みずほ証券の強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策
企業分析・就活ガイド
編集部
就活生
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結論から言うと、みずほ証券の正体は「みずほフィナンシャルグループの証券中核会社」であり、2023年3月期に経常利益が81%減まで落ち込んだのち3期連続で急回復した軌跡を追うと、就活で語るべき論点が見えてくる。
業界の基礎
証券会社は、株式・債券の売買仲介や資産運用提案(リテール)、企業の資金調達支援・M&Aアドバイザリー(投資銀行/ホールセール)で収益を上げる業界だ。
大手総合証券は大きく3つに分かれる。
- 独立系: 野村證券、大和証券(親会社を持たず自社資本で経営)
- 銀行系: みずほ証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(メガバンクとの連携が事業の中核)
- ネット証券: SBI証券、楽天証券(オンライン完結・低コストが軸)
その中でみずほ証券は、銀行系の中でも投資銀行(法人)色が強く、店舗網は業界最大級という、リテールとホールセールの両輪をバランスよく備えた立ち位置にある。旧日本興業銀行系の「興銀証券」を源流の一つに持つこともあり、企業金融・投資銀行のDNAが強く残る会社だ。
事業内容

ビジネスモデル
個人・事業法人向けの資産コンサルティング(リテール)と、企業の資金調達支援・M&Aアドバイザリー(投資銀行)を両輪に、みずほ銀行・みずほ信託銀行と連携する「One MIZUHO」戦略でグループの総合力を証券サービスに落とし込む、みずほフィナンシャルグループの証券中核会社。
リテール部門
個人・事業法人向けに国内最大級の店舗網(211拠点)とコールセンター、オンラインを通じて資産コンサルティングを提供。2023年以降は楽天証券との資本業務提携でオンラインチャネルも強化する。
みずほ証券ネット倶楽部投資信託株式資産コンサルティング投資銀行部門(ホールセール)
企業の資金調達・M&A助言を担う中核事業。2025年のIPOで主幹事16件・合計32件を担当し業界トップ級の実績。2023年には米独立系M&Aブティック「Greenhill」を買収し海外助言機能も強化した。
引受業務(債券・株式)M&AアドバイザリーGreenhillグローバルマーケッツ(市場部門)
機関投資家向けのトレーディング・セールス機能。東京・ロンドン・香港・ニューヨーク等の海外拠点を持つ。
債券・株式トレーディングデリバティブリサーチ&コンサルティング
金融市場調査部・エクイティ調査部からなるリサーチ機能。日経ヴェリタス人気アナリスト調査で会社別3位、部門別で9名が1位を獲得。
マクロ・クレジット調査セクターアナリストクオンツ
稼ぎ方は大きく「個人・法人から預かった資産の運用提案で得る手数料(リテール)」と「企業の資金調達・M&Aを支援して得るフィー(投資銀行)」の2本柱に分かれる(詳細は上の事業カードを参照)。
みずほ証券が他の銀行系証券と一線を画すのは、この2本柱を国内で完結させず、2023年にGreenhillを買収して海外M&A助言機能を丸ごと内製化した点だ。日系証券が海外のM&Aブティックを資本ごと取り込む例は珍しく、みずほ銀行の融資機能とGreenhillの助言機能を一体提供する米国型「グローバルCIBモデル」の実装は、法人ビジネスの重心を「国内の銀行提携」から「グローバルな投資銀行機能」へ広げる動きと言える。
この会社の強み

米国M&A助言を内製化した「グローバルCIBモデル」
2023年12月、米独立系M&Aブティック「Greenhill & Co.」を約760億円で完全子会社化。15拠点・370名超の人材とブランドを維持したまま、商業銀行の貸出機能とM&A助言機能を一体提供する米国型「グローバルCIBモデル」を実装した
サステナブルファイナンスで国内首位を継続
国内グリーンボンド等ESG債の引受主幹事シェアで2019年以降複数年連続首位。名古屋市の国内初「グリーン/ネイチャーボンド」でストラクチャリング・エージェント兼事務主幹事を務めるなど、フレームワーク策定から起債実務までを一気通貫で支援する
楽天証券への49%出資による対面×オンラインの融合
2022年10月に資本業務提携を締結し、2023年11月の追加出資で持株比率を49.00%へ。2026年2月には口座開設システムを共同開発するなど、対面証券最大級のみずほとネット証券最大級の楽天証券が資本レベルで融合する、業界でも異例の規模の提携
IPO主幹事実績で業界トップ級
2025年のIPOで主幹事16件・引受幹事含め合計32件を担当(幹事数ベースで全体の約49%)。累計主幹事実績130社で、SMBC日興証券・野村證券と並ぶ最上位グループに位置する(各社の累計実績は媒体集計・要確認)
リサーチ部門の対外評価の高さ
日経ヴェリタス「人気アナリスト調査」(2026年・第38回)で株式リサーチ会社別3位、部門別で9名のアナリストが1位を獲得。「金融市場調査部」「エクイティ調査部」からなるリサーチ&コンサルティングユニットが担う
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5つの強みは個別の施策に見えて、実は「銀行の子会社」という枠を自ら超えていく動きという一つの方向性でつながっている。
米国M&Aブティックの買収(①)、ESG債引受シェア首位の継続(②)、楽天証券への49%出資(③)はいずれも、みずほ銀行の融資基盤だけに依存しない独自の専門性・チャネルへの投資だ。IPO主幹事実績(④)やアナリスト評価(⑤)は、その専門性が実際の案件・外部評価として結実している証拠でもある。
業績の推移(経常利益)
決算期は3月。連結ベースでは、2023年3月期に大きな落ち込みを経験している。
| 決算期 | 営業収益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 4,014.4億円 | 715.6億円 | 549.8億円 |
| 2023年3月期 | 4,249.8億円 | 136.2億円 | 64.9億円 |
| 2024年3月期 | 6,059.4億円 | 512.1億円 | 688.8億円 |
| 2025年3月期 | 7,297.4億円 | 905.7億円 | 592.8億円 |
| 2026年3月期 | 8,022.4億円 | 1,297.8億円 | 970.7億円 |
2023年3月期は経常利益が前期比81%減の136.2億円まで落ち込んだが、その後は投資銀行部門とグローバルマーケッツ部門の伸長を背景に3期連続の増益となり、2026年3月期は経常利益1,297.8億円と過去最高水準まで回復した。
部門別(投資銀行/リテール/市場)の経常利益内訳は開示資料間で数値の粒度が異なるため、本記事では合計の整合が取れる全社ベースの数値のみ掲載している。最新・詳細はIRページで要確認。
競合の中での立ち位置

同じ銀行系証券でも、法人・リテールどちらに軸足を置くかは会社によって異なる。
| 会社 | タイプ | みずほ証券との違い |
|---|---|---|
| みずほ証券 | 銀行系・法人色が強いバランス型 | 業界最大級の店舗網を持ちつつ、投資銀行・グローバルマーケッツの比重が大きい |
| 野村證券 | 独立系・最大手 | 預かり資産・海外拠点網とも業界最大。海外収益比率が突出 |
| 大和証券 | 独立系 | リテールNo.1志向で店舗数拡大を継続。対面コンサル色が濃い |
| SMBC日興証券 | 銀行系 | 3社の中で最もリテール(受入手数料)依存度が高い |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 銀行系・超富裕層特化 | 店舗数は少数精鋭。ホールセール・超富裕層WMに人員を大幅増強中 |
| SBI証券・楽天証券 | ネット証券 | オンライン完結・低コスト。楽天証券はみずほ証券が49%出資する準・関連会社 |
メガバンク系3社の中では、SMBC日興証券がリテール寄り、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がホールセール・超富裕層特化と両極に分かれる一方、みずほ証券は店舗網の厚さと投資銀行の強さを併せ持つ中間的な立ち位置にある。
今後の展望

ビジョン
中期経営計画(2023〜2025年度)/「お客さま、社会の課題に対し、様々な挑戦を繋ぎ、新たな解を創造する3年間」
みずほフィナンシャルグループの現行中計(2023〜2025年度)は、最終年度目標として連結ROE8%以上・連結業務純益1兆〜1.1兆円を掲げていた。みずほ証券はこの期間、投資銀行部門とグローバルマーケッツ部門の伸長を軸に増益を重ね、グループ全体は親会社株主純利益1兆2,486億円・ROE11.4%と目標を大幅に上回って着地した。2026年5月に発表された次期中計(2026〜2028年度)は、証券事業固有の数値目標を含め詳細が要確認。
数値目標
| 連結ROE(グループ全体目標)(2025年度) | 8%以上 |
|---|---|
| 連結業務純益(グループ全体目標)(2025年度) | 1兆〜1.1兆円 |
| 経常利益(みずほ証券実績)(2026年3月期) | 1,297.8億円 |
注力施策
Greenhill買収でグローバルCIBモデルを実装
2023年12月に米独立系M&Aブティック「Greenhill & Co.」を約760億円で完全子会社化。商業銀行の融資機能とM&A助言機能を一体提供する米国型「グローバルCIBモデル」を採用し、Greenhillブランド・370名超の人材を維持したまま海外投資銀行機能を強化する。
楽天証券との資本業務提携深化
2022年10月の資本業務提携締結後、2023年11月に追加出資し持株比率を49.00%へ引き上げ。2026年2月には口座開設システムを共同開発するなど、対面型のみずほとオンライン型の楽天証券を組み合わせたハイブリッド型資産形成サービスの構築を進める。
サステナブルファイナンスでの主導的地位
国内グリーンボンド等ESG債の引受主幹事シェアで2019年以降複数年連続首位を維持。名古屋市の国内初「グリーン/ネイチャーボンド」でストラクチャリング・エージェントを務めるなど、フレームワーク策定から起債実務までを一気通貫で支援する。
グループ人事制度「かなで」による横断キャリア形成
2024年度からみずほ銀行・信託・証券など主要5社の人事制度を統一。「ジョブ公募制度」「ジョブチャレンジ制度」(2024年度任用438名・前年比1.5倍)で、会社を跨いだキャリア形成を後押しする。
ロードマップ
2009/5
新光証券とみずほ証券が合併し現「みずほ証券株式会社」発足
2011/8
みずほコーポレート銀行との株式交換で完全子会社化・上場廃止
2013/1
みずほインベスターズ証券を吸収合併
2022/10
楽天証券ホールディングスと資本業務提携を締結
2023/11
楽天証券への追加出資で持株比率49.00%へ
2023/12
米Greenhill & Co.の買収完了
2026/2
証券取引等監視委員会が投資銀行部門社員のインサイダー取引疑いで強制調査(複数報道、調査継続中)
みずほ証券の将来性を読む軸は、グループの中期経営計画(2023〜2025年度)が掲げた目標を前倒しで大きく上回ったという事実にある。
みずほフィナンシャルグループ全体の目標(連結ROE8%以上・連結業務純益1兆〜1.1兆円)に対し、実際の着地は親会社株主純利益1兆2,486億円・ROE11.4%と大幅な超過達成となった。この中で投資銀行部門とグローバルマーケッツ部門の伸長が牽引役となった構図は、みずほ証券が単なる「銀行の子会社」から「グループの増益ドライバー」へと存在感を高めていることを示している。2026年5月に発表された次期中計(2026〜2028年度)でも、この路線を継続する姿勢がうかがえる。
こんな人にピッタリ

グループの総合力(銀行・信託・証券の連携)を武器に、法人向けの大型資金調達・M&A支援や対面での資産コンサルティングに腰を据えて向き合いたい人。
グループ横断の総合力を武器に法人金融の第一線に立ちたい
One MIZUHO戦略を推進するみずほ証券が合う
IPOやM&Aなど投資銀行業務の実案件を数多く経験したい
IPO主幹事実績業界トップ級のみずほ証券が向く
対面の安定した顧客基盤の中で資産コンサルティングを深めたい
国内最大級の店舗網を持つみずほ証券が活きる
逆に合わない可能性がある人
志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。
銀行色のない完全独立系で証券プロパーのキャリアを積みたい
野村證券・大和証券など独立系の方が合う場合があります。
超富裕層向けウェルスマネジメントや外資型の投資銀行業務に強く惹かれる
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の方が合う場合があります。
対面営業を避けてオンライン完結の環境で働きたい
SBI証券・楽天証券などネット証券の方が合う場合があります。
求める人物像
主体的にキャリアを築く人材
「キャリアを自ら築いていくもの」という価値観を掲げ、人事制度「かなで」を通じて社員本人の意志を尊重し、新たな挑戦を後押しする姿勢を採用メッセージで打ち出している。
誠意・情熱・創意工夫を持つ人材
主体的で誠意・情熱・創意工夫を持つ多種多様な人材を求め、顧客に寄り添いながらプロフェッショナルとして質の高いソリューションを提案し続けることを期待している。
変化を先んじて起こせる人材
みずほグループ全体の採用メッセージ「変化の穂先であれ。」に象徴されるように、変化に適応するだけでなく自ら変化を仕掛ける人材像を掲げている。
心理的安全性のもとで挑戦する人材
「社員一人ひとりが安心して力を発揮できる環境づくり」を重視し、包括性・挑戦支援を組織文化として掲げている。
入社後のキャリアパス
入社〜研修
グループ共通の入社時研修・ベースメント研修でビジネスマナー・基礎知識を習得。配属後はチューター制度で先輩社員がOJT・精神面をサポートする。
若手〜中堅
キャリア特定型は配属分野での職務経験を通じて専門性を高めつつ、周辺・関連業務や会社・分野を跨ぐ異動も経験し、厚みのある専門性を築いていく設計。
キャリア自律
「ジョブ公募制度」「ジョブチャレンジ制度」(2024年度任用438名・前年比1.5倍)で、会社からの募集を待たず自ら希望部署へ挑戦できる。年1回のキャリア面談で本人の志向をマネージャーとすり合わせる。
マネージャー・グローバル
マネージャー研修でマネジメントスキルを習得するほか、Global Leadership Program(英語)や海外派遣制度でグローバル人材への道も開かれている。
入社後はグループ共通の研修とチューター制度でOJTを重ねながら、キャリア特定型であれば配属分野での専門性を積み上げていく。特徴的なのは、会社からの募集を待たず自ら異動を志願できる「ジョブ公募制度」「ジョブチャレンジ制度」で、2024年度は438名(前年比1.5倍)がこの制度で異動している。銀行・信託・証券を横断する人事制度「かなで」のもと、証券プロパーに閉じないキャリア形成がしやすい設計だ。
年収・待遇
みずほ証券は非上場で単独の有価証券報告書は発行しておらず、公式値は親会社みずほフィナンシャルグループの有報に子会社別データとして記載される(本記事は転職メディア複数の二次引用に基づき、有報原本PDFでの直接確認はできていないため参考値として扱う)。社員クチコミ(体験談)ベースの数値とあわせて出典を分けて整理する(2026年8月時点)。
初任給
| 大学卒・大学院卒(2027年度予定・求人媒体情報) | 月額280,000円(年間336万円) |
|---|---|
| 高卒・一般職(求人媒体情報) | 月額300,000円 |
平均年収(出典別)
| みずほFG有報の子会社別データ(2026年3月期・二次引用、要確認) | 約1,134万円(平均年齢40.5歳・平均勤続15.1年) |
|---|---|
| OpenWorkクチコミ(体験談・回答者799名) | 約759万円 |
年次・役職別の目安
| 営業職(クチコミ) | 631〜663万円が目安(体験談) |
|---|---|
| 投資銀行職(クチコミ) | 約1,072万円が目安(体験談) |
| 企画・事務・管理系(クチコミ) | 約803万円が目安(体験談) |
待遇の特徴
- 投資銀行部門は残業が月75〜100時間規模との体験談報告があり、部署間の労働環境格差が大きい(クチコミ)
- 有報系数値とクチコミの差は、有報が管理職を含む全社平均である一方クチコミは若手中心の回答者層であることが主因とみられる(傾向)
社員のリアルな評判
公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork等の社員クチコミ)。 法令順守意識の高さ・20代からの成長機会を評価する声が多い一方、営業現場のノルマプレッシャーの強さや、部署間(特に投資銀行部門)の労働環境格差を課題視する声が共存する。
| 月平均残業(クチコミ) | 約29.6時間(投資銀行部門は月75〜100時間規模との報告も) |
|---|---|
| 有給消化率(クチコミ) | 約70.1% |
| 法令順守意識(OpenWork) | 4.8/5.0(項目別で最高評価) |
評価する声
- 法令順守・コンプライアンス体制への評価が非常に高い(OpenWork項目別トップスコア)
- 20代のうちから裁量・成長機会を与えられるという声
- 新卒研修(約1ヶ月)や資格取得支援制度が整っているという評価
気になる声
- 同業他社比較で給与のインセンティブ部分が薄いという不満の声
- 営業現場は数字(ノルマ)へのプレッシャーが強いという体験談が複数
- 投資銀行部門は残業が特に多いとの報告があり、部署間の労働環境格差が大きい傾向
みずほ証券って実際、激務なの?
クチコミでは月平均残業約29.6時間・有給消化率約70.1%と、証券業界としては極端に重い水準ではありません(体験談)。ただし投資銀行部門は月75〜100時間規模という体験談報告もあり、部署差はかなり大きいです。
一方で法令順守意識への評価は業界でも際立って高く、コンプライアンス体制はしっかりしているという声が多いです。20代からの成長機会や資格支援の手厚さには好意的な声が集まる一方、営業現場のノルマプレッシャーや給与のインセンティブ部分の薄さを課題に挙げる声もあります。
部署による業務負荷の差が大きい業態である点を踏まえて、志望するコースの実態を選考で確認したい。
沿革
みずほ証券の直接の起点は、1993年に日本興業銀行が100%出資して設立した興銀証券にさかのぼる。2000年10月、興銀証券・第一勧業証券・富士証券の3社が合併して「(旧)みずほ証券」が発足した。
2009年5月、当時上場していた新光証券を存続会社として(旧)みずほ証券を吸収合併し、現在の商号「みずほ証券株式会社」となった(新光証券が上場会社だったため、存続会社に選ばれた)。2011年にみずほコーポレート銀行の完全子会社となり上場廃止、2013年にみずほインベスターズ証券を吸収合併し、現在の事業体制が固まった。
就活生の間で今も語り継がれるのが、2005年12月8日のジェイコム株誤発注事件だ。上場初日の同社株について、担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤って入力し、約407億円の損失を計上した。東京証券取引所のシステムを巡る裁判は2015年に最高裁で確定し、東証がみずほ証券に約107億円を支払う内容となった。
なお2026年2月には、証券取引等監視委員会が投資銀行部門の社員を対象に、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで強制調査に入ったと複数の報道機関が報じた(本記事執筆時点で調査は継続中)。最新の経過は各社の報道で確認してほしい。
採用・選考

| 締切 | 要確認(最新は〈みずほ〉4社合同新卒採用サイト/公式マイページで確認) |
|---|---|
| 募集職種・コース | 「オープン型」(会社を軸に幅広いキャリア)、「キャリア特定型」(リテールビジネス・カスタマーサービスプロフェッショナル・コーポレートインベストメントバンキングCIB・リアルエステートソリューション・グローバルマーケッツGM・アセットマネジメント・トランザクション・リサーチ&コンサルティングRC・アドバンストテクノロジー・リスクマネジメント・ITシステム・オペレーション/プロセスデザイン等のコースから選択)、「オーダーメイド型」(会社×ビジネス分野を指定)の3区分。 |
| 勤務地 | 全国・グローバル型/ワイドエリア型(首都圏・関西圏等)/エリア型(首都圏等限定)の3区分。本社(東京・大手町)のほか国内211拠点・海外21拠点。 |
| 選考難易度・特徴 | 就活人気が高く、東洋経済「入社が難しい有名企業ランキング」では2021年92位→2022年80位→2023年71位と年々難化傾向にあるとされる(媒体推計)。採用大学は慶應義塾大学・早稲田大学・同志社大学が上位とされるが、明確な学歴フィルターの公式言明はない。本選考とは別にリクルーター面談の段階がある点が特徴とされる。 |
採用人数の推移
選考フロー
- 応募コース・応募会社選択
- エントリーシート提出
- 適性検査・Webテスト受検
- 書類選考
- リクルーター面談(過去傾向)
- 面接(複数回)
- 内々定
選考で聞かれること
なぜみずほ証券なのか
面接官が見ているポイント
メガバンク3行の中でも最も執拗に掘り下げられる質問。1次面接から最終面接まで一貫した回答ができるか、入社意思の固さを見ているか
銀行ではなく証券を志望する理由は
面接官が見ているポイント
銀行と証券で商品・仕事内容が異なることを理解した上で証券を選ぶ必然性を語れているか、業界理解の解像度を見ているか
数ある証券会社の中でなぜみずほか
面接官が見ているポイント
野村・大和・SMBC日興など競合他社と比較した軸でみずほ証券固有の魅力を語れているか、企業研究の深さを見ているか
One MIZUHO戦略の魅力をどう見るか
面接官が見ているポイント
銀行・信託・証券が連携する「銀信証連携」というみずほグループ独自の戦略への理解を、志望動機に落とし込めているかを見ているか
学生時代に力を入れたこと(400字で)
面接官が見ているポイント
400字という制約の中で結論から簡潔に要点を伝えられるか、構成力と要約力を見ているか
志望するコースを選んだ理由は
面接官が見ているポイント
インターン・本選考で必ず問われるコース選択理由。配属後のミスマッチを避けるため、部門理解に基づく志望かを見ているか
ESの内容についての深掘り
面接官が見ているポイント
書いた内容を自分の言葉で具体的に語れる裏付けがあるか、面接官がランダムに掘り下げる形式で確認しているか
グローバルマーケッツでやりたい商品は
面接官が見ているポイント
為替・株式・債券・クレジット・デリバティブなど扱う商品への理解と志望理由の解像度、専門性への準備度を見ているか
投資銀行の仕事はどんなイメージか
面接官が見ているポイント
引受・M&Aアドバイザリーなど投資銀行部門の具体的な業務内容を理解した上で語れるか、IBD理解の深さを見ているか
証券業界でみずほが果たす役割は
面接官が見ているポイント
業界構造を俯瞰した視点でみずほ証券のポジショニングを語れるか、業界全体を見渡す視座を見ているか
海外拠点での勤務に抵抗はないか
面接官が見ているポイント
東京・ロンドン・香港・NYなどグローバルに展開する部門特性への適性、海外志向と柔軟性を見ているか
リクルーター面談で何を聞かれたか
面接官が見ているポイント
本選考の一次〜最終とは別に設けられるリクルーター面談。本音レベルでの入社意欲の一貫性を確認しているか
激務でもやっていけそうか
面接官が見ているポイント
証券会社特有の激務環境への覚悟を、実体験に基づいて具体的に語れるか。ストレス耐性とリアリティの理解度を見ているか
学生時代の困難だった経験は
面接官が見ているポイント
取り組みの結果よりも、どんな意識で困難に向き合ったかを見ている。目的達成に向けた思考プロセスを見ているか
人と衝突した経験と解決法は
面接官が見ているポイント
対人での摩擦をどう解消したかを具体的に語れるか、協働力と対人調整力を見ているか
幼少期はどんな性格だったか
面接官が見ているポイント
人物像の一貫性を長期スパンで確認する質問。表面的な自己アピールとの整合性、自己理解の深さを見ているか
その大学・学部を選んだ理由は
面接官が見ているポイント
過去の意思決定の一貫性から本人の価値観の軸を確認しているか
入社後のキャリアプランは
面接官が見ているポイント
部門特性を踏まえた長期的な成長イメージを具体的に描けているか、みずほ証券での将来像の解像度を見ているか
5年後10年後どうなりたいか
面接官が見ているポイント
志望動機が入社時点で終わらず、長期的なコミットメントとして描けているかを見ているか
最後に何か質問はあるか
面接官が見ているポイント
逆質問の中身から入社意欲や企業理解の深さを最終確認しているか
インターンシップ
Summer Workshop(証券業界理解編・7〜9月)のほか、投資銀行部門ウィンターインターンシップ、ITシステム(証券編)、グローバルマーケッツ(セールス&トレーディング編)など冬季に複数コースを展開する。選考優遇の有無は公式に明記が無く、就活メディアの解説は体験談ベースのため要確認。最新の時期・形式は公式マイページで確認。
選考は「オープン型」「キャリア特定型」「オーダーメイド型」の3区分から応募コースを1つ選び、コース内で応募会社を併願する仕組みが特徴だ。本選考とは別にリクルーター面談の段階があり、一貫した入社意欲を語れるかが重視される傾向にある。
- 「なぜみずほ証券か」は野村・大和・SMBC日興など他の大手証券との比較軸で用意しておく(最も繰り返し問われる質問)
- 志望コース(リテール/投資銀行/グローバルマーケッツ等)ごとの業務内容を、公式ページの用語レベルで理解しておく
- One MIZUHO(銀信証連携)戦略への理解を、志望動機に具体的に落とし込めるようにしておく
編集部
みずほ証券だけに絞って対策するのは危険!選考と並行して、持ち駒を増やす仕込みもやっておこう。就活サービス17個をカテゴリ別に比較したまとめを置いておくね。
よくある質問
みずほ証券の年収・初任給はどのくらいですか?
- 親会社みずほフィナンシャルグループの有価証券報告書に基づく子会社別データ(二次引用)では平均年収は約1,134万円(2026年3月期・平均年齢40.5歳)、社員クチコミベースでは約759万円(回答者799名・体験談)とされます。初任給は大学卒・大学院卒で月28.0万円(2027年度予定・求人媒体情報)です。
みずほ証券の採用大学・選考難易度は?
- 東洋経済「入社が難しい有名企業ランキング」では2021年92位→2023年71位と年々難化傾向にあるとされます(媒体推計)。採用大学は慶應義塾大学・早稲田大学・同志社大学が上位とされますが、明確な学歴フィルターの公式言明はありません。
みずほ証券は激務ですか?「やばい」と言われる理由は?
- 月平均残業はクチコミで約29.6時間ですが部署差が大きく、投資銀行部門では月75〜100時間規模という体験談報告もあります。有給消化率は約70.1%(クチコミ)。営業現場では数字へのプレッシャーが強いという声がある一方、法令順守意識への評価は非常に高いという声が共存しています。
みずほ証券のインターンは選考に有利ですか?
- Summer Workshop(証券業界理解編)や投資銀行部門・ITシステム・グローバルマーケッツなど冬季の複数コースがあります。選考優遇の有無は公式に明記がなく、就活メディアの解説は体験談ベースのため要確認です。最新の時期・形式は公式マイページで確認してください。
みずほ証券の「誤発注事件」とは何ですか?
- 2005年12月8日、ジェイコム株の上場初日に「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤発注し、約407億円の損失が発生した事件です。東京証券取引所のシステムを巡る裁判は2015年に最高裁で確定し、東証がみずほ証券に約107億円を支払う内容となりました。就活生の間でも歴史的な出来事として語り継がれています。
基本情報
| 上場区分 | 非上場(親会社の株式会社みずほフィナンシャルグループが東証プライム上場・証券コード8411) |
|---|---|
| グループ | 株式会社みずほフィナンシャルグループの完全子会社(証券中核会社)。2013年にみずほインベスターズ証券を吸収合併 |
| 設立 | 1917年7月を創業起点とし、1993年設立の興銀証券・第一勧業証券・富士証券が2000年に合併して発足した(旧)みずほ証券を経て、2009年5月7日に新光証券を存続会社として現商号「みずほ証券株式会社」が発足 |
| 本社 | 東京都千代田区大手町1-5-1(大手町ファーストスクエア) |
| 代表者 | 浜本吉郎(代表取締役社長) |
| 資本金 | 1,251億67百万円 |
| 従業員数 | 6,728名(2026年6月30日時点) |
| 経常利益 | 連結1,297.8億円(2026年3月期) |
| 事業領域 | リテール(個人・事業法人向け資産コンサルティング)/投資銀行(引受・M&Aアドバイザリー)/グローバルマーケッツ(トレーディング)。国内211拠点・海外21拠点 |
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最終更新: 2026-08-30