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【2026最新】日本郵船の就活企業分析|事業・強み・選考対策

日本郵船の企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

まとめ

1885年創業の三菱グループ源流企業で、売上2.5兆円超の国内海運最大手。自動車専用船で世界シェア1位、ドライバルク・LNG・エネルギー海運から航空・物流までを束ねる総合物流企業。コンテナ船は商船三井・川崎汽船と統合した「ONE」(持分法38%)に集約し、本体は専用船と脱炭素技術に注力する。世界初のアンモニア燃料商用船など次世代燃料船で業界をリードする一方、業績はコンテナ市況に連動して変動が大きい。

基本情報

上場区分東証プライム(証券コード9101)
グループ三菱グループの源流企業の一つ(ONEは持分法38%の別会社/郵船ロジスティクス・郵船クルーズは子会社)
創業・設立1885年9月29日(郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併)
本社東京都千代田区丸の内(郵船ビル)
代表者曽我貴也(代表取締役社長 兼 Group CEO)
資本金1,443億円
従業員数連結 約35,000名(2025年3月末・有価証券報告書)
売上高連結2兆5,887億円(2025年3月期)
事業領域定期船(ONE)/自動車船/ドライバルク/エネルギー海運/航空運送/物流/不動産/客船

業界の基礎

海運は、原油・鉄鉱石・石炭・穀物といった資源から、完成車・コンテナ貨物まで、世界の物流の大部分を海上で運ぶ産業である。

日本の貿易量の99%以上を海運が担っており、まさに経済の土台を支えるインフラだ。

国内の海運大手は日本郵船・商船三井・川崎汽船の3社で、いずれも規模・歴史ともに世界有数である。

3社は2017年、コンテナ船事業を切り出して統合会社「ONE(Ocean Network Express)」を共同設立した。

そのため、コンテナ船は3社共通の持分法会社が担い、各社は自動車船・資源輸送・エネルギー海運・物流といった本体事業で個性を競う構造になっている。

  • 日本郵船: 売上2.5兆円超で規模最大。自動車船世界1位、事業の幅が最も広い総合型
  • 商船三井: エネルギー輸送・不定期船に強いバランス型
  • 川崎汽船: 規模を絞り、利益率・財務健全性で勝負する効率型

この記事では、3社の中で日本郵船が「何に本気で投資しているのか」を事実ベースで整理する。

事業内容

日本郵船の事業内容: 物流、ドライバルク、自動車(自動車専用船)、エネルギー海運、定期船(ONE)、航空・客船ほか

ビジネスモデル

コンテナ船(ONE)・自動車船・ドライバルク・エネルギー海運を中核に、航空・物流・不動産・客船を束ねた海運総合企業。市況変動の大きい定期船を持分法のONEに集約し、本体は専用船と脱炭素技術へ投資を集中する。

  • 物流

    完全子会社・郵船ロジスティクスによる国際フォワーディング・倉庫事業。連結売上で最大のセグメント(2024年度8,121億円)。海・空・陸を束ねる総合物流の中核。

    郵船ロジスティクス国際フォワーディング倉庫
  • ドライバルク

    鉄鉱石・石炭・穀物などのばら積み貨物を運ぶ不定期専用船。NYKバルク・プロジェクト等が担う資源輸送の柱(2024年度6,072億円)。

    ばら積み船重量物・プロジェクト輸送
  • 自動車(自動車専用船)

    完成車を運ぶ自動車専用船(PCTC)。約120隻・世界シェア1位の輸送ネットワークで、自動車産業の海上物流を支える(2024年度5,323億円)。

    自動車専用船(PCTC)LNG燃料自動車船
  • エネルギー海運

    タンカー・LNG船・海洋事業(FPSO/シャトルタンカー)を展開。長期契約による安定収益と、アンモニア等次世代燃料への先行投資が特徴(2024年度1,785億円)。

    LNG船タンカーFPSOアンモニア燃料船
  • 定期船(ONE)

    コンテナ船事業は商船三井・川崎汽船と統合したOcean Network Express(ONE)に集約。日本郵船は持分38%の持分法適用会社として収益を取り込む(世界シェア約6%)。

    Ocean Network Express(ONE)
  • 航空・客船ほか

    航空貨物に加え、郵船クルーズ(飛鳥II・2025年就航の飛鳥III)や不動産も展開。なお日本貨物航空(NCA)は2025年に全日空へ譲渡済み。

    飛鳥II飛鳥III不動産

多くの人が海運と聞いて思い浮かべるコンテナ船は、実は日本郵船の本体事業ではない。

コンテナ船は市況の変動が激しく、2017年に商船三井・川崎汽船と事業統合してONE(Ocean Network Express)に集約した。日本郵船はONEの株式を38%持つ持分法適用会社として、その利益を取り込む形を取る。

つまり日本郵船本体は、市況変動の大きいコンテナを切り離し、専用船と脱炭素技術に投資を集中しているのだ。

収益を支える事業は大きく次の6つに整理できる。

  1. 物流: 完全子会社・郵船ロジスティクスによる国際フォワーディング。連結売上で最大(2024年度8,121億円)。
  2. ドライバルク: 鉄鉱石・石炭・穀物を運ぶばら積み専用船。資源輸送の柱。
  3. 自動車(自動車専用船): 完成車を運ぶPCTCで世界シェア1位。
  4. エネルギー海運: LNG船・タンカー・海洋事業。長期契約による安定収益源。
  5. 定期船(ONE): コンテナ船。持分法で取り込むため売上は小さいが利益貢献は大きい。
  6. 航空・客船ほか: 客船「飛鳥II・飛鳥III」や不動産も展開する。

「総合物流企業」という立ち位置

日本郵船は自らを単なる船会社ではなく「総合物流企業」と位置づける。

海(自動車船・資源・エネルギー)・空(航空貨物)・陸(郵船ロジスティクスの倉庫・トラック)を一気通貫でつなぐことで、荷主に一括した物流ソリューションを提供できる点が、規模だけでは測れない強みになっている。

この会社の強み

日本郵船の強み: 自動車専用船で世界シェア1位の輸送網、次世代燃料船で「世界初」を連発する先行投資、自前の技術研究所MTIと無人運航への挑戦、LNG船・海洋事業の長期契約による安定収益、洋上風力CTV等グリーンビジネスへの新領域投資
  1. 自動車専用船で世界シェア1位の輸送網

    グループで自動車専用船(PCTC)を約120隻運航し、運航隻数ベースの世界シェアは約15.1%(2025年4月時点)で世界第1位。日本勢3社で世界の約4割を占める寡占構造の筆頭にある

  2. 次世代燃料船で「世界初」を連発する先行投資

    世界初の商用アンモニア燃料タグボート「魁(さきがけ)」を2024年8月に竣工・東京湾就航。2025年9月にはアンモニア燃料船の実運航による環境価値が世界初の第三者認証を取得した

  3. 自前の技術研究所MTIと無人運航への挑戦

    グループ技術研究所MTI(モノハコビ・テクノロジー・インスティチュート)が中核となり、日本財団「MEGURI2040」無人運航船プロジェクトでPMOを担う。2025年12月にはコンテナ船が国内初の「自動運航船」として船舶検査に合格した

  4. LNG船・海洋事業の長期契約による安定収益

    LNG船の関与隻数を2027年度までに110隻超へ拡大。九州電力・仏EDF・カタールエナジー等と10年以上の長期契約を結び、市況に左右されにくい収益源を構築する

  5. 洋上風力CTV等グリーンビジネスへの新領域投資

    2019年に専門ユニット「グリーンビジネスグループ」を創設。国産初のCTV(洋上風力作業員輸送船)「RERA AS」を就航させ、2025年9月には秋田県沖洋上風力向けで国産CTVの長期傭船契約を締結した

「日本最大の海運会社」というイメージの一段下に、日本郵船が他社に先んじて投資している領域がある。

ここが3社の中での差別化の核だ。

① 自動車専用船で世界シェア1位

日本郵船グループは、完成車を運ぶ自動車専用船(PCTC)を約120隻運航し、世界シェア約15.1%(2025年4月時点)で世界第1位である。

PCTCは「海に浮かぶ巨大な立体駐車場」とも呼ばれる多層デッキ構造の船で、数千台の車を一度に運ぶ。

日本勢3社(郵船・商船三井・川崎汽船)で世界シェアの約4割を占める寡占構造にあり、その筆頭が日本郵船だ。

トヨタをはじめとする日本の自動車産業の海上物流を、根底で支えている。

② 次世代燃料船で「世界初」を連発

脱炭素分野での先行投資が突出する。

2024年8月、**世界初の商用アンモニア燃料タグボート「魁(さきがけ)」**を竣工し、東京湾で就航させた(NEDOグリーンイノベーション基金、IHI原動機・日本海事協会と共同開発)。

さらに2025年9月には、アンモニア燃料船の実運航による環境価値が第三者認証を受けるのは世界初という成果を上げた。

アンモニアは燃焼してもCO2を出さない次世代燃料で、外航向けのアンモニア輸送船も2026年に竣工予定だ。

「世界初」を実証で積み重ねる姿勢が、規制が固まる前の海運業界での主導権につながっている。

③ 自前の技術研究所MTIと無人運航

日本郵船はグループに技術研究所MTI(モノハコビ・テクノロジー・インスティチュート)を持つ。

海運会社が自前の研究所を抱えるのは珍しく、ここが海事DXの司令塔になっている。

日本財団の無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」では、100社超が参加するコンソーシアムのPMO(推進役)を担う。

自律船フレームワーク「APExS」で日本海事協会のコンセプト認証を取得し、2025年12月にはコンテナ船「おりんぴあどりーむせと」が国内初の「自動運航船」として船舶検査に合格した。

海難事故の約8割がヒューマンエラーとされる中、無人運航は安全性と省人化の両面で社会的意義が大きい。

④ LNG船・海洋事業の長期契約による安定収益

市況に振り回されないための「安定収益の柱」も着実に育てている。

LNG(液化天然ガス)船の関与隻数を2027年度までに110隻超へ拡大する計画で、新造発注残を含め積み増しを進める。

顧客は九州電力・仏EDF・カタールエナジー・中国CNOOC・独EnBWなど、いずれも10年以上の長期契約だ。

さらに石油・ガスの上流を担うFPSO(浮体式生産設備)・シャトルタンカーといった海洋事業にも参入しており、コンテナ市況の乱高下を補う安定基盤になっている。

⑤ 洋上風力CTV等グリーンビジネスへの新領域投資

2019年、専門ユニット「グリーンビジネスグループ」を創設した。

水素・アンモニア燃料、洋上風力、LNG燃料供給、CO2輸送、カーボンクレジットといった脱炭素の新事業を束ねる組織だ。

具体的な成果として、**国産初のCTV(洋上風力の作業員輸送船)「RERA AS」**を2023年に就航させ、2025年9月には秋田県沖洋上風力向けで国産CTVの長期傭船契約を締結した。

「船を運航するノウハウ」を新エネルギー領域に横展開する、日本郵船らしい成長戦略である。

業績の推移(当期純利益)

1兆125億2023/3期2,286億2024/3期4,777億2025/3期2,117億2026/3期
純利益(日本基準・連結)。コンテナ船ONEの持分法投資損益とコンテナ市況の影響で、2023年3月期に1兆円超の史上最高益、その後は反動で大きく増減する。2026年3月期はIR集計ベースのため、最新・詳細は公式IRで要確認。

日本郵船の業績は、コンテナ船ONEの持分法投資損益とコンテナ市況に大きく左右されるのが特徴だ。

決算期売上高経常利益当期純利益
2023年3月期2兆6,160億円1兆1,097億円1兆125億円
2024年3月期2兆3,872億円2,613億円2,286億円
2025年3月期2兆5,887億円4,908億円4,777億円
2026年3月期2兆4,236億円2,111億円2,117億円

コロナ後の海運市況高騰とONEの持分法益で、2023年3月期は純利益1兆円超の史上最高益を記録した。

だが翌2024年3月期はコンテナ市況の正常化で純利益が約8割減と急落。

その後、紅海情勢による喜望峰迂回で運賃が再び高騰し2025年3月期に持ち直すなど、市況次第で利益が数倍に振れるのがこの業界の宿命だ。

だからこそ、前述したLNG船の長期契約や次世代燃料船・物流といった「市況に左右されにくい事業」への投資が、中期経営計画の最大のテーマになっている。

2026年3月期の数値はIR集計ベースのため、最新・詳細は公式IRで要確認。

競合の中での立ち位置

日本郵船 のポジショニングマップ
海運大手のポジショニング(2軸で見る)

同じ海運大手でも、3社の戦い方は意外なほど異なる。

会社タイプ日本郵船との違い
日本郵船総合・多角型/規模最大自動車船世界1位、LNG・物流まで最も幅広い。コンテナはONE経由
商船三井エネルギー・不定期船型LNG・タンカーなどエネルギー輸送の比重が高いバランス型
川崎汽船効率重視・財務優良型規模を絞り、営業利益率・自己資本比率で3社トップの効率型
ONEコンテナ船専業(3社統合体)日本3社が出資する持分法会社。シンガポール拠点で世界6位のコンテナ船社
Maersk統合物流・グローバル定期船コンテナ世界2位。物流・ターミナルまで垂直統合する世界最大級
COSCOコンテナ船・中国国策型コンテナ世界4位。中国基盤で国策色が強い定期船大手

考え方として、最も近いのは商船三井だが、商船三井がエネルギー輸送に寄っているのに対し、日本郵船は自動車船・物流まで含めて最も事業の幅が広い点が違いになる。

一方、純粋なコンテナ船のスケールで世界を相手にしたいなら、舞台は本体ではなく持分法会社のONEや海外大手になる、という点は理解しておきたい。

今後の展望

日本郵船の数値目標(2023〜2026年度累計)

ビジョン

「Bringing value to life.」/中期経営計画「Sail Green, Drive Transformations 2026」

企業理念「Bringing value to life.(モノはこびを通じて人々に豊かな生活を)」のもと、2023年発表の中計でコンテナ市況に依存しない安定収益構造への転換を進める。4年間で約1.2兆円を投資し、次世代燃料船・グリーンビジネス・物流統合で「市況変動に強い事業ポートフォリオ」を築く。

数値目標

事業投資額(2023〜2026年度累計)約1.2兆円
GHG削減目標(2030年度・2022年比)45%削減
長期目標(2050年(外航海運))ネット・ゼロ
株主還元(2025年度〜)配当性向40%・DPS下限200円

注力施策

  • 次世代燃料船への転換

    LNG燃料船を主力に整備しつつ、将来アンモニアに転換可能なLNG二元燃料船を開発。アンモニア燃料船は2026年から実証運航、2028年までに商業運航を目指す。2050年までに次世代燃料船等へ累計約2.1兆円を投じる計画。

  • 脱炭素・グリーンビジネス

    2019年創設のグリーンビジネスグループが、グリーン水素・アンモニアのバリューチェーン構築やLNG燃料供給(バンカリング)、CO2輸送などを推進する。

  • 洋上風力への参入

    国産初のCTV(作業員輸送船)「RERA AS」を就航させ、秋田県沖洋上風力向けに国産CTVの長期傭船契約を締結。船の親和性を活かした新領域へ拡大する。

  • 海事DX・無人運航

    技術研究所MTIを中核に日本財団「MEGURI2040」へ参画。自律船フレームワーク「APExS」で認証を取得し、国内初の「自動運航船」を実現するなど海事のデジタル化を主導する。

ロードマップ

  1. 1885

    郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併し日本郵船会社設立

  2. 1893

    株式会社化・日本初の遠洋定期航路(ボンベイ線)開設

  3. 2018/4

    コンテナ船統合会社ONE(Ocean Network Express)サービス開始

  4. 2021/9

    外航海運で「2050年ネット・ゼロエミッション」長期目標を決定

  5. 2023/3

    中期経営計画「Sail Green

  6. 2024/8

    世界初の商用アンモニア燃料タグボート「魁」竣工

  7. 2025/7

    客船「飛鳥III」就航(日本船籍最大級)

経営理念とカルチャー

  • 企業理念: 「Bringing value to life.(モノはこびを通じて人々に豊かな生活を)」
  • グループバリュー: 誠意(相手を尊重し抜く)・創意(変革と挑戦)・熱意(やり遂げる力)
  • 特徴: 国際的でおおらかな海運会社の風土と、三菱グループ源流の安定基盤が共存する

社会にとって欠くことのできない「エッセンシャルな仕事」という自負が、カルチャーの根にある。

中期経営計画と最近の主要トピック(面接ネタ)

2023年発表の中計「Sail Green, Drive Transformations 2026」では、4年間で約1.2兆円を投資し、コンテナ市況に依存しない安定収益構造への転換を掲げる。

  • 2030年度にGHG45%削減(2022年度比)、2050年に外航海運でネット・ゼロという脱炭素目標を設定。
  • 2024年8月: 世界初の商用アンモニア燃料タグボート「魁」竣工。
  • 2025年7月: 客船「飛鳥III」就航(日本船籍最大級)。
  • 2025年9月: 秋田県沖洋上風力向けに国産CTVの長期傭船契約を締結。
  • 2025年12月: 国内初の「自動運航船」が船舶検査に合格。

こんな人にピッタリ

日本郵船が合う人・合わない可能性がある人の早見表

海という社会インフラを土台から支え、自動車船・資源・エネルギー・物流まで最も幅広い事業フィールドで、グローバルに腰を据えて働きたい人に向く。

  • 幅広い事業フィールドで多様なキャリアを積みたい

    自動車船・資源・エネルギー・物流まで最も事業領域が広い日本郵船が合う

  • 脱炭素・次世代技術の最前線で社会を動かしたい

    世界初のアンモニア燃料商用船など環境技術で業界をリードする日本郵船が活きる

  • 社会インフラをスケール大きく根底から支えたい

    売上2.5兆円超・国内海運最大手の日本郵船が向く

  • 自動車船・資源・エネルギー・物流まで、最も幅広い事業フィールドで多様なキャリアを積みたい人
  • 脱炭素・無人運航など、海運の構造転換の最前線で社会を動かしたい人
  • 社会インフラをスケール大きく根底から支えることに使命感を持てる人

一方で、純粋なコンテナ船ビジネスに深く関わりたい人や、市況に左右されない安定報酬を最優先したい人、単一分野で深い専門性を究めたい人は、別の選択肢が合う場合がある。

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • コンテナ船(定期船)のビジネスそのものに深く関わりたい

    本体はコンテナ事業をONE(別会社)に統合しているため、純粋なコンテナ志望なら海外大手やONEの方が合う場合があります。

  • 特定分野で長く深い専門性を積み上げたい

    約3年ごとのジョブローテーションが基本のため、単一領域を究めたい人には物足りなさを感じる可能性があります。

  • 市況に左右されない安定した報酬を最優先したい

    賞与が海運市況に連動して変動する傾向があるため、年収の安定を最重視する人には合わない場合があります。

求める人物像

  • 軸のあるジェネラリスト

    公式が掲げる求める人材像。約3年ごとのジョブローテーションで幅広い分野を多角的に見つつ、自分の「軸」となる職務遂行スキルを持つ人を求める。

  • 変化を楽しむチャレンジ精神

    「変化を怖れずに楽しむ力」「チャレンジする力」「成長意欲」を公式に明示する。脱炭素・DXなど海運の構造転換期に、前例のない挑戦を楽しめる人。

  • グローバル視点とD&I

    世界中のネットワークで事業を展開するため、グローバルに物事を考え、多様性を尊重して協働できる視点を重視する。

  • エッセンシャルを支える使命感

    「社会にとって欠くことのできないエッセンシャルな仕事」という自負がカルチャーの根にある。世界の経済・社会活動を根底で支える使命感を持てる人。

入社後のキャリアパス

  1. 1〜3年目

    配属部署で営業・運航管理などの輸送業務や、財務・法務・企画などの事業運営業務から実務を学ぶ。新人向けの「NYKメイトネットワーク」(メンター制度)や「NYKビジネスカレッジ」で海運知識・基礎スキルを身につける。

  2. 中堅(4〜10年目)

    約3年ごとのジョブローテーションで多部門・国内外を経験する。陸上職は約5人に1人が海外駐在(赴任期間約3年)を経験し、専門性と全社視点を兼ね備えていく。

  3. それ以降

    ローテーションで培った幅広い経験を土台に、グループ中核人材・マネジメントへ進む。海上職は乗船(航海士・機関士)と陸上勤務(船舶管理・燃料効率最適化等)を組み合わせ、海技資格を活かしてキャリアを形成する。

日本郵船のキャリアは「軸のあるジェネラリスト」の育成を基本思想とする。

陸上職は約3年ごとのジョブローテーションで、営業・運航管理などの輸送業務と、財務・法務・企画などの事業運営業務を横断して経験する。

特に陸上職は約5人に1人が海外駐在(赴任期間約3年)を経験するなど、若いうちからグローバルな実務に触れる機会が多い。

海上職は乗船(航海士・機関士)と陸上勤務(船舶管理・燃料効率最適化など)を組み合わせ、国家資格「海技士」を活かしてキャリアを築く。

幅広い経験を積める一方、頻繁なローテーションゆえに「単一分野の専門性は積みにくい」という声もあり、自分でキャリアの脈絡をつくる主体性が求められる(体験談・傾向)。

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です 海運業界トップの三菱グループ系大手として、社会インフラを支えるスケール感や若手からの海外駐在・大規模案件、国際的でおおらかな風土を評価する声が多い。一方、年収が海運市況に連動して変動する点や、頻繁なジョブローテーションゆえ単一分野の専門性が積みにくい点を課題に挙げる声もある(いずれも体験談・傾向)。

平均年収(有価証券報告書・単体)約1
平均年収(OpenWorkクチコミ・個別例)約820万円(体験談)
月平均残業(OpenWorkクチコミ)約36〜37時間(部署差あり)
有給消化率(OpenWorkクチコミ)約64〜65%
総合評価(OpenWork)4.44/5.0(回答158人・体験談)

評価する声

  • 社会インフラ・物流を根底で支える使命感と、スケールの大きい仕事に関われる
  • 若手のうちから海外駐在・出向・大規模案件を任される成長機会がある
  • 風通しが良くフラットに議論できる組織(相互尊重・法令順守の評価が高い)

気になる声

  • 報酬が海運市況に連動しやすく、年収が変動する傾向がある
  • 年功序列の色が残り、人事評価の適正感の評価は相対的に低い傾向
  • 頻繁なジョブローテーションゆえ、単一分野での深い専門性は積み上げにくいとの声がある

年収は出所により幅がある。

==有価証券報告書ベースの単体平均は約1,435万円(2025年3月期・平均38.1歳)==と高水準だが、これは管理職・幹部を含む全社平均だ。

一方、OpenWork等の社員クチコミでは総合職で年収820万円といった個別例も見られ、回答者が若手・中堅に偏るクチコミの性質上、有報平均より低めに出やすい(体験談・傾向)。

重要なのは、賞与が業績連動で海運市況に大きく振れる点だ。好況期には年18カ月分という体験談がある一方、不況期には4〜4.5カ月分まで下がるとされる(いずれも体験談)。

評判では「社会インフラを支える使命感」「海外駐在などの成長機会」「風通しの良さ」を評価する声が多い一方、「人事評価の適正感」「市況連動の年収変動」を課題に挙げる声もある(いずれも社員クチコミ・傾向)。

沿革

日本郵船は、1885年(明治18年)に郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併して誕生した。

郵便汽船三菱会社は、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎が興した海運事業の流れを汲む。つまり日本郵船は、三菱グループの源流企業の一つである。

1893年には日本初の遠洋定期航路(ボンベイ線)を開設し、日本の近代化と貿易拡大を海から支えてきた。

140年の歴史の中で大きな転機となったのが、2017年のコンテナ船事業統合だ。

商船三井・川崎汽船とともにコンテナ事業を切り出し、シンガポールに**ONE(Ocean Network Express)**を共同設立。2018年4月にサービスを開始した。

就活で混同されやすいが、ONEは日本郵船の子会社ではなく、3社が出資する持分法適用の別会社である。この構造を理解しておくと面接で差がつく。

採用・選考

日本郵船の選考フロー
締切要確認(最新は公式採用ページ・マイページで確認)
募集職種・コース陸上職事務系(文理不問)/陸上職技術系(理系)/海上職(航海士・機関士。国家資格「海技士」が必要で自社養成コースあり)の3区分。
勤務地東京本社・国内支店・海外現地法人ほか。海上職は運航船舶への乗船と陸上勤務の組み合わせ。
選考難易度・特徴東洋経済「入社が難しいトップ企業ランキング」で29位・入社難易度61.9との報道。採用は年50〜70名台と少なく狭き門で、倍率は就活メディアの推計で約80倍(非公式)。最大の関門は複数回の面接で、「なぜ海運か/なぜ郵船か」を原体験ベースで一貫して語れるかが問われる。初任給は陸上職・海上職35万1,400円、陸上技術系の大学院卒は37万1,800円(2026年4月)。

採用人数の推移

2022年約56名
2023年約62名
2024年約68名
2025年約74名

選考フロー

  1. エントリー・ES提出
  2. Webテスト(テストセンター)
  3. 一次面接
  4. 二次面接
  5. 三次面接
  6. 最終面接(合格で内々定)

ES・自己分析でよく問われること

  • (陸上職事務系)当社の事業活動の中で最も興味があるものと、その事業で実現したいこと(300〜350字)
  • (海上職・航海士)海上職を志望する理由(450〜500字)
  • 学生時代に力を入れたこと・自己PR

面接で聞かれた質問例

  • 数ある業界・企業の中で、なぜ海運か・なぜ日本郵船か
  • 投資権限があったら何をやりたいか
  • ESG・脱炭素についてどう考えるか
  • 学生時代の経験の深掘り・強みと弱み

インターンシップ

「NYK Career School」として陸上事務編・陸上技術編・海上編の3プログラムがある。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく、就活メディアの解説は体験談ベースのため要確認。最新の時期・形式は公式採用ページで確認。

公式採用ページを見る →

日本郵船は「陸上職事務系」「陸上職技術系(理系)」「海上職(航海士・機関士)」の3区分で採用し、海上職は国家資格「海技士」を入社後に取得する自社養成コースがある。

選考はES・Webテストから複数回の面接まで進む。最大の関門は面接で、定番が「数ある業界の中で、なぜ海運か・なぜ日本郵船か」だ。

  • 海運・物流という社会インフラに、自分の原体験を結びつけて志望動機を一貫させる
  • 商船三井・川崎汽船との違い(事業の幅・自動車船・脱炭素)を理解し、「なぜ郵船か」に答えられるようにする
  • 「投資権限があったら何をやりたいか」など、当事者として事業を考える視点が問われやすい

締切・選考フロー・インターン(NYK Career School)の最新情報は公式採用ページで要確認。

最終更新: 2026-06-12