第一三共の強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策
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編集部
製薬業界は、医薬品を研究・開発・製造・販売する業界である。
新薬の開発には10年以上・数百億〜数千億円がかかり、成功すれば特許期間に大きな利益を生む「ハイリスク・ハイリターン」の研究開発型ビジネスだ。
国内大手は、得意とする疾患領域とグローバル展開の度合いで棲み分けている。
- 多領域・超グローバル: 武田薬品(国内最大手・海外売上9割)
- 医療+栄養の二本柱: 大塚ホールディングス(ポカリ・カロリーメイトも)
- がん・領域特化型: 第一三共、アステラス製薬、中外製薬
- 感染症特化: 塩野義製薬
その中で第一三共は、独自のADC(抗体薬物複合体)技術でがん領域に集中し、急成長しているのが最大の特徴である。抗がん剤「エンハーツ」の世界的成功で、日本発のグローバル創薬企業として存在感を高めている。
事業内容

ビジネスモデル
医薬品の研究開発・製造・販売を一貫して行う研究開発型製薬企業。独自のDXd技術を用いた抗体薬物複合体(ADC)を武器に、がん(オンコロジー)領域へ経営資源を集中し、自社販売網とアストラゼネカ・メルクとのグローバル提携で世界展開する。高いR&D投資で創出した革新的医薬品の特許期間に高収益を得るのが収益の柱。
オンコロジー(がん)
DXd ADCを中核とする最重点領域。エンハーツの世界的成功で売上が急拡大し、2030年度にがん事業2.3兆円超を目指す成長の柱。
エンハーツダトロウェイHER3-DXdI-DXdスペシャルティ(循環器等)
抗凝固薬リクシアナ(エドキサバン)を中心とする領域。利益基盤として全社を支えるが、特許切れ局面に入りつつある。
リクシアナタリージェワクチン
国産初の自社開発mRNAコロナワクチン「ダイチロナ」を軸に、グループ唯一のワクチン拠点で基盤を確立する。
ダイチロナヘルスケア(OTC)
一般用医薬品のロキソニンS・ルル等を展開(第一三共ヘルスケア)。がん集中の一環で、2026年にサントリーへの譲渡を発表した。
ロキソニンSルルミノン
第一三共の事業構造を理解する鍵は、稼ぎ頭が世代交代の途中にあるという点だ。これまで利益基盤を支えてきたのは抗凝固薬リクシアナ(スペシャルティ領域)だが、これは特許切れ局面に入りつつある。その後を継ぐべく全リソースを寄せているのが、後述するDXd技術のADCを核にしたオンコロジー(がん)領域である。
つまり同社は、「特許で守られた既存薬で稼ぎながら、特許が切れる前に次の柱(がん)へ収益源を載せ替える」という、研究開発型製薬の典型的なリレーをいま全速力で走っている。OTC(ロキソニンS等)のサントリーへの譲渡やワクチン以外への分散の薄さも、すべて「がんへの一点集中で間に合わせる」という一本の意思から逆算されている。
この会社の強み

自社保有のDXd ADC基盤化学
多くの競合がペイロードを外部から導入する中、第一三共は自社開発したトポイソメラーゼI阻害薬「DXd」を切断性リンカーで抗体に結合する基盤を自社IPで保有する。1抗体あたりの薬物搭載数(DAR)が約8と高く、HER2低発現・超低発現でも効く技術的根拠になっている。
「世界初」を連発するエンハーツ
エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)はHER2陽性乳がん(2019年FDA承認)から、HER2低発現(2022年・世界初)、がん種を問わない腫瘍横断HER2(2024年・ADC世界初)へと適応を拡大。全世界製品売上は約6,984億円(2026年3月期)に達する成長エンジンだ。
世界3大製薬を巻き込む大型提携群
アストラゼネカとエンハーツ(2019年・最大69億ドル)とダトロウェイ(2020年・最大60億ドル)、メルクと3つのDXd ADC(2023年・最大220億ドル)。自社のプラットフォームに対し業界トップ群が合計で最大約350億ドル規模を投じた、製薬史上屈指の提携群である。
1製品依存でないADCパイプライン群
エンハーツに続き、TROP2標的のダトロウェイ(2025年FDA承認)、HER3標的のpatritumab deruxtecan、B7-H3標的のifinatamab deruxtecanなど、異なる標的のADCが連なる。1製品の特許切れで揺らがない、複数ADCのフランチャイズを構築している。
がんへ全リソースを寄せる事業転換の実行力
2005年の統合後、ランバクシーの売却(2015年・ジェネリック撤退)、OTC子会社・第一三共ヘルスケアのサントリーへの譲渡(2026年発表・約2,465億円)でがん特化へ大胆に転換。R&D費は売上比約22.9%(2025年3月期・4,360億円)と高水準を保つ。
5つの強みは、別々の武器ではなく一つのプラットフォームから派生した連鎖として読むのが正しい。起点は、自社で生み出したペイロード「DXd」を高い薬物搭載数(DAR約8)で抗体に結合できるADC基盤を、丸ごと自社の知的財産として握っていることだ。ペイロードを外部導入に頼る多くの競合と違い、土台ごと自前である点が決定的に異なる。
この土台があるからこそ、エンハーツは「世界初」の適応拡大を連発でき、アストラゼネカ・メルクという世界トップ製薬が合計最大約350億ドルを投じ、ダトロウェイ以降の複数ADCで1製品依存を脱したフランチャイズを築けた。そして、その勝ち筋が見えたからこそ、ジェネリック(ランバクシー)もOTC(第一三共ヘルスケア)も手放してがんへ全リソースを寄せる大胆な事業転換に踏み切れた。基盤技術→製品→提携→事業構造の組み替えまでが一直線につながっている点が、単発の大型新薬を持つ会社との本質的な違いである。
業績の推移(売上収益)
第一三共はIFRS(国際財務報告基準)で決算を開示している。
| 決算期 | 売上収益 | コア営業利益 | 当期利益 |
|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 1兆2,785億円 | 1,226億円 | 1,092億円 |
| 2024年3月期 | 1兆6,017億円 | 1,953億円 | 2,007億円 |
| 2025年3月期 | 1兆8,863億円 | 3,128億円 | 2,958億円 |
| 2026年3月期 | 2兆1,230億円 | 3,600億円 | 2,599億円 |
売上収益は数年で約2倍に伸び、2026年3月期に初めて2兆円を突破した。
成長の主因は、エンハーツを中心としたがん事業の拡大だ。
2026年3月期は、ADC供給計画の見直しに伴う一過性費用で会計上の営業利益・当期利益は減益となった。
ただし本業の収益力を示すコア営業利益は3,600億円と増益を維持しており、構造的な悪化ではない。
第6期中計(2026〜2030年度)では、2030年度に売上収益3兆円超・がん事業2.3兆円超を掲げている。
競合の中での立ち位置

同じ製薬大手でも、各社の戦い方は大きく異なる。
| 会社 | タイプ | 第一三共との違い |
|---|---|---|
| 第一三共 | がん(ADC)集中・急成長型 | DXd技術で世界をリード。自前グローバル展開+大型提携で成長 |
| 武田薬品 | 多領域・超グローバル最大手 | 売上規模が約2倍で6領域に分散。買収統合による総合型 |
| 大塚HD | 医療+栄養の二本柱 | 売上の約1/4が飲料・栄養。事業構造が根本的に異なる |
| アステラス | がん集中・米国偏重 | 最も近い競合。ただし主力1製品への依存度が高い |
| 中外製薬 | 抗体創薬・ロシュ傘下 | 同じがん集中だが、海外はロシュ販売網に依存(擬似グローバル) |
| 塩野義 | 感染症特化・ロイヤルティ型 | 規模が小さく、収益モデルが大きく異なる |
第一三共の立ち位置は、ADCという固有技術を武器にがん領域へ集中し、自前のグローバル展開でメガファーマ化を狙う点にある。
多領域の武田、医療+栄養の大塚とは対照的な、際立った集中・急成長型のポジションだ。
今後の展望

ビジョン
第6期中期経営計画(2026−2030年度)/2035年ビジョン「がん領域でグローバル・トップ5」
2035年ビジョン「サイエンス&テクノロジーで人々の生活を変革する、信頼されるヘルスケアイノベーター」を掲げる。独自のDXd ADCプラットフォームを軸に、2026年5月公表の第6期中計では2030年度に売上収益3兆円超・がん事業2.3兆円超を目標とし、2035年までにがん領域でグローバル・トップ5を目指す。
数値目標
| 売上収益(2030年度(第6期中計)) | 3兆円超 |
|---|---|
| がん(オンコロジー)売上(2030年度(第6期中計)) | 2.3兆円超 |
| 営業利益(2030年度(第6期中計)) | 6,000億円超 |
| がん領域での地位(2035年ビジョン) | グローバル・トップ5 |
注力施策
DXd ADCプラットフォームへの集中
トポイソメラーゼI阻害薬DXdを抗体に結合する独自のADC基盤を全社戦略の核に据える。5つの主力ADCで20を超える新規適応の取得を狙い、R&D投資を拡大する。
エンハーツの適応拡大
HER2陽性乳がんから胃がん・肺がん・HER2低発現・がん種を問わない腫瘍横断承認(ADC世界初)へ拡大。転移期から、治癒を狙える早期段階の治療へと適応を広げる。
ダトロウェイと後続ADCの上市
TROP2標的のダトロウェイ(日米欧で承認)に続き、HER3-DXd・I-DXd・R-DXdなど異なる標的のADCを展開。1製品に依存しないフランチャイズを築く。
アストラゼネカ・メルクとのグローバル提携
エンハーツ・ダトロウェイをアストラゼネカと、3つのADCをメルクと共同開発・商業化。日本は第一三共が権利を保持し、製造も担う。世界市場への到達を一気に広げる。
新モダリティの育成
ADCに続く柱として、核酸医薬・標的タンパク質分解(TPD)・AAV遺伝子治療・mRNA・二重特異性抗体などの次世代基盤技術を育成する。
ロードマップ
2005
三共と第一製薬が株式移転で経営統合し「第一三共」を設立
2015
ランバクシーをサン・ファーマへ売却しジェネリックから撤退(がん集中へ)
2019
アストラゼネカとエンハーツで提携/12月にエンハーツが米FDA初承認
2023
メルクと3つのDXd ADCで提携(最大220億ドル)
2024
エンハーツが腫瘍横断で米FDA承認(ADC世界初の腫瘍横断承認)
2026
第6期中期経営計画を公表/OTC事業のサントリーへの譲渡を発表
将来性を読む論点は、エンハーツ一本足からどれだけ早く抜け出せるかだ。
「2035年にがん領域でグローバル・トップ5」という看板は壮大だが、現状の成長はエンハーツへの依存度が高い。トップ5に届くかどうかは、ダトロウェイやHER3・B7-H3標的の後続ADCが第二・第三の柱に育ち、エンハーツの特許切れまでに収益の厚みを作れるかにかかっている。OTC譲渡やジェネリック撤退で逃げ場をなくし、がんに全張りした以上、後続ADCの成否がそのまま会社の将来性を左右する——ここが第一三共の最大の見どころであり、リスクでもある。
こんな人にピッタリ

世界で勝つ日本発の創薬、とりわけ「がんの克服」というミッションに、サイエンスとテクノロジーで挑むことに強く共感できる人。
世界で勝つ日本発の創薬で「がん克服」に挑みたい
ADCで世界をリードする第一三共が合う
サイエンス・テクノロジーを軸に専門性を究めたい
独自のDXd技術を持つ研究開発型の第一三共が向く
グローバルな環境で大きな仕事に関わりたい
海外売上7割・大型提携を持つ第一三共の幅が活きる
逆に合わない可能性がある人
志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。
多領域でジェネラリストとして幅広く経験したい
戦略ががん領域に集中しているため、多領域の総合製薬の方が合う場合があります。
勤務地を固定して腰を据えたい
MR職は全国転勤があり研究・生産も拠点が分かれるため、勤務地を限定したい人には合いにくい場合があります。
年功で着実に処遇が上がる環境を望む
ジョブ型・成果主義への移行が進んでおり、フェーズによっては評価のシビアさを感じる可能性があります。
求める人物像
好奇心と冒険心
「既存の枠組みに捉われず複雑な課題に果敢にぶつかっていく好奇心と冒険心にあふれる仲間」を求める。前例のないがん治療に挑むため、未知へ踏み出す姿勢を重視する。
情熱と思いやり(Passion & Compassion)
スローガン「イノベーションに情熱を。ひとに思いやりを。」を体現する人。健康で豊かな生活に貢献したいという情熱と、患者への思いやりを併せ持つことを大切にする。
多様性の中で成長できる力
海外売上7割・海外社員6割超のグローバル企業として、様々な個性・異なる文化や価値観の中で刺激し合いながら成長できる力を求める。
パーパスへの共感と挑戦心
パーパス「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」への共感が選考の起点になる。強い意志を持って、誰よりも先に大きな課題へ挑戦する当事者意識が活きる。
入社後のキャリアパス
入社・職種別配属
職種別採用のため、入社時から研究・開発・MR・コーポレート等の専門職種に配属されます。「患者のために医薬品を届ける情熱・挑戦心」を最も重視する文化です。
専門性の深化(若手〜中堅)
研究職は創薬の探索・評価で専門性を積み上げ、開発職は臨床試験の計画・統括や医師・委託先との折衝でグローバル業務に関わります。MRは担当エリアを持ち、領域の専門性とマネジメントを深めます。
評価・キャリア開発
2025年4月からジョブ型人事制度へ移行し、専門性と成果に基づく処遇を強めています。海外研修・海外勤務の機会もありますが、ジョブローテーションの周期や評価制度の詳細は公式の明示が少なく要確認です。
第一三共のキャリアの軸は、職種別採用ゆえに入口で進む道がほぼ決まり、その専門レーンを深掘りしていく点にある。研究・開発・MR・コーポレートのどれで入るかが後のキャリアを大きく規定するため、職種選びそのものが最初の重要な意思決定になる。
注意したいのが、2025年4月から始まったジョブ型人事制度だ。年功で横並びに上がる仕組みではなく、ポジションの要件と成果で処遇が決まる方向に動いている。クチコミでは「運用はまだ年功序列的」という声も残るが、制度の建付けとしては成果主義に振れており、年功で着実に上がる環境を期待する人とは相性が分かれる。
年収・待遇
公式(有価証券報告書・提出会社単体)の平均給与は全年齢平均で高めに出る一方、社員クチコミ(体験談)は回答者の平均年齢が若いため低めに出る。出典を分けて整理する(2026年6月時点)。
初任給
| 学士(公式・2026年4月入社予定・総合職) | 月額360,500円 |
|---|---|
| 修士・6年制学士(公式) | 月額381,100円 |
| 博士(公式) | 月額401,700円〜408,400円 |
平均年収(出典別)
| 公式(有価証券報告書・2026年3月期・単体) | 約1,097万円(平均年齢45.0歳・平均勤続19.9年) |
|---|---|
| OpenWorkクチコミ(体験談) | 約866万円(回答者平均年齢36歳)。公式値との差は回答者が若年層中心であることが主因 |
年次・役職別の目安
| 研究開発職 | 約1,054万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談) |
|---|---|
| MR職 | 約895万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談) |
| 営業職 | 約862万円が目安(OpenWorkクチコミ・体験談) |
待遇の特徴
- 製薬大手として給与水準が高く、住宅手当など福利厚生が手厚いという声が多い(クチコミ・傾向)
- フレックス制・裁量労働・リモートなど働き方の制度が整っているという声(クチコミ)
- 生産技術職は別の初任給体系(公式募集要項)。クチコミの全体レンジは約290万〜2,000万円と職種・年齢で幅が大きい(体験談)
社員のリアルな評判
公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・転職会議・就活会議等の社員クチコミ)。 製薬大手としての安定性・高い給与水準・手厚い福利厚生・低い離職率を評価する声が多い一方、成果主義を掲げつつ運用は年功序列的、縦割り、MR職の全国転勤などへの不満の声も共存します(いずれもクチコミの傾向)。
| 月平均残業(クチコミ) | 約23.6時間 |
|---|---|
| 有給消化率(公式・2024年度) | 87.6% |
| 離職率(公式・日本・2024年度) | 約3.0% |
評価する声
- 製薬大手としての安定性・医療貢献の実感、低い離職率・高い定着率を評価する声が多い
- 給与水準が業界内でも高く、住宅手当など福利厚生が手厚いという声
- フレックス・リモートなどでワークライフバランスを取りやすいという声
気になる声
- 成果主義を掲げつつ運用は年功序列的だという声がある
- 縦割り・トップダウンで日系大企業色が強いと感じる声がある
- MR職は全国転勤で希望勤務地が叶いにくいという声がある
第一三共って実際、働きやすいの?「やばい」って本当?
一言でいえば、「大手製薬の安定と好待遇」と「急成長に組織文化が追いつかない歪み」が同居しています。安定性・高給・低離職率(約3.0%)を評価する声が厚い一方、「成果主義を掲げつつ運用は年功序列的」「縦割り・トップダウン」という不満が目立ちます。
これは、エンハーツで急にグローバル企業へ駆け上がった会社が、ジョブ型への移行という制度転換の途中にいることの裏返しでもあります。安定と好待遇を重視する人には好相性、成果でぐいぐい上がりたい人は運用の実態を要確認です(いずれもクチコミ・傾向)。
沿革
第一三共は、2005年に三共と第一製薬が株式移転で経営統合して誕生した、比較的新しい会社である。
両社とも100年を超える歴史を持つ老舗製薬会社で、2007年に完全に一体化した。
統合後は、インドのジェネリック大手ランバクシーを子会社化(2008年)したが、2015年にサン・ファーマへ売却してジェネリックから撤退し、研究開発型のがん特化企業へと舵を切った。
2019年にアストラゼネカとエンハーツで提携して以降、ADCを軸にグローバル創薬企業へと急成長している。
2026年には、OTC子会社の第一三共ヘルスケア(ロキソニンS等)をサントリーへ譲渡することを発表し、がん領域への集中をさらに鮮明にした。
採用・選考

| 締切 | 要確認(最新は公式採用ページ/マイページで確認) |
|---|---|
| 募集職種・コース | 職種別採用。研究職・データサイエンス・開発職(臨床開発)・ファーマコビジランス・CMC薬事・生産技術・MR(医薬情報担当者)・メディカルアフェアーズ・コーポレートスタッフ。文系学士・修士はMR・コーポレートが中心、理系(特に6年制・修士・博士)はほぼ全職種に応募可。 |
| 勤務地 | 本社(東京都中央区日本橋)/研究開発拠点(品川・葛西・平塚等)/工場(平塚・小田原・小名浜等)/MRは全国16の営業オフィスで全国転勤あり |
| 選考難易度・特徴 | 製薬大手で理系人気上位(就職偏差値71クラスとの媒体評価)。倍率は就活メディアの推計で約10倍前後(非公式)。研究職は旧帝大・早慶の大学院生が多く高い専門性が求められる。明確な学歴フィルターは指摘されないが、学部より研究内容と志望動機の質を重視。直近はエンハーツ等の事業拡大で採用数が増加傾向にある。 |
採用人数の推移
選考フロー
- エントリーシート(ES)提出
- Webテスト(玉手箱/SPI形式)
- 一次面接(オンライン)
- 二次面接(オンライン)
- 最終面接(東京オフィスで対面)
ES・自己分析でよく問われること
- 学業・研究室で力を入れた取り組み(研究テーマ・概要。過去傾向)
- 職種を志望する理由/なぜ第一三共か
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 就職活動の軸
選考で聞かれること
なぜ製薬業界か、なぜ第一三共か
面接官が見ているポイント
武田・アステラス・中外等の競合と比較し、DXd ADC技術でがん領域に集中する第一三共固有の強みまで踏み込んで語れているかを見る
職種を志望する理由・活かせる強み
面接官が見ているポイント
職種別採用のため入口の職種選択が専門性を規定する。志望職種と自身のスキルの接続を具体的に語れているかを見る
グローバル展開のどこに惹かれたか
面接官が見ているポイント
アストラゼネカ・メルクとの大型提携や海外売上7割の実態を理解した上で、グローバルへの関心を具体的に語れているかを見る
第一三共で挑戦したいことは
面接官が見ているポイント
エンハーツ以降のがん領域集中戦略を理解し、自分の言葉で会社の将来と接続して語れているかを見る
研究職を志望する理由(ES300字)
面接官が見ているポイント
300字という制約の中で志望動機を簡潔かつ論理的に構造化して書けているかを見る
開発・コーポレート職を志望する理由
面接官が見ているポイント
文系・理系を問わず募集される職種で、業務理解に基づき職種選択の理由を具体的に示せているかを見る
学業・研究で力を入れたことは
面接官が見ているポイント
研究テーマの背景・新規性を、専門外の相手にも伝わるよう論理立てて説明できているかを見る
研究力をどう第一三共で活かすか
面接官が見ているポイント
研究職一次面接は専門に近い面接官と45分〜1時間かけて深い議論を交わす双方向型。専門知識を短時間で分かりやすく伝える力を見る
研究をどう企業研究に活かせるか
面接官が見ているポイント
学術研究を企業の創薬研究へ応用する発想の柔軟性と、実務への橋渡し力を見る
その研究の社会的意義は何か
面接官が見ているポイント
専門テーマを患者・社会への価値に翻訳し、パーパスへの接続を語れる力を見る
研究で行き詰まった時の対応は
面接官が見ているポイント
創薬研究で避けられない停滞局面への粘り強さと、問題解決の思考プロセスを見る
第二希望の領域を選んだ理由は
面接官が見ているポイント
職種別採用で入口の専門レーンがほぼ固定される中、第一希望以外への適応力と研究への幅広い関心があるかを見る
MRはどんな職業だと思うか
面接官が見ているポイント
全国転勤があるMR職の実態を理解した上で、情報提供にとどまらない職業観を持てているかを見る
自分の強みと弱みは
面接官が見ているポイント
自己認識の正確さと、弱みを客観視して改善行動につなげられているかを見る
意見が対立した時どうするか
面接官が見ているポイント
多様な価値観を持つ社員と刺激し合いながら成長できる協働姿勢があるかを見る
合わない人とどう向き合うか
面接官が見ているポイント
自己中心的にならず、多様性の中で成長する力を重視する同社の求める人物像に合うかを見る
リーダーとして大切にしていることは
面接官が見ているポイント
役職の有無に関わらず周囲を巻き込みチームの成果を高めた経験の再現性を見る
入社後にやりたいこと・キャリアプラン
面接官が見ているポイント
2025年4月に始まったジョブ型人事制度のもとで、専門性を軸にどうキャリアを築きたいかの解像度を見る
何のために働き、何を実現したいか
面接官が見ているポイント
パーパス「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」への共感を、自身の価値観と重ねて語れるかを見る
最後に何か質問はありますか(逆質問)
面接官が見ているポイント
逆質問の内容から志望度の高さと入社後の解像度、双方向のコミュニケーション姿勢を見る
インターンシップ
MR職・開発職・データサイエンス・コーポレートスタッフ等のコースがあり、5days就業体験型もある。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく要確認(媒体では早期選考への接続を示唆する声もある)。最新の時期・形式は公式サイトで確認。
第一三共は職種別採用で、研究職・開発職・MR・コーポレートなど職種ごとに募集する。
理系(特に6年制・修士・博士)はほぼ全職種に応募でき、文系学士・修士はMR・コーポレートが中心だ。
選考はES・Webテストから複数回の面接へ進む。
- 研究職は研究内容の深掘りが核。背景・新規性・行き詰まった時の対応を、専門外にも伝わる言葉で語れるようにしておく
- 「なぜ製薬か、なぜ第一三共か」を、競合(武田・アステラス・中外等)との違いとセットで整理しておく
- MR職では全国転勤への考えや「MRはどんな職業だと思うか」が問われやすい
よくある質問
第一三共の年収・初任給はどのくらいですか?
- 有価証券報告書による平均年間給与は約1,097万円(2026年3月期・単体・平均年齢45.0歳)、社員クチコミベースでは約866万円(回答者平均年齢36歳・体験談)と、製薬大手として高い水準です。初任給は学士36.05万円・修士38.11万円・博士40.17万円〜(総合職・2026年4月入社予定)とされています。
第一三共の就活難易度・採用倍率は?
- 製薬大手で理系人気が高く(就職偏差値71クラスとの媒体評価)、倍率は就活メディアの推計で約10倍前後(非公式)とされます。研究職は旧帝大・早慶の大学院生が多く高い専門性が求められ、倍率以上に研究内容と志望動機の質が問われます。
第一三共の採用大学・学歴フィルターは?
- 研究職は旧帝大・早慶の大学院生が多い一方、採用大学は幅広く明確な学歴フィルターは指摘されていません。学部・学科よりも研究内容と「なぜ第一三共か」の志望動機の質が重視される傾向です。MR・コーポレート職は文系も応募できます。
第一三共は激務ですか?「やばい」と言われるのはなぜ?
- 月平均残業はクチコミで約23.6時間、有給消化率は公式で約87.6%(2024年度)、離職率は約3.0%と、製薬大手の中ではワークライフバランスを保ちやすいとされます。一方で成果主義の運用や、MR職の全国転勤を課題に挙げる声もあります(体験談を含む)。
第一三共のインターンは選考に有利ですか?
- MR職・開発職・データサイエンス・コーポレートスタッフ等のコースがあり、5days就業体験型もあります。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく要確認です。就活メディアでは早期選考への接続を示唆する声もあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
基本情報
| 上場区分 | 上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード4568) |
|---|---|
| グループ | 独立系(親会社なし)。American Regent(米・無菌注射剤)、Daiichi Sankyo Europe、第一三共バイオテック等の連結子会社を擁する |
| 創業・設立 | 2005年9月に三共と第一製薬が株式移転で経営統合して設立(2007年に両社を吸収合併) |
| 本社 | 東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号 |
| 代表者 | 奥澤宏幸(代表取締役社長兼CEO)/眞鍋淳(代表取締役会長) |
| 資本金 | 500億円 |
| 従業員数 | 連結19,765名(2025年3月末) |
| 売上高 | 連結2兆1,230億円(2026年3月期・IFRS)/海外売上比率約7割 |
| 事業領域 | 医薬品(医療用医薬品・ワクチン)の研究開発・製造・販売(がん領域が中核) |
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最終更新: 2026-06-21