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クボタの強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策

クボタの企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

読了目安 約22

編集部

水・農業・建機という3つの現場は、実は「大手が来ない隙間で世界一を取る」という一本の線でつながっています。本文で順に見ていきましょう。

就活生

クボタって「トラクタの会社」というイメージなんですが、それだけで語っていいんでしょうか…?

編集部

実は農業機械は事業の半分でしかありません。もう一つの顔が「日本の水道管の6割を支える会社」だという事実、知っていますか?

結論から言うと、クボタの正体は「大手が本気で来ない隙間で、静かに世界一を取り続ける会社」だ。3分読めば、他の就活生が知らない視点でこの会社を語れるようになる。

基本情報

上場区分上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード6326)
グループ独立系(親会社なし)。クボタケミックス(塩ビ管・継手等)、クボタ建設などの国内子会社と、エスコーツクボタ(インド)等の海外子会社を擁する
創業・設立1890年2月に創業者・久保田権四郎が「久保田鉄工所」を興し創業(鋳鉄管製造が源流)/1930年12月に株式会社化/1990年に商号を「株式会社クボタ」に変更
本社大阪府大阪市北区大深町5番54号 グラングリーン大阪 南館パークタワー(2026年5月移転)
代表者花田晋吾(代表取締役社長CEO・2026年1月就任)/北尾裕一(代表取締役会長)
資本金841億円(2025年12月31日時点)
従業員数連結52,503名/単独15,897名(2025年12月31日時点)
売上高連結3兆189億円(2025年12月期・IFRS)/海外売上高比率77.3%
事業領域農業機械・建設機械・エンジン(機械)、ダクタイル鉄管・ポンプ・水処理プラント(水・環境インフラ)

業界の基礎

就活生

農業機械の業界って、クボタ以外にどんな会社があるのか正直よく分かりません…。

編集部

世界を見るとアメリカのジョン・ディアが最大手。クボタは僅差の世界2位につけています。ただし勝負しているフィールドが実は違うんです。

農業機械の世界市場(約1,799億ドル・2024年)は、米ディア・アンド・カンパニー(John Deere、シェア17.7%)が首位、クボタが僅差の2位(10.2%)につける寡占市場だ。

3位以下にはCNH Industrial(Case IH・New Holland)、AGCO(Fendt・Massey Ferguson)、国内ではヤンマーホールディングス・井関農機が続く。

その中でクボタは、John Deereのような「世界最大の総合農機メーカー」を正面から追いかけない。

  • 農業専業型: AGCO(欧州プレミアムブランド中心)、井関農機(国内稲作特化)
  • 総合農機・建機型: John Deere、CNH Industrial(グローバル規模で総合展開)
  • 農業+建機+水インフラ型: クボタ(他社に無い水環境インフラを持つ)

北米のコンパクトトラクタ市場(40馬力以下)ではクボタがシェア40%超で首位、建設機械の小型・ミニ分野でも24年連続世界シェア1位。「巨人と競合しない市場で確実にNo.1を取る」のが、クボタ固有の戦い方だ。

事業内容

クボタの事業内容: 農業機械、建設機械、水・環境インフラ、海外事業

ビジネスモデル

農業機械・建設機械・エンジンを扱う「機械」事業(売上の約87%)と、ダクタイル鉄管・産業用ポンプ・水処理プラントを扱う「水・環境」事業(売上の約12%)の2本柱で「食料・水・環境」の社会課題に取り組む。海外売上高比率77.3%(2025年12月期)で、北米・タイ・インド・欧州など世界120カ国以上で展開するグローバル型のビジネスモデル。

  • 農業機械

    トラクタ・コンバイン・田植機を核に、精密農業システムKSAS・自動運転農機「アグリロボ」でスマート農業化を進める。北米コンパクトトラクタ市場でシェア40%超・首位。

    トラクタコンバインKSASアグリロボ
  • 建設機械

    ミニバックホー(ミニショベル)で24年連続世界シェア1位。大型建機の激戦区を避け、小型・ミニ建機市場に特化する戦略を取る。

    ミニバックホーコンパクトトラックローダ
  • 水・環境インフラ

    祖業の鋳鉄管製造から発展したダクタイル鉄管で国内シェア約6割。上下水道プラント・産業用ポンプも手がけ、他の農機メーカーには無い独自事業。

    ダクタイル鉄管産業用ポンプ水処理プラント
  • 海外事業

    海外売上高比率77.3%。北米で建機・農機のシェア拡大を目指し、2022年にインドのエスコーツクボタを買収してグローバルサウス展開の橋頭堡とする。

    エスコーツクボタKubota KenyaBloomfield Robotics

クボタの事業は「機械」(売上の約87%)と「水・環境」(約12%)の2セグメントに分かれるが、就活生が見落としやすいのは後者の存在感だ。

祖業は1890年創業の鋳鉄管製造。130年以上を経て、いまもダクタイル鉄管で国内シェア約6割を握り、日本の水道管路の多くをクボタグループ製品が支える。農業機械・建設機械・水インフラという「食料・水・環境」の3領域を同時に手がけるのは、John Deereにもヤンマーにも無いクボタだけの事業構造である。

この会社の強み

クボタの強み: 水インフラの独占技術とO&M転換、精密農業のAI/SaaS化投資、本社直轄の高速CVC投資エンジン、インドを橋頭堡にしたグローバルサウス展開、M&Aで固めるインプルメントのフルライン化
  1. 水インフラの独占技術とO&M転換

    ダクタイル鉄管で国内シェア約6割。耐震型ダクタイル鉄管は阪神・淡路大震災や東日本大震災の津波でも被害なしの実績を持ち、2025年11月にはAI画像認識・ロボット点検技術を持つマイスター社を子会社化し「機器売りからO&Mソリューションへ」の転換を明言する

  2. 精密農業のAI/SaaS化投資

    2024年9月に米アグリテックBloomfield Robotics(AIで果樹の生育・収穫適期を予測するSaaS)を買収。営農支援システムKSASの会員数は2018年の6,700人から2023年に26,400人へ拡大し、自動運転農機「アグリロボ」との連動を進める

  3. 本社直轄の高速CVC投資エンジン

    2019年設立のイノベーションセンターが「イノベーション戦略投資枠」(800億円規模)を運用し意思決定を2〜3カ月に短縮。いちご収穫ロボットのAdvanced Farm Technologies等14社に出資し、シリコンバレー・オランダに常駐員を配置する

  4. インドを橋頭堡にしたグローバルサウス展開

    2022年買収のエスコーツクボタを核に、インド製の廉価・小型農機をアフリカへ横展開。2017年設立のKubota Kenya Limitedを拠点に、1980年代から続く現地密着の機械化ノウハウを蓄積する

  5. M&Aで固めるインプルメントのフルライン化

    2012年に伊クバンランド、2016年に米グレートプレーンズを買収し、トラクタ単体売りから作業機込みのフルライン供給へ進化。北米コンパクトトラクタ市場シェア40%超・ミニバックホー24年連続世界シェア1位という「大手が来ない隙間」を周辺M&Aで固める

5つの強みは個別のニュースに見えるが、実は「大手が来ない隙間を、周辺M&Aと自社投資で面的に固める」という一つの戦略でつながっている。

水インフラ(①)はJohn Deereもヤンマーも持たない独自事業で、震災でも壊れなかった実績が信頼の核になっている。精密農業(②)と本社直轄のCVC投資(③)は、農業機械という祖業をAI・SaaSで底上げする動きだ。そしてインド(④)とインプルメントのM&A(⑤)は、いずれも「巨人が本気で取りに来ない市場」を先回りして押さえる動きである。

つまり本当の強みは個々の製品の性能ではなく、隙間市場を先に固め、周辺M&Aで面的に補強し続ける実行力にある。志望動機はここに紐づけると刺さる。

業績の推移(売上収益)

2兆6,770億2022/12期3兆207億2023/12期3兆163億2024/12期3兆189億2025/12期3兆1,500億(予想)2026/12期
売上収益(IFRS・連結、12月期)。2023年12月期に3兆円台へ乗せて以降は横ばい圏だが、2025年12月期は米国関税の影響等で営業利益が前期比15.9%減の2,655億円、営業利益率も10.5%→8.8%へ悪化した。2026年12月期は売上収益3兆1,500億円・営業利益3,000億円(+13%)への回復を見込む。

決算期は12月(IFRS・連結)。

決算期売上収益営業利益営業利益率
2022年12月期2兆6,770億円2,144億円8.0%
2023年12月期3兆207億円3,288億円10.9%
2024年12月期3兆163億円3,156億円10.5%
2025年12月期3兆189億円2,655億円8.8%

2023年12月期に3兆円台へ乗せて以降は横ばい圏だが、2025年12月期は米国関税等の影響で営業利益が前期比15.9%減と、海外比率77%ゆえに海外情勢の影響を強く受ける体質が浮き彫りになった。2026年12月期は売上収益3兆1,500億円・営業利益3,000億円(+13%)への回復を見込む。

競合の中での立ち位置

クボタ のポジショニングマップ
農業機械・建設機械業界マップ(2軸で見る)

同じ農業機械大手でも、各社の戦い方は大きく異なる。

会社タイプクボタとの違い
クボタ農業+建機+水インフラの3本柱水環境インフラという他社に無い事業を持ち、隙間市場でNo.1を積み上げる
John Deere総合農機の世界最大手精密農業・自動運転で最先端を走る。規模で圧倒的
CNH Industrial農業+建機のデュアル展開欧州・南米に強く、Case IH/New Holland等のブランド展開
AGCO農業専業(欧州プレミアム)Fendt等のプレミアムブランドに特化し、建機・水事業は持たない
ヤンマーHD農業+建機+舶用エンジン国内・アジア基盤で多角化するが水インフラ事業は無い
井関農機国内稲作特化の専業メーカー海外売上比率33.5%と低く、国内農家への密着度が高い

考え方として、規模で正面から挑むならJohn Deere・CNH Industrialが近いが、クボタは「水インフラという第3の柱を持つ」点で、農機大手のどこにも無い独自の立ち位置にある。

今後の展望

クボタの数値目標(2030年度(目標、2025年度実績8.8%))

ビジョン

中期経営計画2030「Focus & Breakthrough」/長期ビジョンGMB2030

2026年2月発表の5カ年計画(2026〜2030年度)。前中計「中期経営計画2025」が物量拡大モデルの限界に直面したとの総括を踏まえ、シェア重視から利益率・資本効率重視の「企業価値経営」へ転換する。事業を「成長けん引」「価値再構築」「構造改革」の3類型に再編し、建設機械・インド事業・ライフサイクルサポートを成長ドライバーに位置付ける。

数値目標

営業利益率(2030年度(目標、2025年度実績8.8%))12%
ROE(2030年度(目標、2025年度実績7.2%))12%
ROIC(2030年度(目標))7%以上
累計フリーキャッシュフロー(2026〜2030年度累計(目標))9,000億円

注力施策

  • 経営資源の選択と集中

    事業を「成長けん引」「価値再構築」「構造改革」の3類型に再編。建設機械・インド事業・ライフサイクルサポートを成長ドライバーとし、2026年度中に新型コンパクトトラックローダを投入してミニショベル中心のポートフォリオを拡張する。

  • バランスシートを意識した戦略的財務運営

    5年間で設備投資年1,800億円規模・研究開発費年1,000億円規模(総額約1兆4,000億円)を投資しつつ、事業維持投資は減価償却費の範囲内に抑制。成長投資は北米建機・インド新工場など重点分野に絞り込み、総資産回転率を0.49回から0.64回へ引き上げる。

  • 強靭なグローバル基盤の構築

    北米市場での金利優遇施策への依存から脱却するなど、シェア重視の物量拡大モデルから利益率重視の経営へ転換し、経営効率の低下に歯止めをかける。

ロードマップ

  1. 1890

    久保田権四郎が大阪で「久保田鉄工所」を創業(鋳鉄管製造が源流)

  2. 1947

    発動機設備を耕うん機へ転用し農業機械事業に参入

  3. 1960

    国産初の畑作用乗用トラクタ「T15」を開発

  4. 1972

    米国市場へ進出、コンパクトトラクタで家庭農園・ヴィンヤード向けニッチを開拓

  5. 1990

    創業100周年を機に商号を「株式会社クボタ」に変更

  6. 2012

    ノルウェーの農業用インプルメントメーカー「クバンランド」を買収

  7. 2016

    米国の農作業機器メーカー「グレートプレーンズ」を買収

  8. 2022

    インドのトラクタ大手「エスコーツ」を買収・連結子会社化

  9. 2026

    花田晋吾氏が代表取締役社長CEOに就任/「中期経営計画2030」を発表

2026年のクボタを読む鍵は、社長交代と新中期経営計画がほぼ同時に動いたという事実だ。

2026年1月に花田晋吾氏が社長CEOに就任し、その1カ月後の2月に「中期経営計画2030」を発表した。前中計の「物量拡大モデルの限界」という総括を踏まえ、シェア重視から利益率・資本効率重視へと経営の物差しそのものを入れ替える転換点にある。2030年度に営業利益率12%・ROE12%を掲げ、5年間で約1兆4,000億円を成長投資に振り向ける計画だ。

同時に2027年4月入社の新卒採用(大卒・院卒)を前年比約75%減に絞る方針も公表されており、「量から質へ」の転換は事業だけでなく採用方針にも及んでいる。拡大期の会社ではなく、選別と効率化の局面にある会社として向き合う視点が要る。

こんな人にピッタリ

クボタが合う人・合わない可能性がある人の早見表

農業機械だけでなく建設機械・水インフラまで、複数の社会基盤に横断的に関わりながらグローバルなキャリアを築きたい人。

  • 農業機械だけでなく建設機械・水インフラなど複数の社会基盤に横断的に関わりたい

    機械と水・環境の2本柱を持つクボタが合う

  • これからグローバルなキャリアを積みたい

    海外売上高比率77.3%・北米コンパクトトラクタ首位のクボタの舞台が活きる

  • 大手が本気で来ないニッチな市場で世界一を取る戦略に惹かれる

    ミニ建機・水インフラで独自ポジションを築くクボタの戦い方が向く

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • 稲作関連農機など国内の農家に密着した仕事に強くこだわりたい

    クボタは総合機械・グローバル展開が軸のため、国内稲作特化の農機メーカーの方が合う場合があります。

  • 油圧ショベル・ブルドーザーなど大型建機の最先端技術に関わりたい

    クボタはミニ・小型建機が主戦場で大型建機は非展開のため、大型建機大手の方が合う場合があります。

  • 自動運転トラクターなど米国発の最先端アグリテックを最前線で追いたい

    クボタは精密農業に投資中だが世界最大手ではないため、業界最大手の方が合う場合があります。

求める人物像

  • 自ら成長を求めチャレンジし続ける人財

    自律的に「挑戦」し続ける力を持ち、自己研鑽を怠らず自分の成長を追求していく姿勢を重視する。

  • 誠実さと粘り強さを兼ね備えた人財

    どんな困難にも真正面から立ち向かう「誠実さ」と「粘り強さ」を兼ね備え、簡単には諦めない姿勢を評価する。

  • 多様性を受け入れチームワークを尊重する人財

    国境や言葉の壁を越えた多様性を尊重し受け入れる力、チームワークで困難を乗り越えていく力を重視する。海外売上高比率77.3%・120カ国以上で事業展開するグローバル企業として、世界を舞台に活躍できる人材を求める。

入社後のキャリアパス

  1. 入社直後

    新入社員全体を対象に約2カ月間の導入研修と工場実習を実施し、事業概要・人事制度の基礎を学びます。

  2. 若手〜中堅

    職種ごとに異なるキャリアパスを歩みます。設計職は製品開発で専門技術を深化させ、営業職はグローバル市場での拡販を通じ交渉力を強化。調達部門では調達課から海外拠点の調達マネージャーへ進む例や、原価企画・生産管理など他部門へ異動する複線型パスがあります。

  3. グローバル人材育成

    1997年開始の「トレーニー制度」で年間約20名を海外子会社・関連会社へ派遣し、海外拠点での実務・異文化経験を積ませ、帰任後のキャリア形成に活用します。

製品・部門ごとに専門性を積み上げる職種別のキャリア形成が基本だ。設計職は製品開発で技術を深化させ、営業職はグローバル市場での拡販を通じ交渉力を磨く。調達など一部部門では海外拠点への異動や複線型のキャリアパスも用意されている。

1997年開始の「トレーニー制度」(年間約20名を海外子会社へ派遣)に象徴されるように、若いうちから海外経験を積める機会がある点は、海外売上比率77%の会社らしい特徴だ。

年収・待遇

公式(有価証券報告書ベース)と社員クチコミ(OpenWork等・体験談)は集計対象・回答者層が異なるため、出典を分けて整理する(2026年7月時点)。

初任給

大学卒(公式・2024年入社時点)月給274,000円
修士卒(公式・2024年入社時点)月給297,000円

平均年収(出典別)

公式(有価証券報告書・2025年12月期)約825万円(平均年齢39.9歳・平均勤続14.3年)
OpenWorkクチコミ(体験談)約720万円(回答者平均年齢33歳、年収帯200万〜1,800万円)。機械業界平均より高水準とされる

年次・役職別の目安

管理職(クチコミ・体験談)約794万円が目安
技術職(クチコミ・体験談)約726万円が目安
営業職(クチコミ・体験談)約716万円が目安

待遇の特徴

  • 賞与は年2回(6月・12月)。OpenWork口コミでは賞与水準の高さを評価する声が複数ある(体験談)。
  • 口コミでは「40歳前後で管理職試験合格後、年収1,000万円到達も可能」との声がある一方、配属・評価による個人差が大きいとの指摘もある(体験談)。
  • 2027年4月入社分の最新初任給額は要確認(公式採用ページ・募集要項で確認)。

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・エンカイシャ・転職会議等の社員クチコミ、および有価証券報告書・統合報告書) OpenWork総合評点3.42(上位5%水準)、エンカイシャ総合評価3.5と、製造業の中でも高評価の部類に入る。待遇・法令順守・成長性・社会貢献性への評価が高い一方、風通しの良さ・実力主義・人材の長期育成といった項目はやや低めで、年功序列的な体質を指摘する声も複数ある(いずれも体験談・傾向)。

月平均残業(クチコミ)約20〜30時間(部署差が大きいとの指摘あり)
有給休暇取得率(公式・2024年度)104.4%(計画年休等を含む算定方法とみられる)
有給消化率(クチコミ集計)約83.4〜83.7%
離職率(公式)1.65%(過去5年間2%以下で推移)
新卒3年後定着率(公式)92〜96%(2016〜2021年入社)

評価する声

  • 総合評価が高水準(OpenWork上位5%、エンカイシャ3.5点)で、待遇満足度・法令順守意識が特に高評価という声
  • メーカーとしては高待遇で、年齢給制度により基本給が安定してスタートできるという声
  • 派閥が少なく人間関係の気遣いが少ない、質問・相談しやすい雰囲気という声
  • 離職率1.65%・新卒3年定着率92〜96%と非常に低く、長期就業しやすい環境(公式データ)

気になる声

  • 風通しの良さ・実力主義・人材の長期育成の評価がやや低めで、年功序列・トップダウン型の体質を指摘する声がある
  • 配属先によって残業の多さや業務負荷に差が生じているという指摘があるが、部署による傾向差であり断定はできない
  • 開発職では出張が多く、女性には働きにくいとの声がある。女性管理職比率は5.1%(2030年目標7%)とまだ低水準

クボタって実際、働きやすいの?

OpenWork総合評点は上位5%水準と、製造業の中でも高評価です(体験談)。待遇・法令順守・社会貢献性への評価が高く、離職率1.65%・新卒3年定着率92〜96%(いずれも公式)と、長く働き続けやすい環境が数字にも表れています。

就活生

メーカーって年功序列で、若いうちは裁量が少ないイメージがあるんですが、クボタも実際そうなんですか…?

編集部

正直に言うと、風通しの良さや実力主義の評価はクチコミでやや低めです。年功序列的な体質を指摘する声も複数あります。ただ離職率の低さが示すとおり、安定して長く腰を据えたい人には好相性な会社だと言えます。

沿革

クボタは、創業者・久保田権四郎が1890年に大阪で鋳物製造業「久保田鉄工所」を興したのが始まりである。

当初の主力は鋳鉄管(水道管)で、130年以上を経たいまも水・環境インフラ事業として引き継がれている。1947年に発動機設備を耕うん機へ転用したのを機に農業機械事業へ参入し、1990年の創業100周年を機に商号を現在の「株式会社クボタ」に変更した。

採用・選考

クボタの選考フロー
締切要確認(2026年3月卒シーズン実績は総合コース等が2026年3月15日締切・財務経理コースは2026年2月22日締切。2027年4月入社分の最新は公式採用ページで確認)
募集職種・コース技術系総合コース(研究・製品開発設計・生産技術・製造・品質保証・技術営業・プラントエンジニア等)と事務系総合コース(営業・財務経理・人事総務・IT企画等)、および財務経理/生産技術製造/プラントエンジニアの初期配属時職種別コースの併用。総合コースと初期配属時職種別コースの併願は不可。
勤務地本社(大阪市北区・グラングリーン大阪)、東京本社ほか、滋賀・枚方・堺・宇都宮・筑波・船橋等の製造拠点、グローバル技術研究所(堺)
選考難易度・特徴就活人気の高いメーカーで、就活サイトの独自集計では選考倍率は推計17〜27倍(母集団により差があり非公式)。明確な学歴フィルターは確認されていないとする分析が複数ある一方、2027年4月入社の大卒・院卒採用は前年比約75%減の60名規模に抑制する方針が2026年3月に公表され、採用の狭き門化が進んでいる。

採用人数の推移

2023年4月入社事務系約90名・技術系約238名
2024年4月入社事務系約79名・技術系約254名
2025年4月入社事務系約68名・技術系約215名(合計283名)
2027年4月入社(計画)大卒・院卒60名(26卒比で約75%減)

選考フロー

  1. プレエントリー(採用HP・ナビサイト経由)
  2. 書類選考(エントリーシート+成績証明書提出)
  3. 適性検査
  4. 個人面接
  5. 内々定

選考で聞かれること

  • なぜ他社でなくクボタなのか

    面接官が見ているポイント

    「食料・水・環境」を事業ドメインに掲げ、農業機械・建設機械に加え水環境インフラ事業まで手がけるクボタを選ぶ必然性を、現場密着の姿勢への共感も含めて語れるか

  • なぜ建設機械分野を志望するか

    面接官が見ているポイント

    農業機械と並ぶ主力事業である建設機械を、社会インフラを支える視点から選ぶ理由まで踏み込めているか

  • クボタで興味のある事業・製品は

    面接官が見ているポイント

    農業機械・建設機械・水環境インフラという多角化した事業ドメインのどこに関心があるか、企業理解の解像度を確認できているか

  • 海外駐在や海外勤務に興味はあるか

    面接官が見ているポイント

    海外売上高比率77.3%・世界120カ国以上に拠点を持つクボタのグローバル展開を理解した上で、海外で働く覚悟と適応力があるか

  • 周りを巻き込み挑戦した経験は

    面接官が見ているポイント

    「周りを巻き込みながら困難に負けずチャレンジした経験」という実際のES設問に沿って、結果でなく巻き込み方と粘り強さを語れるか

  • チームで成し遂げた経験と役割は

    面接官が見ているポイント

    チームでの成果と自分の役割を問う実際のES設問。自分の貢献を客観視し具体的に説明できるか

  • 4つの素養から1つ選び経験を語って

    面接官が見ているポイント

    「チャレンジ精神・コミュニケーション能力・論理的思考・粘り強さ」から自分で1つ選ばせる実際のES設問。自己分析の精度と裏付けエピソードの説得力があるか

  • 研究内容を5分でプレゼンして

    面接官が見ているポイント

    技術系選考の冒頭に課される5分間の研究プレゼンという独自形式。専門用語を噛み砕いて非専門家にも伝えるプレゼン力があるか

  • 研究で苦労した点と解決策は

    面接官が見ているポイント

    研究の壁にどう向き合い、自分の工夫で乗り越えたかという課題解決のプロセスを筋道立てて説明できるか

  • その研究をクボタでどう活かすか

    面接官が見ているポイント

    研究テーマとクボタの事業(農業機械・水環境インフラ等)を接続し、入社後の貢献イメージを具体的に描けているか

  • そのテーマを研究に選んだ動機は

    面接官が見ているポイント

    研究テーマ選定の動機から、本人の問題意識と一貫した志向性を読み取れるか

  • 人を巻き込みやり遂げた経験を60秒で

    面接官が見ているポイント

    事務系総合職の一次選考で課される60秒動画提出という独自形式。短時間で要点を絞り伝える力があるか

  • 理系なのになぜ事務系を志望するか

    面接官が見ているポイント

    技術系出身者が事務系総合職を志望する場合に深掘りされる質問。専攻とのギャップを合理的に説明できるか

  • あなたの強みは何か

    面接官が見ているポイント

    抽象的な自己PRでなく、クボタの現場密着型の仕事にどう活きる強みかを具体化できているか

  • 周りから何と言われることが多いか

    面接官が見ているポイント

    自己評価と他者評価のズレがないか、客観的な自己認知力を確認できているか

  • 苦手な人にはどう対応するか

    面接官が見ているポイント

    現場や工場、海外拠点など多様な人と関わる仕事を見据え、対人ストレス下での柔軟な対応力があるか

  • 集団でどんなリーダー役割を担うか

    面接官が見ているポイント

    常に先頭に立つ牽引型だけでなくチームを支える関わり方も評価される中で、自分なりのリーダーシップの形を語れるか

  • 入社後にどんな仕事がしたいか

    面接官が見ているポイント

    事務系総合・技術系・財務経理・人事労務と職種別に採用ルートが分かれるクボタで、希望職種と自身の適性を結びつけて語れるか

  • 目指す将来の理想の人材像は

    面接官が見ているポイント

    ESで問われる将来像の設問。会社の求める人材像とすり合わせながら、自分のキャリアビジョンを描けているか

  • 最後に何か質問はありますか

    面接官が見ているポイント

    逆質問を通じて、選考段階に応じた企業理解の深さと入社意欲の高さを示せているか

インターンシップ

技術系向け「5DAYS選抜型インターンシップ」、部門別「採用直結型就業インターンシップ」(法務・知的財産・品質保証・製品法規等、2025年は9月に実施)等がある。公式に「採用直結型」「参加特典あり」と明記されるが、具体的な優遇内容(選考免除段階等)は非公開のため要確認。最新の時期・コースは公式マイページで確認。

公式採用ページを見る →

技術系総合コースと事務系総合コース、財務経理・生産技術製造・プラントエンジニアの初期配属時職種別コースに分かれて採用する(併願不可)。選考はES・適性検査を経て個人面接に進むシンプルなフローだが、技術系は5分間の研究プレゼン、事務系総合職は60秒動画選考という独自の関門がある。

  • 技術系は研究内容を「専門外の人にも伝わる5分間」に構成する練習をしておく
  • 「食料・水・環境」という事業ドメインのどこに関心があるか、農業機械以外の事業にも触れて語れるようにする
  • 2027年4月入社は大卒・院卒採用が前年比約75%減という狭き門である点を踏まえ、早めに対策を進める

よくある質問

クボタの年収・初任給はどのくらいですか?

有価証券報告書による平均年収は約825万円(2025年12月期・平均年齢39.9歳)、社員クチコミベースでは約720万円(回答者平均年齢33歳・体験談)で、機械業界大手として高い水準です。初任給は大学卒274,000円・修士卒297,000円(2024年入社時点・公式)とされています。

クボタの就職難易度・採用倍率は?学歴フィルターはありますか?

就活サイトの独自集計では選考倍率は推計17〜27倍(母集団により差があり非公式)とされ、明確な学歴フィルターは確認されていないとする分析が複数あります。ただし2027年4月入社の大卒・院卒採用は前年比約75%減の60名規模に抑制する方針が2026年3月に公表されており、今後は狭き門化が進む可能性があります。

クボタは激務ですか?「評判が悪い」と言われるのはなぜ?

月平均残業はクチコミで約20〜30時間(部署差が大きいとの指摘あり)、有給消化率はクチコミ集計で約83%台とされ、離職率1.65%・新卒3年定着率92〜96%(いずれも公式)と長期就業しやすい環境です。一方で年功序列・トップダウン型の体質や、配属による業務負荷の差を指摘する声もあります(体験談・傾向)。

クボタのインターンは選考に有利ですか?

技術系向け「5DAYS選抜型インターンシップ」や部門別「採用直結型就業インターンシップ」(法務・品質保証等)があります。公式に「採用直結型」「参加特典あり」と明記されていますが、具体的な優遇内容は非公開のため要確認です。最新の時期・コースは公式マイページで確認してください。

クボタはどんな会社?農業機械だけの会社ではないのですか?

農業機械・建設機械に加え、ダクタイル鉄管や水処理プラントなど水・環境インフラ事業(売上の約12%)を持つ点が、他の農機メーカーには無いクボタ独自の事業構造です。海外売上高比率は77.3%に達し、北米コンパクトトラクタ市場やミニバックホー(ミニショベル)では世界シェア1位を握ります。

同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。

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最終更新: 2026-07-16