グループディスカッション(GD)がどうしても苦手で、できれば受けたくない。募集要項に「GDあり」と書かれているだけで、応募を迷った経験があるかもしれません。
実は、すべての企業がGDを選考に取り入れているわけではありません。この記事では、GDがない企業がなぜ存在するのか、そして志望企業がGDを実施するかどうかを応募前に自分で確認する方法を解説します。
GDそのものを克服したい場合は、グループディスカッションが苦手なときの原因と対策も参考にしてください。この記事は「避ける」という選択肢に焦点を当てます。
なぜGDがない企業があるのか

GDは、企業にとって選考効率化の一手段にすぎない
Yahoo!知恵袋に、「大企業の本選考でもGDのない場合があるのはなぜか」という質問がありました。人事の経験があるという回答者は、「GDで組織内での行動パターンが見えるというのは間違い」と指摘し、GDは新卒学生を効率よく絞り込むための仕組みの一つであって、候補者の本質は対面の個人面接で十分に確認できる、という考え方を紹介しています。
つまりGDは、選考として絶対に必要なステップではなく、応募者数が多い企業が効率的にふるいにかけるための一手段という位置づけです。GDがない企業は、その分を個人面接や書類選考で見ている、と考えると自然です。
企業規模によって、GDの実施率は変わる
HR総研(ProFuture)の調査(2014年4月実施・2015年卒対象、上場・未上場企業396社が回答)によると、企業規模別のGD実施率は次のとおりでした。
| 企業規模 | GD実施率 |
|---|---|
| 大企業 | 37% |
| 中堅企業 | 24% |
| 中小企業 | 13% |
企業規模が小さくなるほど、GDの実施率は下がる傾向があります。ただしこの調査は11年以上前のデータであり、現在の実施率をそのまま示すものではない点には注意してください。
「出版業界はGDが少ない」「地方企業はGDをやらない」といった業界名を挙げた主張を見かけることがありますが、当サイトで一次統計を探した範囲では、業界を対象にGD実施率を調べた公的な調査は見つかりませんでした。就活メディアの経験則として語られているだけで、公式な裏付けはありません。業界名だけで判断するより、次章の方法で個社ごとに確認するほうが確実です。
志望企業がGDを実施するか、自分で確認する方法

業界の傾向だけで判断するより、志望企業を一社ずつ確認するほうが精度が上がります。
選考体験談サイトで企業名を検索する
就活会議・ONE CAREER・みん就といった選考体験談サイトには、企業ごとに選考フローを確認できる機能があります。
- 就活会議: 企業ページの「選考フロー」欄で、ES・Webテスト・GD・面接の有無や順番を確認できます。実際に選考を受けた学生がリアルタイムで投稿する選考情報も見られます
- ONE CAREER: 企業ページ内の「選考ステップ」に、内定者インタビューや体験談をもとにした選考フローが掲載されています。詳細情報の閲覧には無料の会員登録が必要です
- みん就: 企業ごとの掲示板で、インターン選考から内定まで、選考段階ごとの体験談を時系列で確認できます。GD有無を絞り込む専用機能はありませんが、投稿を読めば選考フローにGDが含まれるかどうかは把握できます
直近1〜2年分の体験談を複数確認する
選考フローは年度や採用枠によって変わることがあります。1件の体験談だけで判断せず、直近の投稿を複数確認することをおすすめします。同じ企業でも「本選考ではGDがあったが、早期選考ではなかった」というように、ルートによって違うケースもあります。
企業公式の採用ページ・募集要項を確認する
企業によっては、採用ページに選考フローが明記されていることもあります。ただし、すべての企業が公開しているわけではないため、選考体験談サイトと組み合わせて確認するのが現実的です。
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GDがない分、何が重視されるのか

GDを実施しない企業では、その分だけ他の選考要素に比重が置かれる傾向があります。
中小・ベンチャー企業では、個人面接での深掘りが増えやすい
中小企業やベンチャー企業では、大企業に比べて面接回数自体が少なく(1〜3回程度)、社長や役員が早い段階で面接に同席するケースもあります。応募者数が絞られる分、一人ひとりとの対話の時間が長くなり、人柄やコミュニケーション意欲がより深く見られる傾向があるという指摘が、複数の就活・採用系メディアで共通して見られます。
ただしこれも定量調査ではなく経験則です。「GDがない=面接だけで簡単に決まる」と考えるのは早計で、その分、個人面接の一問一問が重くなると捉えておくほうが安全です。
書類選考・適性検査の比重が高い企業もある
企業によっては、GDの代わりにES(エントリーシート)や適性検査で丁寧に絞り込むケースもあります。GDが苦手だからといって、他の選考要素の対策を怠らないようにしてください。
選考ルートが変わることもある

応募の経路によって、選考の進み方が変わることがあります。
スカウト・オファーは、企業から強い関心を持たれた状態
OfferBoxは、学生のプロフィールを見た企業が直接オファーを送る仕組みです。企業が送れるオファー数には上限があるため、企業は1通1通、プロフィールを読んで厳選してオファーを送っています。つまりオファーを受け取った時点で、その企業から一定の関心を持たれているということです。
OfferBoxの公式ページには「オファーを承認すると、エントリーなしで選考に進める場合がある」という記載があります。これは企業ごとの対応によるもので、「必ずGDが免除される」という制度ではありません。ただし、通常のエントリーとは異なる経路で選考が始まるケースがあるのは事実です。
キミスカでは、スカウトが「ゴールド」「シルバー」「ノーマル」の3ランクに分かれており、ランクが高いほど企業の関心度が強いとされています。上位ランクのスカウトを受けた場合、選考の入り口で既に高い評価からスタートしている可能性があります。
「選考免除」を謳う情報は、鵜呑みにしない
就活メディアの中には「スカウト型サービスを使えばGDが免除される」と断定的に書いているものもありますが、OfferBox・キミスカの公式サイトを確認した限り、GD免除を制度として保証する記述は見当たりませんでした。企業ごとの個別対応であり、必ず免除されるわけではないことを理解した上で、選考機会を増やす手段の一つとして活用してください。
回避するか、克服するか

GDが苦手なとき、選べる方向性は大きく2つあります。
GDが少ない企業に応募先を寄せる
前章までの方法で、志望企業のGD有無を確認しながら応募先を選ぶ方向です。ただしGDのある企業を最初から選択肢から外してしまうと、志望業界や企業の幅が狭まるリスクもあります。特に大企業志望の場合、GD実施率は37%とやや高めなので、避け切れない可能性も想定しておいてください。
GDそのものへの苦手意識を減らす
もう一つの方向は、GDへの対策を進めて選択肢を狭めないことです。役割を1つに絞る、練習を重ねるといった具体的な方法は、グループディスカッションが苦手なときの原因と対策で詳しく解説しています。
どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。「GDが少ない企業を優先しつつ、避けられないGDにはある程度備えておく」という併用が、現実的な進め方です。
視野を広げる

GDの有無だけで応募先を絞り込みすぎると、志望軸に合う企業を見逃すことがあります。企業規模や業界にかかわらず、まずは選考体験談で個社ごとに確認しながら、視野を広く持って企業研究を進めてください。
| 企業 | 特徴 |
|---|---|
| 富士フイルム | 写真フィルムで培った独自技術を化粧品・医療機器へ展開する多角化メーカー |
| 大和証券 | 独立系証券として個人営業からIB業務まで幅広く手がける準大手証券 |
| ベネッセホールディングス | 「進研ゼミ」で知られる教育大手。介護・保育など生活領域にも事業を広げる |
| Avintonジャパン | 会計・経営管理クラウドに強みを持つ中堅ITベンダー |
| 全日本空輸(ANA) | 国内最大手の航空会社。地上職から客室乗務員まで職種の幅が広い |
よくある質問

グループディスカッションがない企業は、選考が甘いということですか?
そうとは限りません。GDは企業側から見ると、多数の応募者を効率よく絞り込むための一手段にすぎず、実施しない企業は個人面接や適性検査など他の選考要素に比重を置いている傾向があります。Yahoo!知恵袋で人事経験者が答えている内容でも、GDは「効率的な足切りの一つ」であり、対面の個人面接のほうが候補者の本質を確認しやすいという考え方が紹介されています。GDがないからといって選考の厳しさが下がるとは言い切れません。
志望企業がGDを実施するかどうか、応募前に確実に知る方法はありますか?
確実な方法はありませんが、精度を上げる方法はあります。就活会議・ONE CAREER・みん就などの選考体験談サイトには、企業ごとの選考フロー(ES・Webテスト・GD・面接の有無や順番)を確認できる機能があります。ONE CAREERは詳細情報の閲覧に無料会員登録が必要です。ただし選考フローは年度や採用枠によって変わることがあるため、直近1〜2年分の体験談を複数確認し、単発の情報だけで判断しないことが重要です。
スカウト型サービスを使うと、グループディスカッションが免除されますか?
OfferBox・キミスカの公式サイトを確認した限り、「GDが免除される」ことを制度として保証する記述は見当たりませんでした。OfferBoxには「オファーを承認するとエントリーなしで選考に進める場合がある」という記載がありますが、これは企業ごとの対応次第です。断定はできませんが、オファー・スカウトを受け取る時点で企業から強い関心を持たれている状態からスタートできるのは事実です。
まとめ

GDが苦手なとき、「GDがない企業を探す」のは正当な選択肢の一つです。ただし業界名だけで判断するのではなく、選考体験談サイトで企業ごとに確認するほうが確実です。
企業規模が小さいほどGD実施率は下がる傾向がありますが、GDがない分、個人面接や書類選考の比重が上がる可能性もあります。避けることと備えることを両立させながら、応募先の幅を狭めすぎないようにしてください。
よくある質問
- グループディスカッションがない企業は、選考が甘いということですか?
- そうとは限りません。GDは企業側から見ると、多数の応募者を効率よく絞り込むための一手段にすぎず、実施しない企業は個人面接や適性検査など他の選考要素に比重を置いている傾向があります。Yahoo!知恵袋で人事経験者が答えている内容でも、GDは「効率的な足切りの一つ」であり、対面の個人面接のほうが候補者の本質を確認しやすいという考え方が紹介されています。GDがないからといって選考の厳しさが下がるとは言い切れません。
- 志望企業がGDを実施するかどうか、応募前に確実に知る方法はありますか?
- 確実な方法はありませんが、精度を上げる方法はあります。就活会議・ONE CAREER・みん就などの選考体験談サイトには、企業ごとの選考フロー(ES・Webテスト・GD・面接の有無や順番)を確認できる機能があります。ONE CAREERは詳細情報の閲覧に無料会員登録が必要です。ただし選考フローは年度や採用枠によって変わることがあるため、直近1〜2年分の体験談を複数確認し、単発の情報だけで判断しないことが重要です。
- スカウト型サービスを使うと、グループディスカッションが免除されますか?
- OfferBox・キミスカの公式サイトを確認した限り、「GDが免除される」ことを制度として保証する記述は見当たりませんでした。OfferBoxには「オファーを承認するとエントリーなしで選考に進める場合がある」という記載がありますが、これは企業ごとの対応次第です。断定はできませんが、オファー・スカウトを受け取る時点で企業から強い関心を持たれている状態からスタートできるのは事実です。