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【2026最新】ダイキン工業の就活企業分析|事業・強み・選考対策

ダイキン工業の企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

まとめ

空調機の世界トップメーカー。売上の約9割を空調・冷凍機事業が占め、ルームエアコンから業務用・ビル用マルチ・大型空調まで全領域を世界約170か国で展開する。米Goodman買収以降は米州が最大市場で海外売上比率は約84%。残りは祖業のフッ素化学(冷媒)が支え、冷媒と空調機を自社で一貫して持つ稀有な構造を築く。2026年3月期に売上高は初の5兆円超(5兆150億円・日本基準連結)。

基本情報

上場区分東証プライム市場(証券コード6367・日経225構成銘柄)
グループ持株会社を持たない事業会社。世界約170か国で事業を展開し、海外生産拠点は130超
創業・設立1924年創業(大阪金属工業所)/1934年に大阪金属工業株式会社を設立
本社大阪市北区梅田(大阪梅田ツインタワーズ・サウス)
代表者会長兼CEO 十河政則/社長兼COO 竹中直文(最新の役員体制は要確認)
資本金850億円(2026年3月期時点)
従業員数連結104,095名/単体8,212名(2026年3月末時点)
売上高連結5兆150億円(2026年3月期・日本基準)
事業領域空調・冷凍機/化学(フッ素)/油機・特機・電子システム

業界の基礎

空調機メーカーは、エアコンや業務用空調、冷凍冷蔵設備などを開発・製造・販売する事業である。

家庭用のルームエアコンから、ビル一棟を空調するビル用マルチ、工場やデータセンターを冷やす大型のアプライド空調まで、対象は幅広い。

この業界は、世界規模で見ると独特の構造を持つ。

多くのプレイヤーが総合家電・総合電機の一事業として空調を手がけるのに対し、ダイキンは空調を専業とする数少ないグローバルメーカーという立ち位置にある。

代表的なプレイヤーを並べると、ダイキンの特異さが見えてくる。

  • 空調専業×グローバル型: ダイキン(海外売上8割・170か国)
  • 専業だが地域偏重型: 格力(Gree/中国内需中心)、Carrier・Trane(北米中心)
  • 総合家電・電機の一事業型: 美的(Midea)、三菱電機、パナソニック

空調という一点に経営資源を集中し、なおかつ世界中に分散展開している——この組み合わせがダイキンの土台にある。

事業内容

ダイキン工業の事業内容: 空調・冷凍機事業、化学事業、その他(油機・特機・電子システム)

ビジネスモデル

空調機の世界トップメーカー。売上の約9割を空調・冷凍機事業が占め、ルームエアコンから業務用・アプライド(大型空調・チラー)、ヒートポンプ暖房、冷凍冷蔵まで全領域を世界約170か国で展開する。米Goodman買収以降は米州が最大市場。残りは祖業のフッ素化学が高収益で支える、地域分散型のグローバル製造業モデル。

  • 空調・冷凍機事業

    連結売上の約9割を占める中核。家庭用・業務用・ビル用マルチ・アプライド(大型/チラー)・冷凍冷蔵までフルラインで揃える。地域別は米州が最大、次いで欧州・日本・アジア・中国。ヒートポンプ暖房やコールドチェーンへ領域を拡張中。

    うるさらXVRV(ビル用マルチ)アプライド空調・チラーヒートポンプ暖房(Altherma)Goodman/Amana
  • 化学事業

    祖業のフッ素化学。連結売上の約5%だが、半導体・自動車・塗料・電池・通信向けの高機能材を供給する高収益事業。冷媒を自社で持つことが空調事業の垂直統合を支える。半導体・自動車市況の影響を受けやすい傾向。

    ネオフロン(NEOFLON)ポリフロン(PTFE)ゼッフル(ZEFFLE)ユニダインフッ素系冷媒
  • その他(油機・特機・電子システム)

    油圧機器(油機)、防衛省向け等の特機(防衛システム)、電子システムの3事業。連結に占める割合は小さいが、産業機械向けの油圧・周辺事業を担う。

    油圧機器特機(防衛システム)電子システム

ダイキンの稼ぎ方を一言で言えば、空調機の世界トップメーカーである。

売上の約9割を空調・冷凍機事業が占め、ルームエアコンから業務用・ビル用マルチ・大型のアプライド空調まで全領域をカバーする。

特徴は、収益が特定の国に偏らない地域分散型である点だ。

米Goodman買収以降は米州が最大市場となり、次いで欧州・日本・アジア・中国と続く。海外売上比率は約84%に達する。

残りの約1割は、祖業のフッ素化学(化学事業)と、油圧機器などのその他事業が支える。

3つの事業セグメント

  1. 空調・冷凍機事業: 連結売上の約9割を占める中核。家庭用から大型空調、冷凍冷蔵まで世界170か国で展開。
  2. 化学事業: 連結の約5%。フッ素樹脂・冷媒・撥水撥油剤などを半導体・自動車・電池向けに供給する高収益事業。
  3. その他(油機・特機・電子システム): 油圧機器や防衛省向けの特機など。

就活生がまず押さえるべきは、化学事業が単なる多角化ではないことだ。

エアコンの心臓である冷媒を自社で開発・量産できるため、機器と材料の両面から技術を出せる。後述する垂直統合の強みは、この化学事業に支えられている。

この会社の強み

ダイキン工業の強み: 冷媒×空調機の垂直統合(世界唯一級)、基幹部品の徹底内製、M&Aを起点にしたグローバル分散経営、AI人材育成への異常投資(ダイキン情報技術大学)、データセンター空調と欧州ヒートポンプ暖房への先行投資
  1. 冷媒×空調機の垂直統合(世界唯一級)

    フッ素化学(冷媒)を自社で開発・量産し空調機まで一貫提供できる稀有なメーカー。2012年に世界初のR32搭載エアコンを発売し累計5,800万台超を供給。R32関連特許を新興国(2011年)・先進国(2015年)で開放し2019年に権利不行使を宣言、業界標準を主導した

  2. 基幹部品の徹底内製

    インバータや磁気軸受ターボ圧縮機などコア部品を内製。市販半導体がEV向け最適でエアコンに不適という理由から、エアコン専用パワー半導体(SiC)とマイコンまで自社開発する

  3. M&Aを起点にしたグローバル分散経営

    OYL(2006年・約2,300億円)、Goodman(2012年・総額37億ドル)、AHT(2018年・約1,145億円)と買収を重ね北米住宅用・コールドチェーンへ展開。海外売上比率84%・170か国・海外生産130拠点超を「地域マザー工場」で運営する

  4. AI人材育成への異常投資(ダイキン情報技術大学)

    2017年設立の社内大学「ダイキン情報技術大学」で技術系新入社員を通常業務2年間免除して育成。毎年80〜100人が入学し、2023年度末までに累計1,500人超を育成。さらに2025年度末までに2,000人育成を計画する

  5. データセンター空調と欧州ヒートポンプ暖房への先行投資

    AIデータセンター冷却に本格参入し米Dynamic Data Centers Solutions社買収に合意(2025年)。米アプライド社の試験設備に1.63億ドルを投じる。並行して欧州ビル用ヒートポンプ暖房へ参入し施工者1.9万人を育成して市場転換を狙う

「空調世界No.1」というイメージの一段下に、ダイキンが他社には簡単に真似できない差別化の核がある。

① 冷媒×空調機の垂直統合(世界唯一級)

エアコンの性能と環境負荷を左右するのが冷媒だ。

ダイキンは祖業のフッ素化学でこの冷媒を自社開発・量産し、空調機まで一貫して提供できる。これができる空調メーカーは世界でも稀である。

2012年には、温暖化への影響が小さい新冷媒R32を世界で初めて搭載した家庭用エアコンを発売し、累計5,800万台超を供給してきた。

さらに、R32関連特許を新興国(2011年)・先進国(2015年)で開放し、2019年には権利不行使を宣言した。

自社の利益より業界標準づくりを優先したこの判断は、空調と冷媒の両方を持つダイキンだからこそ取れた戦略だった。

② 基幹部品の徹底内製

ダイキンはインバータや磁気軸受ターボ圧縮機など、空調のコア部品を内製している。

驚くべきは半導体への踏み込みだ。

市販のパワー半導体はEV向けに最適化されておりエアコンには不向きだという理由から、エアコン専用のパワー半導体(SiC)とマイコンまで自社開発するに至った。

心臓部を外部に頼らないこの姿勢が、省エネ性能の作り込みを支えている。

③ M&Aを起点にしたグローバル分散経営

海外売上8割という構造は、一朝一夕にできたものではない。

  • 2006年: OYL社(マレーシア・約2,300億円)買収で北米・業務用に本格進出
  • 2012年: 米Goodman社を総額37億ドルで買収し、北米住宅用ダクト式市場へ参入
  • 2018年: AHT社(オーストリア・約1,145億円)買収でコールドチェーンを強化

買収した企業を地域の開発・生産拠点(地域マザー工場)として育てることで、各国の市場に合わせた製品を素早く投入する分散経営を確立した。海外生産拠点は130を超える。

④ AI人材育成への異常投資

ダイキンは2017年、社内大学「ダイキン情報技術大学」を設立した。

特異なのはその本気度だ。技術系の新入社員を通常業務から2年間切り離してAI・IoTを学ばせる。

毎年80〜100人が入学し、2023年度末までに累計1,500人超を育成した。さらに2025年度末までに2,000人育成する計画を掲げる。

「企業の競争力の源泉は人」という思想を、コストをかけて実装している例である。

⑤ データセンター空調と欧州ヒートポンプ暖房への先行投資

表向きの「エアコン会社」の裏で、次の収益源への投資が進む。

AIデータセンターの冷却需要に対しては、米Dynamic Data Centers Solutions社の買収に合意(2025年)し、米アプライド社の試験設備に1.63億ドルを投じる。

欧州では脱炭素を背景にビル用ヒートポンプ暖房へ参入し、施工者1.9万人を育成して暖房市場そのものの転換を狙っている。

業績の推移(売上高)

3.98兆2023/3期4.40兆2024/3期4.75兆2025/3期5.02兆2026/3期5.15兆(予想)2027/3期(予)
売上高(日本基準・連結)。4期連続で過去最高を更新し、2026年3月期に初の5兆円超。一方で営業利益率・ROEは漸減傾向で、新中計FUSION30が「稼ぐ力の再強化」を掲げる背景になっている。2027年3月期は会社予想。

業績は4期連続で過去最高を更新し、2026年3月期に売上高は初の5兆円超(5兆150億円・日本基準連結)に達した。

決算期売上高営業利益営業利益率ROE
2023年3月期3兆9,816億円3,770億円9.5%12.3%
2024年3月期4兆3,953億円3,921億円8.9%10.7%
2025年3月期4兆7,523億円4,017億円8.5%9.7%
2026年3月期5兆150億円4,150億円8.3%9.1%

注目すべきは、売上が伸び続ける一方で営業利益率とROEが漸減している点だ。

9.5%→8.3%(営業利益率)、12.3%→9.1%(ROE)と、規模拡大に収益性がついていっていない。

この「稼ぐ力」の課題こそが、新中計FUSION30が掲げる「稼ぐ力の再強化」の背景である。

なお化学事業は半導体需要の減速で2026年3月期に営業利益が前期比約28%減と苦戦しており、回復が課題となっている。

数値は日本基準・連結。2027年3月期は会社予想。最新・詳細はIRページで要確認。

競合の中での立ち位置

ダイキン工業 のポジショニングマップ
空調への集中度 × グローバル分散度で見る、ダイキンの独自ポジション

同じ空調を手がける企業でも、戦い方は大きく異なる。

会社タイプダイキンとの違い
ダイキン工業空調専業×グローバル空調と冷媒に集中投資し、海外売上8割・170か国へ分散展開
格力(Gree)空調専業・中国中心空調に集中するが輸出は約15%で、巨大な中国内需に依存
美的(Midea)総合家電・多角化海外比率は高いが、スマートホーム・ロボット等へ多角化
CarrierHVAC専業化・北米軸非空調事業を売却し専業化したが、冷媒は自社で持たない
Trane Technologies空調・輸送冷凍に集中実質専業だが北米偏重。サービス収益が大きい
三菱電機総合電機の一事業空調はグローバルだが、総合電機の中の一事業

考え方として、Carrier や Trane も「専業」に近づいているが、冷媒(フッ素化学)を自社で持つ垂直統合は再現が難しい

また中国の格力・美的が巨大な中国内需を背景にするのに対し、ダイキンは海外比率8割で地理的に分散している点が、地政学リスクへの耐性として効いている(傾向)。

今後の展望

ダイキン工業の数値目標(2028年度(目標))

ビジョン

FUSION30(2026〜2030年度)

長期ビジョンは「環境と空気の新たな価値を提供し、世界で選ばれ続ける高収益なサステナブル企業」。「稼ぐ力の再強化」を中核に、FUSION25で未達となった収益性(実績で営業利益率8.3%・ROE9.1%)の回復を狙う。5年累計で設備投資1.3兆円・M&A5,000億円超・R&D/デジタル投資1.2兆円を計画する。

数値目標

営業利益率(2028年度(目標))10%
ROE(2028年度(目標))12%
営業利益率(2030年度(目標))12%超
ROE(2030年度(目標))15%超

注力施策

  • 空調ソリューションプロバイダへの変革

    機器販売にとどまらず、データセンター・工場・オフィス・住宅の空調をソリューションとして提供するビジネスへ軸足を移す。

  • 北米空調事業の高収益化

    Goodman買収で得た住宅用ダクト式空調の基盤を活かし、最大市場である北米の収益性をさらに高める。

  • 欧州ヒートポンプ暖房の普及拡大

    脱炭素・脱ガス暖房の需要を取り込み、ビル用・住宅用のヒートポンプ暖房を欧州で広げる。施工者の育成にも投資する。

  • データセンター向け大型空調とカーボンニュートラル

    AIデータセンターの冷却需要をアプライド空調で取り込みつつ、低GWP冷媒・省エネ・空質で空気の新たな価値を創造する。

ロードマップ

  1. 2006

    OYL社買収で北米・業務用空調に本格進出

  2. 2012

    米Goodman社を総額37億ドルで買収、北米住宅用に本格参入

  3. 2021

    戦略経営計画FUSION25を策定

  4. 2024/3

    売上高4兆円突破(創業100周年)

  5. 2026/3

    売上高が初の5兆円突破

  6. 2026/5

    新中計FUSION30(〜2030年度)を策定

経営理念とカルチャー

  • 経営の根幹: 「人を基軸におく経営」。企業の競争力の源泉は人であるという信念が、すべての理念の根底にある。
  • 組織運営: 「フラット&スピード」。侃侃諤諤の議論を奨励し、経験のない仕事でもプロジェクトを任せる。
  • 長期ビジョン(FUSION30): 「環境と空気の新たな価値を提供し、世界で選ばれ続ける高収益なサステナブル企業」。

純然たる年功序列より、実力とチャレンジを重視する風土が特徴とされる(傾向)。

新中計 FUSION30(2026〜2030年度)

2026年5月に策定された新計画は、未達だった収益性の回復が主眼だ。

  • 2028年度: 営業利益率10%・ROE12%・売上CAGR6%
  • 2030年度: 営業利益率12%超・ROE15%超
  • 投資: 5年累計で設備投資1.3兆円・M&A5,000億円超・R&D/デジタル投資1.2兆円

最近の主要トピック(面接ネタ)

  • 2026年3月期: 売上高が初の5兆円を突破。
  • 2025年: 米Dynamic Data Centers Solutions社の買収に合意(データセンター空調を強化)。
  • 継続中: 欧州ヒートポンプ暖房の普及拡大、北米空調の高収益化、AIの徹底活用。

こんな人にピッタリ

ダイキン工業が合う人・合わない可能性がある人の早見表

空調という一点に世界規模で集中投資し続けるメーカーで、技術と海外市場の両方に当事者として向き合いたい人。

  • 空調という一点に世界規模で集中投資する会社で働きたい

    空調専業で世界No.1のダイキンが合う

  • 機器(圧縮機・半導体)と材料(冷媒・フッ素化学)を一気通貫で扱いたい

    冷媒を自社で持つ垂直統合のダイキンが活きる

  • 海外売上8割・170か国のグローバル環境で現地市場と向き合いたい

    地域分散経営を進めるダイキンが向く

  • ヒートポンプ・低GWP冷媒など脱炭素×空調の社会課題に挑みたい

    環境技術を核に据えるダイキンが合う

  • 空調という一点に、世界規模で集中投資し続けるメーカーで働きたい人
  • 機器(圧縮機・半導体)と材料(冷媒・フッ素化学)を一気通貫で扱うものづくりに惹かれる人
  • 海外売上8割・170か国のグローバル環境で現地市場と向き合いたい人
  • ヒートポンプや低GWP冷媒など、脱炭素×空調の社会課題に当事者として挑みたい人

一方で、幅広い製品ポートフォリオを横断したい人や、国内市場を中心に腰を据えたい人は、総合電機・総合家電の方が合う場合がある。

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • 幅広い製品ポートフォリオを横断して関わりたい

    空調と化学に集中する色が強いため、総合電機・総合家電の方が合う場合があります。

  • 国内市場を中心に腰を据えて働きたい

    事業も人員も約8割が海外のため、案件によってはグローバル前提のキャリアになりやすい傾向があります。

  • 最終消費者向けのマーケ・ブランディングを主戦場にしたい

    業務用・BtoB比重が大きく地域最適の擦り合わせが中核のため、フェーズによっては想定と異なる場合があります。

求める人物像

  • 自ら提案し動ける変革者

    「今までと違った新機軸は何だ」を自ら提案し、向上心を持って新領域に挑戦できる人。経験のない仕事でもプロジェクトを任せる実力主義的な風土に合う。

  • 志への共感と参画意識

    仕事への参画意識を強く持ち、ダイキンの志に共感して主体的に動ける人。各自が役割を認識し、自ら考えて動くことを重視する。

  • フラット&スピードで議論できる人

    侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論をベースとする「フラット&スピードの組織運営」に適応し、立場を越えて率直に意見を交わせる人。

  • 得意分野を持ち多様性に貢献できる人

    他に負けない得意分野を持ち、多様な個性を組織の力に変える「人を基軸におく経営」に共感できる人。

入社後のキャリアパス

  1. 入社1〜3年目

    導入教育の後に配属。OPEN採用は人事面談を経て、WILL採用は確約された初期配属職種で実務に入る。両方式で入社後の処遇・評価制度に差はなく、若手から実務・OJTで育成される。

  2. 若手〜中堅

    ジョブローテーションや部門異動の機会があり、異なる職種への挑戦も可能。技術職・営業職いずれも海外赴任のチャンスがある。

  3. 海外赴任・中長期

    海外出向者は2025年4月時点で711名。若手の海外出向は2〜3年、マネジメント出向は3〜5年が多いとされる(体験談)。海外拠点でのマネジメント経験を含むキャリア形成へ進む。

技術職・事務系いずれも、若手から実務・OJTで育成される長期育成型が基本だ。

2027年度採用からは、初期配属職種を確約する「WILL採用」と、入社後に配属を決める「OPEN採用」の2方式が導入された。両方式で入社後の処遇・評価制度に差はないとされる。

キャリアの大きな特徴は海外赴任の機会の多さだ。海外出向者は2025年4月時点で711名にのぼる。

若手の海外出向は2〜3年、マネジメント出向は3〜5年が多いとされ(体験談)、海外拠点でのマネジメント経験を含むキャリアへ進む例がある。技術系では、AI人材を育てる「ダイキン情報技術大学」のような社内育成の仕組みも厚い。

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です 空調世界トップクラスの規模・安定性とグローバル展開を評価する声が多い。法令順守意識の高さや有給の取りやすさが評価される一方、長期育成や待遇満足度は中庸との見方もある。残業は全社平均では低いが部署差が大きいとの体験談があり、傾向に幅がある。

平均年収(有価証券報告書・2025年3月期)約854万円(平均年齢41.0歳・公式)
平均年収(有報・推移)約748万円(23/3期)→約772万円(24/3期)→約854万円(25/3期)
平均年収(OpenWorkクチコミ)約662万円(平均年齢32歳・体験談)
月平均残業(公式)18時間(2025年度・公式/部署差あり)
有給取得率(公式)95%・取得20.4日(2025年度・公式)
海外出向者数(公式)711名(2025年4月時点)

評価する声

  • 空調世界トップクラスの規模・安定性で、グローバルに事業を展開できる環境
  • 有給取得率が高く(公式95%)、連続取得制度などで休みは取りやすいという声
  • 経験のない仕事でもプロジェクトを任される実力主義的な風土で、若手にも裁量が回りやすい傾向

気になる声

  • 人材の長期育成や待遇満足度の評価はやや中庸との見方がある(社員クチコミ・傾向)
  • 残業は全社平均では低いが、部署・職種によりばらつきが大きいとの指摘がある(体験談)
  • 福利厚生(家賃補助等)の手厚さについては評価が分かれる(体験談)

年収は出所により幅がある。==有価証券報告書ベースの平均は約854万円(2025年3月期・公式)==で、近年は748万円→772万円→854万円と上昇基調にある。

一方、OpenWork等の社員クチコミでは約662万円(平均年齢32歳・体験談)と差があるが、これは回答者の年齢・職種構成の偏りによるものだ。数値を使う際は出所を意識したい。

残業は公式値で月平均18時間(2025年度)と低めだが、部署・職種によりばらつきが大きいとの声もある(体験談)。有給取得率は公式95%と高い。

評判では「規模・安定性」「グローバル展開」「休みの取りやすさ」を評価する声が多い一方、「長期育成」「待遇満足度」を中庸とする見方もある(いずれも社員クチコミ・傾向)。

沿革

ダイキンは1924年、大阪金属工業所として創業した。社名の「ダイキン」は「大阪金属工業」の略称に由来する。

祖業はフッ素化学で、戦前から冷媒や特殊金属を手がけてきた。この化学の蓄積が、後の空調事業で「冷媒を自社で持つ」垂直統合の土台になった。

戦後に空調機事業を本格化させ、1990年代以降は海外展開を加速。2006年のOYL社、2012年の米Goodman社買収が、海外売上8割・空調世界No.1へと押し上げる決定打となった。

2024年3月期に創業100周年を迎えるとともに売上高4兆円を突破し、2026年3月期には初の5兆円超に到達した。「化学を出自に持つ空調メーカー」という他社にない経緯が、現在の強みの背景にある。

採用・選考

ダイキン工業の選考フロー
締切要確認(最新は公式採用ページで確認)
募集職種・コース技術職コース(設計開発・研究開発・生産技術・デジタル・サービスソリューション等)、化学事業コース、事務系コース(営業・事業企画・調達・経理・デジタル推進等)の区分。2027年度採用から、初期配属職種を確約する「WILL採用」と入社後に配属を決める「OPEN採用」の2方式を導入。
勤務地大阪(本社・堺製作所等)・東京(支社)・滋賀(滋賀製作所)が中心。ほか摂津・草津・鹿島等の工場・研究所
選考難易度・特徴就活人気上位で選考難易度は高め。推定倍率は30倍以上とされる(就活メディアの推計・非公式)。学歴フィルターの有無は記事により見解が割れており、合格者は関西の難関大・国公立に偏る傾向との指摘がある(いずれも体験談・要確認)。初任給は博士了36万円・修士了33万円・大学卒30万円(2026年4月予定)。

採用人数の推移

2022年度約219名
2023年度約226名
2024年度約344名

選考フロー

  1. プレエントリー
  2. インターンシップ・セミナー参加
  3. エントリーシート・適性検査(Webテスト)
  4. 選考面談(2〜3回)
  5. 内々定(OPEN採用は入社後に配属決定)

ES・自己分析でよく問われること

  • あなたがキャリアを通して成し遂げたいこと・目指す姿と、その実現のためダイキンで挑戦したいこと(頻出)
  • 志望職種を選んだ理由
  • 学生時代に力を入れたこと・強みや個性を発揮した経験
  • (技術系)研究テーマの概要

面接で聞かれた質問例

  • 提出ESに基づく深掘り(特に学生時代に力を入れたこと)
  • 志望職種・志望動機
  • 研究内容(技術系)
  • 今、社会について最も課題に感じていること

インターンシップ

実務型の「DRIVE」(OJT型・約3週間)や選抜型の「ACTION」(文理混合・グローバルビジネス体感)がある。夏インターン参加者は10月・12月の早期募集ルートの対象となる。開催時期・優遇の詳細は公式特設サイト/マイページで要確認。

公式採用ページを見る →

ダイキンは技術職コース・化学事業コース・事務系コースの区分で採用する。最大の特徴は、2027年度採用から導入されたOPEN採用/WILL採用の2方式だ。

WILL採用は初期配属職種を確約し、OPEN採用は入社後の人事面談で配属を決める。どちらを選んでも入社後の処遇・評価に差はないとされる。

選考はES・Webテストから複数回の面談へと進む。

  • 志望動機の軸を明確にする。「キャリアを通して成し遂げたいこと」を問うES設問が頻出で、ダイキンで何に挑戦したいかと結びつけて語れるようにする
  • 空調専業×グローバル×垂直統合という独自ポジションを、競合(総合電機・中国勢)との違いとして理解しておく
  • 技術系は研究内容を分かりやすく説明できるよう準備する

締切・選考フロー・インターンの最新情報は公式採用ページ(daikin.co.jp/recruit)で要確認。倍率・学歴に関する情報は就活メディアの体験談ベースで見解が割れる点に注意。

最終更新: 2026-06-12