企業分析ドットコム
医療・福祉

ジョンソン・エンド・ジョンソンの強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策

ジョンソン・エンド・ジョンソンの企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

読了目安 約22

編集部

この3つ、実は「買収技術を現場に根付かせる実装力」で1本につながっています。本文で順に見ていきましょう。

就活生

ジョンソン・エンド・ジョンソンって、バンドエイドとかベビーローションの会社ですよね…? 医薬品や医療機器も扱ってるんですか?

編集部

実はそのイメージ、2023年で一度リセットされています。コンシューマー製品事業は「Kenvue」という別会社に分社化され、いまのJ&Jは医薬品と医療機器の専業企業なんです。3分読めば、この会社の"いまの姿"が掴めますよ。

結論から言うと、この会社の正体は「日用品メーカー」ではなく、不整脈治療のカテーテルや心臓補助装置を扱うグローバルヘルスケア企業である。

業界の基礎

就活生

製薬会社と医療機器メーカー、業界研究で何を見比べればいいのか分かりません…。

編集部

ポイントは「医薬品と医療機器、どちらか一方に特化しているか、両方を手がけているか」。ここを軸にすると各社の立ち位置が一気に整理できますよ。

日本の大手ヘルスケア企業は、武田薬品工業・アステラス製薬・第一三共のように医薬品に特化する日系グローバル製薬と、メドトロニックやストライカーのように医療機器に特化する外資系メーカーに大きく分かれる。

その中でジョンソン・エンド・ジョンソンは、医薬品(Innovative Medicine)と医療機器(MedTech)を両方大規模に展開する数少ない企業という独自の立ち位置にある。

日本法人グループは、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社(医療機器)、ヤンセンファーマ株式会社(医薬品)、エイエムオー・ジャパン株式会社(眼科機器)、日本アビオメッド株式会社(循環器機器)という複数法人の集合体で、新卒採用はこれらをまとめたグループ採用として行われる。

事業内容

ジョンソン・エンド・ジョンソンの事業内容: Innovative Medicine(医療用医薬品)、MedTech(医療機器)― メディカルカンパニー、MedTech(医療機器)― ビジョンケア/サージカルビジョン/循環器

ビジネスモデル

医療用医薬品(Innovative Medicine)と医療機器(MedTech)の2事業を柱に、患者・医療従事者向けに製品とソリューションを提供するグローバルヘルスケア企業。2023年のKenvue分社化により、バンドエイドやリステリンなどのコンシューマー製品事業からは完全に撤退し、専門性の高い2事業に純化した。

  • Innovative Medicine(医療用医薬品)

    ヤンセンファーマ株式会社が担当(2024年7月からブランド名をJohnson & Johnson Innovative Medicineに変更、法人格は継続)。がん・免疫疾患・精神神経疾患・心肺疾患領域が主力。

    ステラーラトレムフィアダラザレックスカービクティ
  • MedTech(医療機器)― メディカルカンパニー

    整形外科(DePuy Synthes)・外科手術(Ethicon)・不整脈(Biosense Webster)・脳血管(Cerenovus)の各事業を展開。福島県須賀川事業所が国内の製造・トレーニング拠点。

    DePuy SynthesEthiconBiosense WebsterCerenovus
  • MedTech(医療機器)― ビジョンケア/サージカルビジョン/循環器

    ビジョンケアカンパニーが使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー」を展開。エイエムオー・ジャパンが眼科手術機器、日本アビオメッドが循環器補助装置Impellaを担う。

    アキュビューエイエムオー・ジャパンImpella

J&Jの事業を理解するうえで欠かせないのが、2023年のKenvue分社化という転換点だ。

かつてのJ&Jは「コンシューマー・医薬品・医療機器」の3カンパニー体制だったが、コンシューマー事業(バンドエイド・リステリン・タイレノール等)を2023年にKenvueとして完全に切り離し、現在は医薬品(Innovative Medicine)と医療機器(MedTech)の2事業に純化している。

医療機器(MedTech)はさらに整形外科・外科手術・不整脈・眼科・循環器といった専門領域ごとに事業部が分かれ、それぞれが買収由来のブランド名(DePuy Synthes、Ethicon、Biosense Webster等)を冠して独立的に動く。

この会社の強み

ジョンソン・エンド・ジョンソンの強み: 不整脈治療で国内初認可を取ったPFAカテーテル、Impellaが支える全国240施設の心臓救急ネットワーク、須賀川で30年超続く医療従事者トレーニング拠点、精神神経疾患領域への2.3兆円規模のM&A
  1. 不整脈治療で国内初認可を取ったPFAカテーテル

    Biosense Webster事業の「VARIPULSEパルスフィールドアブレーションカテーテル」が2024年9月、パルスフィールドアブレーション(PFA)技術を採用した心房細動治療用カテーテルとして国内保険収載第一号となった(承認時の安全性・長期有効性75.5%)。2025年9月の欧州心臓病学会(ESC)で発表されたリアルワールドデータ(VARIPUREサブスタディ)では、急性期有効性99.7%・脳卒中発生0件という成績も報告されている。

  2. Impellaが支える全国240施設の心臓救急ネットワーク

    日本アビオメッドの循環器補助循環用ポンプカテーテル「Impella」は全国47都道府県・約240の医療機関に導入され、2023年11月に治療症例数1万例を突破。単一デバイスで全国の心臓救急インフラに面展開している。

  3. 須賀川で30年超続く医療従事者トレーニング拠点

    福島県須賀川事業所は1992年に国内初の医療従事者向けトレーニング施設「ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート須賀川」を開設。現在も年間約1,000人の医療従事者を受け入れ、腹腔鏡手術技術などの教育プログラムを30年以上運営する。

  4. 精神神経疾患領域への2.3兆円規模のM&A

    統合失調症治療薬Caplytaを持つIntra-Cellular Therapiesを約146億ドル(約2.3兆円)で買収。オンコロジー・免疫だけでなく精神神経(CNS)領域にも大型投資を続ける、パイプライン拡張の本気度を示す一手。

就活生

J&Jの強みって「世界的に有名な大企業」ということですよね…?

編集部

そこが落とし穴。本当の強みは知名度ではなく、買収した専門ブランドを現場のインフラにまで根付かせる実装力にあります。ここを語れる就活生は一気に差がつきます。

上の4つの強みは、個別のプロダクトに見えて実は「M&Aで獲得した専門技術を、日本の医療現場に根付かせるまでやり切る」という一本の線でつながっている。

不整脈治療のVARIPULSEも循環器補助のImpellaも、元をたどればJ&Jが買収で獲得した技術だ。単に導入するだけでなく、Impellaは全国240施設のネットワークにまで広げ、須賀川では30年以上かけて医療従事者の教育インフラを自前で運営してきた。買収した技術を「使われ続ける仕組み」にまで落とし込む実装力こそが、他の製薬・医療機器メーカーと差別化できる核である。

業績の推移(売上高)

852億ドル2023/12期888億ドル2024/12期942億ドル2025/12期1,011億ドル(会社予想)2026/12期
2023年8月のKenvue(コンシューマー事業)分社化後、Innovative Medicine/MedTechの2セグメント体制に再編。分社化後は年率4〜6%の増収が続き、2026年は創業140年で初めて年間売上1,000億ドル超えを見込む(会社予想)。日本法人単体の業績は非開示。

J&Jはグローバル連結(USD・GAAP)で開示しており、日本法人単体の業績は非開示だ。

決算期売上高Innovative MedicineMedTech
2023年12月期852億ドル548億ドル304億ドル
2024年12月期888億ドル571億ドル319億ドル
2025年12月期942億ドル604億ドル約340億ドル

2026年は創業140年で初めて年間売上1,000億ドル超えを見込む(会社予想)。牽引役はオンコロジー領域の新薬群と、循環器(Cardiovascular)事業の前年比15.8%増という急成長だ。

競合の中での立ち位置

ジョンソン・エンド・ジョンソン のポジショニングマップ
ヘルスケア・製薬/医療機器業界マップ(2軸で見る)

同じヘルスケア業界でも、各社の戦い方は大きく異なる。

会社タイプJ&Jとの違い
ジョンソン・エンド・ジョンソン医薬品×医療機器の複合型/外資2事業を大規模に併せ持つ数少ない企業
武田薬品工業・第一三共医薬品特化/日系グローバル日本発の新薬を世界へ届けるストーリーが軸
ファイザー医薬品特化/外資医薬品一本で完結、循環器・整形外科などの機器事業は持たない
メドトロニック医療機器特化/外資心血管・脳神経に強い世界最大級の医療機器専業
オリンパス医療機器特化(内視鏡)/日系消化器内視鏡で世界シェア約7割を握る単一モダリティの雄

規模や知名度で比べるより、「医薬品と医療機器のどちらに関わりたいか、あるいは両方の視点を持ちたいか」で選ぶのがこの業界の見方として近道になる。

今後の展望

ジョンソン・エンド・ジョンソンの数値目標(2025〜2030年)

ビジョン

長期成長ドライバー(Enterprise Business Review・2023年12月公表)

Kenvue分社化でヘルスケア専業(Innovative Medicine/MedTech)に再編した後、2025〜2030年に全社の売上成長率(為替影響除く)年5〜7%を掲げる。オンコロジー・免疫・神経科学の3領域へのパイプライン集中投資と、循環器・ロボティクス領域でのM&Aを成長の柱に据える。

数値目標

全社売上成長率(2025〜2030年)年5〜7%
大型新資産の保有数(2030年まで)10以上
通期売上(2026年(会社予想))1,000億ドル超(初)

注力施策

  • パイプラインの集中投資(腫瘍・免疫・神経科学)

    2030年までに新規治療薬20超・適応拡大50超の投入を計画。2025年はR&D+M&Aに320億ドル超を投資し、Intra-Cellular Therapies・Halda Therapeuticsを買収した。

  • MedTechの循環器・ロボティクスシフト

    Shockwave Medical・Abiomedの買収で循環器領域を強化し、Cardiovascular事業の売上は前年比15.8%増。ロボット手術システムOTTAVAが2025年にFDA De Novo認可を取得した。

ロードマップ

  1. 1886

    米国ニュージャージー州で創業

  2. 1978

    日本法人「ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社」設立

  3. 2022

    日本アビオメッド(Impella)がグループ入り

  4. 2023

    コンシューマー事業をKenvueとして完全分社化。Innovative Medicine/MedTechの2セグメント体制へ

  5. 2024

    Shockwave Medical(循環器)を買収/VARIPULSEカテーテルが国内保険収載(9月)

  6. 2025

    Intra-Cellular Therapies買収完了、OTTAVAロボット手術システムがFDA認可取得

  7. 2026

    創業140年で初の年間売上1

J&Jの将来性を読む軸は、Kenvue分社化後にどこへ再投資しているかにある。

コンシューマー事業を切り離して身軽になった分、浮いた資本をオンコロジー・免疫・神経科学のパイプラインと、循環器・ロボティクスのM&Aに集中投下している。Intra-Cellular Therapiesの買収(約2.3兆円)はその象徴で、既存の強み(腫瘍・免疫)に加えて精神神経疾患という新領域にも本気で張っていることを示す。

「専業化で選択と集中を進めながら、M&Aで事業の幅を組み替え続ける」という、一見矛盾する2つの動きを同時にやっているのが、いまのJ&Jの成長戦略の核心だ。

こんな人にピッタリ

ジョンソン・エンド・ジョンソンが合う人・合わない可能性がある人の早見表

医薬品と医療機器という性質の異なる2つの専門領域を、グローバルスケールのM&Aで組み替え続ける複合ヘルスケア企業で、患者・医療従事者に向き合う仕事にやりがいを感じられる人。

  • 医薬品・医療機器という異なる専門性をグローバルスケールで手がけたい

    複合ヘルスケア企業であるJ&Jの事業の広さが活きる

  • 「我が信条(Our Credo)」のような理念経営・分権的なカンパニー制の中で働きたい

    各カンパニーが独立経営されるJ&Jのカルチャーに合う

  • M&Aによる事業ポートフォリオの組み替え・成長の途上に関わりたい

    買収を重ねて事業を拡張し続けるJ&Jの伸びしろが活きる

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • 特定の治療領域に絞って専門性を深く積みたい

    オンコロジー等の領域特化型企業(アストラゼネカ等)の方が合う場合があります。

  • バンドエイドや化粧品などコンシューマー向けブランドに関わりたい

    それらは2023年にKenvueとして分社化され、現在のJ&Jとは別会社のため、志望動機を作る際に混同しないよう注意が必要です。

  • 日本発の新薬・技術を世界へ届けるという日系グローバル企業のストーリーに惹かれる

    武田薬品工業やアステラス製薬、第一三共など日系グローバル製薬の方が合う場合があります。

求める人物像

  • 「我が信条(Our Credo)」への共感

    1943年制定の企業理念「我が信条」は、顧客・患者、社員、地域社会、株主への責任を明文化した行動指針。公式採用メッセージでもこの4つの責任への共感を最初に挙げている。

  • 自ら成長機会を切り拓くオーナーシップ

    日系企業のような画一的なジョブローテーションはなく、社内公募を軸に自発的にキャリアを形成していく。「Leadership Imperatives」のもと、自身の能力開発を主体的に進められる人。

  • 患者・医療従事者目線での誠実な仕事への向き合い

    医療機器営業やMR職では特に、手術現場や治療の当事者意識が問われる。ヘルスケア企業として顧客(患者・医療従事者)視点を最優先する姿勢が評価される。

  • 多様な環境への適応力

    年齢・性別を問わず多様な人材との協働を重視。M&Aで事業ポートフォリオが継続的に変化する中、変化への適応力が求められる。

入社後のキャリアパス

  1. 配属直後

    日系企業のような定期的なジョブローテーション制度はなく、専門性の高い部門・カンパニーへの配属を軸にキャリアが始まります。社内公募を経て異動する仕組みが基本で、自ら成長目標を設定し達成していく姿勢が前提になります。

  2. 専門性の深化

    研修制度が充実しており、専門職としてのロールモデルも存在します。海外赴任やプロジェクトリーダーへの抜擢など、レールに沿わない多様なキャリアパスが用意されています。

  3. マネジメント/専門職への成長

    評価は年1回。若手のうちからの抜擢に「積極的だが確約はない」との社員の声もあり、腰を据えて成果を積み上げるキャリア形成が基本になります。

日系企業のような画一的なジョブローテーションはなく、社内公募を軸に自らキャリアを形成していく設計になっている。

レールに乗って昇進していくというより、専門性を軸に研修や海外赴任、プロジェクトリーダーへの抜擢といった機会を自分で掴みにいく文化に近い。若手のうちからの抜擢について「積極的だが確約とまでは言えない」との社員の声もあり、腰を据えて専門性を積み上げる姿勢が合う人に向く。

年収・待遇

日本法人単体の初任給・平均年収は有価証券報告書等の公式開示が確認できません(米国親会社Johnson & Johnsonのみ開示)。以下は転職メディア推計およびOpenWork・転職会議クチコミ(体験談)ベースで、出所・時点にばらつきがあるため幅で示します。

初任給

学部卒(媒体推計)月給27.6万〜28.9万円程度(情報源により差)
院卒(媒体推計)月給29.9万〜31万円程度(情報源により差)

平均年収(出典別)

OpenWorkクチコミ(体験談)約870万円(回答441人・平均年齢35歳、レンジ354万〜2,250万円)
転職会議クチコミ(体験談)約779万円(平均年齢32.7歳)

年次・役職別の目安

営業(クチコミ・体験談)約828万円が目安
マーケティング(クチコミ・体験談)約1,073万円が目安
マネジメント(クチコミ・体験談)約1,083万円が目安

待遇の特徴

  • 給与体系は基本給+インセンティブ(業績連動賞与)が基本で、特に営業職はインセンティブ比率が高いという声が多い(クチコミ)
  • 中途入社者は前職水準に応じた給与設定になる傾向があるという声(クチコミ)
  • 数値は出所により差が大きく(媒体推計と口コミ集計の違い、回答者属性の違い)、断定的な数値としては扱わないこと

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・転職会議・就活会議等の社員クチコミ(体験談ベース。日本法人単体の公式開示は無し)) 法令順守意識(コンプライアンス)や研修制度、女性の働きやすさへの評価が高く、有給休暇の取得しやすさやフレックス・在宅対応を評価する声が多い(クチコミ・傾向)。一方でM&Aによる統合の影響で社内文化が分断されやすい点や、配属部署・上司による働きやすさの差、人材の長期育成体制への課題感を指摘する声もある(クチコミ・傾向)。

総合評価スコア(OpenWork・回答933人)3.99(5点満点)
月平均残業(OpenWorkクチコミ)約34.2時間
月平均残業(転職会議クチコミ)約32.5時間
有給休暇消化率(OpenWorkクチコミ)57.7%
法令順守意識(OpenWork評価項目)4.9/5.0(業界トップクラス)

評価する声

  • 福利厚生が業界トップクラス、特に家族持ちに手厚いという声
  • 教育研修制度が充実し、体系だった人材育成があるという評価
  • 手術現場で使われる医療機器を扱う仕事のやりがい・社会貢献実感
  • 有給休暇を取得しやすく、在宅勤務・フレックスへの対応が良いという声

気になる声

  • M&Aによる統合の影響で「別々の会社が形だけくっついている」ような文化の分断を指摘する声がある
  • 配属部署・上司による働きやすさの差(いわゆる「上司ガチャ」)を指摘する声が複数ある
  • 人材の長期育成体制に課題感を挙げる声がある(OpenWork評価項目2.9/5.0)

ジョンソン・エンド・ジョンソンって実際、働きやすいの?

クチコミでは「法令順守意識の高さ」「研修制度の充実」「有給の取りやすさ」が高評価です(OpenWork法令順守スコア4.9/5.0)。

就活生

正直、M&Aで買収を繰り返している会社って、社内がバラバラになったりしませんか…?

編集部

実際、その声はクチコミにも出ています。「別々の会社が形だけくっついている」という文化の分断や、配属部署・上司による差(いわゆる「上司ガチャ」)を指摘する声が複数あります。専門性を軸に腰を据えて働きたい人には好相性、統一感のある一体感を求める人は事業部ごとの文化差を面接で確認しておくとよいでしょう。

沿革

米国Johnson & Johnsonは1886年、ニュージャージー州ニューブランズウィックで創業した。日本には1961年に進出し、1978年8月に日本法人「ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社」を設立している。

その後の歩みは、M&Aによる事業の組み替えの歴史そのものだ。2022年に循環器機器の日本アビオメッド、2024年に循環器の Shockwave Medical、2025年に精神神経領域のIntra-Cellular Therapiesを買収する一方、2023年にはコンシューマー事業をKenvueとして完全に切り離した。「増やす」と「手放す」を同時に進め、事業ポートフォリオを継続的に組み替えている。

採用・選考

ジョンソン・エンド・ジョンソンの選考フロー
締切要確認(最新は公式採用ページで確認)
募集職種・コース営業職(メディカルカンパニー=整形外科・外科手術・不整脈・脳血管の各事業で医療従事者への製品情報提供・手術立会い、ビジョンケアカンパニー=コンタクトレンズ、エイエムオー・ジャパン=眼科手術機器)、MR職(ヤンセンファーマ/J&J Innovative Medicine)、Regulatory Affairs(薬事)、臨床開発職(CRA等)、製造・サプライチェーン職など。理系・文系ともに応募可能な職種が多い。
勤務地本社(東京都千代田区西神田)/全国営業拠点/製造拠点(福島県須賀川事業所・静岡県富士工場)
選考難易度・特徴採用人数は年40〜45名程度のグループ一括採用で、東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学など難関大学からの採用実績が多いが、公式に「明確な学歴フィルターはない」とされる。Webテストが実質的な選抜機能を果たしているとの就活メディアの指摘があり、インターン倍率は20〜30倍程度と推定される(いずれも非公式)。

採用人数の推移

2023年度約43名
2024年度約39名
2025年度約45名

選考フロー

  1. エントリーシート(ES)提出
  2. Webテスト
  3. 一次面接
  4. 複数回の面接(グループディスカッション形式を含む選考事例あり)
  5. 最終面接(合格で内々定)

選考で聞かれること

  • なぜ医療分野なのか

    面接官が見ているポイント

    「人の役に立ちたい」という抽象論で終わらず、医療という領域を選ぶ必然性を自分の経験や価値観から語れているかを見ている

  • なぜJ&Jか(他社ではなく)

    面接官が見ているポイント

    数ある医療機器・製薬メーカーの中でJ&Jを選ぶ理由を、企業研究に基づき具体的に語れているかを見ている

  • なぜその職種・カンパニーか

    面接官が見ているポイント

    メディカル/ヤンセンファーマ/AMOジャパン/日本アビオメッドという事業ポートフォリオの違いを理解した上で職種選択の解像度を示せているかを見ている

  • 他社の選考状況・志望度は

    面接官が見ているポイント

    併願先との比較の中でJ&Jへの志望順位と入社意思の固さを一貫して説明できるかを見ている

  • Our Credoを踏まえた自分の信念・軸(ES)

    面接官が見ているポイント

    J&J唯一絶対の理念であるOur Credo(我が信条)を自分の言葉に落とし込み、行動原理として語れているかを見ている

  • 価値観に基づき問題解決した経験(ES)

    面接官が見ているポイント

    大切にする価値観を抽象論で終わらせず、具体的な問題解決行動として構造的に書けているかを見ている

  • 学業以外で力を入れたこと(ES)

    面接官が見ているポイント

    限られた字数指定の中で結論から簡潔に成果と学びを構造立てて書けるかを見ている

  • 医療機器営業の仕事内容の理解

    面接官が見ているポイント

    医療現場に向き合う仕事の実態をどこまで解像度高く理解しているかを見ている

  • 医薬品事業と医療機器事業の違い

    面接官が見ているポイント

    ヤンセンファーマ(医薬品)とメディカルカンパニー(医療機器)という異なる事業特性・営業スタイルの違いを説明できるかを見ている

  • 薬事(RA)を志望する理由

    面接官が見ているポイント

    営業以外の専門職を志望する場合、規制対応という地味だが重要な業務への理解と適性があるかを見ている

  • コンシューマー事業がKenvueへ分社化した後のJ&Jで働く意義

    面接官が見ているポイント

    2023年の分社化で医薬品・医療機器の専門企業になった現在のJ&Jを正しく理解しているかを見ている

  • 適性検査の結果への納得感

    面接官が見ているポイント

    自己分析ツールの結果を鵜呑みにせず、自分の言葉で咀嚼し人物像を語れるかを見ている

  • グループディスカッションのお題への意見

    面接官が見ているポイント

    限られた時間で建設的な議論をリードまたは貢献できるかを見ている

  • リーダーシップを発揮した経験

    面接官が見ているポイント

    役職の有無に関わらず周囲を巻き込み成果を出した経験を具体的に語れるかを見ている

  • 周りからどんな人だと言われるか

    面接官が見ているポイント

    強み・弱みを客観的なエピソードとともに一貫性を持って説明できるかを見ている

  • 信頼関係を築く際に大切にしていること

    面接官が見ているポイント

    医療現場や社内で長期的な信頼を積み上げる姿勢があるかを見ている

  • 後輩・チームへの指導方法

    面接官が見ているポイント

    教育・育成を重視する企業文化の中で他者を巻き込み成長させる力があるかを見ている

  • 入社後どんなリーダーになりたいか

    面接官が見ているポイント

    長期的な視点でのキャリア形成意欲と、リーダー候補としての成長イメージを示せているかを見ている

  • 希少疾患・難病領域でJ&Jができること

    面接官が見ているポイント

    収益性だけでなく社会的意義の大きい領域への理解と当事者意識を持っているかを見ている

  • 最後に何か質問はあるか(逆質問)

    面接官が見ているポイント

    準備不足の空気を出さず、志望度の高さが伝わる質問を用意できているかを見ている

インターンシップ

「J&J Healthcare Innovation Project」1Day Online Workshop(グループディスカッション形式)、メドテック薬事職向けワークショップなど職種別に複数プログラムがある。実施時期はおおむね6〜9月(媒体推定)。最新の時期・形式は公式マイページで確認。

公式採用ページを見る →

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社・ヤンセンファーマ株式会社・エイエムオー・ジャパン株式会社・日本アビオメッド株式会社のグループ一括採用で、年40〜45名程度の少数採用だ。選考はES・Webテストから複数回の面接まで進む。

  • 「なぜJ&Jか」だけでなく「なぜその職種・カンパニーか」まで、事業ポートフォリオの違いを理解して語れるようにしておく
  • 企業理念「我が信条(Our Credo)」を自分の言葉で説明できるようにしておく
  • コンシューマー事業のKenvue分社化など、事業構造の最新事実を正確に押さえておく

よくある質問

ジョンソン・エンド・ジョンソンの年収・初任給はどのくらいですか?

日本法人単体の公式開示はありませんが、社員クチコミベースではOpenWorkで約870万円(回答441人・平均年齢35歳)、転職会議で約779万円(平均年齢32.7歳)とされています。初任給は媒体推計で学部卒27.6万〜28.9万円程度です。出所により差があるため、参考値として捉えてください。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの採用難易度・学歴フィルターは?

グループ全体で年40〜45名程度の少数採用で、東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学など難関大学からの採用実績が多いものの、公式には「明確な学歴フィルターはない」とされます。Webテストが実質的な選抜機能を果たしているとの指摘があります。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは激務ですか?評判は?

月平均残業はクチコミで約32〜34時間、有給休暇消化率は約57.7%(OpenWorkクチコミ)とされます。法令順守意識や研修制度、有給の取りやすさを評価する声が多い一方、配属部署・上司による働きやすさの差を指摘する声もあります(体験談ベース)。

ジョンソン・エンド・ジョンソンはバンドエイドや化粧品も作っていますか?

いいえ。バンドエイド・リステリン・タイレノールなどのコンシューマー製品事業は2023年に「Kenvue(ケンビュー)」として完全に分社化・独立しており、現在のジョンソン・エンド・ジョンソンは医薬品(Innovative Medicine)と医療機器(MedTech)の2事業に特化しています。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのインターンは選考に有利ですか?

「J&J Healthcare Innovation Project」など職種別のワークショップ形式インターンがあります。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく、実施時期はおおむね6〜9月(媒体推定)です。最新の情報は公式採用ページで確認してください。

基本情報

上場区分日本法人は非上場(米国本社Johnson & Johnsonがニューヨーク証券取引所上場・証券コードJNJ)
グループジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社(メディカルカンパニー/ビジョンケアカンパニー)・ヤンセンファーマ株式会社(Johnson & Johnson Innovative Medicine)・エイエムオー・ジャパン株式会社・日本アビオメッド株式会社・Shockwave Medical Japan株式会社
創業・設立米国本社は1886年創業/日本法人(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)は1961年進出・1978年8月設立
本社東京都千代田区西神田3丁目5番2号
代表者大多和裕志(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 代表取締役、メディカル カンパニーの代表取締役を兼任)
資本金80億円(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)
従業員数日本法人グループ計4,694名(2023年11月時点)
売上高グローバル連結942億ドル(2025年12月期)。日本法人単体の業績は非開示
事業領域医療用医薬品(Innovative Medicine)・医療機器(MedTech=整形外科・外科手術・循環器・不整脈・眼科等)の製造・販売

同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。

医療・福祉業界の企業をすべて見る

最終更新: 2026-08-01