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三菱重工の強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策

三菱重工の企業分析サムネイル

企業分析・就活ガイド

読了目安 約21

編集部

この3つ、実は「脱炭素の実装担当」という一本の線でつながっています。本文で順に見ていきましょう。

就活生

重工業界って正直、地味なイメージで、三菱重工が具体的に何をしている会社なのか掴めません…。

編集部

実は三菱重工はロケットも戦闘機も発電所もフォークリフトも作る会社。4つの事業ドメインを持つ日本最大級の重工業メーカーなんです。3分読めば、その全体像と今伸びている理由がわかりますよ。

結論から言うと、三菱重工の正体は「防衛需要の拡大」と「脱炭素投資」という2つの追い風を受け、事業利益が5期連続で拡大中の総合重工業メーカーである。

業界の基礎

就活生

重工業界って、三菱重工・川崎重工業・IHIとか名前は聞くけど、違いがよく分かりません…。

編集部

3社とも「造船」から派生した歴史を持ちますが、いまは事業の幅と防衛色の強さで差がついています。ここを軸に整理すると一気にわかりますよ。

重工業(重工)は、発電プラント・船舶・航空機・防衛装備・産業機械など、社会インフラの根幹を支える大規模設備を設計・製造する業界である。

個別受注型(一品受注生産)が中心で、完成までに数年〜数十年かかるプロジェクトを扱う点が、他の製造業と大きく異なる。

その中で三菱重工は、エネルギー・プラント/インフラ・物流冷熱/ドライブシステム・航空/防衛/宇宙という4つの事業ドメインを持つ日本最大級の総合重工業メーカーである。

代表的なプレイヤーを並べると、立ち位置の違いが見えてくる。

  • 総合・防衛色が強い型: 三菱重工、川崎重工業(造船・航空機・防衛・二輪車まで多角化)
  • 特化型: IHI(ボイラー・航空エンジン部品・橋梁など特定領域に強み)
  • 民生・エネルギー特化型: GE Vernova、シーメンス・エナジー(発電・送電に特化し防衛色が薄い)

事業内容

三菱重工の事業内容: エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙

ビジネスモデル

発電プラント(GTCC・原子力)、航空機・防衛・宇宙、製鉄機械・商船等のプラント・インフラ、物流機器・空調冷凍・ターボチャージャーという4つの事業ドメインを、個別受注型の大規模プロジェクトとして設計から製造・据付・保守まで一気通貫で手がける総合重工業メーカー。

  • エナジー

    火力発電(GTCC・蒸気タービン)・原子力発電・風力発電に加え、水素混焼やCCUS(CO2回収)などエネルギートランジション技術を展開。4ドメイン中で売上構成比が最大の中核事業。

    GTCC蒸気タービン革新軽水炉SRZ-1200CO2MPACT
  • プラント・インフラ

    製鉄機械・商船(LNG船等)・化学プラント・環境装置をグループ会社(三菱造船等)を通じて提供する。

    製鉄機械商船化学プラント環境装置
  • 物流・冷熱・ドライブシステム

    フォークリフト(三菱ロジスネクスト)、業務用・産業用空調冷凍冷蔵機器(三菱重工サーマルシステムズ)、ターボチャージャー(三菱重工業エンジン&ターボチャージャ)などを展開する。

    フォークリフト業務用空調冷凍機器ターボチャージャー
  • 航空・防衛・宇宙

    H3ロケットの開発・打ち上げ運用、防衛装備品(戦闘機・護衛艦・潜水艦・次期戦闘機GCAP)、民間航空機構造部材を手がける。国産旅客機SpaceJetは2023年に開発中止・撤退済み。

    H3ロケット防衛装備品GCAP航空機構造部材

三菱重工は「1つの製品を大量に作って売る」のではなく、発電所・ロケット・戦闘機といった一品受注型の大規模プロジェクトを、設計から製造・据付・保守まで一気通貫で手がけるモデルを取る。

4ドメインの中で最大の稼ぎ頭はエネルギー事業で、GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)発電や原子力発電に加え、近年は水素混焼・CO2回収(CCUS)などエネルギートランジション技術への投資を強めている。

航空・防衛・宇宙事業は、国産旅客機「SpaceJet」(旧MRJ)の2023年開発中止という大きな挫折を経て、防衛需要拡大の追い風を受けたH3ロケットや次期戦闘機GCAPへ経営資源を集中させている(詳細は事業カード参照)。

この会社の強み

三菱重工の強み: CCUS世界18基の商用実績、大型ガスタービンで水素30%混焼へ、革新軽水炉SRZ-1200を量産準備中、H3ロケットと次期戦闘機GCAPの主契約者、AIデータセンターへ静かに参入
  1. CCUS世界18基の商用実績

    独自技術「Advanced KM CDR Process」とCO2MPACTシリーズを展開し、2024年9月時点で商用CO2回収プラントを世界で18基納入済み。関西電力姫路第二発電所での実証設備稼働や英Heidelberg Materialsのセメント工場向け受注など、脱炭素インフラの実装が研究段階を超えている。

  2. 大型ガスタービンで水素30%混焼へ

    米インターマウンテン・パワー・プラントで、大型ガスタービン商用機として世界初となる水素30%混焼運転の確立を進める。エネルギートランジション技術を研究段階でなく商用機レベルで実装している。

  3. 革新軽水炉SRZ-1200を量産準備中

    120万kW級の次世代軽水炉「SRZ-1200」は基本設計がほぼ完了し、2025年7月時点で200社超の部品メーカーと調達協議を進める。2030年代の実用化に向け、原子力の産業基盤そのものを再構築している。

  4. H3ロケットと次期戦闘機GCAPの主契約者

    JAXAとの共同開発でH3ロケットの製造・打ち上げのプライムコントラクタを務める。2026年8月の9号機打ち上げ成功を条件に、打ち上げ運用そのものをJAXAから三菱重工へ移管する計画が具体化しつつあり、海外顧客向けの営業活動も既に始めている。次期戦闘機GCAPでも英BAEシステムズ・伊レオナルドとの合弁「エッジウィング」の下で機体設計を担う。

  5. AIデータセンターへ静かに参入

    2023年に米Concentric社を買収、2025年にはテキサス州ダラスに新拠点を設立し米Modius社と提携。電源・冷却・制御を束ねた「ワンストップソリューション」でAIデータセンター向け電力インフラに布石を打つ、4ドメイン説明には出てこない新規領域。

就活生

三菱重工の強みって、結局「歴史が長くて技術力が高い」ってことですよね…?

編集部

そこが典型的な浅い理解。本当の強みは、脱炭素・次世代原子力・宇宙防衛という国家的テーマの実装担当を独占的に担っていることなんです。ここを語れる就活生は一気に差がつきます。

5つの強みは個別の技術に見えて、実は「国のエネルギー・安全保障政策が動くところに、実装能力を持った状態で必ず居る」という一つの構造でつながっている。

CO2回収プラント世界18基や水素30%混焼、革新軽水炉SRZ-1200は脱炭素・エネルギー安全保障の実装担当という文脈で束ねられ、H3ロケットや次期戦闘機GCAPは防衛・宇宙安全保障の実装担当という文脈で束ねられる。研究開発だけでなく、量産・調達網の構築まで踏み込んでいる点が、三菱重工を単なる「技術力の高いメーカー」から一段引き上げている。

業績の推移(売上収益)

3.9兆2022/3期4.2兆2023/3期4.7兆2024/3期5.0兆2025/3期5.0兆2026/3期
売上収益(IFRS・連結、各期決算短信の公表値)。2026年3月期は事業譲渡に伴う組替えの影響で前期比では減収に見えるが、継続事業ベースでは売上収益+14.1%・事業利益+21.8%の増収増益。事業利益(下記section参照)は5期連続で拡大している。
決算期事業利益利益率
2022年3月期1,602億円4.2%
2023年3月期1,933億円4.6%
2024年3月期2,825億円6.1%
2025年3月期3,832億円7.6%
2026年3月期4,322億円8.7%

事業利益は5期連続で拡大し、利益率も4.2%から8.7%へ倍増した。防衛需要拡大とエネルギー価格上昇を追い風にした値上げ・高付加価値化が主因である。

なお2026年3月期は事業譲渡に伴う組替えの影響で、上表の公表値同士を単純比較すると売上収益が前期比で一見減収に見える。しかし2025年3月期の数値を同じ組替え基準で計算し直した比較対象値(継続事業ベース)と比べると、売上収益+14.1%・事業利益+21.8%の増収増益であり、実態は拡大基調にある。

競合の中での立ち位置

三菱重工 のポジショニングマップ
総合重工業・防衛関連メーカー業界マップ(2軸で見る)

同じ重工業でも、各社の戦い方は大きく異なる。

会社タイプ三菱重工との違い
三菱重工総合・防衛色が強いエネルギー・プラント・物流冷熱・航空防衛宇宙の4ドメインを持つ最大手
川崎重工業総合・多角化二輪車・鉄道車両まで持つ点で異なる多角化路線。防衛色も強い
IHI特化型ボイラー・航空エンジン部品・橋梁など特定領域に強みを絞る
日立製作所総合電機・インフラ鉄道・デジタル・エネルギーまで幅広いが防衛色は薄い
GE Vernova/シーメンス・エナジー発電特化発電・送電に特化し、防衛・宇宙は手がけない

同じ「造船から派生した総合重工」なら川崎重工業が近いが、三菱重工は防衛予算拡大の恩恵をより強く受ける事業構成(伸長事業・成長領域全体に前中計比ほぼ倍の6,500億円を投資)という違いがある。

今後の展望

三菱重工の数値目標(2027年3月期)

ビジョン

中期経営計画「2024事業計画」(FY2024〜2026年度・目標年度2027年3月期)

2024年5月に発表。前中計「2021事業計画」で築いた事業・財務基盤を土台に「ポートフォリオ経営の強化」を掲げ、GTCC・原子力・防衛の「伸長事業」と水素・アンモニア・CCUSなどの「成長領域」をあわせ、前中計比ほぼ倍の6,500億円を投資する計画で事業化を進める。ミッションは「長い歴史の中で培われた技術に最先端の知見を取り入れ、変化する社会課題の解決に挑み、人々の豊かな暮らしを実現する」。

数値目標

売上収益(2027年3月期)5.7兆円以上
事業利益(2027年3月期)4,500億円以上
事業利益率(2027年3月期)8%以上
ROE(2027年3月期)12%以上

注力施策

  • 防衛需要の拡大取り込み

    国内の防衛関連需要拡大を背景に、航空・防衛・宇宙セグメントが近年の増益を牽引。次期戦闘機GCAPなど大型プロジェクトが本格化している。

  • GX・エネルギートランジション

    水素・アンモニア混焼技術やCCUS(CO2回収・利用・貯蔵)のバリューチェーン構築を成長領域と位置づけ、GTCC・原子力・防衛の伸長事業とあわせて前中計比ほぼ倍の6,500億円を投資する計画。

  • 航空機事業の再構築

    2023年2月に国産旅客機SpaceJet(旧MRJ)の開発中止を発表し民間旅客機事業から撤退。経営資源は防衛省向け航空機・次期戦闘機GCAPなど防衛航空機事業に集中させている。

  • ポートフォリオ経営の強化

    ROIC等を用いた事業ポートフォリオマネジメントを高度化し、資本効率(ROE12%以上)を重視する経営への転換を進めている。

ロードマップ

  1. 1884

    長崎造船所として創業(起源)

  2. 1950

    財閥解体により東日本重工業・中日本重工業・西日本重工業の3社に分割

  3. 1964

    3社が再統合し現在の三菱重工業株式会社が発足

  4. 2008

    国産小型旅客機事業を事業化決定、MRJ(後のSpaceJet)開発に着手

  5. 2023/2

    SpaceJet(旧MRJ)事業の開発中止を発表・民間旅客機事業から撤退

  6. 2023/3

    H3ロケット試験機1号機、打ち上げ失敗

  7. 2024/2

    H3ロケット試験機2号機、打ち上げ成功

  8. 2024/5

    中期経営計画「2024事業計画」発表

  9. 2025/4

    伊藤栄作氏が取締役社長CEOに就任

  10. 2026/3期

    事業利益4

将来性を読む軸は、中期経営計画「2024事業計画」が掲げる伸長事業と成長領域への投資拡大(GTCC・原子力・防衛に加え水素・CCUS等も含め、前中計比ほぼ倍の6,500億円)である。

2027年3月期の会社予想は事業利益5,400億円と中計目標(4,500億円以上)を上回る見込みである一方、売上収益予想5兆4,000億円は中計目標(5.7兆円以上)にやや届かない水準にとどまる。これは規模の拡大より収益性を重視するポートフォリオ経営への転換を映しており、低採算事業の整理と高付加価値領域(水素・CCUS・次世代原子力・防衛)への資源集中が進んでいることを示す。

こんな人にピッタリ

三菱重工が合う人・合わない可能性がある人の早見表

発電・航空機・防衛・宇宙など、国のエネルギー政策や安全保障政策が動く現場を、数年〜数十年単位の大規模プロジェクトで実装することにやりがいを感じられる人。

  • 発電・航空機・防衛・宇宙など社会インフラの根幹を、数年〜数十年単位の大規模プロジェクトで動かしたい

    エネルギー・航空防衛宇宙など4ドメインを持つ三菱重工が合う

  • 脱炭素(CCUS・水素)や次世代原子力など、国のエネルギー政策の最前線に関わりたい

    GTCC・原子力・防衛や水素・CCUSなど、伸長事業・成長領域に前中計比ほぼ倍の投資を進める三菱重工が向く

  • 海外拠点を活かし、若手のうちから海外業務に携わりたい

    世界60カ国超・約300拠点を持つ三菱重工のグローバル展開が活きる

逆に合わない可能性がある人

志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。

  • 意思決定の速いベンチャー的環境やソフトウェア・デジタルファーストの仕事を求める

    個別受注生産・重厚な組織構造のため、成果が出るまでのサイクルが長く、フェーズによっては物足りなさを感じる可能性があります。

  • 単一事業・単一プロダクトを突き詰めたい

    4ドメインにまたがる総合重工業のため、事業間異動や幅広い業務経験を求められる場合があります。

  • 若手のうちから大きな裁量・スピード感で成長したい

    大規模プロジェクト中心の伝統的な組織文化の性質上、若手の裁量やスピード感に物足りなさを感じる可能性があります。

求める人物像

  • Active(行動力)

    難しい状況にあっても前向きに、自ら目標を掲げて主体的に挑戦し続ける意欲と責任感(公式採用サイト「求める人材像」より)。

  • Balanced(協調性・バランス感覚)

    多くの関係者が携わる大規模プロジェクトにおいて、互いの考え方や多様な意見を踏まえて柔軟に対応する力。

  • Creative(創造力)

    柔軟な発想で自ら考えて行動し、既存の枠にとらわれず新しい価値を生み出す力。

  • VALUES「自律・協働・挑戦」

    三菱重工グループが全社で共有する価値観。個人の自律的な思考と行動、多様なメンバーとの協働、変化への挑戦を重視する。

入社後のキャリアパス

  1. 入社〜数年目

    配属部門にてOJT中心の育成。技術系は研究開発・設計・生産技術・現地工事・品質保証・システム開発など専門分野に配属され、育成指導者のもとで実務を習得します。

  2. 若手〜中堅

    専門分野での経験を積みながらプロジェクトの中核業務を担当。事務系は営業・調達・経理財務・法務・人事・総務の各職種で専門性を深めます。

  3. 中堅以降

    経験を積んだ後、専門性を極めるスペシャリストか、組織を率いるマネージャーかの方向性に分岐してキャリアを重ねます。

配属は入社後の育成方針に沿って決まり、技術系は研究開発・設計・生産技術・現地工事・品質保証など9職種、事務系は営業・調達・経理財務・法務・人事・総務の6職種に分かれる。技術系は「マッチング型」採用で、事前に配属部門との面談を経て入社するため、早期から専門性を活かした配属が期待できる一方、中堅以降はスペシャリストとマネージャーの道に分岐していく。

年収・待遇

公式(有価証券報告書・提出会社単体)の平均給与と、社員クチコミ(体験談)ベースの数値は水準に差があるため、出典を分けて整理する(2026年8月時点)。

初任給

学部卒(公式・2026年4月適用)月額285,000円
修士了(公式・2026年4月適用)月額305,000円
博士了(公式)経歴に応じて個別設定(金額非公表)

平均年収(出典別)

公式(有価証券報告書・2025年3月期・提出会社単独)約1,017.7万円(平均年齢42.5歳)
OpenWorkクチコミ(体験談)約793万円(回答者759人・平均年齢35歳)。公式値との差は回答者の年齢構成が約7歳若いことが一因

年次・役職別の目安

回答レンジ(OpenWorkクチコミ・体験談)約260万〜2,600万円(職種・年齢による差が大きい)

待遇の特徴

  • 昇給は年1回(4月)・賞与は年2回(6月・12月)と公式サイトに記載
  • えるぼし認定(3つ星)・くるみん認定を取得。育児休業からの復職率はほぼ100%、フレックスタイム制度(コアタイムなし)、在宅勤務制度(所属長承認制)など
  • クチコミの平均年収(793万円)と公式値(約1,018万円)の差は、クチコミ回答者の平均年齢が7歳ほど若いことが主因と見られる

社員のリアルな評判

公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・転職会議等の社員クチコミ) OpenWorkの総合評価は3.55(掲載企業中上位3%)と高水準。安定したブランド力と大規模インフラ・国家プロジェクトへの関与を働きがいに挙げる声が多い一方、事務処理の多さや昇進基準の不透明さ、海外出張時を中心とした長時間労働への言及も見られる。

月平均残業(クチコミ)約27〜29時間(部署・案件差あり)
有給休暇消化率(クチコミ)56〜59%程度(サイトにより幅あり)
OpenWork総合評価3.55/5(掲載企業中上位3%)

評価する声

  • 三菱ブランドによる高い社会的信用と経営の安定性を評価する声
  • 航空機・船舶・発電プラント・宇宙など、他社では携われないスケールの大型プロジェクトに関与できる
  • 産休・育休が取得しやすく、育休後の復職率はほぼ100%という声

気になる声

  • 長時間残業が常態化しているとの指摘(特に海外出張・現地据付やプロジェクトマネージャー職)
  • 社内説明資料や稟議など事務作業の負担が大きいとの声
  • 昇進要件の透明性が低く、成長実感に部門差があるとの指摘

三菱重工って実際、激務なの?

クチコミでは月平均残業約27〜29時間との回答が中心ですが、海外出張やプロジェクトマネージャー業務では長時間化するとの声もあります(体験談)。

一方でOpenWorkの総合評価は3.55(掲載企業中上位3%)と高く、「潰れることのない」安定性と大規模プロジェクトへの関与を評価する声が多数です。人事評価の透明性や若手の裁量には課題を挙げる声もあり、安定志向の人には好相性、スピード重視の人は要確認です。

沿革

三菱重工の起源は、1884年に郵便汽船三菱会社が官営長崎造船局を借り受けて操業を開始した長崎造船所にさかのぼる。

戦後の1950年、GHQの財閥解体・過度経済力集中排除法により、東日本重工業・中日本重工業(新三菱重工業)・西日本重工業(三菱造船)の3社に分割された。その後、1964年に3社が再統合し、現在の三菱重工業株式会社が発足した。

採用・選考

三菱重工の選考フロー
締切要確認(本選考の締切は個別マイページ案内のため公式サイト未公開)。技術系サマーインターンの応募締切は2026年6月16日11:00
募集職種・コース技術系(研究開発・設計・生産技術/管理・現地工事・品質保証・システム開発・知的財産・工場インフラ管理・プロジェクトマネジメント等9職種)と事務系(営業・調達・経理財務・法務・人事・総務の6職種)
勤務地本社(東京・丸の内)ほか全国の事業所・工場(横浜・名古屋・神戸・広島・長崎等)
選考難易度・特徴就活メディアの推計では2025年度エントリー数約6,355名に対し採用予定約400名で倍率は約15.9倍とされる(非公式)。技術系はマッチング型選考が特徴で、専攻と志望分野の適合性が重視される傾向。明確な学歴フィルターは強くないとの評価もある(非公式)。

採用人数の推移

2022年度254名(非公式集計)
2023年度373名(非公式集計)
2025年度採用予定約400名(エントリー数約6,355名・非公式)

選考フロー

  1. エントリー・ES提出
  2. Webテスト(適性検査/SPI)
  3. マッチング面談(技術系・複数回)/書類選考(事務系)
  4. 面接(複数回)
  5. 内々定

選考で聞かれること

  • 志望理由を400字で

    面接官が見ているポイント

    本選考のESで実際に問われた字数指定設問。三菱重工である必然性を400字という制約の中で過不足なく構成できる要約力を見ている

  • なぜ重工業界の中でも三菱重工か

    面接官が見ているポイント

    IHI・川崎重工業ではなく三菱重工かという業界内比較質問が定番。エネルギー・プラント・航空防衛宇宙など多角的な事業構成への理解に基づく必然性を語れるかを見ている

  • 携わりたい事業・部門はどれか

    面接官が見ているポイント

    GTCC発電・航空防衛宇宙・物流冷熱など事業領域が細分化された同社ならではの質問。専攻・志向を具体的な事業部に接続して語れる企業理解力を見ている

  • 他の事業部も受けていたがなぜこの部門か

    面接官が見ているポイント

    複数事業部を併願できる同社の選考構造を踏まえ、絞り込んだ理由に一貫性があるかを見ている

  • 財務などその職種を志望する理由

    面接官が見ているポイント

    事務系の面接で職種単位まで踏み込んで問われる。企画・調達・財務等に分かれる事務系職種のうち、なぜその職種かを具体的に語れるかを見ている

  • 学生時代の困難にどう対処したか

    面接官が見ているポイント

    成果報告で終わらせず、困難への対処プロセスまで具体的に語れる説明力を見ている

  • インターン(5日間)で得た気づきは

    面接官が見ているポイント

    5日間の実習後、最終日に社員の前でプレゼン発表する形式。感想で終わらず志望動機の裏付けに転換できているかを見ている

  • 研究内容を30秒で要約して

    面接官が見ているポイント

    技術系オンライン面接で実際に課される時間制限。専門外の面接官にも伝わるよう要点を凝縮できるかを見ている

  • 専門分野を掘り下げた技術的な質問

    面接官が見ているポイント

    研究テーマに閉じず基礎から応用まで自分の言葉で説明できる専門の地力を見ている

  • 専攻と志望分野が違う理由は

    面接官が見ているポイント

    専攻分野と異なる事業を志望する場合に問われる。専門への固執でなく汎用的な技術力・適応力で勝負できるかを見ている

  • マッチング面談で事業部社員に聞かれたこと

    面接官が見ているポイント

    配属部門の社員と学生が直接話す「マッチング型」選考の実質評価の場。事業部側の実務目線の質問に対応できるかを見ている

  • グループ会社への出向がある採用形態への理解

    面接官が見ているポイント

    三菱重工業エンジン&ターボチャージャ・三菱重工サーマルシステムズ等のグループ会社は本体採用後に出向させる形態を取る。この採用構造を理解した上で志望できているかを見ている

  • どんな人と働きたくないか、どう働くか

    面接官が見ているポイント

    苦手な相手を排除せず関係を構築しようとする姿勢があるかを見ている

  • チーム内で意見が対立したときどうするか

    面接官が見ているポイント

    大規模プロジェクト特有の合意形成力・調整力があるかを見ている

  • 長所・短所をワンフレーズで

    面接官が見ているポイント

    冗長にならず自己理解を一言に凝縮できる自己分析の深さを見ている

  • 勤務地の希望や転居への抵抗感

    面接官が見ているポイント

    神戸・横浜・広島・愛知など全国の工場に配置される同社での転居可能性を前向きに受け止められるかを見ている

  • 防衛・機密性の高い事業への向き合い方

    面接官が見ているポイント

    防衛装備品や次期戦闘機GCAPなど国家安全保障に関わる開発領域を持つ同社特有の適性。実直さ・論理性・機密保持への自覚を持って国防への貢献を語れるかを見ている

  • 入社後に注力したい社会課題は

    面接官が見ているポイント

    自社の事業(脱炭素・防衛・インフラ等)と結びつけた社会課題への視座があるかを見ている

  • 入社後のキャリアプランは

    面接官が見ているポイント

    4ドメインにまたがる事業構造の中でどこを目指すか、現実的な解像度で描けているかを見ている

  • 最後に何か質問はありますか

    面接官が見ているポイント

    事業部理解に基づいた踏み込んだ問いを立てられるか、志望度の高さを示せるかを見ている

インターンシップ

技術系「MHI SUMMER INTERNSHIP」(学部3年生以上・大学院生対象、5〜10日間、220以上のテーマから選択。2026年は8月17日〜9月18日開催、応募締切2026年6月16日11:00)。冬季にも「MHI WINTER INTERNSHIP」等を実施。選考直結・優遇の有無は公式に明記が無く要確認

公式採用ページを見る →

選考は「プレエントリー→正式エントリー(ES・適性検査)→面接」という基本フローだが、技術系は事前に配属部門と面談する「マッチング型」が特徴。

  • 技術系は専門分野を30秒で要約する力が問われる(オンライン面接での実例あり)
  • 4ドメインを持つ会社ゆえ「なぜこの事業部か」を、志望動機と接続して語れるようにしておく
  • 防衛・機密性の高い事業に関わる可能性がある点への理解も問われやすい

編集部

三菱重工だけに絞って対策するのは危険!選考と並行して、持ち駒を増やす仕込みもやっておこう。就活サービス17個をカテゴリ別に比較したまとめを置いておくね。

よくある質問

三菱重工の年収・初任給はどのくらいですか?

有価証券報告書による平均年間給与は約1,017.7万円(2025年3月期・提出会社単独・平均年齢42.5歳)、社員クチコミベースでは約793万円(回答者759人・平均年齢35歳・体験談)です。初任給は学部卒28.5万円・修士了30.5万円(2026年4月適用・公式)とされています。

三菱重工の就職難易度・採用倍率は?

就活メディアの推計では2025年度のエントリー数約6,355名に対し採用予定約400名で、倍率は約15.9倍とされます(非公式)。技術系はマッチング型選考(配属部門との面談を経て入社する方式)が特徴です。

三菱重工に学歴フィルターはありますか?

就活メディアの評価では明確な学歴フィルターは強くなく、幅広い大学から採用があるとされます(非公式)。技術系はマッチング型選考のため、専攻と志望分野の適合性がより重視される傾向です。

三菱重工は激務ですか?「やばい」と言われるのはなぜですか?

月平均残業はクチコミで約27〜29時間とされ、海外出張やプロジェクトマネージャー業務では長時間化するとの声もあります(体験談)。一方でOpenWorkの総合評価は3.55(掲載企業中上位3%)と高く、大規模インフラプロジェクトへの関与や安定性を評価する声が多く見られます。

三菱重工のインターンは選考に有利ですか?

技術系は学部3年生以上・大学院生対象の「MHI SUMMER INTERNSHIP」(5〜10日間、220以上のテーマから選択)があります。選考直結・優遇の有無は公式に明記が無く、最新の情報は公式マイページで確認してください。

基本情報

上場区分上場(東京証券取引所プライム市場・証券コード7011)
グループ三菱グループの中核企業の一つだが法的な親会社・資本支配関係は無い独立系上場企業。三菱パワー・三菱重工業エンジン&ターボチャージャ・三菱重工サーマルシステムズ・三菱ロジスネクスト・三菱造船・三菱航空機などのグループ会社を持つ
創業・設立1884年に長崎造船所として創業/1950年の財閥解体で東日本重工業・中日本重工業・西日本重工業の3社に分割/1964年に3社が再統合し現在の三菱重工業株式会社が発足
本社東京都千代田区丸の内三丁目2番3号(丸の内二重橋ビル)
代表者伊藤栄作(取締役社長CEO・2025年4月就任)
資本金2,656億円(2026年3月31日時点)
従業員数連結78,793名(2026年3月期)/単独22,347名(2025年3月期・有報ベース)
売上高連結4兆9,742億円・事業利益4,322億円(2026年3月期・4期連続最高益)
事業領域エネルギー(発電プラント)/プラント・インフラ/物流・冷熱・ドライブシステム/航空・防衛・宇宙の4事業ドメイン

同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。

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最終更新: 2026-08-14