収益 | コア営業利益 | 当期利益 |
|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 1兆2,785億円 | 1,226億円 | 1,092億円 |
| 2024年3月期 | 1兆6,017億円 | 1,953億円 | 2,007億円 |
| 2025年3月期 | 1兆8,863億円 | 3,128億円 | 2,958億円 |
| 2026年3月期 | 2兆1,230億円 | 3,600億円 | 2,599億円 |
売上収益は数年で約2倍に伸び、2026年3月期に初めて2兆円を突破した。
成長の主因は、エンハーツを中心としたがん事業の拡大だ。
2026年3月期は、ADC供給計画の見直しに伴う一過性費用で会計上の営業利益・当期利益は減益となった。
ただし本業の収益力を示すコア営業利益は3,600億円と増益を維持しており、構造的な悪化ではない。
第6期中計(2026〜2030年度)では、2030年度に売上収益3兆円超・がん事業2.3兆円超を掲げている。
競合の中での立ち位置

同じ製薬大手でも、各社の戦い方は大きく異なる。
| 会社 | タイプ | 第一三共との違い |
|---|---|---|
| 第一三共 | がん(ADC)集中・急成長型 | DXd技術で世界をリード。自前グローバル展開+大型提携で成長 |
| 武田薬品 | 多領域・超グローバル最大手 | 売上規模が約2倍で6領域に分散。買収統合による総合型 |
| 大塚HD | 医療+栄養の二本柱 | 売上の約1/4が飲料・栄養。事業構造が根本的に異なる |
| アステラス | がん集中・米国偏重 | 最も近い競合。ただし主力1製品への依存度が高い |
| 中外製薬 | 抗体創薬・ロシュ傘下 | 同じがん集中だが、海外はロシュ販売網に依存(擬似グローバル) |
| 塩野義 | 感染症特化・ロイヤルティ型 | 規模が小さく、収益モデルが大きく異なる |
第一三共の立ち位置は、ADCという固有技術を武器にがん領域へ集中し、自前のグローバル展開でメガファーマ化を狙う点にある。
多領域の武田、医療+栄養の大塚とは対照的な、際立った集中・急成長型のポジションだ。
今後の展望

ビジョン
第6期中期経営計画(2026−2030年度)/2035年ビジョン「がん領域でグローバル・トップ5」
2035年ビジョン「サイエンス&テクノロジーで人々の生活を変革する、信頼されるヘルスケアイノベーター」を掲げる。独自のDXd ADCプラットフォームを軸に、2026年5月公表の第6期中計では2030年度に売上収益3兆円超・がん事業2.3兆円超を目標とし、2035年までにがん領域でグローバル・トップ5を目指す。
数値目標
| 売上収益(2030年度(第6期中計)) | 3兆円超 |
|---|---|
| がん(オンコロジー)売上(2030年度(第6期中計)) | 2.3兆円超 |
| 営業利益(2030年度(第6期中計)) | 6,000億円超 |
| がん領域での地位(2035年ビジョン) | グローバル・トップ5 |
注力施策
DXd ADCプラットフォームへの集中
トポイソメラーゼI阻害薬DXdを抗体に結合する独自のADC基盤を全社戦略の核に据える。5つの主力ADCで20を超える新規適応の取得を狙い、R&D投資を拡大する。
エンハーツの適応拡大
HER2陽性乳がんから胃がん・肺がん・HER2低発現・がん種を問わない腫瘍横断承認(ADC世界初)へ拡大。転移期から、治癒を狙える早期段階の治療へと適応を広げる。
ダトロウェイと後続ADCの上市
TROP2標的のダトロウェイ(日米欧で承認)に続き、HER3-DXd・I-DXd・R-DXdなど異なる標的のADCを展開。1製品に依存しないフランチャイズを築く。
アストラゼネカ・メルクとのグローバル提携
エンハーツ・ダトロウェイをアストラゼネカと、3つのADCをメルクと共同開発・商業化。日本は第一三共が権利を保持し、製造も担う。世界市場への到達を一気に広げる。
新モダリティの育成
ADCに続く柱として、核酸医薬・標的タンパク質分解(TPD)・AAV遺伝子治療・mRNA・二重特異性抗体などの次世代基盤技術を育成する。
ロードマップ
2005
三共と第一製薬が株式移転で経営統合し「第一三共」を設立
2015
ランバクシーをサン・ファーマへ売却しジェネリックから撤退(がん集中へ)
2019
アストラゼネカとエンハーツで提携/12月にエンハーツが米FDA初承認
2023
メルクと3つのDXd ADCで提携(最大220億ドル)
2024
エンハーツが腫瘍横断で米FDA承認(ADC世界初の腫瘍横断承認)
2026
第6期中期経営計画を公表/OTC事業のサントリーへの譲渡を発表
経営理念とカルチャー
- パーパス: 「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」
- スローガン: 「イノベーションに情熱を。ひとに思いやりを。」(Passion for Innovation. Compassion for Patients.)
- コアバリュー: Innovation(革新)/Integrity(誠実)/Accountability(説明責任)
Science & Technology を強みの核に、ADCという独自技術でがん領域へ大胆に事業を転換した「挑戦と変革」の文化が特徴だ。
最近の主要トピック(面接ネタ)
- 2026年5月: 第6期中計を公表。2030年度に売上3兆円超、2035年にがん領域グローバル・トップ5を掲げる。
- 2026年: OTC子会社・第一三共ヘルスケアのサントリーへの譲渡を発表(がん集中の象徴)。
- 2024年: エンハーツが腫瘍横断で米FDA承認(ADC世界初)。
- 継続中: ダトロウェイなど後続ADCの上市と、メルク・アストラゼネカとのグローバル提携。
こんな人にピッタリ

世界で勝つ日本発の創薬、とりわけ「がんの克服」というミッションに、サイエンスとテクノロジーで挑むことに強く共感できる人。
世界で勝つ日本発の創薬で「がん克服」に挑みたい
ADCで世界をリードする第一三共が合う
サイエンス・テクノロジーを軸に専門性を究めたい
独自のDXd技術を持つ研究開発型の第一三共が向く
グローバルな環境で大きな仕事に関わりたい
海外売上7割・大型提携を持つ第一三共の幅が活きる
- 世界で勝つ日本発の創薬、とりわけ「がんの克服」に強く共感できる人
- サイエンス・テクノロジー志向で、独自技術を究めたい人
- 海外売上7割・大型提携というグローバルな環境で大きな仕事に関わりたい人
一方で、多領域でジェネラリスト的に経験を積みたい人や、勤務地を固定したい人は、多領域の総合製薬や勤務地を限定できる環境の方が合う場合がある。
逆に合わない可能性がある人
志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。
多領域でジェネラリストとして幅広く経験したい
戦略ががん領域に集中しているため、多領域の総合製薬の方が合う場合があります。
勤務地を固定して腰を据えたい
MR職は全国転勤があり研究・生産も拠点が分かれるため、勤務地を限定したい人には合いにくい場合があります。
年功で着実に処遇が上がる環境を望む
ジョブ型・成果主義への移行が進んでおり、フェーズによっては評価のシビアさを感じる可能性があります。
求める人物像
好奇心と冒険心
「既存の枠組みに捉われず複雑な課題に果敢にぶつかっていく好奇心と冒険心にあふれる仲間」を求める。前例のないがん治療に挑むため、未知へ踏み出す姿勢を重視する。
情熱と思いやり(Passion & Compassion)
スローガン「イノベーションに情熱を。ひとに思いやりを。」を体現する人。健康で豊かな生活に貢献したいという情熱と、患者への思いやりを併せ持つことを大切にする。
多様性の中で成長できる力
海外売上7割・海外社員6割超のグローバル企業として、様々な個性・異なる文化や価値観の中で刺激し合いながら成長できる力を求める。
パーパスへの共感と挑戦心
パーパス「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」への共感が選考の起点になる。強い意志を持って、誰よりも先に大きな課題へ挑戦する当事者意識が活きる。
入社後のキャリアパス
入社・職種別配属
職種別採用のため、入社時から研究・開発・MR・コーポレート等の専門職種に配属されます。「患者のために医薬品を届ける情熱・挑戦心」を最も重視する文化です。
専門性の深化(若手〜中堅)
研究職は創薬の探索・評価で専門性を積み上げ、開発職は臨床試験の計画・統括や医師・委託先との折衝でグローバル業務に関わります。MRは担当エリアを持ち、領域の専門性とマネジメントを深めます。
評価・キャリア開発
2025年4月からジョブ型人事制度へ移行し、専門性と成果に基づく処遇を強めています。海外研修・海外勤務の機会もありますが、ジョブローテーションの周期や評価制度の詳細は公式の明示が少なく要確認です。
第一三共は職種別採用で、入社時から研究・開発・MR・コーポレート等の専門職種に配属される。
研究職は創薬の探索・評価で専門性を積み上げ、開発職(臨床開発)は臨床試験の計画・統括や医師・委託先との折衝でグローバルな業務に関わる。
MRは担当エリアを持ち、領域の専門性とエリアマネジメントを深めていく。
2025年4月からはジョブ型人事制度へ移行し、専門性と成果に基づく処遇を強めている。
年収は出所により幅があり、有価証券報告書ベースの平均は約1,097万円(2026年3月期・単体・平均45.0歳)に対し、OpenWork等のクチコミでは約866万円(回答者平均36歳・体験談)と開きがある。これは回答者の年齢構成が若いことが主因だ。
初任給は学士36.05万円・修士38.11万円・博士40.17万円〜(総合職・2026年4月入社予定)で、製薬大手として給与水準は高い。
年収・待遇
公式(有価証券報告書・提出会社単体)の平均給与は全年齢平均で高めに出る一方、社員クチコミ(体験談)は回答者の平均年齢が若いため低めに出る。出典を分けて整理する(2026年6月時点)。
初任給
| 学士(公式・2026年4月入社予定・総合職) | 月額360,500円 |
|---|---|
| 修士・6年制学士(公式) | 月額381,100円 |
| 博士(公式) | 月額401,700円〜408,400円 |
平均年収(出典別)
| 公式(有価証券報告書・2026年3月期・単体) | 約1,097万円(平均年齢45.0歳・平均勤続19.9年) |
|---|---|
| OpenWorkクチコミ(体験談) | 約866万円(回答者平均年齢36歳)。公式値との差は回答者が若年層中心であることが主因 |
年次・役職別の目安
| 研究開発職 | 約1,054万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談) |
|---|---|
| MR職 | 約895万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談) |
| 営業職 | 約862万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談) |
待遇の特徴
- 製薬大手として給与水準が高く、住宅手当など福利厚生が手厚いという声が多い(クチコミ・傾向)
- フレックス制・裁量労働・リモートなど働き方の制度が整っているという声(クチコミ)
- 生産技術職は別の初任給体系(公式募集要項)。クチコミの全体レンジは約290万〜2,000万円と職種・年齢で幅が大きい(体験談)
社員のリアルな評判
公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・転職会議・就活会議等の社員クチコミ)。 製薬大手としての安定性・高い給与水準・手厚い福利厚生・低い離職率を評価する声が多い一方、成果主義を掲げつつ運用は年功序列的、縦割り、MR職の全国転勤などへの不満の声も共存します(いずれもクチコミの傾向)。
| 月平均残業(クチコミ) | 約23.6時間 |
|---|---|
| 有給消化率(公式・2024年度) | 87.6% |
| 離職率(公式・日本・2024年度) | 約3.0% |
評価する声
- 製薬大手としての安定性・医療貢献の実感、低い離職率・高い定着率を評価する声が多い
- 給与水準が業界内でも高く、住宅手当など福利厚生が手厚いという声
- フレックス・リモートなどでワークライフバランスを取りやすいという声
気になる声
- 成果主義を掲げつつ運用は年功序列的だという声がある
- 縦割り・トップダウンで日系大企業色が強いと感じる声がある
- MR職は全国転勤で希望勤務地が叶いにくいという声がある
評判では「製薬大手としての安定性」「高い給与水準」「手厚い福利厚生」「低い離職率」を評価する声が多い。
一方で「成果主義の運用が年功序列的」「縦割り・トップダウン」「MR職の全国転勤」を課題に挙げる声もある(いずれも社員クチコミ・傾向)。
月平均残業は約23.6時間(クチコミ)、有給消化率は約87.6%・離職率は約3.0%(いずれも公式・2024年度)で、製薬大手の中ではワークライフバランスを保ちやすいとされる。
沿革
第一三共は、2005年に三共と第一製薬が株式移転で経営統合して誕生した、比較的新しい会社である。
両社とも100年を超える歴史を持つ老舗製薬会社で、2007年に完全に一体化した。
統合後は、インドのジェネリック大手ランバクシーを子会社化(2008年)したが、2015年にサン・ファーマへ売却してジェネリックから撤退し、研究開発型のがん特化企業へと舵を切った。
2019年にアストラゼネカとエンハーツで提携して以降、ADCを軸にグローバル創薬企業へと急成長している。
2026年には、OTC子会社の第一三共ヘルスケア(ロキソニンS等)をサントリーへ譲渡することを発表し、がん領域への集中をさらに鮮明にした。
採用・選考

| 締切 | 要確認(最新は公式採用ページ/マイページで確認) |
|---|---|
| 募集職種・コース | 職種別採用。研究職・データサイエンス・開発職(臨床開発)・ファーマコビジランス・CMC薬事・生産技術・MR(医薬情報担当者)・メディカルアフェアーズ・コーポレートスタッフ。文系学士・修士はMR・コーポレートが中心、理系(特に6年制・修士・博士)はほぼ全職種に応募可。 |
| 勤務地 | 本社(東京都中央区日本橋)/研究開発拠点(品川・葛西・平塚等)/工場(平塚・小田原・小名浜等)/MRは全国16の営業オフィスで全国転勤あり |
| 選考難易度・特徴 | 製薬大手で理系人気上位(就職偏差値71クラスとの媒体評価)。倍率は就活メディアの推計で約10倍前後(非公式)。研究職は旧帝大・早慶の大学院生が多く高い専門性が求められる。明確な学歴フィルターは指摘されないが、学部より研究内容と志望動機の質を重視。直近はエンハーツ等の事業拡大で採用数が増加傾向にある。 |
採用人数の推移
選考フロー
- エントリーシート(ES)提出
- Webテスト(玉手箱/SPI形式)
- 一次面接(オンライン)
- 二次面接(オンライン)
- 最終面接(東京オフィスで対面)
ES・自己分析でよく問われること
- 学業・研究室で力を入れた取り組み(研究テーマ・概要。過去傾向)
- 職種を志望する理由/なぜ第一三共か
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 就職活動の軸
面接で聞かれた質問例
- なぜ製薬業界か、なぜ第一三共か(他社との違い)
- 研究内容の深掘り(研究職。背景・新規性・行き詰まった時の対応)
- 全国転勤への考え、MRはどんな職業だと思うか(MR職)
- 入社後にやりたいこと・キャリアプラン
インターンシップ
MR職・開発職・データサイエンス・コーポレートスタッフ等のコースがあり、5days就業体験型もある。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく要確認(媒体では早期選考への接続を示唆する声もある)。最新の時期・形式は公式サイトで確認。
第一三共は職種別採用で、研究職・開発職・MR・コーポレートなど職種ごとに募集する。
理系(特に6年制・修士・博士)はほぼ全職種に応募でき、文系学士・修士はMR・コーポレートが中心だ。
選考はES・Webテストから複数回の面接へ進む。
- 研究職は研究内容の深掘りが核。背景・新規性・行き詰まった時の対応を、専門外にも伝わる言葉で語れるようにしておく
- 「なぜ製薬か、なぜ第一三共か」を、競合(武田・アステラス・中外等)との違いとセットで整理しておく
- MR職では全国転勤への考えや「MRはどんな職業だと思うか」が問われやすい
締切・選考フロー・インターンの最新情報は公式採用ページ(daiichisankyo.co.jp/recruit)で要確認。
よくある質問
第一三共の年収・初任給はどのくらいですか?
- 有価証券報告書による平均年間給与は約1,097万円(2026年3月期・単体・平均年齢45.0歳)、社員クチコミベースでは約866万円(回答者平均年齢36歳・体験談)と、製薬大手として高い水準です。初任給は学士36.05万円・修士38.11万円・博士40.17万円〜(総合職・2026年4月入社予定)とされています。
第一三共の就活難易度・採用倍率は?
- 製薬大手で理系人気が高く(就職偏差値71クラスとの媒体評価)、倍率は就活メディアの推計で約10倍前後(非公式)とされます。研究職は旧帝大・早慶の大学院生が多く高い専門性が求められ、倍率以上に研究内容と志望動機の質が問われます。
第一三共の採用大学・学歴フィルターは?
- 研究職は旧帝大・早慶の大学院生が多い一方、採用大学は幅広く明確な学歴フィルターは指摘されていません。学部・学科よりも研究内容と「なぜ第一三共か」の志望動機の質が重視される傾向です。MR・コーポレート職は文系も応募できます。
第一三共は激務ですか?「やばい」と言われるのはなぜ?
- 月平均残業はクチコミで約23.6時間、有給消化率は公式で約87.6%(2024年度)、離職率は約3.0%と、製薬大手の中ではワークライフバランスを保ちやすいとされます。一方で成果主義の運用や、MR職の全国転勤を課題に挙げる声もあります(体験談を含む)。
第一三共のインターンは選考に有利ですか?
- MR職・開発職・データサイエンス・コーポレートスタッフ等のコースがあり、5days就業体験型もあります。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく要確認です。就活メディアでは早期選考への接続を示唆する声もあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
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同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。
最終更新: 2026-06-21
