安田不動産の強み・弱み・将来性を分析【2026年就活】|企業研究・選考対策
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結論から言うと、安田不動産は神田錦町・日本橋浜町という都心の"点"に資産を集中させながら、近年は私募REIT運用や海外不動産投資へ急速に事業を広げている、少数精鋭の非上場デベロッパーである。
業界の基礎
不動産デベロッパー業界は、三井不動産・三菱地所・住友不動産・野村不動産・東急不動産などの上場総合大手と、特定エリアやアセットに絞る中堅・独立系に大きく分かれる。
大手は全国・グローバルに開発を展開し、売上高が1兆円規模に達する会社も多い。
一方、中堅・独立系は保有エリアや事業領域を絞り込み、大手が手を出しにくい"隙間"で価値を作る傾向がある。
安田不動産は、まさにこの中堅・独立系に位置する。旧安田財閥の流れを汲む点で語られやすいが、同じ旧安田財閥系でも東証プライムに上場する東京建物とは対照的に、従業員171名・非上場のまま神田錦町・日本橋浜町という都心の限定エリアに資産を集中させてきた。
規模で比べれば大手の数十分の一だが、その分だけ意思決定が速く、老朽ビルの再生や私募REIT運用、海外投資といった新しい打ち手を機動的に試せる立場にある。
事業内容

ビジネスモデル
神田錦町・日本橋浜町など都心の限定エリアに保有資産を集中させ、賃貸収入を柱にしながら老朽ビルの再生・エリアマネジメント・私募REIT運用・海外投資までを自社グループで手がける、少数精鋭の統合型デベロッパーモデル。
まちづくり・都市再開発
神田錦町・日本橋浜町などの限定エリアに資産を集中させ、老朽ビルの再生(バリューアッド)からエリアマネジメントまで手がける中核事業。
神田錦町エリア日本橋浜町エリアTAKANAWAシリーズオフィス・商業・住宅の賃貸
保有ビル・マンションの賃貸事業が収益の柱(2026年3月期は275億円・全体の約7割)。老朽物件を再生して貸すバリューアッドが特徴。
神田ポートビルHAMACHO FUTURE LABRefeel不動産活用コンサルティング
企業保有不動産のバリューアップ・ファシリティマネジメント・アセットマネジメント・パーキング・店舗サービスの5事業を法人向けに展開する。
FM/AM受託パーキング事業資産運用・私募REIT
グループ会社の安田不動産投資顧問が金融商品取引業登録のもと私募REITを運用し、賃貸業の枠を超えた資産運用事業を展開する。
安田不動産プライベートリート投資法人海外不動産投資
2024年以降、米国・英国・シンガポールの3カ国で現地パートナーと共同投資。同社にとって初めての海外不動産市場参入となった。
米国賃貸住宅英国オフィス英国学生専用住宅シンガポール物流施設
安田不動産の事業は、大きく「まちづくり(都市再開発・賃貸)」「不動産活用コンサルティング」「資産運用(私募REIT)」「海外不動産投資」の4本で構成される。
2026年3月期の売上構成を見ると、稼ぎの中心はなお賃貸事業だと分かる。
| セグメント | 売上高(2026年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|
| 不動産賃貸事業 | 275.4億円 | +3.6% |
| 不動産販売事業 | 64.3億円 | ▲38.6% |
| 不動産流動化事業 | 11.2億円 | ▲17.5% |
| 仲介鑑定・その他 | 22.9億円 | +9.1% |
賃貸事業が全体の約7割を占める安定収益の柱で、これが老朽ビルの再生や海外投資といった新しい打ち手に資金を回す土台になっている。
不動産販売事業の急減は前期に計上した大型ビル売却の反動によるもので、事業構造そのものの弱さを示すものではない。
この会社の強み

異例ペースの海外不動産展開
2024年8月〜2026年1月のわずか17ヶ月で米国・英国・シンガポールの3カ国6案件(賃貸住宅、オフィス、学生専用住宅、物流施設)に参画。すべて現地パートナーとのJV・ファンド形式で、同社初の海外市場進出を機動的に実現した。
私募REIT自社運用のAM事業
グループ会社「安田不動産投資顧問」(金融商品取引業登録)が2021年に「安田不動産プライベートリート投資法人」を設立・自社運用。賃貸業の枠を超え、資産運用会社としての機能をグループ内に持つ。
老朽建物再生のバリューアッド専門性
神田錦町の三錦ビル、日本橋浜町のHAMACHO FUTURE LAB(築59年木造+築44年RCの複合再生)など、築50〜69年の老朽物件を連続的に再生する事業を公式に事業の柱の一つに据える。
法人設立型のエリアマネジメント
日本橋浜町で「一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント」を2020年に設立し、地元町会・商店街と連携したマルシェ運営やWebメディア発信を実施。神田錦町でも「神田錦町ご縁日」を主催するなど、単体ビルでなく面的に街を経営する。
格付A(安定的)の社債発行体としての信用力
日本格付研究所(JCR)から長期発行体格付「A」(安定的見通し)を取得し、無担保社債を発行できる財務基盤を持つ。非上場の中堅デベロッパーとしては珍しい水準の対外信用力。
5つの強みは、個別の打ち手に見えて実は「少数精鋭ゆえの機動力」という一つの性質でつながっている。
171名という規模は大手の数十分の一だが、だからこそ意思決定が速く、17ヶ月で3カ国6案件という異例のペースで海外不動産投資に参入できた(①)。同じ機動力は、私募REITという別の法律・規制フレームでの資産運用(②)や、築50〜69年の老朽ビルを次々に再生するバリューアッド事業(③)にも表れている。
さらに、一般社団法人まで設立して地域を面的に経営するエリアマネジメント(④)や、格付機関JCRから長期発行体格付「A」を得て無担保社債を発行できる財務基盤(⑤)が、これらの機動的な投資を支える土台になっている。
業績の推移(営業収益)
非上場だが社債発行体として決算を開示しており、営業利益・経常利益・当期純利益まで確認できる。
| 決算期 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 105.1億円 | 118.8億円 | 85.2億円 |
| 2024年3月期 | 107.1億円 | 129.1億円 | 97.5億円 |
| 2025年3月期 | 109.9億円 | 126.1億円 | 89.8億円 |
| 2026年3月期 | 100.5億円 | 121.2億円 | 107.0億円 |
| 2027年3月期(予想) | 75億円 | 89億円 | 61億円 |
2026年3月期は営業収益・営業利益とも前期を下回ったが、政策保有株式の売却益で当期純利益は前期比19.1%増と過去最高水準になった。
2027年3月期の会社予想は営業収益・利益とも減収減益を見込む。前期に計上した大型ビル売却や政策保有株式売却という一過性の押し上げ要因が一巡する影響が大きく、賃貸事業そのものの悪化を意味するものではない。
競合の中での立ち位置

中堅・独立系デベロッパーといっても、各社の立ち位置は大きく異なる。
| 会社 | タイプ | 安田不動産との違い |
|---|---|---|
| 安田不動産 | 都心限定エリア集中・非上場 | 神田錦町・日本橋浜町に資産を集中させつつ海外投資へ拡張中 |
| 東京建物 | 総合・全国展開・東証プライム上場 | 同じ旧安田財閥系だが、マンション分譲から海外まで幅広く展開する総合デベロッパー |
| 森トラスト | 都市開発+ホテル・投資・非上場 | 森ビルから分離した独立系。都市開発とリゾート・ホテル投資を併せ持つ |
| 野村不動産 | 住宅分譲中心・全国展開 | 「プラウド」ブランドの住宅分譲が中核 |
| 住友不動産 | 都心オフィス+分譲・高収益 | 都心オフィス230棟超の賃料収入が主力で利益率が高い |
| 三井不動産 | 総合・グローバル最大手 | 国内外・全用途をカバーする業界最大手 |
同じ「旧安田財閥系」と括られやすい東京建物との違いが、安田不動産の立ち位置を最も分かりやすく示す。東京建物は財閥最盛期に安田善次郎自身が設立した中核企業として総合デベロッパーへ成長したのに対し、安田不動産は財閥解体後の残余資産を引き継いだ「第二会社」として、あえて全国展開を選ばず特定エリアに資産を集中させてきた。
今後の展望

ビジョン
基本精神「継承×創造」/数値目標付きの中期経営計画は非開示
安田不動産は非上場で、上場企業のような数値目標付き中期経営計画は公表していない。基本精神「継承×創造」を掲げ、旧安田財閥から承継した土地資産と地域との信頼関係を土台に新たな価値創造を目指す。重点戦略としてグローバル化対応・千代田区/中央区でのエリアマネジメント拡充・新規エリアへの参画を掲げる。
数値目標
| 営業収益(2027/3期(予想)) | 329億円 |
|---|---|
| 営業利益(2027/3期(予想)) | 75億円 |
| 経常利益(2027/3期(予想)) | 89億円 |
| 当期純利益(2027/3期(予想)) | 61億円 |
注力施策
海外不動産投資の急拡大
2024年8月〜2026年1月の17ヶ月で米国・英国・シンガポールの3カ国6案件に参画。2025年にシンガポールFar East Orchard社と共同で英国グラスゴー・マンチェスターの学生専用住宅(PBSA)事業に参入し、同社初の英国市場進出を果たした。
バリューアッドによる老朽ビル再生
神田錦町・日本橋浜町で築50〜69年の老朽建物を連続的に再生。日本橋浜町のHAMACHO FUTURE LABは築59年木造と築44年RCの複合再生の象徴事例。
エリアマネジメント法人による面的な街づくり
2020年に「一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント」を設立し、地元町会・商店街と連携したマルシェ運営やWebメディア発信を展開する。神田錦町でも「神田錦町ご縁日」を主催する。
私募REITによる資産運用事業
グループ会社の安田不動産投資顧問が2021年に「安田不動産プライベートリート投資法人」を設立・運用。金融商品取引業登録のもと、賃貸業の枠を超えた資産運用事業を展開する。
港区西新橋・大田区蒲田の新規エリア開発
(仮称)港区西新橋2-5計画(2026年3月着工・2028年6月竣工予定)や、JALUX・京浜急行電鉄との3社共同事業となる大田区蒲田5丁目計画(2025年10月着工・2027年12月竣工予定)で新規エリアに参画する。
ロードマップ
1950
安田保善社の残余不動産を現物出資し「永楽不動産」設立
1970
創立20周年で「安田不動産」に社名変更
2001
東京リアルティ・インベストメント・マネジメントへ出資しJ-REIT関連事業に参入
2020/4
「一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント」設立
2021/8
グループ会社が私募REIT「安田不動産プライベートリート投資法人」の運用登録
2025/6
シンガポールFar East Orchard社と共同で英国PBSA事業に参入・同社初の英国市場進出
2026/6
高輪の木造集合住宅シリーズ「TAKANAWA NODE」竣工(IoTスマートホーム初導入)
安田不動産は非上場のため、上場企業のような数値目標付き中期経営計画を公表していない。経営の軸になっているのは「継承×創造」という基本精神で、旧安田財閥から引き継いだ土地資産と地域との信頼関係を土台に、新しい価値を生み出す発想である。
この会社を読み解く鍵は、守りの資産(賃貸)と攻めの新規事業(私募REIT・海外投資)を同時に動かしているという二面性にある。神田錦町・日本橋浜町という基盤エリアを固めながら、2025年には英国・米国・シンガポールへと初めて海外に踏み出した。171名という小さな組織が、大手が簡単には真似できないスピードで新しい打ち手を試せるかどうかが、今後の成長を左右する。
こんな人にピッタリ

少人数で開発から運営、時には海外投資まで裁量を持って関わり、非上場ゆえの長期視点で街を育てることにやりがいを感じられる人。
少人数で開発から運営まで裁量を持って関わりたい
従業員171名の少数精鋭で若手のうちから任される安田不動産が合う
神田錦町・日本橋浜町のような特定エリアを長期で育てるまちづくりに関わりたい
エリアマネジメント法人まで設立し面的に街を経営する安田不動産の手法が活きる
非上場ゆえの長期視点で老朽物件の再生や海外新規事業に挑戦したい
バリューアッドと英国・米国・シンガポールの海外案件を並行して手掛ける安田不動産が向く
逆に合わない可能性がある人
志望度を上げる前に、入社後のギャップになりやすい観点も確認しておきたいポイントです。
大手ブランドの知名度や全国・グローバル規模のプロジェクトを最初から手がけたい
安田不動産は売上高373億円・従業員171名の中堅規模のため、三井不動産や三菱地所など大手総合デベロッパーの方が合う場合があります。
マンション分譲ブランドを軸に住宅分譲のボリュームで実績を積みたい
賃貸・エリア再生が事業の中心のため、ブランド力で勝負する野村不動産などの方が合う場合があります。
明文化された制度・マニュアルに沿って着実にキャリアを積みたい
「マニュアルより担当者の情熱次第」という裁量重視の社風のため、体系立った研修・制度を重視する人にはフェーズによって物足りなさを感じる可能性があります。
求める人物像
自ら考え行動する意欲とこだわり
「マニュアルはありません。担当者の情熱次第で、仕事の出来が変わります」という社風の通り、指示待ちでなく自ら考え抜いて動ける人を求める。
立場の異なる人と信頼関係を築くコミュニケーション力
土地所有者との信頼関係をベースにした「参加型」の再開発を手がけるため、地権者・行政・地元町会など多様な関係者と粘り強く向き合える人が向く。
専門知識の習得に励む姿勢
少数精鋭のため一人が開発・営業・資産運用など複数領域を横断して担うことが多く、宅地建物取引士や一級建築士など専門知識を継続的に習得する意欲が求められる。
長期視点で街を育てる粘り強さ
エリアマネジメント法人を設立してまで面的に街を経営する姿勢に象徴されるように、短期の成果より腰を据えて街の価値を高め続けられる人に向く。
入社後のキャリアパス
若手(入社〜5年程度)
開発部門であればオフィス・ホテル・物流施設等の開発業務、資産営業部門であれば物件管理・法人営業などに携わる。少数精鋭ゆえ入社数年で裁量ある業務を任される傾向がある。
中堅(5〜10年程度)
開発と資産運用・営業推進の部署間異動を経験する例が複数あり、開発の企画から物件の運営・管理まで幅広く経験を積む。
10年目以降
入社10年程度で3〜4部署のジョブローテーションを経て、後輩指導やプロジェクトの中核を担う立場へ移行する。
少数精鋭ゆえに、入社後は開発・資産運用・営業推進など複数部署を横断して経験を積むキャリア形成が目立つ。公式サイトで紹介される社員の経歴を見ても、開発部門から資産営業部門へ、資産営業から営業推進部へといった異動を経て、開発から運営まで幅広く担う人材が育っている。
体系立った制度よりも、少人数だからこそ任される裁量の大きさが成長の起点になる。裏を返せば、明文化された研修・評価制度に沿って着実にキャリアを積みたい人には、フェーズによって物足りなさを感じる場面もありうる。
年収・待遇
安田不動産は非上場のため平均年収の公式開示は無いが、初任給は公式募集要項で確認できる。年収の目安は公式値(マイナビ募集要項)と社員クチコミ(体験談)を分けて整理する(2026年8月時点)。
初任給
| 大学卒・総合職(公式・2027年4月入社予定) | 月額319,400円 |
|---|---|
| 大学院卒・総合職(公式・2027年4月入社予定) | 月額337,900円 |
平均年収(出典別)
| 公式(マイナビ2027募集要項・30歳目安) | 600万円以上 |
|---|---|
| OpenWork・就活会議クチコミ(体験談) | 年収レンジ650万〜1,400万円(就活会議クチコミ・回答数28件) |
年次・役職別の目安
| 若手〜中堅 | 600万円台が目安(公式・30歳時点の目安) |
|---|---|
| クチコミ全体レンジ | 650万〜1,400万円(就活会議・体験談) |
待遇の特徴
- 賞与は年2回(6月・12月)、昇給は年1回(7月)(公式募集要項)
- フレックスタイム制度(コアタイム11:00〜15:00)、完全週休2日・年間休日120日以上、試用期間・固定残業制度なし(公式募集要項)
- クチコミでは月平均残業35.1時間・有給消化率64.7%(OpenWork・回答者12人・2024年12月時点)
社員のリアルな評判
公式情報だけでは見えにくい、現役・元社員の声から見た実態です(OpenWork・就活会議・エン・カイシャ等の社員クチコミ)。 旧財閥系ならではの経営基盤の安定感や少数精鋭ゆえの裁量の大きさを評価する声がある一方、新規事業への慎重さや人事評価の納得感を課題に挙げる声も見られる。
| 月平均残業(クチコミ) | 35.1時間(OpenWork・回答者12人・2024年12月時点) |
|---|---|
| 有給消化率(クチコミ) | 64.7%(OpenWork・同上) |
| 総合評価(OpenWork) | 3.44/5(回答者12人・業界平均比で上位4%) |
評価する声
- 旧財閥系の経営基盤の安定感、保有資産に裏付けられた安定した賃貸収入を評価する声(クチコミ)
- 少数精鋭で若手のうちから責任ある業務に携われるという声(クチコミ)
- 会社全体の人数が少なくアットホームな環境という声(クチコミ)
気になる声
- 「変化に弱い」「新規開発に慎重」といった保守的な姿勢を指摘する声(クチコミ)
- 「人事評価の適正感」への評価が他項目より低い傾向(OpenWork・回答者12人)
- 部署による業務範囲の違いが大きく、成長機会に差を感じるという声(クチコミ)
安田不動産って実際、働きやすいの?
クチコミでは「財閥系ゆえの安定感」「少人数でアットホーム」「若手のうちから責任ある業務を任される」を評価する声が多いです(OpenWork・体験談)。
一方で「新規開発に慎重」「人事評価の納得感」を課題に挙げる声もあります。月平均残業35.1時間・有給消化率64.7%(OpenWork・回答者12人・2024年12月時点)と、働き方自体は大きく崩れている様子ではありません。
就活生
編集部
安定基盤の上で裁量を持って動きたい人には好相性です。変化の速さを重視する人は、面接で率直に社風を聞いてみるとよいでしょう。
沿革
安田不動産のルーツは、1945年の財閥解体にさかのぼる。かつて三菱・三井と並ぶ財閥だった安田財閥の持株会社「安田保善社」が解体された後、その残余不動産を現物出資して1950年に発足したのが前身の「永楽不動産」である。1970年、創立20周年を機に現在の「安田不動産」に社名を変更した。
社名に残る「安田」は財閥の名残だが、現在の主要株主は明治安田生命保険相互会社・損害保険ジャパン株式会社・平成ビルディング株式会社・株式会社みずほ銀行で、旧安田系の金融機関が資本面で支える構図になっている。2001年には東京リアルティ・インベストメント・マネジメントへの出資でJ-REIT関連事業に早期参入するなど、賃貸業にとどまらない資産運用へも早くから布石を打ってきた。
採用・選考

| 締切 | 要確認(最新は公式採用ページ/マイページで確認) |
|---|---|
| 募集職種・コース | 総合職のみ(文系・理系の区分なし)。事務業務・企画立案・渉外業務など会社業務全般を担当する。配属は入社時は東京が基本で、入社10年程度で3〜4部署のジョブローテーションを実施する。 |
| 勤務地 | 本社(東京都千代田区神田錦町)、横浜支店、関西支店。入社時は東京勤務が基本。 |
| 選考難易度・特徴 | 従業員171名に対し新卒採用は年4〜7名程度の少数精鋭。就活メディアの推計では最終選考倍率は約20〜40倍程度とされる(非公式)。学歴フィルターは公式に明記がないが、内定者は早慶・上智・明治・法政等が多いとの傾向が就活メディアで指摘される(非公式)。最大の関門は社長を含む役員陣が対応する最終面接で、ES・動画面接の内容を深掘りされる。 |
採用人数の推移
選考フロー
- エントリー・ES提出
- 一次面接(東京開催またはオンライン)
- 二次面接
- 最終面接(社長を含む役員陣が対応・合格で内々定)
選考で聞かれること
なぜ不動産業界か(他業界でなく)
面接官が見ているポイント
まちを長期スパンで形づくる不動産デベロッパー職への理解と適性を、業界選択の一貫したロジックで語れるか
なぜ安田不動産か(同業他社でなく)
面接官が見ているポイント
三井不動産や三菱地所など大手ではなく従業員171名・非上場という規模感の同社を選ぶ必然性を、事業スタイルへの理解込みで語れるか
安田不動産の魅力・イメージは
面接官が見ているポイント
採用サイトの受け売りでなく、会社訪問やOB訪問など一次情報から得た企業理解の深さを見る
安田不動産の物件を見た感想は
面接官が見ているポイント
実際に街や建物へ足を運んでいるか、企業研究にかけた行動量と本気度を確認する
誰にも負けないアピールポイントは
面接官が見ているポイント
「一つだけ・具体的な経験とともに」という同社ES特有の縛りの中で、経験を絞り込み論理的に語れる自己理解力を見る
人生に最も影響を与えた経験は
面接官が見ているポイント
価値観形成の背景を掘り下げ、地域や人との関わりを重んじる社風との相性を確認する
趣味・特技は
面接官が見ているポイント
肩肘張らない設問から人となりを見て、少数精鋭組織で周囲と協働できる人物か見極める
あなたらしさが伝わる動画を60秒で
面接官が見ているポイント
台本に頼らない瞬発力と自己プレゼン力、既存の型にはまらない個性を選考の早い段階で見る動画面接特有の観点
新しいスポーツを始めた理由は
面接官が見ているポイント
未経験の環境に自ら飛び込む挑戦姿勢と、その動機に一貫性があるかを確認する
研究内容とゼミ活動について
面接官が見ているポイント
専門性の有無にかかわらず、物事を筋道立てて他者に説明できる論理構成力を見る
ゼミの学びを仕事にどう活かすか
面接官が見ているポイント
学びを街づくりにおける合意形成や事業企画といった実務にどう接続できるか、具体性を見る
住んでいる街のPRをして
面接官が見ているポイント
地域の資源を見つけ魅力として言語化する力を見る。特定エリアで長期保有・面的開発を手掛ける同社の事業理解にも直結する設問
希望以外の部署に配属されたら
面接官が見ているポイント
賃貸・分譲・仲介・コンサルティングまで事業領域が多岐にわたる同社で、配属先を選ばず活躍できる柔軟性があるか見る
少数精鋭の環境でどう成果を出すか
面接官が見ているポイント
大手デベロッパーと異なり従業員171名という規模だからこそ一人当たりの裁量と責任が大きいことへの理解と覚悟を見る
明治安田生命グループとの関係の理解は
面接官が見ているポイント
旧安田財閥系で明治安田生命保険や損害保険ジャパンが主要株主という資本構成を把握し、その安定基盤の上で長期視点の街づくりに向き合う意義を語れるか
非上場であることをどう捉えるか
面接官が見ているポイント
四半期業績に縛られず長期保有・面的開発を選べる非上場ならではの経営スタイルへの理解を確認する
趣味について準備なしでプレゼンして
面接官が見ているポイント
即興での構成力とプレゼン力、予期せぬ設問への対応力を見る同社最終面接特有の選考形式
今後の不動産業界は何をすべきか
面接官が見ているポイント
人口減少や空き家問題など業界構造を踏まえた将来展望を、自社の立ち位置に結び付けて語れるか見る
入社後どんなキャリアを築きたいか
面接官が見ているポイント
短期的な成果でなく、長期保有・エリア特化型の事業モデルに沿った腰を据えたキャリア観を持っているか見る
最後に何か質問はありますか
面接官が見ているポイント
逆質問の中身から入社意欲の本気度と、企業研究の深さ・視座の高さを見る
インターンシップ
夏季・冬季に1day〜2Daysの仕事体験を実施。「継承×創造」をコンセプトに再開発エリアの街歩き→グループワークでの企画立案・プレゼンテーションが中心。選考直結・優遇の有無は公式に明記がなく、就活メディアの解説は体験談ベースのため要確認。最新の時期・形式は公式マイページで確認。
安田不動産は「総合職」のみの採用で、文系・理系の区分はない。従業員171名に対し新卒採用は年4〜7名程度と少数精鋭で、選考は一次面接(東京開催またはオンライン)から複数回の面接を経て、最終面接は社長を含む役員陣が対応する。
- 神田錦町・日本橋浜町など安田不動産が手がけたエリアを実際に歩き、何を感じたかを自分の言葉で語れるようにしておく
- 「なぜ大手総合デベロッパーでなく安田不動産か」を、少数精鋭・都心集中・非上場という独自ポジションに紐づけて用意しておく
- 「誰にも負けないアピールポイント」など"一つだけ"に絞り込む設問が多いため、エピソードを事前に取捨選択しておく
編集部
よくある質問
安田不動産の年収・初任給はどのくらいですか?
- 初任給は公式募集要項で大学卒31.9万円・大学院卒33.8万円(総合職・2027年4月入社予定)とされています。平均年収の公式開示はありませんが、公式募集要項では30歳時点で600万円以上が目安とされ、社員クチコミでは年収レンジ650万〜1,400万円(就活会議・回答数28件)という声があります。
安田不動産は上場していますか?
- 非上場です。旧安田財閥系で、明治安田生命保険相互会社・損害保険ジャパン株式会社などの金融機関が主要株主です。同じ旧安田財閥系でも東京建物は東証プライムに上場していますが、安田不動産は非上場のまま都心の限定エリアに資産を集中させる経営を続けています。
安田不動産の採用大学・学歴フィルターは?
- 学歴フィルターの存在は公式に明言されていません。就活メディアでは早慶・上智・明治・法政などの内定者が多い傾向が指摘されますが、近年はMARCH・関関同立・地方国公立からの内定例も増えているとされます(いずれも非公式)。
安田不動産は激務ですか?評判はどうですか?
- 社員クチコミでは月平均残業35.1時間・有給消化率64.7%(OpenWork・回答者12人・2024年12月時点)とされ、極端な激務という声は多くありません。旧財閥系の安定感や少数精鋭ゆえの裁量を評価する声がある一方、新規事業への慎重さや人事評価の納得感を課題に挙げる声もあります。
安田不動産のインターンは選考に有利ですか?
- 夏季・冬季に1day〜2Daysの仕事体験があり、再開発エリアの街歩きから企画立案・プレゼンテーションまでを行う内容です。選考優遇の有無は公式に明記がなく、就活メディアの体験談ベースの情報にとどまるため要確認です。最新情報は公式マイページで確認してください。
基本情報
| 上場区分 | 非上場 |
|---|---|
| グループ | 旧安田財閥系(独立系)。主要株主は明治安田生命保険相互会社・損害保険ジャパン株式会社・平成ビルディング株式会社・株式会社みずほ銀行。グループ会社5社(安田開発・安田不動産パーキング・安田ファシリティワークス・安田不動産投資顧問・安田不動産ロジリース)を持つ |
| 創業・設立 | 1950年9月1日に「永楽不動産」として設立(安田保善社の残余不動産を現物出資)/1970年に「安田不動産」へ改称 |
| 本社 | 東京都千代田区神田錦町二丁目11番地 |
| 代表者 | 安田守(代表取締役社長) |
| 資本金 | 2億7,000万円 |
| 従業員数 | 171名(2026年4月1日時点) |
| 売上高 | 単体373億8,000万円(2026年3月期・営業収益) |
| 事業領域 | 土地・ビル・マンション賃貸/不動産コンサルティング/建築設計監理/宅地・マンション分譲/不動産仲介・鑑定/海外不動産投資 |
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同業他社と並べて見ると、その会社ならではの強みや立ち位置が浮かび上がります。志望理由づくりの比較材料にどうぞ。
最終更新: 2026-08-07