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りそなグループの強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策

りそなグループの企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

読了目安 約21

編集部

この3つ、実は「規模で勝てない分、機能で勝つ」という1本の線でつながっています。本文で順に見ていきましょう。

就活生

りそなグループって「銀行」ですよね…? 正直、メガバンクや地銀と何が違うのか、志望動機で言葉にできません…。

編集部

実はりそなは銀行なのに「信託」も丸ごと自前で持っている、国内でも珍しい存在なんです。ここを軸に見ると一気に整理できますよ。

結論から言うと、りそなグループの正体は「メガバンクでも地銀でもないメガリージョナルバンク」だ。3分読めば、志望動機に使える差別化ポイントが見えてくる。

業界の基礎

銀行業界は大きく「3メガバンク」「地方銀行」「信託銀行」に分かれる。

3メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)は総資産300兆円超で、大企業向けのグローバルファイナンスや国際資本市場業務を主軸に置く。

地方銀行は特定の都道府県に地盤を持ち、地域の個人・中小企業に密着する。

信託銀行は、遺言・資産承継・不動産仲介など信託特有の業務を専門に手がける。

その中でりそなグループは、総資産約77兆円と3メガバンクと地銀の中間規模に位置しながら、信託銀行の機能を自社の銀行本体に併せ持つという独特のポジションを取る。

  • メガバンク: 三菱UFJ(413兆円)・三井住友(306兆円)・みずほ(283兆円)。グローバル・大企業法人が主戦場
  • メガリージョナルバンク: りそなグループ(77兆円)。個人・中小企業向けリテール+信託を併せ持つ
  • 地方銀行: 横浜銀行(24兆円)・千葉銀行(22兆円)。特定エリアに特化

規模ではメガバンクに及ばないが、「信託を併営する銀行」という機能面ではメガバンク・地銀のどちらにもない立ち位置を確保している。

事業内容

りそなグループの事業内容: リテールバンキング(個人・中小企業向け)、信託・資産承継、デジタル・DX、資産運用・法人ソリューション

ビジネスモデル

メガバンクほどの規模・グローバル展開は持たないが、地方銀行より広域なネットワークで個人・中小企業向けリテールと信託機能を併せ持つ「メガリージョナルバンク」モデル。貸出金の約8割が個人・中小企業向けで、信託銀行機能を本体に併営する点が最大の特徴。

  • リテールバンキング(個人・中小企業向け)

    りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行の4行体制で、首都圏・関西圏を中心に個人・中小企業向けの預金・融資・住宅ローンを展開。住宅ローン残高は全国1位(14.1兆円)とされる。

    りそな銀行埼玉りそな銀行関西みらい銀行みなと銀行
  • 信託・資産承継

    遺言信託・事業承継・企業年金・不動産仲介など、信託銀行機能を銀行本体でワンストップ提供。2023年に約200人体制の「承継ソリューション営業部」を新設した。

    遺言信託事業承継M&A不動産信託企業年金コンサルティング
  • デジタル・DX

    「りそなグループアプリ」は2024年12月に累計1,000万ダウンロードを突破。2020年度は銀行業で唯一DX銘柄に選定された。

    りそなグループアプリりそなグループアプリ for ビジネス
  • 資産運用・法人ソリューション

    りそなアセットマネジメント等を通じた資産運用や、M&A・海外進出支援などの法人向けコンサルティングを展開する。

    りそなアセットマネジメント法人向けM&Aアドバイザリー

多くの銀行が「預金を集めて貸し出す」ことで完結するのに対し、りそなグループは信託機能を銀行本体に持つことで、資産承継から不動産仲介まで顧客の悩みをワンストップで受け止める構造を作っている。

貸出金の約8割は個人・中小企業向けで、大企業向けの大型ホールセール業務に偏らないのが特徴だ。傘下のりそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行の4行は、2024年4月の経営統合以降「ワンプラットフォーム・マルチリージョナル戦略」で役割分担する。りそなホールディングスがグループ全体の戦略を立案し、各行が地域での実行を担う体制だ。

この会社の強み

りそなグループの強み: 国内最大級の信託併営銀行、アプリ1,000万ダウンロードの接点変革、約200人体制の事業承継専門部隊、公的資金完済を機に確立した社外取締役中心のガバナンス、女性ライン管理職比率34.4%への到達
  1. 国内最大級の信託併営銀行

    りそな銀行は「本邦最大の信託併営リテールバンキンググループ」を自認し、遺言信託の作成・執行から、上場・私募リート向けの不動産信託、事業承継までを銀行本体でワンストップ提供する

  2. アプリ1,000万ダウンロードの接点変革

    「りそなグループアプリ」は2018年提供開始からアップデートを約150回重ね、2024年12月に累計1,000万ダウンロードを突破。外貨預金口座開設の約9割がスマホ経由という数字が接点変革の実態を裏付ける

  3. 約200人体制の事業承継専門部隊

    2023年10月に「承継ソリューション営業部」を新設し、M&A仲介の契約受託件数は年285件。傘下4行合計で約50万社の取引先基盤を事業承継M&Aに活かす

  4. 公的資金完済を機に確立した社外取締役中心のガバナンス

    2003年に邦銀グループ初の指名委員会等設置会社へ移行し、2015年に公的資金(ピーク時累計3兆1,280億円)を完済。以降も社外取締役が取締役会の過半を占める体制を維持する

  5. 女性ライン管理職比率34.4%への到達

    2005年発足の「りそなWomen's Council」を起点に、2013年度に女性ライン管理職比率20%を達成、2025年3月末には34.4%まで伸長。2030年度目標は女性役員比率30%以上

就活生

りそなグループの強みって、正直「安定した銀行」というイメージ止まりで、他行との違いが分かりません…。

編集部

そこが差がつくポイント。実は「実質国有化」という危機を、機能の幅と組織改革で乗り越えてきた会社なんです。ここを語れる就活生は一気に差がつきます。

5つの強みは一見バラバラに見えるが、実は「規模で勝てない分、機能の幅と専門性で差をつける」という一つの戦略でつながっている。

信託併営(①)で資産・事業承継・不動産までワンストップで扱い、約200人体制の承継ソリューション営業部(③)でその実行力を専門部隊化する。同時に、アプリ1,000万ダウンロード(②)で顧客接点をデジタル化し、公的資金完済を機にした社外取締役中心のガバナンス(④)や女性管理職比率34.4%(⑤)といった組織改革を、経営再建の経験を土台に進めてきた。

つまり本当の強みは個々の施策の華やかさではなく、実質国有化という危機を経て機能の幅と組織改革の両輪で差別化してきた再建の物語そのものにある。

業績の推移(経常収益)

8,680億2023/3期9,417億2024/3期1兆1,175億2025/3期1兆3,572億2026/3期
経常収益(連結)。2025年3月期は前期比+18.7%、2026年3月期は同+21.5%と急拡大した。金利上昇局面を背景に経常利益・純利益とも2期連続で過去最高を更新している。

2026年3月期は金利上昇局面を追い風に、経常収益・利益とも大きく伸びた。

決算期経常収益経常利益純利益
2023年3月期8,680億円2,277億円1,604億円
2024年3月期9,417億円2,230億円1,589億円
2025年3月期1兆1,175億円2,922億円2,133億円
2026年3月期1兆3,572億円3,909億円2,587億円

2025年3月期・2026年3月期と2期連続で経常利益・純利益が過去最高を更新しており、ROEも2025年3月期に株主資本ベースで9.3%(中計最終年度目標8%を1年前倒しで達成)まで伸びた。

競合の中での立ち位置

りそなグループ のポジショニングマップ
銀行業界マップ(2軸で見る)

同じ銀行でも、規模と戦い方は大きく異なる。

会社タイプりそなグループとの違い
りそなグループメガリージョナルバンク信託併営・個人中小企業向けリテール中心。総資産約77兆円
三菱UFJ・三井住友・みずほグローバルメガバンク総資産283〜413兆円。大企業法人・グローバル金融が主軸
横浜銀行・千葉銀行地方銀行特定県に地盤を絞った地域密着型。りそなより広域展開はしない

考え方として、規模ではメガバンクに及ばないが、信託機能を併営する銀行という点で、メガバンク・地銀のどちらとも異なる独自ポジションを取る。海外拠点も上海・香港・バンコク・ホーチミン等の駐在員事務所に限られ、メガバンクの80カ国超展開とは対照的だ。

今後の展望

りそなグループの数値目標(2028年度)

ビジョン

中期経営計画「Shift to the Next Stage」(2026〜2028年度)/長期ビジョン「リテールNo.1」

パーパス「金融+で、未来をプラスに。」を掲げ、2023〜2025年度の中期経営計画「リテールNo.1」実現への加速でROE目標8%を1年前倒しで達成。2026年4月に新中期経営計画「Shift to the Next Stage」を公表し、2028年度にROE12%・純利益3,900億円・業務粗利益1兆円を目指す。

数値目標

ROE(2028年度)12%
当期純利益(2028年度)3,900億円
業務粗利益(2028年度)1兆円
総還元性向(2028年度)50%以上

注力施策

  • コア事業の成長

    資金循環の強化と、多様化する顧客の「こまりごと」に応えるソリューションの持続的増強を掲げる。

  • 事業承継・M&A支援の専門部隊化

    2023年10月新設の「承継ソリューション営業部」(約200人体制)を核に、傘下4行の約50万社の取引先基盤を活かして地方銀行とも連携し、全国から後継者・買い手を探索する。

  • アプリを軸にした顧客接点のデジタル化

    「りそなグループアプリ」の機能拡張を続け、2025年11月には法人向け「for ビジネス」を提供開始。外貨預金口座開設の約9割がスマホ経由まで進んだ。

  • 生成AIによるCX変革

    2025年8月に日本マイクロソフトと戦略的枠組み契約を締結し、Microsoft 365 Copilot・Azureを導入。全社員対象のデジタル人材育成を2025年度中に開始する。

ロードマップ

  1. 2001/12

    大和銀行・近畿大阪銀行・奈良銀行の共同株式移転で「大和銀ホールディングス」設立

  2. 2002/10

    「りそなホールディングス」に商号変更

  3. 2003/3

    大和銀行とあさひ銀行の合併・分離により、りそな銀行・埼玉りそな銀行が発足

  4. 2003/5

    公的資金約2兆円の投入決定(実質国有化)

  5. 2015/6

    公的資金完済(ピーク時累計3兆1,280億円)

  6. 2019/4

    近畿大阪銀行と関西アーバン銀行が合併し関西みらい銀行が発足

  7. 2024/4

    りそなHDが関西みらいフィナンシャルグループを吸収合併し、関西みらい銀行・みなと銀行がHD直下の子会社に

  8. 2026/4

    新中期経営計画「Shift to the Next Stage」始動

りそなグループの将来性を読む軸は、2026年4月に始まった新中期経営計画「Shift to the Next Stage」だ。

2023〜2025年度の中計でROE目標8%を前倒し達成した勢いを引き継ぎ、2028年度にROE12%・純利益3,900億円を掲げる。柱の一つが事業承継・M&A支援の専門部隊化で、約200人体制の承継ソリューション営業部が、傘下4行合計約50万社の取引先基盤を武器に全国から後継者・買い手を探索する。もう一つの柱がアプリを軸にしたデジタル化で、2025年8月には日本マイクロソフトと生成AI活用の戦略的枠組み契約を締結し、Copilot・Azure導入と全社員向けのデジタル人材育成に着手した。

「実質国有化からの再建」という守りのフェーズを終え、いまは信託機能とデジタルの両輪で攻めに転じる局面にある。

こんな人にピッタリ

りそなグループが合う人・合わない可能性がある人の早見表

個人・中小企業との距離の近さを活かしたリテール営業や、資産承継・事業承継まで扱う信託機能の幅広さに関心を持てる人。

  • 個人・中小企業との距離が近い、対面での提案営業に関心がある

    貸出金の約8割が個人・中小企業向けのりそなグループが合う

  • 資産承継・事業承継・不動産まで幅広い金融ソリューションに関わりたい

    銀行本体で信託機能をワンストップ提供するりそなグループの強みが活きる

  • 規模の大きさよりも地域に根ざした距離の近い金融に関心がある

    首都圏・関西圏中心に高いシェアを持つメガリージョナルバンクのりそなグループが向く

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • 海外駐在や大企業向けグローバルファイナンスを軸にしたい

    海外拠点が駐在員事務所中心と限定的なため、80カ国超に展開する3メガバンクの方が合う場合があります。

  • 総資産規模最大級のホールセール・国際資本市場業務に関わりたい

    りそなグループはリテール中心のため、大企業法人取引が主軸のメガバンクの方が合う場合があります。

  • 転居を伴わない特定の一地域だけでの勤務を最優先したい

    本拠エリア選択制はあるものの複数県にまたがるグループのため、よりエリアが限定的な地方銀行の方が合う場合があります。

求める人物像

  • 誠実さを持ち顧客と向き合う

    グループ理念体系で「誠実さ」を第一に掲げ、お客さまの信頼に応える行動を重視する。

  • 変革への挑戦

    経営理念「変革に挑戦する」のもと、既存の金融業務の枠にとらわれない発想が求められる。

  • 専門性を磨くプロフェッショナル志向

    ソリューション・IT企画・DX・データサイエンス・クオンツ・アクチュアリー等12の応募コースから選び、各分野の専門性を高める人材を歓迎する。

  • お客さま本位・透明性の実践

    行動宣言「りそなWAY」のもと、お客さまの信頼に応え透明な経営に努め、地域社会とともに発展する行動を実践する。

入社後のキャリアパス

  1. 入社1年目

    銀行の基本業務と社会人としての素養を、研修と現場実践を組み合わせて習得します。

  2. 入社1〜3年目

    コース別業務習得研修を受講し、所属長・マネージャーを含む職場全体で新入社員を育成する「育成計画」に沿って専門を深めます。

  3. 入社3年目以降

    「コース別研修」でプロフェッショナルスキルを磨き、キャリアチャレンジ制度・トレーニー制度・FA制度など年間約400名が応募する公募制度を通じて、能力に応じた21コースの複線型人事制度の中からキャリアを自ら選べます。

新入社員研修の後、1〜3年目はコース別の業務習得研修を受けながら現場に近い基礎業務を経験する。3年目以降は「コース別研修」で専門性を磨き、キャリアチャレンジ制度・トレーニー制度・FA制度など年間約400名が応募する公募制度を通じて、能力に応じた21コースの複線型人事制度の中から自らキャリアを選べる仕組みが整っている。

年収・待遇

りそなホールディングスは持株会社で、有価証券報告書の平均年収は出向者中心の少人数(単体2,105名)の数値である点に留意が必要。ここでは公式(有報・持株会社単体)と社員クチコミ(りそな銀行、体験談)を出典を分けて整理する(2026年9月時点)。

初任給

大学卒・大学院卒・高専卒(公式・2026年4月入行予定)月額280,000円(区分統一)
IT企画・DX等専門コース(公式・要件を満たす場合)月額300,000円が目安

平均年収(出典別)

公式(有価証券報告書・りそなホールディングス単体・2026年3月期)約906.9万円(平均年齢45.1歳・平均勤続14.4年)
OpenWorkクチコミ(りそな銀行・体験談)約539万円(回答者1,590名)。持株会社単体の公式値との差は集計対象の違いが主因

年次・役職別の目安

20代後半(クチコミ・体験談)約459万円が目安(媒体推計)
ITエンジニア職(クチコミ・体験談)約660万円が目安(平均年齢31.5歳)
営業系(クチコミ・体験談)約366万円が目安(平均年齢30.4歳)

待遇の特徴

  • 賞与は年2回支給。メガバンクと比べ変動幅は控えめとの声(クチコミ・傾向)
  • 若手向け住宅手当・地方転勤時の家賃補助・社宅制度など住宅関連の支援がある(クチコミ・まとめ記事)
  • 有給消化率は公式87.9%(2024年度・りそなグループESGデータ)。クチコミでは75〜80%程度という声もある

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・転職会議等の社員クチコミ(公式ESGデータを併記)) コンプライアンス意識の高さ・人間関係の良さ・産育休を取りやすい環境を評価する声が多い一方、給与水準がメガバンク等と比べ見劣りするという声や、若手の裁量・成長スピード、在宅勤務の少なさを課題に挙げる声もあります(いずれも傾向)。

月平均残業(クチコミ)約25.7時間
有給消化率(公式・2024年度)87.9%
離職率(公式・2024年度)4.8%
男性育休取得率(公式・2024年度)97.0%

評価する声

  • 周囲が丁寧にサポートしてくれ質問しやすく、人間関係のストレスが少ないという声
  • 育休・時短制度が充実し、産休育休からの復帰者が多いという評判
  • 入社後数年は年功的に基本給が着実に上がる仕組みがあるという声

気になる声

  • 給与水準がメガバンク等と比べ見劣りするという不満が目立つ
  • 支店ベースでは在宅勤務があまり進んでおらず、営業のノルマ負担を訴える声がある
  • 役職昇進や資格取得が昇給の要件になっており、キャリアが頭打ちになりやすいとの指摘がある

就活生

実際、りそなグループって激務ですか…? 給与も気になります…。

編集部

正直に言うと、残業や有給の実態はワークライフバランス良好な部類です。具体的には月平均残業25.7時間程度・有給消化率87.9%(公式)。ただ給与水準は「メガバンクと比べ見劣りする」という声が目立つのも事実。そこは正直にお伝えします。

評判では「人間関係の良さ」「育休・時短制度の充実」「若手期の着実な昇給」を評価する声が多い(社員クチコミ・傾向)。一方で「給与水準」「在宅勤務の少なさ」を課題に挙げる声もある。着実にキャリアを積みたい人には好相性だが、給与水準を最優先する人は他行とも比較して検討したい。

沿革

りそなグループの起源は、2001年12月に大和銀行・近畿大阪銀行・奈良銀行が共同株式移転で設立した「大和銀ホールディングス」に遡る。2002年にあさひ銀行が合流し、同年10月に商号を「りそなホールディングス」に変更、2003年3月には大和銀行とあさひ銀行が合併・分離し、りそな銀行・埼玉りそな銀行が発足した。

同じ2003年5月、りそなグループは経営危機に陥り公的資金約2兆円の投入を受け実質国有化された。これが「りそなショック」と呼ばれる出来事だ。以降、邦銀グループとして初めて指名委員会等設置会社へ移行し、2015年6月に公的資金(ピーク時累計3兆1,280億円)を完済した。

その後、2017年に近畿大阪銀行と関西アーバン銀行を統合した関西みらいフィナンシャルグループを傘下に収め、2024年4月にはこれをりそなホールディングスへ吸収合併。関西みらい銀行・みなと銀行がりそな銀行・埼玉りそな銀行と並ぶHD直下の子会社となり、現在の4行体制が完成した。

採用・選考

りそなグループの選考フロー
締切要確認(最新は公式採用ページ・マイページで確認)
募集職種・コースりそな銀行・埼玉りそな銀行は合同採用で、最大4コースまで併願できる12の応募コース制(ソリューション・カスタマーサービスの2本部系+IT企画・アセットマネジメント・DX・不動産ビジネス・データサイエンス・クオンツ・アクチュアリー・マーケット・グローバル等10の専門職コース)。関西みらい銀行・みなと銀行はソリューション・カスタマーサービスの2区分で別サイト募集(一次選考は合同・併願可)。
勤務地りそな銀行・埼玉りそな銀行は応募時に「全国/関東/関西」から選択(本拠エリア制度)。関西みらい銀行は大阪・滋賀・兵庫・京都・奈良・和歌山・愛知・東京。
選考難易度・特徴就活人気が高く、採用予定数に対しプレエントリー数が多いため高倍率とされるが、倍率は就活メディアの推計で数値の幅が大きく非公式。学歴フィルターは「ほとんどない」との評が複数の就活メディアで一致し、幅広い大学から内定実績があるとされる。

選考フロー

  1. エントリーシート提出・適性検査(A・B)
  2. グループディスカッション
  3. 一次面接(人事部社員)
  4. 二次面接(現場社員)
  5. 最終面接(合格で内々定)

選考で聞かれること

  • なぜメガバンクでなくりそなか

    面接官が見ているポイント

    五大銀行と並ぶメガリージョナルバンクとして個人・中小企業向けリテールに特化する立ち位置を理解し、規模で劣る同行を選ぶ必然性を語れるか

  • 数ある銀行の中でなぜりそなか

    面接官が見ているポイント

    埼玉りそな・関西みらい・みなと銀行を束ねるワンプラットフォーム・マルチリージョナル戦略への理解を踏まえ、他行では成立しない志望理由を語れるか

  • 志望コースを選んだ理由は

    面接官が見ているポイント

    最大4コースまで併願できる制度の中で、自分のキャリア軸をコース選択の理由として一貫して説明できるか

  • りそなで実現したいことは

    面接官が見ているポイント

    抽象論で終わらず、資産・事業承継まで扱うフルライン信託機能など同行固有の強みに結びつけて志望を語れるか

  • コースへの応募理由を300字で

    面接官が見ているポイント

    ソリューションコース等の300字設問で、志望動機を過不足なく要点化できる文章構成力があるか

  • 2daysワークショップに応募した理由は

    面接官が見ているポイント

    RESONA Business Academyという早期接点に何を期待して臨んだか、選考前からの自発的な情報収集姿勢が見えるか

  • 学生生活の頑張ったことを30字で

    面接官が見ているポイント

    極端に短い字数制限でも経験の核心を一言に凝縮できる要約力があるか

  • メガバンクとりそなの違いは何か

    面接官が見ているポイント

    総資産規模で劣るメガリージョナルバンクが個人・中小企業向けリテールに特化する戦略的必然性を、業界構造から理解できているか

  • りそなの信託機能をどう理解しているか

    面接官が見ているポイント

    資産・事業承継や不動産仲介まで銀行本体でワンストップ対応できるフルライン信託機能を、他行との差別化要因として説明できるか

  • 公的資金完済の経緯をどう見るか

    面接官が見ているポイント

    2003年の実質国有化から2015年の完済に至った再建史を、同行が掲げる変革マインドの原点として自分の言葉で語れるか

  • 特定商品に縛られない提案とは何か

    面接官が見ているポイント

    自社商品の販売に閉じず銀行本体で幅広い金融商品を横断提案できる強みを理解し、顧客本位の姿勢と結びつけられるか

  • 第一志望と第二志望どちらで進みたいか

    面接官が見ているポイント

    複数コース併願を前提にした選考の中で、優先順位とその理由を矛盾なく即答できるか

  • グループディスカッションでの役割は

    面接官が見ているポイント

    選考初期に設けられるGDで、協調性とリーダーシップのどちらの資質を発揮し場に貢献できたか

  • 趣味や学生生活について聞かれたら

    面接官が見ているポイント

    業務やキャリアに直結しない質問を通じて、取り繕っていない素の人間性や価値観の一貫性を見極めようとしているか

  • 最も困難だった経験は

    面接官が見ているポイント

    困難への向き合い方から、変化を恐れず挑戦する自律型人材というりそなが求める人物像との適合度を見ているか

  • どんな人がりそならしいと思うか

    面接官が見ているポイント

    誠実に顧客と向き合う姿勢と変革への挑戦という同行が掲げる人物像を、自分の言葉で解釈できているか

  • 資産運用業務でどの職種に関心があるか

    面接官が見ているポイント

    資産運用領域への関心の解像度から、コース選択が浅い憧れでなく具体的な業務理解に基づいているか

  • 入行後のキャリアプランは

    面接官が見ているポイント

    支店での経験を経て専門部署へ進む配属の流れを理解した上で、長期的なキャリアの一貫性を描けているか

  • 内定が出たら入社するか

    面接官が見ているポイント

    他社の選考状況を踏まえても志望度に迷いがなく、第一志望として即答できる本気度があるか

  • 最後に何か質問はあるか

    面接官が見ているポイント

    中期経営計画やマルチリージョナル戦略など事前準備の深さが伝わる質問を用意できているか

インターンシップ

法人営業・店頭営業を体験する「RESONA Business Academy」(2daysワークショップ・7〜10月)と、IT企画・アセットマネジメント・DX・不動産ビジネス・マーケット・グローバル等コース別の「RESONA Professional Academy」(10〜12月)がある。本選考優遇の公式な明記はなく、就活メディアでは早期選考案内等の優遇報告もあるが要確認。最新は公式マイページで確認。

公式採用ページを見る →

りそな銀行・埼玉りそな銀行は合同採用で、最大4コースまで併願できる12の応募コース制を敷く。関西みらい銀行・みなと銀行は別サイト募集だが一次選考は合同・併願可能だ。選考の核は、複数コースを併願する中でも「志望コースを選んだ理由」を一貫して語れるかにある。

  • 「メガバンクでも地銀でもないメガリージョナルバンク」という独自ポジションを、規模と機能の両面から理解しておく
  • 信託併営・事業承継M&A・アプリ経由のDXなど、志望コースに紐づく固有の強みを1つ以上語れるようにしておく
  • 「なぜメガバンクでなくりそなか」は定番質問。規模で及ばない分、機能の幅で語れる準備をする

編集部

りそなグループだけに絞って対策するのは危険!選考と並行して、持ち駒を増やす仕込みもやっておこう。就活サービス17個をカテゴリ別に比較したまとめを置いておくね。

よくある質問

りそなグループの年収・初任給はどのくらいですか?

有価証券報告書(持株会社単体)による平均年収は約906.9万円(2026年3月期・平均年齢45.1歳)ですが、これは出向者中心の少人数の数値です。りそな銀行の社員クチコミでは約539万円(回答者1,590名・体験談)とされ、初任給は大学卒・大学院卒・高専卒とも月28万円で統一されています(2026年4月入行予定・公式)。

りそなグループの就職難易度・採用倍率は?

就活人気が高く、採用予定数に対しプレエントリー数が多いため高倍率とされますが、倍率は就活メディアの推計で数値に幅があり非公式です。学歴フィルターは「ほとんどない」との評が就活メディアで一致し、幅広い大学から内定実績があるとされます。

りそなグループは激務ですか?評判はどうですか?

月平均残業はクチコミで約25.7時間、有給消化率は公式で87.9%(2024年度)とされ、周囲のサポートや育休の取りやすさを評価する声が多い一方、給与水準や在宅勤務の少なさを課題に挙げる声もあります(体験談を含む)。

りそなグループのインターンは選考に有利ですか?

法人営業・店頭営業を体験する「RESONA Business Academy」や、IT企画・DX等の専門コース別「RESONA Professional Academy」があります。公式には本選考優遇の明記はなく、就活メディアでは優遇の報告もありますが要確認です。

りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行の違いは何ですか?

いずれもりそなホールディングス傘下の完全子会社で、りそな銀行・埼玉りそな銀行が合同採用、関西みらい銀行・みなと銀行がそれぞれ別サイトで募集します(一次選考は合同・併願可)。地盤エリアが異なり、りそな銀行は首都圏中心、埼玉りそな銀行は埼玉県、関西みらい銀行は関西圏、みなと銀行は兵庫県が中心です。

基本情報

上場区分上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード8308)
グループ独立系の金融持株会社。傘下にりそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行の4行、りそなアセットマネジメント等27社のグループ会社
設立2001年12月に大和銀行・近畿大阪銀行・奈良銀行の共同株式移転で「大和銀ホールディングス」設立/2002年10月に「りそなホールディングス」へ商号変更/2003年3月にりそな銀行・埼玉りそな銀行が発足
本社東京都江東区木場(東京本社)・大阪市中央区備後町(大阪本社)の2本社制
代表者南昌宏(取締役兼代表執行役社長兼グループCEO)
資本金505億円(2026年3月末時点)
従業員数連結20,813名/単体2,105名(2026年3月末時点)
売上高経常収益 連結1兆3,572億円(2026年3月期)
事業領域リテール銀行業務・信託業務(資産承継・事業承継・不動産仲介)・資産運用等を担う金融持株会社グループ

同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。

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最終更新: 2026-09-03